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Beagle は、あらかじめ個人用の領域 (通常はホームディレクトリ) に対して索引を 作成 (索引化) しておき、検索を高速化するタイプの検索ツールです。 Beagle を 利用することで、文書や電子メール、その添付ファイルや Web の閲覧履歴、 IM/IRC (インスタントメッセージング/インターネットリレーチャット) の会話、アドレス帳の 内容や予定表内の予定、メモやソースコード、画像や楽曲 (および映像) ファイル、 書庫とその中身やアプリケーションを、それぞれ検索することができます。
Beagle を利用するには を押し、 の入力欄に検索文字列を入力 します。検索結果はデスクトップ検索ダイアログボックス内に表示されます。
検索結果の一覧では、表示されたファイルを開いたり電子メールで転送したりすることが できるほか、ごみ箱への移動やファイルマネージャ内での表示などを行なうことが できます。検索結果の一覧に表示された項目を選んでマウスの右ボタンを押し、必要な オプションを選んでください。利用可能なオプションは、そのファイルの種類によって 異なります。また、一覧内でファイルを選択すると、ファイルのプレビューを表示する ことができるほか、タイトルやパス、ファイルの最終アクセス日時や最終更新日時などが 表示されます。
メニューを利用すると、検索対象を特定のものに 限定することができます (たとえばアプリケーションやドキュメント、写真や メディア、電子メールや Web ページ、連絡先など) 。また、 メニューでは、検索結果の一覧について並び順を名前で行なったり、関連性や変更日時で 行なったりすることができます。
デスクトップ検索は +++ を選択することでも起動することができる ほか、端末から beagle-search と入力しても起動できます。
検索文字列では大文字と小文字の両方を使用することができます。 また、検索では大文字と小文字を区別しません。
いずれかの語句に該当するものを検索するには、 OR
("または" の意味) を利用します。たとえば
apples OR oranges と指定すると、 apples か oranges
のいずれかを含むものを検索します。
![]() | |
なお、上記の意味で | |
特定の語句を含まないものを検索するには、マイナス記号 (-)
を語句の前に指定します。たとえば apples -oranges と指定
すると、 apples を含んでいるが oranges を含まないものを検索します。
また、検索の際には動詞や名詞などの変化形は自動で補完されます。たとえば
driving で検索を行なうと、 drive,
drives, driven のいずれにも
該当することになります。
それ自身にしか該当しないように正確な語句を指定するには、語句を引用符
("") で括ります。
定冠詞や不定冠詞などの汎用語句 (たとえば "a", "the", "is") は無視されます。
既定では Beagle 検索ツールは文書内やメタデータ内のテキストを対象に索引を作成
します。特定の属性について語句を検索するには、
プロパティ名:語句
の書式を利用します。たとえば author:john で検索を行なうと、
作者の属性情報に "john" を含むものを検索します。
表6.1 対応している属性キーワード
|
キーワード |
適用先 |
属性 |
|---|---|---|
|
album |
楽曲ファイル |
アルバムの名前 |
|
artist |
楽曲ファイル |
アーティストの名前 |
|
author |
ドキュメント |
ドキュメントの作者 (ドキュメントの作成者) |
|
creator |
ドキュメント |
ドキュメントの作成者。 dc:creator と同じ意味。 (たとえば PDF ファイルの作成者) |
|
|
アドレス帳 (連絡先) |
電子メールアドレス |
|
emblem |
ファイル |
Nautilus で設定したエンブレム |
|
extension または ext |
ファイル |
ファイルの拡張子 (たとえば extension:jpeg や ext:mp3 のように 指定する) (拡張子の無いファイルを検索するには、 extension: または ext: のようにして検索する) |
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genre |
楽曲ファイル |
楽曲のジャンル (類型) |
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imagecomment |
画像ファイル |
IPTC キャプションや Exif コメントの形で保存された、画像内の コメントや説明 |
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imagemodel |
JPEG 画像 |
カメラの型式 (たとえば EOS2D) |
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imagetag |
画像ファイル |
F-Spot や DigiKam での画像タグ、 および IPTC におけるキーワード |
|
inarchive |
ファイル |
書庫ファイルの内側にあるファイルを検索する場合、
|
|
inattachment |
ファイル |
電子メールの添付ファイルを検索する場合、
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|
mailfrom |
電子メール |
