openSUSE 12.1 リリースノート

バージョン:

12.1.8 (2011-11-25)

Copyright © 2011 Novell, Inc.

この文書を、フリーソフトウエア財団発行の GNU フリー文書利用許諾契約書(バージョン1.2かそれ以降から一つを選択)が定める条件の下で複製、頒布、あるいは改変することを許可する。変更不可部分、表カバーテキスト、裏カバーテキストは存在しない。この利用許諾契約書の複製物は fdl.txt ファイルに含まれている。

openSUSE の過去バージョンからアップグレードした場合は、下記に示す過去バージョンのリリースノートも併せてお読みください: http://ja.opensuse.org/openSUSE:Release_Notes

このリリースノートでは、次の分野に関する情報を掲載しています。

その他
  1. YaST AppArmor 設定モジュール
インストール
  1. N/A
全般
  1. openSUSE ドキュメンテーション
  2. GNOME 3
  3. PulseAudio サウンドシステム
  4. KDM を利用した Windows ドメインのログオン
  5. Oracle Java の提供形態変更
システムアップグレード
  1. systemd で暗号化されたパーティションのマウント
テクニカル
  1. KMS を利用したグラフィックの初期化 (カーネルモード設定)
  2. Radeon HDMI サウンド出力の無効化
  3. systemd を利用した場合のシステムシャットダウン
  4. systemd: サービスの起動パラメータに対する設定
  5. systemd での起動と sysvinit での起動について
  6. CUPS 1.5
  7. rename コマンド
  8. NetworkManager のコマンドラインインターフェイス
  9. rpm: root 以外のユーザに対する %_topdir の変更

その他

YaST AppArmor 設定モジュール

https://features.opensuse.org/305278: AppArmor, YaST に関する FATE カテゴリです。

AppArmor 設定モジュールは、 YaST コントロールセンター内の"セキュリティとユーザ" 内にあります。

インストール

N/A

全般

openSUSE ドキュメンテーション

GNOME 3

GNOME 3 では GNOME 2 とは異なるデスクトップ設計を提供しています。そのため、ユーザに変更によるメリットを提供する目的から、お使いの GNOME 2 デスクトップの外観は自動では移行されないようになっています。 GNOME 3 では システム設定でカスタマイズを行なうことができるほか、より細かいカスタマイズのための高度なツール (gnome-tweak-tool) が用意されています。

GNOME 3 における標準モードでは、グラフィックドライバに対して 3D アクセラレーションの機能を求めるようになっています。 3D アクセラレーションの機能が利用できない場合、 GNOME 3 はフォールバックモードを使用するようになります。 GNOME 3 側で3D アクセラレーション機能を検出しているにも関わらず標準モードが利用できない場合、それはグラフィックドライバのバグに遭遇している可能性があります。この場合は、grub の起動パラメータに "gnome.fallback=1" を追加して、強制的にフォールバックモードになるよう設定してください。

フォールバックモードをご利用になる場合は、パネルのカスタマイズの際、Alt キーを押しながらマウスの右ボタンを押すことに注意してください。

キーバインディングやドラッグ&ドロップ機能、特殊なユーティリティなど、多数の GNOME Shell 機能に関する概要説明は、 https://live.gnome.org/GnomeShell/CheatSheet をお読みください。

PulseAudio サウンドシステム

PulseAudio サウンドシステムがシステム全体に統合され、新規インストールの場合は既定で有効になるようになりました。以前のリリースで無効化していた場合で、今回から有効にしたい場合は、 /etc/sysconfig/sound 内のPULSEAUDIO_ENABLE 変数をご確認ください:

PULSEAUDIO_ENABLE を "yes" にすると、PulseAudio を全ての場合において強制的に有効化します。 PULSEAUDIO_ENABLE を "no" にすると、 PulseAudio を完全に無効化します。また、 "custom" を設定すると、カスタムな設定を維持するようになります。

KDM を利用した Windows ドメインのログオン

SUSE 版の KDM テーマでは、 Windows ドメインのユーザによるログオンを許可していません。

この問題を回避するには、 /etc/sysconfig/displaymanager 内の DISPLAYMANAGER_KDM_THEME の値を空文字に設定して、既定の KDM テーマを使用してください:

DISPLAYMANAGER_KDM_THEME=""

Oracle Java の提供形態変更

java-1_6_0-sun パッケージは、ライセンスの変更により openSUSE 内に含まれなくなりました。 OpenJDK をその代替として提供しています。 openSUSE で OpenJDKではなく Oracle JDK バイナリ版を使用したい場合は、 Oracle 版をhttp://oracle.com/java からダウンロードしてください。

システムアップグレード

systemd で暗号化されたパーティションのマウント

systemd を利用した場合、暗号化パーティションを自動的にマウントしない場合、/etc/fstab 内に noauto フラグを設定すると、問題が発生する場合があります。この場合は、左記のフラグをnofail に置き換えることで問題を解決することができます。たとえば下記のような行があった場合:

/dev/mapper/cr_sda3  /home   ext4    acl,user_xattr,noauto 0 2

上記を下記のように修正します:

