第2章 デスクトップでの作業

目次

2.1. メインメニューの使用
2.2. Nautilus を利用したファイルとフォルダの管理
2.3. フロッピィディスクや CD, DVD へのアクセス
2.4. ファイルの検索
2.5. アプリケーション間でのテキストの移動
2.6. インターネット接続の管理
2.7. インターネットの閲覧
2.8. 電子メールとスケジューラ
2.9. OpenOffice.org を利用した文書の読み書き
2.10. デスクトップの電源管理機能の制御
2.11. 書庫の作成/表示/展開
2.12. スクリーンショットの作成
2.13. PDF ファイルの閲覧
2.14. サウンドの制御
2.15. 指紋読み取り装置の使用
2.16. ソフトウエア更新の取得
2.17. さらなる情報

ここまで GNOME デスクトップに関する大まかな説明を行なってきました。本章からは アプリケーションの起動方法やファイルの管理や検索方法、そして CD への書き込み方法 などを学習します。また GNOME での電源管理機能の考え方についても学ぶことができる ほか、デスクトップを利用して一般的な作業を行なう手順についても学習します。

2.1. メインメニューの使用

下部パネル内の一番左にある コンピュータ をマウスの左ボタンで 押すとメインメニューが表示されます。メインメニューにはお気に入りに設定されている アプリケーションと、最近使用していたアプリケーションの一覧がそれぞれ表示されます。 また ドキュメント のボタンを押すと最近使用したドキュメントを 表示させることができるほか、 場所 のボタンを押すとお気に入りに 設定した場所 (ホームディレクトリやデスクトップなど) を表示することができます。 それ以外にも、 他のアプリケーション のボタンを押すと、分類別に 追加のアプリケーションを表示することができます。さらに、右側にはヘルプやソフトウエア のインストール、 GNOME コントロールセンターの表示や画面のロック (施錠) 、 デスクトップからのログアウトやハードディスクドライブ/ネットワークの状態確認などを 行なうことのできるボタンが並べられています。

図2.1 メインメニュー

メインメニュー

メインメニュー には下記のような項目があります:

2.1.1. 検索バー

検索バーを利用すると、お使いのシステムにあるアプリケーションやファイルを 検索することができます。 検索 フィールドの欄に検索したい 語句を入力し、 Enter を押してください。すると、 デスクトップ検索のダイアログボックスが表示され、検索結果が表示されます。

Beagle の使用について、詳しくは GNOME デスクトップ検索機能をお読みください。 第6章 Beagle を利用した検索 に詳細が 書かれています。

2.1.2. メインメニューのタブ

メインメニュー内の アプリケーション, ドキュメント, 場所 のそれぞれについて、 どの種類の項目を表示するのかを設定することができます。

2.1.2.1. お気に入りのアプリケーション

既定では、お気に入りのアプリケーションとして一般に使用される 4 種類を表示して います。この表示は、お使いになるアプリケーションにあわせてカスタマイズすること ができます。

お気に入りのアプリケーションに項目を追加するには、下記の手順で行ないます:

  1. コンピュータ+他のアプリケーション を押します。

  2. 追加したいアプリケーションを表示し、マウスの右ボタンを押します。

  3. お気に入りへの追加 を選択します。

    これでお気に入りのアプリケーション内に選択したアプリケーションが 表示されます。

お気に入りのアプリケーションから項目を削除するには、下記の手順で行ないます:

  1. コンピュータ を押します。

  2. メインメニュー内にお気に入りのアプリケーションが表示されていることを確認 します。 お気に入りのアプリケーション がメインメニューに 表示されていない場合は、 アプリケーション を選択します。

  3. 削除したい項目をマウスの右ボタンで選択します。

  4. お気に入りからの削除 を選択します。

2.1.2.2. 最新使用したアプリケーション

最近使用したアプリケーションには最近使用したアプリケーションが 2 つまたは 4 つ表示されます。ただしお気に入りに登録されているものは除きます。

2.1.2.3. 最新のドキュメント

ドキュメント タブにはお気に入りのドキュメントと最新の ドキュメントが表示されます。このビューを利用することで、最もよく使用する ドキュメントや最近使用したドキュメントに素早くアクセスすることができる ようになっています。なお、 他のドキュメント を押すと ファイルブラウザを起動することができます。最新のドキュメントをお気に入りに 移動するには、マウスの右ボタンを押して お気に入りへの追加 を選択してください。

2.1.2.4. 最近使用した場所

場所 タブを選択すると、最近開いたことのあるいくつかの 場所が表示されます。このビューを利用することで、最近使用した場所に素早く アクセスすることができるようになっています。 他の場所 を押すと、ファイルブラウザを起動することができます。

2.1.3. システム

メインメニューの システム 領域には、いくつかのシステム アプリケーション向けのショートカットが配置されています。

表2.1 システムのショートカット

アプリケーション

説明

ヘルプ

お使いのシステム内のオンラインドキュメントを提供する、 ヘルプセンターを表示します。

コントロールセンター

お使いのデスクトップをカスタマイズすることができます。詳しくは 第3章 設定のカスタマイズ をお読みください。

YaST

お使いのシステムをカスタマイズしたり、設定したりすることができます。

ソフトウエアのインストール

新しいソフトウエアをインストールするまでの手順を案内する、 ソフトウエアインストールの機能を起動します。

画面のロック

お使いのシステムをロック (施錠) し、そのマシンから離れている間に誰も そのマシンを使うことができないようにします。アンロック (解錠) するには、 パスワードの入力が必要です。

