第2章 YaST を利用したハードウエアコンポーネントの設定

目次

2.1. ハードウエア情報
2.2. サウンドカードの設定
2.3. プリンタの設定
2.4. スキャナの設定

概要

YaST では、インストール時であってもインストール後からであっても ハードウエアを設定することができます。オーディオハードウエアや プリンタ、スキャナにそれぞれ対応しているほか、お使いのコンピュータに どのようなハードウエアコンポーネントが接続されているのかを、 YaST ハードウエア情報モジュールから調べることもできます。

[Tip]グラフィックカード、モニタ、マウス、キーボードの設定

グラフィックカードやモニタ、マウスやキーボードの設定は、それぞれ KDE や GNOME のツールを使用して設定することができます。

2.1. ハードウエア情報

お使いのハードウエアについてより詳しく知りたいとき、またはお使いの ハードウエアについて製造元やモデルなどの詳細を知りたいときは、 YaST ハードウエア情報モジュールをお使いください。

  1. YaST を起動し、 ハードウエア+ハードウエア情報 を選択します。 選択すると、ハードウエアの検出作業が始まります。しばらくすると 検出作業が終わり、新しいウインドウが表示されてハードウエア情報 のツリー構造が表示されます。

  2. ハードウエア情報のウインドウは複数階層のツリー構造になっています。 それぞれのデバイスについてより詳しい情報は、それぞれ項目を選択すると 展開して表示することができます。

  3. この内容をファイルに出力するには、 ファイルに保存... を 押してください。

  4. ハードウエア情報の表示を終了するには、 閉じる を 押してください。

2.2. サウンドカードの設定

YaST では多くのサウンドカードを自動で検出し、適切な設定値が適用される ようになっています。自動で設定すると問題の発生するサウンドカードをお持ちの 場合や、既定の設定値を変更したりしたい場合は、 YaST サウンドモジュールを お使いください。ここでは追加のサウンドカードを設定したり、それらの順序を 変更したりすることもできます。

サウンドモジュールを起動するには、 YaST を起動して ハードウエア+サウンド を選択します。これ以外にも、コマンドラインから root になった状態で、 yast2 sound & と入力しても起動することができます。

ダイアログには設定済みの全サウンドカードが表示されます。

YaST がお使いのサウンドカードを自動検出できない場合は、 手順2.1「新しいサウンドカードの設定」 に書かれている手順で手動設定を行なって ください。この場合は、事前にサウンドカードの製造元と型番を調べておく必要が あります。あらかじめ必要な情報を、お使いのサウンドカード付属の文書から得て おいてください。設定の際には、様々なセットアップオプションを選択することができます:

簡易設定

細かい設定手順を行なわず、サウンドカードを自動で設定する方法です。 音量などのオプション設定については、後から変更することができます。

標準設定

設定の際に出力音量とテストサウンドの再生を行なうことができます。

オプションの変更が可能な詳細設定

知識のある方のみの選択項目です。サウンドカードに対する全てのパラメータを カスタマイズすることができます。

[Important]詳細設定

このオプションを使用する場合は、事前にどのような結果になるのかをよく 調べておいてください。そうでない場合はオプションを選択せず、標準または 簡易設定をお使いください。

手順2.1 新しいサウンドカードの設定

  1. YaST サウンド設定 ダイアログから、 追加 を押します。

  2. それぞれ製造元とモデルを選択して、 次へ を押します。

    ALSA で対応しているサウンドカードと、対応するサウンドモジュールの一覧に ついては、 http://www.alsa-project.org/main/index.php/Matrix:Main をお読みください。

  3. いずれかの設定オプションを選択し、 次へ を押します。

  4. 標準設定 を選択した場合は、 テスト を押してサウンドカードの設定確認と音量の調整をすることができます。 耳やスピーカーにダメージを与えることを防ぐため、 10 パーセント程度のボリューム から順に試しておくことをお勧めします。

  5. 全てのオプションを要件に合わせて設定したら、 次へ を押します。

    すると サウンド設定 ダイアログに戻り、新しく設定したり 設定を修正したりしたサウンドカードが表示されるようになります。

  6. 必要の無くなったサウンドカードの設定を削除するには、削除したい項目を選んで 削除 を押します。

  7. 最後に OK を押すと変更点を保存し、 YaST サウンド モジュールを終了することができます。

手順2.2 サウンドカードの設定変更

  1. 個別のサウンドカードについて設定を変更するには (知識のある方向けの機能です!) 、 サウンド設定 ダイアログで設定したいサウンドカードを選択 し、 編集 ボタンを押します。