/dev/mapper/cr_sda3  /home   ext4    acl,user_xattr,nofail 0 2

テクニカル

KMS を利用したグラフィックの初期化 (カーネルモード設定)

openSUSE 11.3 以降で Intel, ATI, NVIDIA の各グラフィックカードをご利用の場合、 KMS (Kernel Mode Setting; カーネルモード設定) を既定値として使用するようになっています。 KMS ドライバ (intel, radeon, nouveau) を使用するにあたって何らかの問題が発生した場合は、起動時に設定するカーネルのコマンドラインに nomodeset を追加することで、 KMS を無効化することができます。この設定を恒久的に使用する場合は、 /boot/grub/menu.lst ファイル内のカーネルのコマンドラインの場所に上記を指定してください。なお、この設定を行なうと対応するカーネルモジュール (intel, radeon, nouveau) がinitrd 内から modeset=0 のパラメータを付けて読み込まれます。これにより KMS が無効になります。

またごく稀なケースとして、 DRM モジュールを initrd から読み込む際に何らかの一般的な (KMS に関係しない)問題が発生する場合があります。この場合は initrd 内から DRM モジュールを完全に読み込まないように設定することもできます。この設定を行なうには、 YaST の sysconfig エディタを利用して NO_KMS_IN_INITRD の変数を yes に設定したあと、 initrd を作り直してシステムを再起動してください。

Intel グラフィックカードをお使いの場合、 KMS を無効化すると X サーバが fbdev ドライバを利用するようになります (intel ドライバは KMS にしか対応していないため) 。その代わり、 UMS (ユーザモード設定;つまり KMS を無効化した状態) への対応として、 "intellegacy" ドライバ (xorg-x11-driver-video-intel-legacy パッケージ) があります。これを利用するには、 /etc/X11/xorg.conf.d/50-device.conf ファイルを編集し、ドライバの項目で intellegacy を指定してください。

ATI グラフィックカードをお使いの場合、新しい GPU であれば KMS を無効化すると radeonhdドライバを利用するようになります。また、 NVIDIA グラフィックカードの場合は KMS を無効化すると nvドライバを利用するようになります (nouveau ドライバも KMS にしか対応していないため) 。なお、カーネルの起動パラメータとして nomodeset を指定すると、新しい ATI グラフィックカードの場合も、新しい NVIDIA のカードの場合も、 fbdev ドライバを利用するようになります。

Radeon HDMI サウンド出力の無効化

いくつかのハードウエアに搭載されている HDMI 機能の問題により、 AMD/ATI グラフィックカード向けの既定のドライバであるradeon ドライバのサウンド出力が無効化されています。

カーネルのパラメータに radeon.audio=1 を追加することで、これを有効に戻すことができます。 YaST から設定する場合、システム→ブートローダを選択して、既定の起動項目を選んで編集ボタンを押し、 'オプションのカーネルコマンドラインパラメータ' の末尾に下記を追加します:

radeon.audio=1

変更を適用するには、システムを再起動してください。

これ以外にも、 AMD が提供するプロプライエタリドライバをインストールする方法もあります。詳しくはhttp://ja.opensuse.org/SDB:ATI_drivers をお読みください。

systemd を利用した場合のシステムシャットダウン

systemd を利用している環境で、システムのシャットダウンや電源を切りたい場合、コマンドラインの場合は halt -p または shutdown -h now を実行してください。お使いのデスクトップ環境に用意されているシャットダウンボタンでもかまいません。

注意: 単純な halt コマンドでは、システムを正しく終了させることができません。

systemd: サービスの起動パラメータに対する設定

systemctl では "標準" パラメータ (standard parameters) (詳しくは http://www.freedesktop.org/wiki/Software/systemd/Incompatibilities をお読みください) のみに対応しています。

起動スクリプトを直接呼び出すことで、この振る舞いを回避したい場合は、下記のように実行します:

cd /etc/init.d
./apache2 <パラメータ類>

systemd での起動と sysvinit での起動について

現在のバージョンの openSUSE では、既定で systemd を利用するようになりました。何らかのトラブルが発生した場合は、起動時に F5 を押すことで、従来の sysvinit での起動を行なうことができます。

恒久的に sysvinit での起動を行なうようにしたい場合は、 sysvinit-init パッケージをインストールしてください。その後 systemd に戻すには、 systemd-sysvinit パッケージを再インストールしてください。

CUPS 1.5

CUPS 1.5 には下記のような後方互換性の変更があります:

rename コマンド

GNU のコーディング標準により rename コマンドは、ハイフンで始まる全ての文字列をコマンドラインオプションとして扱うようになりました。この問題を回避するには、下記のようにしてオプションとその他のパラメータを区切ってください:

#!/bin/bash
for f in *.jpg ; do
  rename -- ".jpg" "-$RANDOM.jpg" $f ;
done

NetworkManager のコマンドラインインターフェイス

cnetworkmanager は提供されなくなり、代わりに nmcli が利用できるようになりました。移行に関する詳細は、 http://repo.or.cz/w/cnetworkmanager.git/blob_plain/HEAD:/nmcli-migration.html をお読みください。

rpm: root 以外のユーザに対する %_topdir の変更

特権を持たないユーザでは、 /usr/src/packages に対して書き込むことができなくなりました。これに合わせて、 rpmbuild> は既定で ~/rpmbuild を使用するように修正されています。ディレクトリを変更するには、 ~/.rpmmacros ファイルに下記の行を記入してください:

%_topdir /some/where/else

たとえば $HOME 以下の foo というサブディレクトリを使用したい場合、下記の行を ~/.rpmmacros に追加します:

%_topdir %{getenv:HOME}/foo