ログアウト

ログアウトのダイアログを開き、ログアウトするのかユーザを切り替えるのか を選択することができるようになります。

シャットダウン

シャットダウンのダイアログを開き、お使いのシステムをシャットダウンするか、 もしくは再起動するかを選択することができるようになります。このショートカット から、お使いのコンピュータをサスペンドすることもできます。


2.1.4. 状態

メインメニューの 状態 には、お使いのハードディスクドライブや ネットワーク接続に関する情報が表示されます。ハードディスクドライブの情報としては 利用可能な容量が表示され、ネットワーク接続の情報としては接続の種類が表示されます。

2.2. Nautilus を利用したファイルとフォルダの管理

Nautilus ファイルマネージャを利用することで、フォルダやドキュメントを作成したり 閲覧したりすることができます。このほかにもスクリプトを実行したり、データから CD を作成したりすることもできます。加えて、本ファイルマネージャは Web にも対応 していて、 Web 上のファイルを閲覧することもできます。

ファイルマネージャは下記のいずれかの方法で開くことができます:

  • コンピュータ+Nautilus ファイルブラウザ を選択する。

  • デスクトップ上にあるホームディレクトリのアイコンをダブルクリックする。

  • コンピュータ+他のアプリケーション+システム+ホームフォルダ を選択する。

図2.2 ファイルマネージャ

ファイルマネージャ

Nautilus のウインドウ内には、下記のような要素があります:

メニュー.  ファイルマネージャでのほとんどの作業を行なうことができます。ファイルマネージャの ウインドウ内からの場合、マウスの右ボタンを押すと選択した項目に応じたポップアップ メニューが表示されます。このメニューに表示される項目は、マウスの右ボタンを押した 場所に応じて変化します。たとえばファイルやフォルダの上でマウスの右ボタンを押すと、 ファイルやフォルダに対する操作を選択することができます。またビューペイン (後述) 内の何もない場所で右ボタンを押すと、ビューペイン内での項目の表示方法に関連する メニューが表示されます。

ツールバー.  ファイルやフォルダを表示するための操作を行なうことができるほか、それらにアクセス するための機能も提供しています。ツールバーには "戻る", "進む", "上へ", "停止", "再読み込み", "ホーム", "コンピュータ", "検索" の各ボタンが用意されています。

場所バー.  ファイルやフォルダの場所を表示するほか、サイトの URI を表示することもできます。 場所バーには 2 種類の表示方法があります。 1 つは以前から存在するテキストベースの ビュー (直接入力したり、編集したりすることができます) 、そしてもう一つはボタン ビュー (各フォルダ要素がボタンとして表示されます) と呼ばれています。後者の場合、 それぞれのボタンを押すことで、各フォルダに移動することができます。

サイド・ペイン.  選択したファイルやフォルダについて情報を表示したり、ここからフォルダを移動したり することができます。ペイン内に何を表示するのかについては、上部にあるドロップ ダウンリストをご利用ください。この一覧からはファイルの表示方法やファイルへの操作、 ファイルへのエンブレムの付与、最近訪問したサイトの履歴やツリー構造でのファイル 表示などを行なう機能が提供されています。サイド・ペインを閉じるには、サイド・ペインの 右上にある X 印のボタンを押してください。サイド・ペインを表示するようにするには、 表示+サイド・ペイン を選択するか、 F9 を押します。

ビューペイン.  フォルダやファイルを表示します。 表示 内にあるオプションを設定する と、内容の表示を大きくしたり、異なる並び順を設定したりすることができます。また、 詳細な表示を行なうようにしたり、コンパクトな一覧やアイコンでの表示に切り替えたり することもできます。

ステータスバー.  フォルダ内の項目数や利用可能な空き領域の情報を表示します。ファイルを選択した場合、 ステータスバーにはファイル名とそのファイルのサイズが表示されます。

2.2.1. ファイルマネージャのショートカット

ファイルマネージャのショートカットには、下記のようなものがあります:

表2.2 ファイルマネージャのショートカット

ショートカット

説明

<— または Alt+

親フォルダを開きます。

矢印キー

項目を選択します。

Alt+ または Enter

選択した項目を開きます。

Shift+Alt+

項目を開き、現在のフォルダを閉じます。

Shift+Alt+

親フォルダを開き、現在のフォルダを閉じます。

Shift+Ctrl+W

全ての親フォルダを閉じます。

Ctrl+L

場所バーの表示方法を、ボタンビューとテキストビューで切り替えます。

Alt+Home

ホームディレクトリを開きます。


ショートカットについてさらに詳しく知るには、ファイルマネージャ内で ヘルプ+目次 を選択してください。

2.2.2. フォルダの書庫化

複数のファイルをまとめて管理したい場合は、ファイルをテープアーカイブフォーマット (TAR) と呼ばれる書庫に入れることができます。

  1. Nautilus のビューペインから、書庫にまとめたいフォルダをマウスの右ボタンで選択 します。表示されるメニューから 圧縮 を選択します。

  2. 必要に応じてファイル名を設定します。

  3. ドロップダウンリストからファイルの拡張子を選択します (圧縮形式について 特に要件がなければ tar.gz を選択してください。 Windows マシンとのやりとりがある場合は .zip を選択してください) 。

