バージョン:
12.2.8 (2012-08-21)
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openSUSE の旧バージョンからアップグレードした場合は、下記に示す旧バージョンのリリースノートもお読みください: http://ja.opensuse.org/openSUSE:Release_Notes
このリリースノートでは、次の分野に関する情報を掲載しています。
「その他」: これらの項目は、いずれも openFATE (機能や要件を管理するシステム (http://features.opensuse.org)) から自動的に取り込まれたものです。
N/A
「インストール」: 何もない状態からシステムをインストールする際に、読むべき項目です。
「全般」: すべてのユーザを対象とした情報です。
「システムアップグレード」: openSUSE 旧バージョンから、本バージョンにシステムアップグレードした場合に、発生しうる問題点です。
「テクニカル」: この章には、知識のあるユーザのための技術的な変更点や、改良点が多く記載されています。
スタートアップマニュアルではインストール作業を順を追って読むことができるほか、 KDE や Gnome デスクトップ、そして LibreOffice スイートに関する紹介が書かれています。また、配置やソフトウエア管理などの基本的な管理作業のほか、 bash シェルの紹介などが書かれています。
リファレンスではシステム管理や設定をそれぞれ詳細に説明しているほか、様々なネットワークサービスの設定方法についても言及しています。
セキュリティガイドでは、システムセキュリティに関する基本コンセプトや、ローカル環境とネットワーク環境におけるセキュリティ概要を説明しています。
システム分析およびチューニングガイドでは、問題の発見や解決、および最適化に関する事項を説明しています。
KVM による仮想化では、 KVM や libvirt, QEMU の各種ツールを利用した仮想化について、設定方法や管理方法を紹介しています。
openSUSE 12.1 (またはそれ以前) からアップグレードする場合、新しい openssh パッケージがアップグレードされたタイミングで、openSSH の接続が切断されます。 SSH 経由で "zypper dup" を利用してアップグレードする場合は、レジューム機能に対応した端末マルチプレクサ("screen" や "tmux" など) 内で "zypper dup" を実行して容易に再接続できるようにするか、もしくは少なくとも接続が切断されても処理が中断しない ("nohup" など) ようにしてください。
デスクトップのコンポーネントによっては、 systemd でのみ起動できるサービスを必要とするものがあります。 openSUSE 12.2 では、従来の sysvinit による起動も基本的にサポートしていますが、 sysvinit は古いバージョンとして取り扱われているため、何らかの問題やエラーを引き起こす可能性が考えられます。 sysvinit で起動したシステムで、何らかの問題が発生した場合は、バグ報告を行なう前に systemd に切り替えてみてください。
cryptoloop には既知の脆弱性が存在するため、既に何年もの間、代替となる dm-crypt への置き換えが進められてきました。そのため、 mount (たとえば /etc/fstab 経由) や losetup では、 cryptoloop へのサポートが廃止されました。これにより、 cryptoloop を使用している古い fstab の項目が存在し、そこから暗号化されたコンテナにアクセスしている場合、アクセスが失敗するようになります。これらの項目は、dm-crypt (/etc/crypttab 内) に置き換えることで、アクセスできるようになります。新しい設定方法の例について、詳しくは http://ja.opensuse.org/Encrypted_Filesystems をお読みください。
systemd を利用し、かつ暗号化パーティションを自動的にマウントしない場合、/etc/fstab 内に noauto フラグを設定すると、問題が発生する場合があります。この場合は、左記のフラグをnofail に置き換えることで問題を解決することができます。たとえば下記のような行があった場合:
/dev/mapper/cr_sda3 /home ext4 acl,user_xattr,noauto 0 2
上記を下記のように修正します:
/dev/mapper/cr_sda3 /home ext4 acl,user_xattr,nofail 0 2
openSUSE 11.3 以降で Intel, ATI, NVIDIA の各グラフィックカードをご利用の場合、 KMS (Kernel Mode Setting; カーネルモード設定) を既定値として使用するようになっています。 KMS ドライバ (intel, radeon, nouveau) を使用するにあたって何らかの問題が発生した場合は、起動時に設定するカーネルのコマンドラインに nomodeset を追加することで、 KMS を無効化することができます。この設定を既定のブートローダである GRUB 2 に対して恒久的に適用するには、 root で /etc/default/grub のテキストファイルを編集し、カーネルの既定の読み込みオプション GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT に対して、前述の設定を追加してください。作業が終わったら、最後に下記のコマンドを実行します:
sudo /usr/sbin/grub2-mkconfig --output=/boot/grub2/grub.cfg
