openSUSE 11.2 リリースノート

Copyright © 2009 Novell, Inc.

この文書を、フリーソフトウエア財団発行の GNU フリー文書利用許諾契約書(バージョン1.2かそれ以降から一つを選択)が定める条件の下で複製、頒布、あるいは改変することを許可する。変更不可部分、表カバーテキスト、裏カバーテキストは存在しない。この利用許諾契約書の複製物はファイル fdl.txt に含まれている。

この文書は openSUSE 11.2 向けのリリースノートの初期版です。

リリースノートの内容は頻繁に更新されます。インターネットの接続テストの際に最新バージョンをダウンロードするか、http://www.suse.com/relnotes/i386/openSUSE/11.2/RELEASE-NOTES.ja.html (日本語版) http://www.suse.com/relnotes/i386/openSUSE/11.2/RELEASE-NOTES.en.html (英語版) を参照してください。

このリリースノートでは、次の分野に関する情報を掲載しています。

インストール
  1. ブートローダの場所とオプションの設定
全般
  1. openSUSE ドキュメンテーション
  2. 電子ブック (EPUB) 形式での openSUSE ドキュメンテーション
  3. YaST と X.Org の設定 (キーボード、マウス、グラフィックボード、モニタ)
  4. KDE
  5. Thunderbird
更新
  1. zypper を利用したシステムアップグレード
  2. DVD メディアから更新を行なった場合の古いカーネルの扱い
  3. OpenSSH SSH デーモン (sshd) の起動
  4. syslog-ng から rsyslog への移行
  5. 新しい Samba パスワード設定バックエンド: tdbsam
  6. MySQL 5.1
テクニカル
  1. 新しい既定のマウントオプション: relatime
  2. X.Org のキーコード変更による xmodmap の使用方法変更

インストール

ブートローダの場所とオプションの設定

インストール提案時にブートローダの場所とともに、ブートローダのオプションも設定してください。別のシステムがインストールされている場合、そのシステムの更新によって openSUSE やそのシステムがうまく起動できなくなってしまう場合もあります。

ブートローダの設定提案で警告が表示された場合は、ブートローダの設定をよくご確認いただき、他のインストール済みシステムと openSUSE の両方が起動できるかどうかよくご確認ください。

全般

openSUSE ドキュメンテーション

電子ブック (EPUB) 形式での openSUSE ドキュメンテーション

従来の PDF や HTML 形式での出力に加え、 openSUSE システムドキュメンテーションは EPUB フォーマットと呼ばれる電子ブック形式でもご利用いただけます。 EPUB (電子出版) はフリーでオープンな電子ブック標準です。 EPUB についての詳しい情報は、 http://ja.wikipedia.org/wiki/EPUB (日本語での説明) または http://en.wikipedia.org/wiki/EPUB (英語での説明) をご覧ください。

EPUB ファイルのダウンロードは、 http://ja.opensuse.org/Documentation (日本語版) または http://en.opensuse.org/Documentation (英語版) から行なうことができます。

YaST と X.Org の設定 (キーボード、マウス、グラフィックボード、モニタ)

以前のバージョンでは、 YaST はキーボードやマウス、グラフィックボードやモニタについてグラフィカルなデスクトップ (X.org) を設定するためのインターフェイスを提供していました。これによって、インストールの最中に適切な xorg.conf を作成していました。

現在は X Server でこれらを自動的に設定できるようになったため、ほとんどの場合において手動で設定する必要はなくなりました。もしもお使いのシステムで設定に失敗した場合は、下記の手順をお試しください:

  1. 既存の /etc/X11/xorg.conf ファイルが存在しているかどうかご確認ください。もしも存在していた場合は、ファイルを移動するか削除して、お使いのデスクトップを起動しなおしてください。

  2. これでもうまく動作しない場合は、コマンドラインから sax2 を起動し、設定手順を実施してください。

  3. 独自の要件でハードウエアコンポーネントを調整したい場合は、 GNOME デスクトップコントロールセンター、もしくは KDE のデスクトップ設定を起動して、それぞれマウスやキーボードなどのデバイスを設定してください。ディスプレイ設定ダイアログでは、複数モニタの設定も行なうことができます。他のデスクトップ環境で複数モニタを設定する場合は、 xrandr をご利用ください。

さらに詳しい情報については、 openSUSE に同梱されているデスクトップユーザガイドをご覧ください。 http://ja.opensuse.org/Documentation からもご利用いただけます。

KDE

Thunderbird

openSUSE 11.2 では Thunderbird 3.0 beta4 が同梱されています。 11.2 のリリース後に正式版に入れ替える予定です。

Thunderbird 2.0 でのみ利用できるアドオンをお使いの場合は、 Mozilla ビルドサービスリポジトリ (http://software.opensuse.org/ymp/mozilla:legacy/openSUSE_11.2/MozillaThunderbird.ymp) から Thunderbird 2.0 をインストールすることもできます。ただし、 Thunderbird 2.0 は 3.0 の正式版が公開されるまでの短い期間しかサポートがありませんのでご注意ください。