  4. 書庫ファイルの作成先を指定して 作成 を押します。

書庫にまとめられたファイルから内容を取り出すには、マウスの右ボタンで 書庫ファイルを選択し、 ここに展開する を選択します。

2.2.3. CD/DVD の作成

お使いのシステムに CD や DVD の書き込み可能なドライブが接続されている 場合は、 Nautilus ファイルマネージャを利用して CD や DVD を書き込む ことができます。

  1. コンピュータ+他のアプリケーション+システム+CD/DVD の作成 を選択するか、もしくは 空きディスクをドライブに挿入して オーディオ CD/DVD の作成 を選択します。

  2. ディスクに書き込みたいファイルを、ドラッグ&ドロップで Nautilus の CD/DVD クリエータ ウインドウ内に配置します。

  3. 書き込む を押します。

  4. 必要に応じて書き込み先のディスクについて情報を設定します。設定を終えたら 書き込む を押します。

    選択したファイルがディスクに書き込まれます。この処理には、書き込むべき データ量とお使いの書き込みデバイスの速度に応じて、しばらくの時間がかかります。

ISO イメージを書き込むには、 Nautilus で ISO イメージファイルを選んでマウスの 右ボタンを押し、 書き込む を選択します。書き込み先のディスク について情報を設定したあと、 書き込む を押すと書き込みが 始まります。

CD や DVD への書き込みについては、 Brasero を利用して行なうこともできます。 詳しくは 第 1 章 Brasero: Burning CDs and DVDs (↑アプリケーションガイド) をお読みください。

2.2.4. ブックマークの使用

お気に入りのフォルダに印を付ける目的で、 Nautilus のブックマーク機能を 使うことができます。

  1. まずはブックマークを作成したいフォルダや項目を選択します。

  2. ブックマーク+ブックマークの追加 を選択します。これで一覧内にブックマークが追加され、 フォルダ名がそのままブックマーク名になります。ファイルをブックマークした 場合は、そのファイルの存在するフォルダがブックマークされます。

  3. ブックマーク一覧から項目を選択するには、 ブックマーク メニューから必要な項目を選択します。

なお、 ブックマーク+ブックマークの編集 を選択することで、 ブックマークの整理をすることができます。表示されたダイアログボックスから 設定を行なってください。

ブックマークの順序を入れ替えるには、ブックマークの項目をマウスの左ボタンで 選択し、ボタンを押したままマウスを移動させて放すことで、必要な場所に移動する ことができます。

2.2.5. ファイルマネージャの設定

編集+設定 を選択することで、ファイルマネージャに関する各種の設定を行なうことができます。 詳しくは 3.3.7項 「ファイル管理の設定」 をお読みください。

2.2.6. リモートのファイルへのアクセス

Nautilus を利用することで、ネットワークを介してサーバ上のファイルにアクセス することもできます。詳しくは 第5章 ネットワーク資源へのアクセス をお読みください。

2.3. フロッピィディスクや CD, DVD へのアクセス

フロッピィディスクや CD, DVD などにアクセスするには、まずそれぞれのドライブに メディアを挿入してください。すると、デスクトップ上にメディアが表示されます。 多くのリムーバブルメディアでは、ドライブにメディアを挿入したりコンピュータに 接続したりした場合に、ファイルマネージャのウインドウが自動的に表示されます。 ファイルマネージャが開かない場合は、表示されたアイコンをダブルクリックすること で、それらの中身を閲覧することができます。

[Warning]

メディアの使用が終わった場合でも、そのまますぐに取り出したりはしないでください。 フロッピィディスクや CD, DVD の場合、取り出す前にシステム側でマウントを 解除しなければなりません。そのメディアにアクセスしている全てのアプリケーションを 終了させたあと、メニューから 取り出しアンマウント を選択します。これでフロッピィディスクや CD, DVD を取り出すことができるようになります (ドライブによっては自動でトレイが開く 場合があります) 。

2.4. ファイルの検索

コンピュータ+他のアプリケーション+システム から ファイルの検索 を選択すると、お使いのコンピュータ内やネットワーク共有にあるファイルを任意の 条件で検索することができます。

図2.3 ファイル検索ダイアログ

ファイル検索ダイアログ

ファイルの検索 では、 find, grep, locate の各 UNIX コマンドを利用して検索を行ないます。いずれの検索とも大文字と小文字を区別しません。

ファイルの検索 ダイアログは、 Alt+F2 を押すことで表示される アプリケーションの実行ダイアログからも起動することができます。アプリケーションの 実行ダイアログには、下記のコマンドを指定してください:

gnome-search-tool

2.4.1. 基本的な検索

  1. まずは ファイルの検索 を起動します。

  2. 対象となる名前 の欄に検索文字列を入力します。

    検索文字列にはファイル名の全部または一部を指定することができます。 また、下記のようなワイルドカードを指定することもできます:

    検索文字列

    結果

    ファイル名の全体または一部

    myfile.txt

    ファイル名に “myfile.txt” を含むすべてのファイルが表示されます。

    ワイルドカード (* [ ]) でのファイル名指定

    *.[ch]

    .c または .h の拡張子を持つすべてのファイルが表示されます。

  3. 対象となるフォルダ の項目には、 ファイルの検索 を開始するディレクトリを指定します。

  4. 最後に 検索 を押します。

2.4.2. 検索オプションの設定

追加オプションの選択 を利用することで、ファイルの内容や 日付、所有者やファイルサイズを元に検索を行なうことができます。

  1. ファイルの検索 を起動します。

  2. 対象となる名前 の欄に検索文字列を入力します。

  3. 対象となるフォルダ の項目には、 ファイルの検索 を開始するディレクトリを指定します。

  4. 追加オプションの選択 を押し、 適用する検索条件 を押します。

  5. 設定したい検索オプションを指定し、 追加 を押します。

    下記のオプションを指定することができます:

