概要
YaST を利用することで、お使いのシステムにおけるソフトウエアコレクション を変更することができます。 YaST のソフトウエア管理ツールは、追加したり 削除したりしたいソフトウエアコンポーネントを検索することもできます。また、 YaST はそれらソフトウエア間の依存関係についても解決を行なう機能を持って います。さらに openSUSE アップデータ を利用することで、お使いのシステムを最新の状態に 保つこともできます。
ソフトウエアは RPM パッケージの形式で提供されています。それぞれの パッケージにはプログラム本体のほか、設定ファイルや追加の文書などが含まれて います。また、ソフトウエアパターンの形でインストールを行なうこともできます。 何らかのプログラム (パッケージ) をシステムに追加したい場合は、下記の手順で インストールしてください (KDE をお使いの場合は下記を、 GNOME をお使いの場合は次の手順をお読みください):
手順3.1 KDE 環境での単一ソフトウエアパッケージのインストール
パッケージマネージャを起動するには、 YaST を起動してから + を選択します。
検索フィールドに、インストールを行ないたいソフトウエアの名前を入力
(たとえば JPEG メタデータを編集するためのツール
jhead など) を入力し、 Enter
を押します。
必要なソフトウエアについてパッケージの名前がわからない場合は、
をご利用になるとよいでしょう。この
ビューでは、ソフトウエアパッケージを機能ごとに並べて表示します。
たとえば jhead であれば、 + を選択すると見つけることができます。
見つかったパッケージは右側の枠内に表示されます。インストールしたい パッケージを選択してマウスの右ボタンを押し、 を選択してください。右ボタンを 押してもこの選択項目が現われない場合は、そのソフトウエアは既に インストール済みか、もしくはインストール禁止としてマークされている ことになります。各パッケージの状態は、パッケージ名の名前にシンボル で表示されます。シンボルの意味については Shift+F1 を押して ヘルプをお読みください。
さらにパッケージを選択したい場合は、上記の手順を繰り返してください。 必要なものを全て選択し終えたら、 を押すと インストールが始まります。
あるパッケージは、たとえば共有ライブラリなどの他のパッケージに依存して います。 YaST ではこれらの依存関係を自動的に処理する仕組みを備えて います。この場合、自動でインストールするよう追加されたパッケージの一覧が表示 されます。 ボタンを押して続行してください。
一方、パッケージによってはお互いにシステム内に共存できないものも あります。この場合、自動的に削除されるパッケージの一覧が表示されます。 ボタンを押して続行してください。
選択した結果、自動では解決できない種類の矛盾が発生してしまった場合 は、 項 「ソフトウエアの依存関係の確認」 (第3章 ソフトウエアのインストールと削除, ↑リファレンス) で示されている手動での矛盾解決を 行なう必要があります。
選択した全てのパッケージについてインストールや削除の処理が行なわれま す。 完了すると、 YaST パッケージ管理は自動で終了します。
手順3.2 GNOME 環境での 単一ソフトウエアパッケージのインストール
YaST パッケージマネージャを起動するには、 YaST を起動してから + を選択します。
左上の隅にあるグループメニューから、 を選択します。
続いて左側で を選択します。その後、
インストールしたいソフトウエアの名前 (たとえば JPEG メタデータを
編集するためのツール jhead など) を入力します。
インストールしたいパッケージをマウスの右ボタンで選択して、表示される メニューから を選びます。
複数のパッケージを選択したい場合は、上記までに記した手順を繰り返し 実施してください。最後に を 2 回押すと インストールが始まります。
あるパッケージは、たとえば共有ライブラリなどの他のパッケージに依存して います。 YaST ではこれらの依存関係を自動的に処理する仕組みを備えて います。この場合、自動でインストールするよう追加されたパッケージの一覧が ウインドウ内に表示されます。 ボタンを押して続行してください。
一方、パッケージによってはお互いにシステム内に共存できないものも あります。この場合、自動的に削除されるパッケージの一覧が表示されます。 ボタンを押して続行してください。
選択した結果、自動では解決できない種類の矛盾が発生してしまった場合 は、 項 「ソフトウエアの依存関係の確認」 (第3章 ソフトウエアのインストールと削除, ↑リファレンス) で示されている手動での 矛盾解決を 行なう必要があります。
お使いの環境で、ソフトウエアパターンをインストールすることもできます。 パターンとは、それぞれ特別な用途に必要となるソフトウエアパッケージの 集合です; たとえば 「Technical Writing」 のパターンでは、 XML ツールや特別なエディタ、 LaTeX 環境などがそれぞれ含まれます。 パターンをインストールするには、下記の手順のとおり行なってください (KDE をお使いの場合は下記を、GNOME をお使いの場合は 次の手順をお読みください):