    このボタンを押すと サウンドカードの高度なオプション 画面に移動し、様々なパラメータについて細かい調整を行なうことができるように なります。詳しい情報については ヘルプ ボタンを押して ください。

  2. 既に設定済みのサウンドカードの音量を変更したり、サウンドカードのテストを 行なったりしたい場合は、 サウンド設定 ダイアログから その他 を押し、それぞれ必要な項目を選んでください。

  3. MIDI ファイルの再生を行ないたい場合は、 その他+シーケンサの開始 を選択します。

  4. 対応しているサウンドカード (Creative Soundblaster Live, Audigy, AWE など) が検出されると、 MIDI を再生するためのサウンドフォントをインストールすることができます。

    1. サウンドカード付属の CD-ROM を CD または DVD ドライブに挿入します。

    2. その他+サウンドフォントの インストール を選び、 SF2 SoundFonts™ をお使いのハードディスクにコピーします。サウンドフォントは /usr/share/sfbank/creative/ ディレクトリに 保存されます。

  5. お使いのシステムで複数のサウンドカードを設定した場合、サウンドカードの順番を 設定することができます。特定のサウンドカードをプライマリ (主) として設定する には、 サウンド設定 ダイアログで その他+プライマリカードとして設定する を選択します。一覧表示でインデックスが 0 になっているものが既定のデバイスとなり、システムやアプリケーションが 標準で使用するサウンドカードになります。

  6. PuseAudio サウンドシステムを有効にしたり無効にしたりしたい場合は、 その他+PulseAudio 設定 を選択します。有効にした場合、 PulseAudio デーモンがサウンドを 再生するようになります。他のものをシステム全体で使用したい場合は、 PulseAudio サポート を無効に設定してください。

全てのサウンドカードに対する音量と設定は、 OK を押すことで 保存され、これにより YaST サウンドモジュールが終了します。ミキサーの設定は /etc/asound.conf に保存され、 ALSA の設定データ /etc/modprobe.d/sound/etc/sysconfig/hardware の後ろ側に追記されます。

2.3. プリンタの設定

YaST では、お使いのマシンに直接接続されたローカルプリンタ (通常は USB や パラレルポート経由) のほか、ネットワーク接続のプリンタを設定することが できます。また、ネットワークを介してプリンタを共有したりすることもできます。 印刷について (一般的な情報、技術詳細、トラブルシューティング) 、詳しくは 第 1 章 プリンタの操作 (↑リファレンス) をお読みください。

プリンタモジュールを起動するには、 YaST から ハードウエア+プリンタ を選択します。既定では プリンタ設定 のビューが表示され、 利用可能なプリンタと設定済みの全てのプリンタが表示されます。これは、 ネットワークなどを介して多数のプリンタを利用するような環境で、特に便利な 作りになっています。ここでは テストページを印刷する ことができるほか、ローカルプリンタの設定を行なうこともできます。

2.3.1. ローカルプリンタの設定

通常、 USB 接続のプリンタは自動的に検出されます。自動的に検出されない 場合、 2 つの理由が考えられます:

  • USB プリンタの電源が切れている。

  • プリンタとコンピュータ本体の通信が正しくできていない。このような場合は ケーブルの接続を確認し、プリンタとの接続がきちんと行なわれていることを 確認してください。この場合は、プリンタ関連の問題ではなく、 USB や パラレルポート関連の問題です。

プリンタの設定は、大きく 3 つのステップで行ないます。最初に接続タイプを設定 し、次にドライバを選択します。最後にこの設定で作成した印刷キューの名前を 設定します。

多くのプリンタに対しては複数のドライバが提供されています。プリンタを設定する際、 YaST では一般的なルールとして recommended (推奨) ドライバを選択します。通常はここからドライバを変更する必要はありません。 それは、 recommended (推奨) ドライバがもっとも良い出力 結果をもたらすためです。ただし、カラープリンタに対して白黒のみの出力を行ないたい 場合など、カラー印刷に対応していないドライバを使用したほうが都合のよい場合も あります。また、 PostScript プリンタで画像を印刷する際に性能上の問題があるような 場合は、 PostScript ドライバから PCL ドライバに切り替えたほうがより高い性能を 発揮する場合もあります (お使いのプリンタが PCL に対応していれば) 。

お使いのプリンタに対するドライバが一覧に現われない場合は、一覧からお使いのプリンタ に対応する標準言語 (プリンタを制御するためのコマンドセット) の汎用ドライバを 使用することもできます。お使いのプリンタでどのような言語 が使用できるのか については、プリンタ付属の文書をお読みください。これら汎用ドライバでもうまく 動作しない場合は、 2.3.1.1項 「YaST を利用したドライバの追加」 をお読みの上 他の解決策を探ってみてください。