    条件

    説明

    次のテキストを含む

    ファイル名でファイルを検索します。表示されたフィールドにファイル名全体を 指定するか、もしくは必要に応じてワイルドカードを利用しファイル名の一部を 指定してください。アスタリスク (*) は任意の長さの文字を、クエスチョンマーク (?) は 1 文字を表わします。検索では大文字と小文字を区別して扱います。

    次の日数より後に変更した

    指定した期間 (日数で指定) 内に変更したファイルを検索します。

    次の日数より前に変更した

    指定した期間 (日数で指定) よりも前に変更したファイルを検索します。

    次のサイズよりも大きい

    指定したサイズ (キロバイト単位で指定) と同じか、それより大きい ファイルを検索します。

    次のサイズよりも小さい

    指定したサイズ (キロバイト単位で指定) と同じか、それより小さい ファイルを検索します。

    ファイルが空である

    中身が空であるファイルを検索します。

    次のユーザが所有する

    指定したユーザが所有するファイルを検索します。 表示されたテキストボックスにはユーザ名を入力してください。

    次のグループが所有する

    指定したグループが所有するファイルを検索します。 表示されたテキストボックスにはグループ名を入力してください。

    所有者が不明である

    システム上で不明なユーザやグループが所有するファイルを検索します。

    次の名前を含まない

    ファイル名でファイルを検索しますが、指定した文字列に 該当しない ファイルが対象となります。表示された フィールドにファイル名全体を指定するか、もしくは必要に応じてワイルド カードを利用しファイル名の一部を指定してください。アスタリスク (*) は任意の長さの文字を、クエスチョンマーク (?) は 1 文字を表わします。 検索では大文字と小文字を区別して扱います。

    名前が次の正規表現に一致する

    ディレクトリパスやファイル名に対して、指定した正規表現に合致するファイルを 検索します。表示されたテキストボックスには正規表現を入力してください。

    正規表現とは検索パターンを指定するための特殊な文字列です。詳しくは http://www.regular-expressions.info をお読みください。

    隠しファイル/フォルダを表示する

    検索に隠しファイルとバックアップファイルを含めます。

    シンボリック・リンクを追跡する

    ファイルを検索する際、シンボリックリンクを追跡します。

    他のファイルシステムを除く

    対象となるフォルダと同じファイルシステム上にあるディレクトリのみを 検索の対象とします。

  6. それぞれの検索オプションに対して、必要な検索情報を指定します。

  7. 現在の検索から検索オプションを削除したい場合は、それぞれのオプションの右側に ある 削除 ボタンを押します。

  8. 最後に 検索 を押します。

2.4.3. 検索結果リストの使用

検索結果リストからは、検索で見つかったファイルを開いたり削除したりする ことができるほか、検索結果をファイルに保存することもできます。

図2.4 検索結果リスト

検索結果リスト

検索結果リストに表示されたファイルを開くには、表示されたファイルの上で マウスの右ボタンを押して 開く を選択するか、もしくは ファイルをダブルクリックします。検索結果一覧に表示されたファイルを含む フォルダを開く場合は、表示されたファイルの上でマウスの右ボタンを押して、 フォルダを開く を選択します。

検索結果リストに表示されたファイルを削除するには、表示されたファイルの上で マウスの右ボタンを押して ゴミ箱へ移動 を選択します。

ファイルの検索 での最新の検索結果を保存するには、検索結果 一覧内の任意の場所でマウスの右ボタンを押し、 検索結果に名前を付けて保存 を選択します。あとは検索結果の 保存先ファイル名を指定して 保存 を押してください。

2.4.4. 簡易検索の無効化

既定では、 ファイルの検索locate コマンドを利用して検索の一部を高速化しています。 locate ではファイルを検索するため、事前に索引を作成してから行なう仕組みになっています。 そのため、 検索結果 には必ずしも最新の情報が表示されない 場合があります。簡易検索を無効化するには、端末ウインドウで下記のコマンドを実行 してください:

# gconftool-2 --type=bool --set /apps/gnome-search-tool/disable_quick_search 1

2.5. アプリケーション間でのテキストの移動

アプリケーション間でテキストをコピーするには、テキストを選択してからマウス カーソルを貼り付けたい場所まで移動します。あとはマウスの中央ボタンを押すか、 マウスホイールのボタンを押すとテキストを貼り付けることができます。

プログラム間で情報をコピーする場合は、コピー元のプログラムを起動したままの 状態で行なわなければならないことに注意してください。プログラムを閉じてしまうと クリップボード上に存在するアプリケーションからの情報は失われてしまいます。

2.6. インターネット接続の管理

インターネットを閲覧したり電子メールを送受信したりしたい場合は、まず YaST を利用してインターネットの接続を設定しなければなりません。お使いの環境にも依存 しますが、 YaST では NetworkManager を使用するかどうかを選択することが できます。 GNOME で NetworkManager を利用してインターネットの接続を行なう 場合、 項 「GNOME NetworkManager アプレットの使用」 (第5章 NetworkManager の使用, ↑スタートアップ) の手順で行なうことができます。

また、 NetworkManager を使用するかどうかの判断については 項 「NetworkManager の利用例」 (第5章 NetworkManager の使用, ↑スタートアップ) をお読みください。