手順3.3 KDE 環境でのソフトウエアパターンのインストール
YaST パッケージマネージャを起動するには、 YaST を起動して + を選択します。
左上にある ボタンから を選択します。選択すると、様々なパターンが 左側に表示されるようになります。
![]() |
パターン名をマウスの左ボタンで選択すると、そのパターンに含まれる全て のパッケージが表示されます。 1 つまたはそれ以上の数のパターンを選択 してください。パターン名の前に書かれたチェックボックスにチェックを 入れることで選択を行ないます。
選択を行なったら、 ボタンでインストールを 行ないます。
依存関係の解決を行なうため、自動で変更される内容が表示されます。 を押して進めてください。
手順3.4 GNOME 環境での ソフトウエアパターンのインストール
YaST パッケージマネージャを起動するには、 YaST を起動して + を選択します。
左上にあるグループメニューから、 を選択 します。選択すると、様々なパターンが左側に表示されるようになります。
![]() |
たとえば のようなパターン名を マウスの左ボタンで選択すると、そのパターンに含まれるパッケージが 右側に表示されます。ここから 1 つまたはそれ以上のパターンを選択 してください。パターンをインストールするには、パターン名にカーソルを 合わせてマウスの右ボタンを押し、 を選択してください。右側の領域で単一のパッケージを追加したり削除したり することもできます。
最後に を押すとインストールが始まります。
お使いのシステムからソフトウエアを削除したい場合は、下記の手順で 削除を行なってください (KDE をお使いの場合は 下記を、 GNOME をお使いの場合は次の手順をお読みください):
手順3.5 KDE 環境でのソフトウエア削除
YaST パッケージマネージャを起動するには、 YaST を起動して + を選択します。
3.1項 「ソフトウエアのインストール」 の手順に従って、 削除するパッケージを検索します。
削除したいパッケージの上でマウスの右ボタンを押し、表示されたメニュー から を選択します。
最後に を押すと削除が行なわれます。
なお、他のパッケージから必要とされているパッケージを削除するように 指定した場合は、自動では解決できない依存関係の矛盾が発生します。 この場合は、パッケージの削除を行なわないことをお勧めします。 また、 項 「ソフトウエアの依存関係の確認」 (第3章 ソフトウエアのインストールと削除, ↑リファレンス) に示されている手順に従って 手作業で矛盾を解決することもできますが、矛盾を解決しようと作業を 行なうことで、さらなる矛盾を引き起こしたりしてしまうこともあります のでご注意ください。全ての変更を取り消すには、 ボタンを 2 回押して、さらに を押します。
GNOME 環境では下記の手順で行ないます:
YaST パッケージマネージャを起動するには、 YaST を起動して + を選択します。
左上の隅にあるグループメニューから、 を選択します。 続いて左側で を選択してから、 下にある一覧から を選択します。 単一のパッケージ検索については、 3.1項 「ソフトウエアのインストール」 に書かれた 手順に従ってください。
削除したいパッケージをマウスの右ボタンで選択して、表示される メニューから を選びます。
![]() |
複数のパッケージを選択したい場合は、上記までに記した手順を繰り返し 実施してください。最後に を押すと 削除が始まります。
なお、他のパッケージから必要とされているパッケージを削除するように 指定した場合は、自動では解決できない依存関係の矛盾が発生します。 この場合は、パッケージの削除を行なわないことをお勧めします。 また、 項 「ソフトウエアの依存関係の確認」 (第3章 ソフトウエアのインストールと削除, ↑リファレンス) に示されている手順に従って 手作業で矛盾を解決することもできますが、矛盾を解決しようと作業を 行なうことで、さらなる矛盾を引き起こしたりしてしまうこともあります のでご注意ください。全ての変更を取り消すには、下側のステータス行にある を押します。
openSUSE システムでは、セキュリティ修正などの形で、お使いの製品に対する継続的なサポートを 提供しています。 Updater (更新) アプレットでは、そのような修正が新たに公開 されていないかどうかを確認し、必要に応じて通知を行なうほか、その状態から ほんの少しマウスを操作するだけでそれらを適用することもできます。
openSUSE コミュニティでは、ソフトウエアパッケージに 対して、より新しいバージョンについても提供しています。更新アプレットでは オプション設定で、インストール済みの全てのプログラムについて、新しい バージョンの存在を確認し、通知する機能が備わっています。また、新しい ハードウエアが接続された場合には、そのハードウエアに対応するドライバを 検索することもできます。