なお、プリンタは直接使用すべきではなく、印刷キューを介して使用すべきものです。 印刷キューを使用することで、複数のジョブを順番に処理することができるためです。 また、それぞれの印刷キューは特定のドライバに割り当てられているため、 1 台の プリンタに対して複数の印刷キューを設定することもできます。これはたとえば、 カラープリンタに対して白黒印刷のみのキューを作成したりすることができる、という ことを意味しています。印刷キューについて、詳しくは 項 「印刷システムの作業手順」 (第11章 プリンタの操作, ↑リファレンス) をお読みください。

手順2.3 新しいローカルプリンタの追加

  1. YaST を起動して ハードウエア+プリンタ を選択し、プリンタモジュールを 起動します。

  2. プリンタ設定 の画面から 追加 を押します。

  3. 接続の指定 の枠内にお使いのプリンタが既に表示されている 場合は、そのまま次に進みます。それ以外の場合は、 さらなる検出 または 接続ウイザード を押して、検出を行ないます。

  4. ドライバの発見と割り当て の枠内にある入力フィールドに、 プリンタの製造元名と型式名を入力し、 検索 を押します。

  5. recommended (推奨) とマークされているドライバのうち、お使いのプリンタに 該当しているものを選択します。適切なドライバが見つからない場合は、以下の いずれかをお試しください。

    1. 検索文字列を再確認する

    2. さらなる検出 を押して検索範囲を広げる

    3. 2.3.1.1項 「YaST を利用したドライバの追加」 に書かれている 手順でドライバを追加する

  6. 続いて 既定の用紙サイズ を選択します。

  7. 最後に 任意名称の設定 に、他と重複しない唯一の印刷キュー 名を設定します。

  8. これでプリンタを既定値で設定し、使用できるようになりました。 OK を押して プリンタ設定 のビュー に戻ってください。新しく設定したプリンタが一覧内に表示されるようになります。

2.3.1.1. YaST を利用したドライバの追加

プリンタを追加したときに ドライバの発見と割り当て 欄に 適切なドライバが表示されない場合は、お使いのプリンタに対する PPD ファイル (PostScript プリンタ定義) が存在していないという意味になります。 PPD ファイルについて、詳しくは 項 「ソフトウエアのインストール」 (第11章 プリンタの操作, ↑リファレンス) を お読みください。

PPD ファイルはお使いのプリンタの製造元から取得することができるほか、 PostScript プリンタのドライバ CD に含まれている場合もあります。詳しくは 項 「PostScript プリンタで適切な PPD ファイルが見つからない場合」 (第11章 プリンタの操作, ↑リファレンス) をお読みください。 また、 http://www.linuxfoundation.org/en/OpenPrinting/ にある OpenPrinting.org プリンタデータベース (英語) から PPD ファイルをダウンロードできる場合もあります。 OpenPrinting.org から PPD ファイルをダウンロードする場合は、 Linux でのサポート状態 (support status) が openSUSE でのサポート状態と異なる場合があることをご了解 ください。

手順2.4 PPD ファイルの追加

  1. YaST プリンタモジュールを起動します。 YaST から ハードウエア+プリンタ を選択してください。

  2. プリンタ設定 の画面で、 追加 ボタンを 押します。

  3. ドライバの発見と割り当て から ドライバパッケージ を押します。

  4. 利用可能なプリンタ定義ファイル (PPD) の作成 欄に PPD ファイルのフルパスを入力するか、もしくは 参照 ボタンを押してファイルを選択します。

  5. OK を押して 新しいプリンタ設定の追加 画面に戻ります。

  6. ここで指定した PPD ファイルを直接使用するには、 手順2.3「新しいローカルプリンタの追加」 に書かれた手順で作業を 行ないます。それ以外の場合は キャンセル を押して ください。

2.3.1.2. ローカルプリンタの設定変更

ローカルプリンタに対する既存の設定変更では、接続種類やドライバのほか、 用紙のサイズや解像度、メディアソースなどを変更することができます。また、 プリンタの説明を変更することで、プリンタの識別子を変更することもできます。

手順2.5 ローカルプリンタの変更

  1. YaST プリンタモジュールを起動します。 YaST から ハードウエア+プリンタ を選択してください。

  2. プリンタ設定 画面から、編集を行ないたいプリンタを 選択して 編集 を押します。

  3. 接続種類やドライバを変更するには、 手順2.3「新しいローカルプリンタの追加」 に書かれた手順で 行ないます。現在の設定で何か問題がある場合にのみ変更してください。