2.7. インターネットの閲覧

GNOME デスクトップには Firefox と呼ばれる Mozilla* ベースの Web ブラウザが 含まれています。 Firefox は コンピュータ+Firefox を選択すると起動することができます。

他の Web ブラウザと同様に、上部の場所バーにアドレスを入力するか、もしくは 表示されているページ内のリンクをたどることで他のページに移動することができます。

詳しくは 第 1 章 Browsing with Firefox (↑アプリケーションガイド) をお読みください。

2.8. 電子メールとスケジューラ

電子メールや予定表を読んだり管理したりする場合、 openSUSE では Evolution と呼ばれるグループウエアプログラムが用意されています。このソフトウエアを利用する ことで、個人情報を使いやすい形で保存/管理/取得することができます。

Evolution は電子メールとカレンダ、アドレス帳やメモ、仕事リストなどを使いやすい 形で統合しています。また、様々な通信プロトコルやデータ交換標準に対応しているため、 Evolution は企業のネットワーク内やアプリケーション (たとえば Microsoft* Exchange) とも相互にやりとりすることができます。

Evolution を起動するには、 コンピュータ+他のアプリケーション+オフィス+Evolution メールとカレンダ を選択します。

Evolution を初めて起動すると、メールアカウントを設定するためのいくつかの質問が 表示され、古いメールクライアントからメールを取り込むための支援画面が表示されます。 その後は新しいメッセージ数と将来の予定、および仕事リストが表示されます。カレンダや アドレス帳、メールツールはそれぞれ左側のショートカットバーから利用できます。

詳しくは 第 1 章 Evolution: E-mailing and Calendaring (↑アプリケーションガイド) をお読みください。

2.9. OpenOffice.org を利用した文書の読み書き

文書を作成したり編集したりする場合、 GNOME デスクトップの場合には OpenOffice.org が インストールされます。 OpenOffice.org は Microsoft Office 形式のファイルを読み書きする 機能が備わっていて、ワードプロセッサや表計算、データベースや描画ツール、 プレゼンテーションなどの機能を利用することができます。

OpenOffice.org を起動するには、 コンピュータ+OpenOffice.org ライタ を選択するか、もしくは コンピュータ+他のアプリケーション+オフィス を選んで、起動したいモジュールを 選択してください。

OpenOffice.org にはサンプルの文書やテンプレートが数多く用意されています。テンプレートに アクセスするには、 ファイル+新規+テンプレートとドキュメント を選択してください。また、手紙やその他の形式の決まった文書を 作成する用途に対しては、ウイザードを利用して作成することもできます。

詳しくは 第 1 章 The OpenOffice.org Office Suite (↑アプリケーションガイド) をお読みになるか、 OpenOffice.org の プログラムから ヘルプ を選択してください。

2.10. デスクトップの電源管理機能の制御

GNOME 電源管理はお使いのラップトップやデスクトップのコンピュータについて、 電源設定を管理する GNOME デスクトップ向けセッションデーモンです。バッテリーで 動作している場合、 GNOME 電源管理はパネル内でバッテリー動作であることを示す バッテリー型のアイコンを表示します。アイコン上にマウスカーソルを合わせると、 詳しい情報のポップアップが表示されます。バッテリーの現状などの詳しい情報を 表示するには、アイコンをマウスの左ボタンで押して ノート PC のバッテリー を選択してください。バッテリーの 残り容量が極端に少なくなった場合などの特定のイベントが発生した場合は、 GNOME 電源管理はイベントに関する通知を表示します。

GNOME 電源管理は通常、 GNOME の起動時に自動的に起動しますが、手動でも起動する ことができます。下記のようなコマンドを入力してください:

gnome-power-manager --verbose --no-daemon

2.10.1. 電源統計の表示

統計プログラムはお使いのラップトップハードウエアの電源消費について、 グラフ形式で情報を表示します。統計グラフを表示するには、バッテリーアイコンの 上でマウスの右ボタンを押して 電源履歴 を選択するか、 もしくは コンピュータ+他のアプリケーション+システム+電源使用率の統計 を選択します。

電源履歴のグラフには、バッテリーがやりとりを行なった電源の履歴が表示されます。 一方の線はシステム内でバッテリーに充電された容量を、他方の線はバッテリーから システムに供給された容量を示しています。プロセッサに大きな負荷がかかると線が 上がり、負荷が少なくなる (または画面のバックライトが落ちる) と下がるグラフに なっています。凡例は、それぞれのデータイベントが届いたタイミングで表示されます。

なお、お使いのコンピュータをサスペンド状態にしていた場合には、充電中や放電中の データを取得することができません。これはハードウエア側の制限によるものです (情報はマザーボード上の電源管理チップではなく、バッテリー管理用のチップから 得る仕組みになっているためです) 。

お使いのハードウエアによりますが、 グラフタイプ の メニューに上記以外のグラフを利用できる場合があります。また、別途のハードウエア に対してアクセスするには、 デバイス ボタンをご利用ください。

2.10.2. 電源管理機能の設定変更

電源管理設定のダイアログボックスでは、お使いのシステムに AC 電源が接続された 場合やバッテリー動作に移行した場合に、 LCD の明るさを設定したりすることができる ほか、画面の電源を落としたりサスペンド状態に移行するまでの待機時間を設定したり、 ラップトップの蓋が閉じられたときに実行する動作や通知エリアのアイコンポリシーを 設定することができます。