![]() | 修正と新バージョンの違い |
|---|---|
openSUSE で提供される修正は、ソフトウエアに対するセキュリティホール (セキュリティ面での欠陥) や致命的なエラーに対する修正です。修正は通常、 新しいバージョンへのアップグレードを行ないませんので、新機能などが提供 すれることはありません。コミュニティで提供される新バージョンでもそれらの 問題を修正することができますが、新バージョンは主に新機能を追加するために 提供されるものです。 | |
更新アプレットは、お使いのデスクトップ内のパネルと呼ばれる場所の中で、 SUSE のマスコットキャラクタ (Geeko) のアイコンで表示されます。 この表示は新しい修正が提供されたり、修正をインストールしていたりすることで 変化します。アイコンの表示が変わると、通知メッセージも合わせて表示される 仕組みになっています。なお、このアプレットは別途設定を行なっていない限り 既定で起動される仕組みになっていますが、メインメニューから手動で起動したい 場合は、メインメニューから +++ を選択してください。 そのほかにも、 Alt+F2 を押してから kupdateapplet と入力しても かまいません。
更新アプレットは、それぞれの状態を下記のようなアイコンで表示します:
必要な修正が見つかっていない状態です。 新しいバージョンが利用できる場合は、その アイコンの上にマウスカーソルを載せると、その旨の通知メッセージが 表示されます。
更新アプレットは処理中です (たとえば更新を確認中であったり、 ソフトウエアをインストール中であったりします) 。
セキュリティ修正が利用できる状態です。
推奨修正が利用できる状態です。
任意指定の修正が利用できる状態です。
何らかのエラーが発生したことを示します。
更新リポジトリが何も設定されていない状態を表わします。この状況で 更新アプレットをマウスで選択すると、更新の確認を行なうかどうかに ついて問い合わせメッセージが表示されます。ここから 「はい」 を選択すると、 YaST の モジュールが起動されます。
オンライン更新アプレットでは、修正をインストールする手段として 2 種類 の方法を提供しています: 全てのセキュリティ修正と推奨修正をインストール する簡単モードと、どの修正をインストールするかを個別に選択する詳細 モードです。
手順3.6 修正のインストール: 簡単モード
更新アプレットのアイコン表示で修正が利用できることを確認したら、 そのアイコンをマウスの左ボタンで押すとソフトウエアのインストール ウインドウを開くことができます。
修正更新と再起動の必要な更新について、それぞれインストールするか どうかを指定します。可能であれば両方ともインストールすることを お勧めします。
最後に を押すとインストールが始まります。
修正のインストールを始めて行なう場合は、インストール作業を行なうために
root のパスワード入力を求められます。
なお、 を選択しておくと、
再度のパスワード入力を行なわなくて済むようになります。
更新状況を確認するには、更新アプレットアイコンの上にマウスカーソルを 重ねると、状態を表示することができます。
手順3.7 修正のインストール: 詳細モード
更新アプレットのアイコン表示で修正が利用できることを確認したら、 そのアイコンをマウスの左ボタンで押すとソフトウエアのインストール ウインドウを開くことができます。
ボタンを押すと、更新アプレットから全ての修正に 関する詳しい一覧を表示することができます。ここにはパッケージ名のほか、 パッケージの提供元リポジトリとインストール後の再起動要否が表示されます。
更なる情報を表示させる場合は、修正名をマウスボタンで押してください。 また、修正をインストールするかどうかは横にあるチェックボックスで選択する ことができます。セキュリティ修正と推奨修正については自動で選択されます。
最後に を押すとインストールが始まります。
修正のインストールを始めて行なう場合は、インストール作業を行なうために
root のパスワード入力を求められます。
なお、 を選択しておくと、
再度のパスワード入力を行なわなくて済むようになります。
更新アプレットは修正のインストールを行ないます。更新アプレットの上にマウスカーソル を重ねることで状態を表示することができます。それぞれシステムトレイ内の状態メッセージ とプログレス (進捗) バーをご覧ください。
openSUSE コミュニティでは、ソフトウエアリポジトリから新しいソフトウエア
バージョンを公開しています。既定ではこれらのリポジトリは設定されていません。
これらのリポジトリを追加するには、更新アプレットのアイコンをマウスの
右ボタンで選択し、 を
選んでください。すると root のパスワードを尋ねられますので入力
してください。すると
の画面が開きます。 よく知られているコミュニティ
リポジトリについては、 + から追加すること
ができます。それ以外のリポジトリを見つけたい場合は、
http://ja.opensuse.org/Additional_YaST_Package_Repositories
をご覧ください。.
