概要
問題がある場合は、supportconfigコマンドラインツールまたはYaSTモジュールで詳細なシステムレポートを作成できます。動作するように設計されています。どちらも、現在のカーネルのバージョン、ハードウェア、インストールされているパッケージ、パーティション設定などのシステム情報を収集します。結果は、複数のファイルのTARアーカイブになります。サービス要求(SR)を開いた後、そのTARアーカイブをグローバルテクニカルサポートにアップロードできます。これは、レポートされた問題を特定したり、問題解決を支援したりするのに役立ちます。
このコマンドラインツールは、デフォルトでインストールされるパッケージsupportutilsによって提供されます。YaSTモジュールは、このコマンドラインツールが基になっています。
グローバルテクニカルサポートに提出できる詳細なシステム情報のTARアーカイブを作成するには、supportconfigコマンドラインツールまたはYaSTモジュールを使用します。このコマンドラインツールは、デフォルトでインストールされるパッケージsupportutilsによって提供されます。YaSTモジュールも、このコマンドラインツールが基になっています。
Supportconfigアーカイブはいつでも生成できます。ただし、supportconfigデータをグローバルテクニカルサポートに提出するには、まずサービス要求番号を生成する必要があります。サービス要求番号はアーカイブをサポートにアップロードするために必要です。
サービス要求を作成するには、http://www.novell.com/center/eserviceにアクセスして、画面の指示に従います。11桁のサービス要求番号を記録します。
![]() | プライバシーポリシー |
|---|---|
SUSEおよびNovellは、システムレポートを機密データとして扱います。プライバシーに関する取り組みの詳細については、http://www.novell.com/company/legal/privacy/を参照してください。 | |
サービス要求番号を作成したら、supportconfigアーカイブをグローバルテクニカルサポートにアップロードできます。手順2.1「YaSTを使用したサポートへの情報の送信」または手順2.2「コマンドラインからのサポートへの情報の送信」を参照してください。次のいずれかのアップロードターゲットを使用します。
米国内のお客様: ftp://ftp.novell.com/incoming
EMEA (ヨーロッパ、中東、およびアフリカ): ftp://support-ftp.suse.com/in
または、サービス要求URLhttp://www.novell.com/center/eserviceを使用してTARアーカイブを手動でサービス要求に添付することもできます。
YaSTでシステム情報を収集するには、次の手順に従います。
YaSTを起動して、モジュールを開きます。
![]() |
をクリックします。
次のウィンドウで、ラジオボタンリストからsupportconfigオプションを1つ選択します。デフォルトでは、が事前選択されています。最初にレポート機能をテストしたい場合は、を使用します。その他のオプションに関する背景情報については、supportconfigのマニュアルページを参照してください。
で続行します。
連絡先情報を入力します。情報はbasic-environment.txtという名前のファイルに書き込まれ、作成するアーカイブに組み込まれます。
情報収集プロセスの終了時にアーカイブをグローバルテクニカルサポートに送信する場合、に入力する必要があります。YaSTによって自動的にアップロードサーバが提案されます。サーバを変更する場合、利用可能なアップロードサーバの詳細については、2.1.2項 「アップロード先」を参照してください。
アーカイブを後で送信する場合、は空白のままで構いません。
で続行します。
情報の収集が開始します。
![]() |
プロセスが完了したら、で続行します。
データ収集を確認します。ログファイルのファイル名をで選択して、YaSTで内容を表示します。サポートへの送信前にTARアーカイブから除外したいファイルを削除するには、を使用します。で続行します。
TARアーカイブを保存します。YaSTモジュールをrootユーザとして起動した場合、デフォルトではアーカイブを/var/logに保存するよう提案されます(そうでない場合はホームディレクトリ)。ファイル名の形式は、nts_です。
HOST_DATE_TIME.tbz
アーカイブをサポートに直接アップロードする場合は、が有効になっていることを確認してください。ここに表示されるは、ステップ 5でYaSTによって提案されたものです。アップロードターゲットを変更する場合は、2.1.2項 「アップロード先」で、利用可能なアップロードサーバの詳細情報を参照します。
アップロードをスキップする場合は、を無効にします。
変更内容を確認し、YaSTモジュールを閉じます。
次の手順は、supportconfigアーカイブをサポートに直接送信せずにアーカイブを作成する方法を示しています。アーカイブをアップロードするには、特定のオプションを指定してコマンドを実行する必要があります。手順2.2「コマンドラインからのサポートへの情報の送信」を参照してください。
シェルを開きrootになります。
オプションなしでsupportconfigを実行します。デフォルトのシステム情報が収集されます。