電源管理設定にアクセスするには、バッテリーアイコンの上でマウスの右ボタンを押して 設定 を選択するか、もしくは コンピュータ+他のアプリケーション+システム+電源管理 を選択します。

2.10.2.1. AC 電源時の設定

AC 電源使用時のダイアログボックスでは、指定した時間だけ何も操作を行なわない 場合に、コンピュータを自動でスリープ状態に移行させる設定を行なうことができます。 コンピュータがスリープ状態にある場合、コンピュータの電源は入っていますが低い 消費電力で賄うことができます (RAM へのサスペンドとも呼ばれます) 。スリープ 状態からコンピュータを元の状態に戻すまでの時間は、完全に電源を落とすのに比べて とても短くすることができます。

そのほかにもディスプレイだけをスリープ状態に移行させることもできます。お使いの コンピュータが中程度の負荷である場合 (たとえば DVD を書き込んでいるなど) は、ディスプレイの電源だけを落として作業が終わるまで待っているとよいでしょう。

図2.5 GNOME 電源管理 - AC 電源時設定

GNOME 電源管理 - AC 電源時設定

2.10.2.2. バッテリー動作時の設定

バッテリー動作時のダイアログボックスでは、指定した時間だけ何も操作を行なわない 場合に、コンピュータを自動でスリープ状態に移行させる設定を行なうことができます。 また、ラップトップの蓋を閉じた場合に行なう動作を設定したり、バッテリーの残り容量が 少なくなった場合に行なう動作を設定したりすることもできます。

コンピュータがスリープ状態にある場合、コンピュータの電源は入っていますが低い 消費電力で賄うことができます (RAM へのサスペンドとも呼ばれます) 。スリープ 状態からコンピュータを元の状態に戻すまでの時間は、完全に電源を落とすのに比べて とても短くすることができます。

そのほかにもディスプレイだけをスリープ状態に移行させることもできます。お使いの コンピュータが中程度の負荷である場合 (たとえば DVD を書き込んでいるなど) は、ディスプレイの電源だけを落として作業が終わるまで待っているとよいでしょう。

図2.6 GNOME 電源管理 - バッテリー動作時の設定

GNOME 電源管理 - バッテリー動作時の設定

2.10.2.3. 全般設定

電源管理の全般設定ダイアログボックスでは、 GNOME 電源管理の動作を設定する ことができます。たとえば電源ボタンやサスペンドボタンを押した場合の動作や、 通知領域へのアイコン表示の可否、もしくはエラー発生時に音を発するかどうかを 設定することができます。

図2.7 GNOME 電源管理 - 一般設定

GNOME 電源管理 - 一般設定

2.10.3. セッションとシステムのアイドルタイム

gnome-screensaver はユーザの入力 (マウスを動かして いるかどうか、キーボードで入力を行なっているかどうか) を監視するセッション デーモンで、スクリーンセーバーの設定で指定した間、何も入力が行なわれていない と、ログインは アイドル状態 (未使用状態) とみなされます。

セッションがアイドル状態になるとすぐに、 GNOME 電源管理機能が自身のシステム タイマーを起動します。タイマーが GNOME 電源管理の設定で指定した時間に到達し、 CPU が使用されていないことを検知すると、アイドル時の処理が動き出します (画面の電源を落としたり、コンピュータのサスペンドやハイバネートを行なったりします) 。

これをわかりやすくするため、 GNOME 電源管理の設定ではセッションの時間切れから 1 分多い値に設定されます。これは GNOME 電源管理がセッションのアイドル直後すぐに 動作を始めることができないためです。また、スクリーンセーバーの設定での時間設定を 変更すると、 GNOME 電源管理設定における開始時間も自動的に調整されます。

図2.8 スクリーンセーバー設定におけるセッションのアイドルタイム設定

スクリーンセーバー設定におけるセッションのアイドルタイム設定

スクリーンセーバーの設定にアクセスするには、 コンピュータ+他のアプリケーション+ユーティリティ+スクリーンセーバー を選択します。詳しくは 3.3.4項 「スクリーンセーバーの設定」 をお読みください。

2.11. 書庫の作成/表示/展開

アーカイブマネージャ (ファイルローラとしても知られています) を利用することで、 書庫 (アーカイブ) を作成したり閲覧したり、展開したりすることができます。書庫とは他の ファイル (一般に複数) を内蔵することのできるファイルで、多数のファイルやフォルダ、 サブフォルダを作成することができます。また書庫は一般に圧縮を行ない、そのサイズを 小さくすることができます。アーカイブマネージャのアプリケーションは、 zip, tar.gz, tar.bz2, lzh, rar などの汎用フォーマットに対応しています。なお、アーカイブマネージャでは 書庫以外のファイルを圧縮したり開いたり、展開したりすることもできます。

アーカイブマネージャを起動するには、 コンピュータ+他のアプリケーション+ユーティリティ+ファイルローラ を選択します。既に書庫ファイルを お持ちの場合は、 Nautilus ファイルマネージャからファイル名をダブルクリックすると、 アーカイブマネージャで書庫の内容を表示することができます。

図2.9 アーカイブマネージャ

アーカイブマネージャ

2.11.1. 書庫内容の表示

  1. アーカイブマネージャから ファイル+開く を選択します。

  2. 開きたい書庫ファイルを選択します。

  3. 開く を押します。

    アーカイブマネージャは自動的に書庫形式を判別し、下記の項目を表示します:

    • ウインドウのタイトルバーに書庫名を表示します。

    • 表示領域に書庫の内容を表示します。

    • ステータスバーに、書庫内のファイル数と展開時のサイズを表示します。

    他の書庫を開くには、再度 +開く を選択します。アーカイブマネージャはそれぞれの書庫を別々の ウインドウで開きます。

    アーカイブマネージャが判別できない形式の書庫を開こうとした場合は、アーカイブ マネージャはエラーメッセージを表示します。

2.11.2. 書庫の作成

  1. アーカイブマネージャから ファイル+新規 を選択します。

  2. 新しく作成する書庫の場所とファイル名を指定します。

  3. ファイル形式 のドロップダウンリストから、作成する 書庫の種類を指定します。

  4. 作成 を押します。

    アーカイブマネージャは空の (何も入っていない) 書庫を作成しますが、この時点 ではディスクへの書き込みは行ないません。アーカイブマネージャは少なくとも 1 つのファイルを書庫に入れない限りは、ファイルの保存を行なうことができない ことによるものです。新しい書庫を作成し、何もファイルを入れないままアーカイブ マネージャを終了すると、アーカイブマネージャは書庫を削除します。

  5. 新しいアーカイブにファイルやフォルダを入れるには、下記の手順で行ないます:

    1. 編集+ファイルの追加 を選択するか、 編集+フォルダの追加 を選択して、追加したい ファイルやフォルダを選択します。

    2. 追加 を押します。

      アーカイブマネージャは、書庫内の現在のフォルダにファイルを追加します。

なお、アーカイブマネージャを開かずにファイルマネージャから、書庫にファイルを追加することも できます。詳しくは 2.2.2項 「フォルダの書庫化」 をお読みください。

2.11.3. 書庫からのファイル展開

  1. アーカイブマネージャを起動し、展開したい書庫を選択します。

  2. ファイル+展開 を選択します。

  3. ファイルの展開先フォルダを指定します。

  4. 下記の展開オプションのうち、必要なものを選択します:

    オプション

    説明

    全てのファイル

    書庫内にある全てのファイルを展開します。

    選択したファイル

    書庫内から選択したファイルだけを展開します。

    ファイル

    書庫内から指定したパターンに該当する全てのファイルを展開します。

    フォルダを再作成する

    指定したファイルを展開する際、フォルダ構造を構築し直します。

    たとえば展開先のフォルダに /tmp を指定し、 全てのファイルを展開するように選択したとします。また、書庫には doc というサブフォルダが存在するものとしたとき、 フォルダを再作成する を選択すると、アーカイブ マネージャは、上記のサブフォルダを /tmp/doc に展開します。 フォルダを再作成する を選択しない 場合は、アーカイブマネージャはサブフォルダを作成せず、サブフォルダを 含めた全てのファイルを /tmp に展開します。

    既存のファイルに上書きする

    書庫内と展開先フォルダで同じ名前のファイルが存在した場合、展開する ファイルで展開先のものを上書きします。

    このオプションを選択しない場合、展開先のフォルダに既に同じ名前のファイル が存在すると、アーカイブマネージャはそれらを展開しません。

    古いファイルは展開しない

    このオプションを選択すると、展開先のフォルダに同じ名前のファイルが存在 しないか、もしくは展開先のフォルダにあるファイルのほうが古い場合にのみ ファイルを展開するようになります。アーカイブマネージャは古いものかどうか を判断するのに、ファイルの最終変更日を基準にします。書庫内のファイルの ほうが古い場合、アーカイブマネージャはそれらのファイルを展開しません。

    このオプションは、 既存のファイルに上書きする を 選択した場合にのみ利用できます。

    パスワード

    このオプションは、書庫が暗号化に対応している場合にのみ利用できます。 現時点では .zip.arj の各形式が暗号化に対応しています。

    書庫内に暗号化されたファイルが含まれている場合、展開処理中に暗号を 解除するため パスワード の欄にパスワードを入力する 必要があります。このパスワードには、書庫を作成する際に設定した暗号化 パスワードと同じものを指定します。

  5. 設定を終えたら、 展開 を押します。

    書庫内の全てのファイルがパスワードで保護されている場合 (かつ、パスワードを 指定していない場合) は、アーカイブマネージャがエラーダイアログを表示します。

    書庫内の一部のファイルがパスワードで保護されている場合 (かつ、パスワード和 指定していない場合) は、アーカイブマネージャはエラーダイアログを表示しません。 パスワードで保護されていないファイルだけが展開されます。

    アーカイブマネージャを開くことなくファイルマネージャからファイルを展開したい 場合は、ファイルをマウスの右ボタンで選択し、 ここに展開する を選択します。

    展開の操作を行なうと、指定したファイルのコピーが展開されます。展開された ファイルには、ファイルを書庫に格納した場合と同じ最終変更日とパーミッションが 付与されます。

    なお、展開の操作で書庫内のファイルが変更されることはありません。

2.12. スクリーンショットの作成

スクリーンショットユーティリティを利用することで、画面全体やアプリケーション内の ウインドウのスクリーンショット (画面に表示されたものの撮影) を行なうことができます。 デスクトップ全体を撮影するには Print を押し、現在前面に表示 されている (アクティブな) ウインドウを撮影するには Alt+Print を押します。これ以外にも、コンピュータ+他のアプリケーション+システム+スクリーンショットの取得 でも撮影を行なうことができます。

スクリーンショットを撮影すると、スクリーンショットの保存ダイアログボックスが表示 されます。画像ファイルとしてスクリーンショットを保存するには、保存先のファイル名を 指定し、ドロップダウンリストから場所を選択します。