更新

zypper を利用したシステムアップグレード

zypper dup を利用して更新すると、更新処理の際にパッケージに含まれるソフトウエアが再起動されることがあります。これは、設定ファイルの調整後でないと再起動が成功しない場合に発生しうる問題です。この問題は、お使いのシステムから更新パッケージをダウンロードするにあたって特定のサービス、たとえばローカルプロキシ (squid) などを利用しているような場合に特に問題となります。

この問題を回避するには、 /etc/zypp/zypp.conf ファイル内で commit.downloadMode = DownloadInAdvance を設定してください。これを設定すると、パッケージのインストールを行なう前に全てのパッケージのダウンロードを行なうようになります。なお、ダウンロードの転送処理では、 /var パーティション内に全てのソフトウエアパッケージを一時保存するため、大きめのディスク容量が必要となることにご注意ください。

DVD メディアから更新を行なった場合の古いカーネルの扱い

DVD メディアから 11.2 に更新を行なった場合、 kernel-pae-base (または kernel-default-base) パッケージが削除されません。オンラインリポジトリを利用して "zypper dup" でディストリビューションアップグレードを行なった場合はうまく動作します。この問題に対する回避策は下記のとおりです: 更新インストールの前にパッケージマネージャを開いて、 kernel-pae-base を手動で削除します。具体的には下記の手順で実施してください:

"更新概要" のダイアログから、 "パッケージ" を選択します。 "インストールの概要" のタブに移動し、 "パッケージ状態の表示" から "保持" を選択します。パッケージ一覧が表示されたら、 kernel-pae-base パッケージのチェックを外してください。

OpenSSH SSH デーモン (sshd) の起動

OpenSSH SSH デーモン (sshd) は、 ssh 向けのデーモンプログラムです。 SSH デーモンは、既定ではシステム起動時に自動的に起動しないようになりました。 ssh コマンドでお使いのコンピュータにアクセスしたい場合は、下記の手順で有効化を行なってください:

  1. YaST を起動し、ランレベルエディタを起動します (システム > システムサービス (ランレベル) を選択) 。

  2. YaST ランレベルエディタが起動したら、 熟練者モード を選んでから sshd を選択してください。

  3. あとは、たとえばランレベル 3 と 5 に対して有効化するよう選び、 開始 を押してから OK を押してください。

syslog-ng から rsyslog への移行

syslog-ng に代わり、 rsyslog がシステムログ記録に関する既定のツールになりました。 syslog-ng についても、その旨選択すれば従来どおりご利用いただくことができます。

新しい Samba パスワード設定バックエンド: tdbsam

新しい Samba 用パスワード設定バックエンドは、 tdbsam と呼ばれるものです。 openSUSE 11.1 またはそれ以前のバージョンに含まれていた Samba パッケージは、 smbpasswd と呼ばれる方式が passdb backend として使われていました。この方式は従来のバージョンに含まれていた /etc/samba/smb.conf 設定ファイルでは明示的に指定されていませんでした。 openSUSE の本リリースでは、下記の 2 点の変更が行なわれています:

openSUSE 11.1 またはそれ以前のバージョンで smb.conf を編集している場合、更新処理で smb.conf.rpmnew という新しい設定をインストールし、お使いの以前の設定を保持するようになっています。

古い設定ファイルに passdb backend が設定されているかどうかご確認ください。設定されていない場合は、 Samba を再び動作できるようにするために、以下 2 つのうちのいずれかを行なう必要があります:

なお、新しい既定値である tdbsam をお使いになることを強くお勧めします。どうしても以前の設定のままでなければならない場合にのみ、古いバックエンドをご利用ください。この場合は、 http://ja.openSUSE.org/Samba (日本語版) または http://en.openSUSE.org/Samba (英語版) 内の "Samba のバグ報告、および詳細なデバッグ情報 (Samba bug reporting and advanced debugging information)" に書かれている方法でのバグ報告もご検討ください。

passdb backend = smbpasswd を指定することで、古い設定のまま使い続けることができます。

なお、新しい既定の設定バックエンド tdbsam に比べ、古いツールはより少ない機能しか提供していないことにご注意ください。

MySQL 5.1

MySQL バージョン 5.1 がご利用いただけます。ただし、いくつかの変更点により従来のバージョンとは互換性がありません。もっとも重要な項目は下記のとおりです:

より詳しい情報については、 http://ja.opensuse.org/MySQL-5.1 と MySQL パッケージに含まれる README.SuSE をそれぞれお読みください。

テクニカル

新しい既定のマウントオプション: relatime

カーネルの既定値の変更により、ファイルシステムのマウントが relatime オプション付きで行なわれるようになりました。これにより inode へのアクセス日時は更新日時または変更日時に関連して更新されるようになります。これは特にデスクトップシステムに有利な機能です。

以前の動作のままにしておきたい場合は、 YaST パーティション設定から、もしくは /etc/fstab に直接 strictatime オプションを設定してください。

X.Org のキーコード変更による xmodmap の使用方法変更

いくつかの X.Org のキーコードが変更されています。必要であれば ~/.Xmodmap ファイルから設定を行なってください。新しいキーコードを確認するには、 xev コマンドをお使いください。