ツールが操作を完了するまで待機します。
デフォルトのアーカイブ場所は/var/logで、ファイル名の形式はnts_です。
HOST_DATE_TIME.tbz
supportconfigユーティリティは、通常、オプションなしで呼び出されます。supportconfig -hで、すべてのオプションを一覧表示するか、マニュアルページを参照してください。よくある使用事例については、次のリストで簡単に説明します。
最小オプション(-m)を使用します。
supportconfig -m
すでにデフォルトのsupportconfig出力で問題を特定し、その問題が特定の領域または機能セットにのみ関係することが判明している場合は、supportconfigの次回実行時に収集する情報を特定の領域に限定できます。たとえば、LVMに問題があることを検出した場合に、最近変更したLVMの設定をテストしたいときは、LVMに関連する最小限のsupportconfig情報のみを収集するのが適切です。
supportconfig -i LVM
収集する情報を特定の領域に限定する場合に使用できる機能のキーワードを網羅したリストについては、次のコマンドを実行します。
supportconfig -F
supportconfig -E tux@example.org -N "Tux Penguin" -O "Penguin Inc." ...
(すべてを1行に記述)
supportconfig -l
これは、大規模なログを行う環境や、再起動後のsyslogによるログファイルのローテーション時にカーネルクラッシュが発生した場合に特に有効です。
システム情報をグローバルテクニカルサポートへ送信するには、YaSTモジュールまたはsupportconfigコマンドラインユーティリティを使用します。サーバに問題がありサポートの支援が必要な場合、まずサービス要求を開く必要があります。詳細については、2.1.1項 「サービス要求番号の作成」を参照してください。
次の例では、実際のサービス要求番号のプレースホルダとして12345678901を使用しています。12345678901は、2.1.1項 「サービス要求番号の作成」で作成したサービス要求番号に置き換えてください。
手順2.1 YaSTを使用したサポートへの情報の送信¶
次の手順は、supportconfigアーカイブを作成済みであるものの、まだアップロードしていないことを想定しています。2.1.3項 「YaSTでのSupportconfigアーカイブの作成」のステップ 4で説明されているように、アーカイブに連絡先情報が含まれていることを確認してください。supportconfigアーカイブの生成と送信を一度に行う方法については、2.1.3項 「YaSTでのSupportconfigアーカイブの作成」を参照してください。
YaSTを起動して、モジュールを開きます。
をクリックします。
既存のsupportconfigアーカイブのパスをに指定するか、をクリックしてアーカイブを参照します。
YaSTによって自動的にアップロードサーバが提案されます。サーバを変更する場合、利用可能なアップロードサーバの詳細については、2.1.2項 「アップロード先」を参照してください。
![]() |
で続行します。
をクリックします。
手順2.2 コマンドラインからのサポートへの情報の送信¶
次の手順は、supportconfigアーカイブを作成済みであるものの、まだアップロードしていないことを想定しています。supportconfigアーカイブの生成と送信を一度に行う方法については、2.1.3項 「YaSTでのSupportconfigアーカイブの作成」を参照してください。
インターネット接続のあるサーバの場合
デフォルトのアップロードターゲットを使用するには、次を実行します。
supportconfig -ur 12345678901安全なアップロードターゲットには、次を使用します。
supportconfig -ar 12345678901インターネット接続のないサーバの場合
次を実行します。
supportconfig -r 12345678901
/var/log/nts_SR12345678901*tbzアーカイブをいずれかのFTPサーバに手動でアップロードします。使用するサーバは世界のどの地域にいるかに応じて異なります。概要については、2.1.2項 「アップロード先」を参照してください。
FTPサーバの着信ディレクトリにTARアーカイブが届くと、お客様のサービス要求に自動的に添付されます。
あらゆるエンタープライズ向けオペレーティングシステムにとって重要な要件は、利用環境に対して受けられるサポートのレベルです。カーネルモジュールは、ハードウェア(「コントローラ」)とオペレーティングシステムを結ぶものの中で最も重要です。SUSE Linux Enterpriseのカーネルモジュールにはすべてsupportedフラグが付いており、これは次の3つの値を取ります。
「yes」、したがって、supported
「external」、したがってsupported
「」 (空、未設定)、したがってunsupported
次のルールが適用されます。
自己再コンパイルしたカーネルのすべてのモジュールには、デフォルトで「unsupported」のマークが付きます。
SUSEパートナーによってサポートされていて、SUSE SolidDriverプログラムを使用して配信されているカーネルモジュールには、「external」のマークが付きます。