上記を実行すると、反映を行なうことができます。 GRUB Legacy をお使いの場合は、同じく root で /boot/grub/menu.lst のテキストファイルを編集し、 カーネルのコマンドラインの場所に上記を指定してください。なお、この設定を行なうと対応するカーネルモジュール (intel, radeon, nouveau) が initrd 内から modeset=0 のパラメータを付けて読み込まれます。これにより KMS が無効になります。
またごく稀なケースとして、 DRM モジュールを initrd から読み込む際に、何らかの一般的な (KMS に関係しない) 問題が発生する場合があります。この場合は initrd 内から DRM モジュールを完全に読み込まないように設定することもできます。この設定を行なうには、 YaST の sysconfig エディタを利用して NO_KMS_IN_INITRD の変数を yes に設定したあと、 initrd を作り直してシステムを再起動してください。
Intel グラフィックカードをお使いの場合、 KMS を無効化すると X サーバが fbdev ドライバを利用するようになります (intel ドライバは KMS にしか対応していないため) 。その代わり、 UMS (ユーザモード設定;つまり KMS を無効化した状態) への対応として、 "intellegacy" ドライバ (xorg-x11-driver-video-intel-legacy パッケージ) があります。これを利用するには、 /etc/X11/xorg.conf.d/50-device.conf ファイルを編集し、ドライバの項目で intellegacy を指定してください。
ATI グラフィックカードをお使いの場合、新しい GPU であれば KMS を無効化すると radeonhdドライバを利用するようになります。また、 NVIDIA グラフィックカードの場合は KMS を無効化すると nvドライバを利用するようになります (nouveau ドライバも KMS にしか対応していないため) 。なお、カーネルの起動パラメータとして nomodeset を指定すると、新しい ATI グラフィックカードの場合も、新しい NVIDIA のカードの場合も、 fbdev ドライバを利用するようになります。
現在のバージョンの openSUSE では、既定で systemd を利用するようになりました。何らかのトラブルが発生した場合は、起動時に F5 を押すことで、従来の sysvinit での起動を行なうことができます。
systemctl では "標準" パラメータ (standard parameters) (詳しくは http://www.freedesktop.org/wiki/Software/systemd/Incompatibilities をお読みください) のみに対応しています。
起動スクリプトを直接呼び出すことで、この動作を回避したい場合は、下記のように実行します:
cd /etc/init.d ./apache2 <パラメータ類>
systemd を利用している環境で、システムのシャットダウンや電源を切りたい場合、コマンドラインの場合は halt -p または shutdown -h now を実行してください。お使いのデスクトップ環境に用意されているシャットダウンボタンでもかまいません。
注意: 単純な halt コマンドでは、システムを正しく終了させることができません。
systemd では、一時的なデータのみを保管するため、 tmpfs ファイルシステムでマウントするディレクトリがあります。これには /run, /var/run, /var/lock,/media などがあります。背景となる情報について、詳しくは http://lwn.net/Articles/436012/ をお読みください。
注意: /run, /var/run などのディレクトリには、再起動後にも残しておきたいデータは配置しないでください。
systemd では、 tmpfiles.d ディレクトリと /lib/systemd/system/systemd-tmpfiles-clean.timer の設定に従ってディレクトリを管理します。詳しくは tmpfiles.d のマニュアルページをお読みください。
既定では、 systemd は /usr/lib/tmpfiles.d/tmp.conf の設定に従って、毎日 tmp ディレクトリをクリーンアップします:
d /tmp 1777 root root 10d d /var/tmp 1777 root root 30d
注意: systemd は /etc/sysconfig/cron 内の変数、たとえば TMP_DIRS_TO_CLEAR などのシステム設定を読み込まないことに注意してください。
GNOME や XFce では、 USB メディアを /run/media/$USER 以下に自動マウントする目的で、udisks2 を使用するようになりました。 KDE では現在も udisks バージョン 1 を使用し、 /media 以下にマウントを行ないます。
/etc/adjtime の 3 行目に、お使いの BIOS 内の時計が UTC に設定されているのか、もしくはローカルのタイムゾーンに設定されているのかを示す情報を書き込むようになりました (以前は /etc/sysconfig/clock 内の HWCLOCK で設定していました) 。
もしも /etc/adjtime 内に誤ったドリフト情報が含まれている場合 (たとえば ntpdate を実行したり、 ntpd を動作させたりして、日時を修正した場合) は、 /etc/sysconfig/clock内の USE_ADJUST を、 "no" に設定してください。