メールの送信者 |
|
mailfromaddr |
電子メール |
送信者の電子メールアドレス |
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mailinglist |
電子メール |
メーリングリストの ID (たとえば dashboard-hackers.gnome.org など) |
|
mailto |
電子メール |
メールの受信者 |
|
mailtoaddr |
電子メール |
受信者の電子メールアドレス |
|
speakingto |
チャット |
発話者 |
|
title |
ドキュメント |
ドキュメントのタイトル (dc:title と同じ意味。たとえば HTML ファイルの title タグ内に記載された内容など) |
属性による検索は、 6.2項 「検索のヒント」 に 書かれているルールに従って実施されます。また、属性検索にも通常の語句検索と同様、 OR (いずれかに該当するもの) や除外などの設定を行なうことができます。たとえば 下記の例では、 PDF または HTML ドキュメントのうち、 "apple" という 単語を含み、作者の属性が "john" であり、タイトルに "oranges" を含まないものを検索します:
apple ext:pdf OR ext:html author:john -title:oranges
検索の設定ダイアログボックスを利用することで、 Beagle による検索について設定を 行なうことができます。
+++ を選択します。
デスクトップ検索のダイアログボックスから、 + を選択してもかまいません。
![]() |
ここでは下記のようなオプションを選択することができます:
自動的に検索&インデックス作成サービスを起動する: セッションにログインした際、自動的に検索デーモンを起動したい場合は、この オプションを選択します (このオプションは既定で選択されています) 。 なお、 Beagle の検索機能を利用するには、デーモンを起動しておかなければ なりません。
バッテリーを使用しているときでもインデックスを更新する: お使いのコンピュータがバッテリー動作の際にもインデックスを更新したい場合は、 このオプションを選択します。 openSUSE をラップトップ機で使用していて、 バッテリー動作時にはインデックスの更新を停止させたい場合は、このオプションを 無効に設定してください。
スクリーンセーバの実行中も積極的にインデックスを更新する: スクリーンセーバが起動している場合、コンピュータは使用されていないものと みなされ、索引を更新するのにさらなる資源が利用できる状態になります。 このオプションは、コンピュータがバッテリーで動作している場合には適用されません。
検索する語句の入力を止めたら自動的に検索を開始する: デスクトップ検索ウインドウ内の フィールドへの 入力を止めると自動で検索を開始したい場合は、このオプションを選択します。 このオプションはメインメニュー内の フィールドに 対しては効果がありません。
... を押下すると検索ウィンドウを表示する: ここでは Ctrl, Alt を押しながら、どのキーを押すとデスクトップ検索ウインドウを 表示するのかを指定します。 F12 が既定のキーです。
最後に を押します。
既定では Beagle はホームディレクトリのみを索引化します。ホームディレクトリを 索引化の対象から外したい場合は、検索の設定ダイアログボックス内にある タブ内、 のチェックを外してください。また、追加の フォルダを索引化の対象にしたい場合は、下記の手順で行ないます:
+++ を選択します。
デスクトップ検索のダイアログボックスから、 + を選択してもかまいません。
タブを選択します。
![]() |
ダイアログボックス内の セクション内にある ボタンを押します。
索引化の対象に追加したいディレクトリを選択し、 を押します。
なお、索引化の対象となるディレクトリに対し、 アクセス権があることをご確認ください。
索引化の対象に設定したディレクトリを削除するには、一覧からそのディレクトリを 選択して を押します。
最後に を押します。
検索の設定ダイアログボックスを利用することで、索引に追加したくない資源を設定する ことができます。除外対象としては、ディレクトリやパターン、メールフォルダ、 項目の種類で指定することができます。
+++ を選択します。
タブを選択します。
セクション内にある ボタンを押します。
索引対象から除外する種類を選択し、除外するフォルダやファイル名の パターンを指定します。
を 2 回押して完了です。
Beagle では様々なデータを索引化することができます。たとえば Evolution の メールやメモ/仕事、 Pidgin の会話履歴や Tomboy のメモ、および Nautilus のメタデータ、ファイルやアプリケーション、ドキュメント、マニュアルページなど があります。 Beagle が索引化すべきデータ資源を選択するには、下記の手順で 行ないます:
+++ を選択します。
タブを選択します。
索引化したいデータ資源を選択します。
を押して閉じます。
性能の低いコンピュータをお使いの場合、 Beagle が使用する資源はあまりにも 多すぎる場合があります。 Beagle を無効化するには、 ++++ を選択し、 の チェックを外してください。
また、 /etc/beagle/crawl-rules/ にある Beagle
の設定ファイルを直接編集することでも無効化を行なうことができます。 Beagle
を無効化するには、上記のディレクトリ内にあるすべての crawl-*
ファイルに対して、 CRAWL_ENABLED のオプションを
no に設定してください。