supportedフラグが設定されていない場合、そのモジュールをロードすると、カーネルが汚染されます。汚染カーネルはサポートされません。サポート対象外のカーネルモジュールは追加のRPMパッケージ(kernel-)に含まれており、デフォルトではロードされません(FLAVOR-extraFLAVOR=default||xen|...)。さらに、これらのサポート対象外のモジュールはインストーラで利用できず、kernel-パッケージはSUSE Linux Enterpriseのメディアに含まれていません。
FLAVOR-extra
Linuxカーネルのライセンスと互換性があるライセンスに従って提供されていないカーネルモジュールを使用しても、カーネルが汚染されます。詳細については、/usr/src/linux/Documentation/sysctl/kernel.txt、および/proc/sys/kernel/taintedの状態を参照してください。
Linuxカーネル:SUSE Linux Enterprise 11 SP4では、/proc/sys/kernel/unsupportedの値はデフォルトで2に設定されています(do not warn in syslog when loading unsupported modules (サポート対象外のカーネルのロード時にsyslogで警告しない))。このデフォルト値は、インストーラでも、インストールしたシステムでも使用されます。詳細については、/usr/src/linux/Documentation/sysctl/kernel.txtを参照してください。
modprobe: モジュールの依存関係を確認して適切にモジュールをロードするためのmodprobeユーティリティは、supportedフラグの値を確認します。この値が「yes」または「external」であればモジュールはロードされ、他の値の場合はロードされません。この動作を無効にする方法については、2.3.2項 「サポート対象外のモジュールの使用」を参照してください。
![]() | |
SUSEは一般的に、modprobe -rによるストレージモジュールの削除をサポートしていません。 | |
一般的なサポート可能性は重要ですが、サポート対象外のモジュールをロードしなければならないこともあります(たとえば、テストやデバッグを行う場合や、ハードウェアベンダーがホットフィックスを提供している場合など)。
デフォルト値を無効にするには、/etc/modprobe.d/unsupported-modules.confを編集して、変数の値を変更します。
allow_unsupported_modules の値を1に変更します。initrdでサポート対象外のモジュールが必要な場合は、必ずmkinitrdを実行してinitrdをアップデートしてください。
モジュールを一度だけロードする場合は、modprobeで--allow-unsupported-modulesオプションを使用できます。詳細については、modprobeのマニュアルページを参照してください。
インストール時に、ドライバアップデートディスクを使用してサポート対象外のモジュールを追加できます。この場合、これらのモジュールはロードされます。ブート時およびそれ以降にサポート対象外のモジュールを強制的にロードするには、カーネルコマンドラインオプションoem-modulesを使用します。module-init-toolsパッケージのインストールおよび初期化時に、カーネルフラグTAINT_NO_SUPPORT (/proc/sys/kernel/tainted)が評価されます。カーネルがすでに汚染されている場合は、allow_unsupported_modulesが有効になります。これにより、インストール中のシステムでサポート対象外のモジュールが失敗しないようにします。インストール時にサポート対象外のモジュールが存在しておらず、もう1つの特殊なカーネルコマンドラインオプション(oem-modules=1)を使用していない場合は、引き続き、サポート対象外のモジュールを許可しない動作がデフォルトです。
サポート対象外のモジュールをロードおよび実行すると、カーネルとシステム全体がSUSEのサポート対象外になる点に注意してください。
システム情報の収集の詳細については、次のドキュメントを参照してください。
man supportconfig—supportconfigのマニュアルページ
man supportconfig.conf—supportconfig環境設定ファイルのマニュアルページ
http://www.suse.com/communities/conversations/basic-server-health-check-supportconfig/—「A Basic Server Health Check with Supportconfig」
https://www.novell.com/communities/coolsolutions/cool_tools/create-your-own-supportconfig-plugin/—「Create Your Own Supportconfig Plugin」
http://www.suse.com/communities/conversations/creating-a-central-supportconfig-repository/—「Creating a Central Supportconfig Repository」