目次
概要
この章では、SUSE® Linux Enterprise ServerをIBM System zシステムにインストールするための手順について説明します。LPARおよびz/VM側でのインストールの準備に必要なすべての情報を提供します。
このセクションでは、システム要件(サポートされるハードウェアなど)、MicroCodeのレベル、およびソフトウェアに関する基本情報を示します。また、異なるインストールの種類、初回インストールのIPL実行、およびIOCDSについても説明します。
このセクションでは、SUSE Linux Enterprise ServerがサポートするIBM System zのハードウェアを一覧表示します。次に、ご使用のIBM System zシステムで使用するMicroCodeのレベル(MCL)について説明します。このレベルは、インストールでは非常に重要です。このセクションの末尾では、インストールする追加ソフトウェアとインストールに使用する追加ソフトウェアについて説明します。
SUSE Linux Enterprise Serverは、次のプラットフォームで正常に動作することが実証されています。
IBM Series z9 (z9-EC) 2094
IBM Series z9 (z9-BC) 2096
IBM Series z10 (z10-EC) 2097
IBM Series z10 (z10-BC) 2098
IBM zEnterprise System z196 2817
IBM zEnterprise System z114 2818
IBM zEnterprise EC12 (zEC12) 2827
インストール方法が異なれば、インストール時のメモリ要件も異なります。インストールの完了後に、システム管理者はメモリを必要なサイズに減らすことができます。SUSEによる推奨要件は次のとおりです。
|
768MB |
z/VMの下でインストールする場合 |
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1 GB |
LPARの下でインストールする場合 |
![]() | リモートインストールソースのメモリ要件 |
|---|---|
NFS、FTP、またはSMBインストールソースからインストールする場合、あるいはVNCが使用されるたびに、最小512MBのメモリが必要です。この要件を満たさないと、インストールが失敗しがちです。また、メモリ要件は、z/VMゲストに可視的なデバイス数や、LPARイメージに影響を受けることに留意してください。アクセス可能なデバイスが数百あるインストールの場合は、さらに多くのメモリを要することがあります。 | |
ディスク要件は、インストール処理に大きく依存します。一般的に、システムが適切に動作するために、インストールソフトウェア自身が必要とする以上のディスク領域が必要です。選択肢ごとの最小要件は、次のとおりです。
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2.6 GB |
デフォルトのインストール |
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3.6 GB+ |
推奨(グラフィックデスクトップ、開発パッケージ、javaの場合) |
ユーザのSUSE Linux Enterprise Serverシステムと通信するには、ネットワーク接続が必要です。次のような1つ以上の接続またはネットワークカードを使用できます。
OSA Express Ethernet (Fast EthernetおよびGigabit Ethernetを含む)
HiperSocketまたはゲストLAN
10GBE、VSWITCH
次のインタフェースも引き続き含まれますが、サポートされなくなりました。
CTC (または仮想CTC)
ESCON
IUCV用のIPネットワークインタフェース
LPARインストールの場合は、オプションを利用した方が、インストールカーネルおよびinitrd (初期RAMディスク)をIPLするよりも効果的です。このオプションが利用できず、またシステムのインストールにz/VM fを利用できない場合は、tapeiplカーネル、parmfile、およびinitrdを使用してチャネル接続テープからIPL処理する必要があります。そのため、テープユニット(たとえば、3480、3490、または3590など)へのアクセスが必要となります。
SUSE Linux Enterprise Serverのこのリリースは、IBM developerWorks (http://www.ibm.com/developerworks/linux/linux390/development_recommended.html)からの開発ストリームのアップデート(2008年5月)に基づいています。Webサイトに記載された制限および要件は、このマニュアル内で特に明示されていない限り、このSUSE Linux Enterprise Serverのリリースにも適用されます。利用可能な最高のサービスレベルを常に使用することをお勧めします。最小要件については、IBMサポートにお問い合わせください。
新しいMicroCodeレベルをインストールする前に、VM APARの有効化が必要になる可能性があるため、インストールの順序については、IBMサポートにお問い合わせください。
非LinuxベースのNFSまたはFTP経由でSUSE Linux Enterprise Serverをインストールする場合は、NFSまたはFTPサーバのソフトウェアで問題が発生する可能性があります。Windowsの標準FTPサーバではエラーが発生する可能性があるので、これらのコンピュータへのインストールでは、一般に、SMB経由が推奨されます。
SUSE Linux Enterprise Serverインストールシステムに接続するには、次のいずれかの方法を使用する必要があります。
SSHは標準のUnixツールのため、どのUnixおよびLinuxシステムに含まれています。Windowsの場合は、Puttyという名前のSSHクライアントがあります。無償で使用でき、http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/から利用できます。