![]() | 外部のソフトウエアソースの信頼 |
|---|---|
お使いのリポジトリ一覧に外部のソフトウエアリポジトリを追加する前に、 あらかじめそのリポジトリが信頼できるものであることをご確認ください。 openSUSE ではサードパーティが提供するソフトウエアリポジトリから インストールしたソフトウエアについて、潜在的なものを含むいかなる問題 に対しても責任を負いません。 | |
なお、更新アプレットではリポジトリが提供するソフトウエアのバージョン更新に
ついては監視を行ないません。これらについても監視を行なうには、
3.3.1.3項 「更新アプレットの設定」 に描かれている手順で設定
ウインドウを開き、 を有効にしてください。すると更新アプレットで更新が
あるかどうかを確認しますので、あとはアイコンを押してソフトウエアのインストール
ウインドウを開いてください。
を押してから
を選択すると、新しいソフトウエアバージョンの一覧を得ることができます。
それぞれのパッケージをパッケージ名の前に表示されたチェックボックスで
選択するか、もしくは を
押すなどして選択してください。最後に
を押して選択したソフトウエアをインストールしてください。
ここでも root のパスワード入力が必要です。あとはシステムトレイ
で進捗を確認してください。
![]() | YaST オンライン更新 |
|---|---|
YaST オンライン更新では、ソフトウエア更新のインストールについてさらに高度な 機能を提供しています。詳しくは 第 1 章 YaST オンライン更新 (↑リファレンス) をお読みください。 | |
既定では更新アプレットはログイン時に起動し、 24 時間おきに更新を確認する 設定になっています。また更新は 60 分おきに再通知され、修正の確認だけを 行ないます。これらの動作を変更したい場合は、アプレットのアイコンをマウスの 右ボタンで押し、 を選んでください。
設定ダイアログでは、それぞれ下記の設定も行なうことができます:
更新を確認する間隔を、時間単位で指定します。
通知する間隔を分単位で指定します。
ユーザがログインした時にアプレットを自動的に起動します。 既定で有効に設定されています。
使用するバックエンドを選択します。
が既定値になっています。 を選択することも
できますが、この場合は kupdateapplet-zypp
パッケージがインストールされていることをご確認ください。
簡単ビューで概要を表示するのではなく、利用可能な全ての修正に対して 短い説明文を表示する詳細ビューを使用することを選択します。
バッテリーの消耗を防ぐため、バッテリー動作時は更新の確認を禁止します。 このオプションは既定で選択されていますが、モバイル環境でのみ有効です。
システムに高い負荷がかかっているときには更新の確認を禁止します。 このオプションは既定で選択されています。
USB デバイスなど、適切なドライバをリポジトリが提供している場合、 更新アプレットが自動でそのハードウエア向けのドライバをインストール するようになります。
更新アプレットは、お使いのパネル内の通知エリアにアイコンとして存在しています。 この表示は新しい修正が提供されたり、修正をインストールしていたりすることで 変化します。このアプレットは別途設定を行なっていない限り既定で起動される 仕組みになっていますが、メインメニューから手動で起動したい場合は、 +++ を選択してください。
![]() | アイコン表示 |
|---|---|
既定では、更新アプレットのアイコンは何らかの修正が利用できる場合にのみ 通知エリアに表示されます。 | |
更新アプレットは処理中です (たとえば更新を確認中であったり、 ソフトウエアをインストール中であったりします) 。
セキュリティ修正が利用できる状態です。
重要な修正が利用できる状態です。
それほど重要ではない修正が利用できる状態です。
何らかのエラーが発生したことを示します。
新しいソフトウエア更新が利用できる場合には必ず、アプレットアイコンがパネル 内に現われます。
更新アプレットを起動するため、アプレットの アイコンをマウスで選択します。
事前に選択されている全てのソフトウエア更新を一括でインストールしてしまうのが 最も安全な方法です。特別な要件がある場合は、それぞれ の列にあるチェックボックスの状態を変えることで、選択を変更することもできます。
を押してください。
を押したあと、 root のパスワード
入力を求められます。その後アプレットは、ソフトウエア更新のインストールを行ないます。
インストールが完了すると、 アプレットは、
を行なうか、もしくは
かを選択することができるようになります。
![]() | YaST オンライン更新 |
|---|---|
YaST オンライン更新では、ソフトウエア更新のインストールについてさらに高度な 機能を提供しています。詳しくは 第 1 章 YaST オンライン更新 (↑リファレンス) をお読みください。 | |
更新アプレットを設定するには、パネル内にある通信アプレットのアイコンを マウスの右ボタンで押し、 を選択してください。 設定ダイアログが表示され、それぞれ下記のような設定を変更することが できるようになります:
更新を確認する間隔を設定します: , , , (確認を行なわない) から選択します。
修正を自動的にインストールするかどうかを指定します。既定では自動 インストールは行ないません。自動インストールは、セキュリティ修正に 対してだけ行なう (Only security updates) か、もしくは全ての修正を 自動でインストールするか (All updates) から選ぶことができます。
gconf-editor を利用することで、さらなるオプション設定を 行なうことができます: + を選択してください。