図2.10 スクリーンショットの保存ダイアログボックス

スクリーンショットの保存ダイアログボックス

GIMP を利用してスクリーンショットを撮影することもできます。 GIMP から行なうには、 ファイル+画像の生成+スクリーンショット を選択し、撮影したい領域を 選んでから スナップ を押します。

2.13. PDF ファイルの閲覧

プラットフォームをまたがって共有されたり印刷されたりする文書については、 PDF (Portable Document Format) 形式を利用することができます。 openSUSE では、 Evince PDF ビューアが同梱されています。

図2.11 Evince PDF ビューア

Evince PDF ビューア

Evince を起動するには、ファイルマネージャのウインドウ (または Web サイト) から PDF ファイルをダブルクリックするか、もしくは Alt+F2 を押してから evince と入力し、 Enter を押します。

Evince 内に PDF ファイルを表示するには、 ファイル+開く を選択し、開きたい PDF ファイルを選んで 開く を押します。

ウインドウ上部の移動用のアイコンを利用するか、もしくは左側のパネルにあるサムネイル (概要表示) を利用すると、ドキュメント内を移動することができます。開いている PDF 文書にブックマークが設定されていれば、左側のパネルにはそれらが表示されます。

2.14. サウンドの制御

YaST ではお使いのコンピュータに接続されているサウンドカードを自動的に認識し、 設定することができますが、 YaST ハードウエアモジュールを利用することでサウンド カードを手作業で設定することもできます。お使いのサウンドカードが既に設定されている 場合、 GNOME のボリュームコントロールミキサーを利用して音量の調節やバランス調節を 行なうことができます。

GNOME では既定で PulseAudio サウンドサーバを使用します。 PulseAudio は単一の GUI 上に存在する複数のサウンド ストリーム を制御することのできる ソフトウエアです。たとえば 2 つのプログラムが同時に別々のサウンド出力を別々の 出力デバイス、たとえばヘッドホンとスピーカーなどに出力することができます。

ミキサーアイコン (スピーカー型のアイコン) がお使いのデスクトップ上のパネル内に 現われていない場合は、 Alt+F2 を押して gnome-volume-control と入力するか、 もしくは コンピュータ+他のアプリケーション+マルチメディア+サウンド を選択します。

ミキサーアイコンをマウスの左ボタンで押すとスライダーが表示されますので、これを 上げたり下げたりすると全体のボリュームを上げたり下げたりすることができます。 同じアイコンをマウスの右ボタンで押し、 サウンドの設定 を 選択すると、詳細な設定ダイアログを表示させることができます。

図2.12 GNOME サウンド設定ダイアログボックス

GNOME サウンド設定ダイアログボックス

GNOME 音量設定ダイアログボックスには、下記のようなタブがあります:

サウンドの効果

利用可能なすべてのサウンドテーマと、選択可能な複数の警告音が表示されます。 警告音の音量 のスライダーを動かすと、警告音の音量を 調節することができます。

ハードウエア

お使いのシステムに存在していて、設定済みのサウンドハードウエアデバイスが 表示されます。ここから設定を行なうデバイスを選択することができます。

入力

入力として選択可能なサウンドデバイス (たとえばマイクなど) が表示され、 通常利用するものを選択することができます。また、表示されているスライダーでは 入力デバイスの音量を調節したり、入力を完全に消音したりするためのオプションも 用意されています。

出力

出力として選択可能なサウンドデバイスが表示されます。ここから音のバランス設定 などを行なうこともできます。

アプリケーション

現時点で音を再生していたり録音していたりするアプリケーションが一覧表示されます。

2.15. 指紋読み取り装置の使用

お使いのシステムに指紋読み取り装置が存在する場合、その読み取り装置で指紋を読み取る ことでシステムにログインするか、通常通りパスワードを入力してログインするかを選択 できるようになります。詳しくは 第 1 章 Using the Fingerprint Reader (↑セキュリティガイド) をお読みください。

2.16. ソフトウエア更新の取得

インターネットに接続している場合、 openSUSE アップデータ はお使いのシステムに適用可能な更新を 自動的に確認します。システムトレイ内の openSUSE アップデータ アプレットでは、利用可能な更新の 存在可否を表示したり、マウスのちょっとした操作でそれらをインストールしたりする機能を 提供しています。更新アイコンは、お使いのシステムに対して適用可能な更新の種類によって その色が変わるようになっています。

openSUSE アップデータ によるソフトウエア更新のインストール方法について、および openSUSE アップデータ の 設定方法について、詳しくは 項 「更新によるシステム維持」 (第3章 ソフトウエアのインストール/削除/更新, ↑スタートアップ) にあるソフトウエアの インストールおよび削除の項をお読みください。

2.17. さらなる情報

手始めとして本章で説明したアプリケーション以外にも、 GNOME には多数のアプリケーションが 存在しています。これらの主要なアプリケーションについて、詳しくは本マニュアルの 他の章をお読みになるか、もしくは アプリケーションガイド (↑アプリケーションガイド) をお読みください。

また、 GNOME や GNOME のアプリケーションについて学ぶには、 http://www.gnome.gr.jp/ (日本語), http://www.gnome.org (英語), http://gnomefiles.org (英語) などをお読みになると良いでしょう。

なお、バグの報告や機能追加のリクエストについては、 http://bugzilla.gnome.org (英語) をご覧ください。