Linuxの場合は、vncviewerというVNCクライアントが、tightvncパッケージの一部として、SUSE Linux Enterprise Serverに収められています。Windows向けにもtightvncを提供しています。http://www.tightvnc.com/からダウンロードしてください。または、VNC JavaクライアントおよびJava対応のWebブラウザを使用します。
目的に合ったLinuxまたはUnixワークステーション上でのXサーバ実装を探します。WindowsおよびMacintosh用として、多くの商用X Window System環境があります。その中には、ダウンロード可能な無償の試用バージョンもあります。MochaSoft提供のMocha X Serverのトライアルバージョンをhttp://www.mochasoft.dk/freeware/x11.htmから取得できます。
![]() | 追加情報 |
|---|---|
IBM System zにSUSE Linux Enterprise Serverをインストールする場合は、その前に、SUSE Linux Enterprise ServerのDVD 1のルートディレクトリにある | |
このセクションでは、IBM System z対応のSUSE Linux Enterprise Serverで可能な各種インストールの概要を示します。基本的には、次の2つのタイプが使用されます。
論理パーティション(LPAR)を使用したSUSE Linux Enterprise Serverのインストール
z/VM内でのゲストオペレーティングシステムとしてのSUSE Linux Enterprise Serverのインストール
インストールのモード(LPARまたはVM)によって、インストールプロセスを開始し、インストールしたシステムをIPL処理する方法は異なります。
IBM System z用のSUSE Linux Enterprise Serverを、別個の論理パーティション(LPAR)にインストールする場合は、SUSE Linux Enterprise Serverがシステムの物理メモリの特別な部分を使用できるようにします。また、SUSE Linux Enterprise Serverが使用するプロセッサの数も特定します。このモードでは、IBM System zシステム上で同時に異なるオペレーティングシステムを実行できます。
IBM System z用のSUSE Linux Enterprise Serverをz/VM内で実行する場合は、SUSE Linux Enterprise Serverがz/VM内のゲストシステムになります。このモードの利点は、z/VMからSUSE Linux Enterprise Serverを完全に制御できるということです。カーネルの開発やカーネルベースのデバッグには、非常に役立ちます。Linuxゲストとの間で、ハードウェアを簡単に追加したり取り外したりできます。SUSE Linux Enterprise Serverゲストは簡単に追加作成できます。また、数百のLinuxインスタンスを同時に実行することができます。
このセクションでは、初めてのインストールの際に行うIPL処理に必要な情報を提供します。インストールのタイプに応じて、異なるオプションを使用する必要があります。チャネル接続テープ、VMリーダ、およびCD ROMまたはサーバからのロードのオプションについて説明します。ネットワーク経由で行うソフトウェアパッケージのインストールでは、IPLメディアは不要です。
チャネル接続テープからのIPL実行は、テープライブラリに接続されたすべてのシステム上で有効です。唯一の前提条件として、インストールするときのLPARはテープユニットにアクセスできる必要があります(または、z/VMの実行が許可されている)。そのためには、IOCDS内のIODEVICE文が属性SHAREDまたはPART=<LPARName>を持つ必要があります。
VMリーダからIPLを実行するには、最初に必要なファイルをリーダに転送します。そうすることによって、複数のIPLが簡単に実行できるようになります。これがz/VM上で推奨される方法です。管理しやすいように、IPLに必要なファイルとスクリプトを含むミニディスクを所有するユーザlinuxmntの作成をお勧めします。このミニディスクには、Linuxゲストが読み取り専用アクセスします。
LPARにIPLする場合は、カーネルイメージを、SEまたはHMCのCD/DVD-ROMデバイスから直接ロードするか、またはFTPを介してアクセスできる任意のリモートシステムからロードすることができます。この機能はHMCから実行できます。インストールプロセスでは、インストールデータのファイルシステム内での場所とデータのコピー先にするメモリ内の場所のマッピングを含むファイルを必要とします。SUSE Linux Enterprise Serverの場合、このファイルは、suse.insと呼ばれ、DVD 1のファイルシステムのルートディレクトリにあります。
HMCの左のナビゲーションペインで、を展開し、操作したいメインフレームシステムを選択します。右側の上部コンテンツ領域に表示されるLPARの表から、SUSE Linux Enterprise ServerをブートしたいLPARを選択します。[タスク]領域で、を展開し、をクリックします。
次に、か、またはを選択します。後のオプションを選択した場合は、サーバのアドレスまたは名前と、自分の資格情報を入力します。suse.insファイルがサーバのルートディレクトリにない場合は、このファイルへのパスを入力します。メニューに移動し、suse.insエントリを選択します。をクリックしてインストールを開始します。
SCSI DVDからIPLを実行するには、DVDドライブに接続されたFCPアダプタにアクセスする必要があります。SCSI ドライブのWWPNやLUNなどの値が必要です。詳細については、4.2.4.1.2項 「FCP接続SCSI DVDからのIPL」を参照してください。