  4. そのプリンタを既定のプリンタとして設定するには、 既定のプリンタ を選択します。

  5. 既定の設定を変更するには、 現在のドライバに対する全ての オプション を押して設定を行ないます。それぞれの設定変更 を行なう際は、関連する + 印を押してオプションの 一覧を開いてください。変更を適用するには、 OK を押します。

2.3.2. YaST を利用したネットワーク経由での印刷設定

ネットワークプリンタは自動では検出されません。これらは YaST プリンタ モジュールを利用して手動で設定する必要があります。お使いのネットワーク 環境によって、それぞれプリントサーバ経由 (CUPS, LPD, SMB, IPX) で印刷 したり、ネットワークプリンタ (おそらく TCP) で直接印刷したりすることが できます。ネットワーク印刷に関する設定は、 YaST プリンタモジュールを 起動した状態から、左側の枠内にある ネットワーク経由で印刷する を選択して行ないます。

2.3.2.1. CUPS の使用

CUPS は Linux 環境において、ネットワーク印刷に通常利用されている方式 です。最も簡単な設定方法は、全てのクライアントからアクセスを許可して いる単一の CUPS サーバに対して印刷を設定する方法です。複数の CUPS サーバから印刷する場合は、リモートの CUPS サーバに対してそれぞれ通信 を行なう必要があるため、ローカル側にも CUPS デーモンを設定する必要が あります。

手順2.6 単一の CUPS サーバ経由での印刷

  1. YaST プリンタモジュールを起動します。 YaST から ハードウエア+プリンタ を選択してください。

  2. 左側の枠内から ネットワーク経由で印刷する を 選択します。

  3. 単一の CUPS サーバを介して全ての印刷を直接処理する を選択して、サーバの名前か IP アドレスを入力します。

  4. サーバのテスト ボタンを押して、正しいホスト名または IP アドレスが設定されていることを確認します。

  5. OK を押して プリンタ設定 画面に戻ります。 CUPS サーバ内で利用できる全てのプリンタが一覧に表示されるようになります。

手順2.7 複数の CUPS サーバを利用する印刷

  1. YaST プリンタモジュールを起動します。 YaST から ハードウエア+プリンタ を選択してください。

  2. 左側の枠内から ネットワーク経由で印刷する を 選択します。

  3. CUPS サーバからのプリンタ通知を受け取る を選択します。

  4. まずはどのサーバを使用するかについて、 一般設定 から選択を行ないます。ネットワーク上で利用可能な全てのアクセスを許可 することができるほか、ローカルネットワークや指定したホストからの アクセスだけを許可することもできます。ローカルネットワークや指定した ホストからのアクセスを許可するには、それぞれ下の欄にホスト名や IP アドレスを指定する必要があります。

  5. 設定を終えたら OK を押します。するとローカルの CUPS サーバを開始するための確認メッセージが表示されますので、 はい を押してください。サーバを起動したら プリンタ設定 画面に戻ってください。ここからすぐに プリンタを検出するには、 一覧を更新 を押します。 あとから追加したプリンタについて検出を行ないたい場合も、 このボタンを押します。

2.3.2.2. CUPS 以外のプリントサーバの使用

お使いのネットワークで CUPS 以外のプリントサーバを介して印刷サービスが 提供されている場合は、 YaST プリンタモジュールから ハードウエア+プリンタ を選択し、左側の枠内から ネットワーク経由で印刷する を選択してください。そこから 接続ウイザード を選択 し、適切な 接続種類 を選択します。お使いの環境で ネットワークプリンタをどのように設定したらよいのかについては、 ネットワーク管理者にお尋ねください。

2.3.3. ネットワーク上でのプリンタ共有

ローカルの CUPS デーモンで管理されているプリンタは、ネットワーク上で共有 することができます。これはつまり、お使いのマシンを CUPS サーバとして使用 することになります。一般に CUPS は 参照モード を有効にする ことで共有機能を提供します。参照モードが有効になっている場合は、ローカル の印刷キューはリモートの CUPS デーモンからのネットワーク接続を受け付ける よう設定されます。もちろんリモートのクライアントから直接アクセスすること ができるよう、全ての印刷キューを管理する専用の CUPS サーバを立ち上げる こともできます。この場合は、参照モードを有効化する必要はありません。

手順2.8 プリンタの共有

  1. YaST プリンタモジュールを起動します。 YaST から ハードウエア+プリンタ を選択してください。

  2. 左側の枠から、 プリンタの共有 を選択します。

  3. リモートアクセスを許可 を選択します。 さらに詳しく設定する場合は、追加のオプションを利用することができます:

    • ローカルネットワーク内のコンピュータ向け を選択 し、 既定でローカルネットワーク内にプリンタを公開 を選択して参照モードを有効に設定します。

    • 追加 ボタンを押して CUPS サーバで使用する ネットワーク内にある全てのホストにプリンタを利用させたい場合は、 既定ではこのインターフェイス経由でプリンタを公開する も合わせて選択します。

    • CUPS サーバへのアクセスを特定のネットワークや IP アドレスからだけに 制限したい場合は、それぞれ 2 つの入力項目に指定してください。

  4. OK を押すと CUPS サーバが再起動され、 プリンタ設定 画面に戻ります。

  5. CUPS とファイアウオールについては、 http://ja.opensuse.org/SDB:CUPS_and_SANE_Firewall_settings (日本語) または http://en.opensuse.org/SDB:CUPS_and_SANE_Firewall_settings (英語) をお読みください。

2.4. スキャナの設定

YaST を利用することで USB や SCSI のスキャナを設定することが できます。 sane-backends パッケージには、スキャナを利用するためのハードウエアドライバとその他の 有効なソフトウエアが含まれています。なお、パラレルポートに接続されたスキャナに ついては YaST で設定することができません。また、 HP 社製のオールインワン デバイスをご利用の場合は、 2.4.1項 「HP 社製オールインワンデバイスの設定」 をお読みください。ネットワーク接続のスキャナを設定する方法については、 2.4.3項 「ネットワークを介したスキャン」 をお読みください。

手順2.9 USB スキャナや SCSI スキャナの設定

  1. お使いのコンピュータに USB または SCSI のスキャナを接続し、電源を入れます。

  2. YaST を起動して ハードウエア+スキャナ を選択します。 YaST はスキャナデータベースを構築し、お使いのスキャナの型式について 自動で検出しようとします。

    USB や SCSI のスキャナが正しく検出されない場合は、 その他+再検出 を 選択します。

  3. 検出されたスキャナから設定を行ないたいスキャナを選択し、 編集 を押します。

  4. 一覧から型式を選択し、 次へ を押してから 完了 を押します。

  5. 正しいドライバを選択できたかどうかを確認するには、その他+テスト を選択します。

  6. 最後に OK を押して設定画面を終了します。

2.4.1. HP 社製オールインワンデバイスの設定

HP 社製のオールインワンデバイスについても YaST から設定することができます。 パラレルポートに接続されている場合でも、ネットワーク経由で利用する場合でも 可能です。 USB 接続の HP 社製オールインワンデバイスをお使いの場合は、 手順2.9「USB スキャナや SCSI スキャナの設定」 に記述されている方法で設定を行なって ください。正しく検出され、 テスト が成功すればご利用いただけます。

USB デバイスが正しく検出されない場合や、 HP 社製のオールインワンデバイスが パラレルポートやネットワークに接続されている場合は、 HP デバイスマネージャを 起動します:

  1. YaST を起動し、 ハードウエア+スキャナ を選択します。 YaST はスキャナデータベースを読み込みます。

  2. その他+hp-setup の起動 を選択し、 HP デバイスマネージャを起動します。あとは画面上に 表示される指示に従ってください。 HP デバイスマネージャを完了したら、 YaST スキャナモジュールが自動的に検出を行なうようになります。

  3. あとは その他+テスト を選択し、テストを行ないます。

  4. 最後に OK を押して設定画面を終了します。

2.4.2. ネットワーク上でのスキャナの共有

openSUSE では、スキャナをネットワーク上で共有させることができます。 これを行なうには、下記の手順でスキャナを設定します:

  1. 2.4項 「スキャナの設定」 に書かれている手順でスキャナを設定します。

  2. その他+ネットワーク経由のスキャン を選択します。

  3. サーバ設定+saned へのアクセスを許可するクライアント にクライアントのホスト名を入力します (複数を指定する場合は半角のカンマで 区切ります) 。設定を行なったら OK を押して閉じてください。

2.4.3. ネットワークを介したスキャン

ネットワーク上で共有されているスキャナを使用するには、下記の手順で行ないます:

  1. YaST を起動し、 ハードウエア+スキャナ を選択します。

  2. その他+ネットワーク経由のスキャン を選択し、 ネットワークスキャナの設定メニューを開きます。

  3. クライアント設定+net メタドライバ で使用するサーバ 内に、スキャナが接続されている マシンのホスト名を入力します。

  4. OK を押して閉じます。ネットワークスキャナが スキャナ設定ウインドウ内に表示され、ここから使用できるようになります。