zPXEによるネットワークからのIPLingでは、カーネル、RAMディスク、parmfileを提供するCobblerサーバが必要です。zPXEはz/VMのみで使用可能で、ZPXE EXECスクリプトを実行して起動します。詳細については、4.2.1.3項 「zPXE用のCobblerサーバの使用」を参照してください。
このセクションでは、IOCDSについて知っておくべき情報、および複数のLPARでネットワークカードまたはDASDを共有するために設定をカスタマイズする方法について説明します。IOCDSでは、IBM System zに接続されるデバイスのchpidとタイプを定義します。リソースは専用にすることも、または複数のLPARで共有することも可能です。
![]() | デバイスの共有(DASD) |
|---|---|
書き込み可能なDASDをLPAR間で共有しないでください。データを失う可能性があります。IBM System zへのSUSE Linux Enterprise Serverのセットアップを計画している場合は、必要なリソースの定義を事前に検討してください。 | |
次の例は、DASDを特定のLPARに割り当てる方法を示しています。このLPARはLPAR1と呼ばれます。
例4.1 DASDを1つのLPAR専用として設定¶
CHPID PATH=FD,TYPE=DSD,SHARED CNTLUNIT CUNUMBR=FD00,PATH=FD,UNITADD=((00,256)),UNIT=3990-2 IODEVICE ADDRESS=(FD03,1),CUNUMBR=FD00,UNIT=3390,PART=LPAR1
複数のLPARでDASDを共有するには、IOCDS定義からPART=LPAR1部分を削除します。この方法は、高い可用性、または複数のLPAR間での読み込み専用データの共有という点で有用になる場合があります。
Linuxシステムの中には、複数のLPARまたはz/VMゲスト間で、ネットワークデバイスを共有できるものがあります。共有することで、Linuxシステムに設定する必要があるネットワークデバイスの数を減らすことができます。一方、1つの接続に失敗した場合に備えて、1つのLinuxシステムに複数のネットワークデバイスを提供することも考えられます。
OSA-Expressなどのネットワークカードは、異なる2つのモードで使用できます。この2つのモードは、QDIOモードおよび非QDIOモードと呼ばれます。これらのモードは、IOCDSで TYPE 文を使用して定義してください。QDIOモードは非QDIOモードよりも高速ですが、非QDIOモードがデバイスアドレスを2つ使用するのに対して、3つ使用します。IBM System zへのLinux環境のセットアップを計画している場合は、デバイスアドレス数が限られていることを考慮する必要があります。
例4.2 z9上での複数のLPAR間のOSA Expressカードの共有(非qdio)¶
CHPID PATH=(FE),SHARED,PARTITION=((LPAR1,LPAR2)),TYPE=OSE CNTLUNIT CUNUMBR=FE00,PATH=(FE),UNIT=OSA IODEVICE ADDRESS=(FE00,016),CUNUMBR=(FE00),UNIT=OSA IODEVICE ADDRESS=(FEFE,001),CUNUMBR=(FE00),UNIT=OSAD
例4.3 z9上での複数のLPAR間のOSA Expressカードの共有(qdio)¶
CHPID PATH=(FE),SHARED,PARTITION=((LPAR1,LPAR2)),TYPE=OSD CNTLUNIT CUNUMBER=FE00,PATH=(FE),UNIT=OSA IODEVICE ADDRESS=(FE00,016),CUNUMBR=(FE00),UNIT=OSA IODEVICE ADDRESS=(FEFE,001),CUNUMBR=(FE00),UNIT=OSAD
このセクションでは、インストール用のデータをアクセス可能にする方法、さまざまな手段によるSUSE Linux Enterprise Serverのインストールの方法、およびSUSE Linux Enterprise ServerインストールシステムのIPLを準備して使用する方法について検討します。また、ネットワーク設定とネットワークインストールについても説明します。
このセクションでは、SUSE Linux Enterprise Server IBM System zのインストールデータをインストール用にアクセスできるようにする方法について詳しく説明します。コンピュータとシステム環境に応じて、NFSまたはFTPによるインストールを選択します。使用する環境内でMicrosoft Windowsワークステーションを実行する場合は、Windowsネットワーク(SMBプロトコルを含む)を使用して、SUSE Linux Enterprise ServerをIBM System zシステムにインストールすることもできます。
![]() | DVDからのIPL |
|---|---|
SUSE Linux Enterprise Server Version 10のService Pack 1以降は、DVDからのIPLが可能になり、DVDをインストールメディアとして使用できるようになっています。これは、ネットワークを介してインストールメディアを提供するインストールサーバを設定することに制約がある場合に、非常に便利です。前提条件はFCP接続SCSI DVDドライブです。 | |
![]() | 「ハードディスクから」のインストールに非対応 |
|---|---|
DVDのコンテンツをDASDのパーティションに格納することでハードディスクからインストールすることは不可能です。 | |
コンピュータ環境でLinuxワークステーションを実行している場合は、そのワークステーションを使用して、NFSまたはFTP経由でインストールデータをIBM System zインストールプロセスで使用できるようにします。SUSE Linux Enterprise Serverの下でLinuxワークステーションを実行する場合は、14.2.1項 「YaSTを使ったインストールサーバのセットアップ」の説明に従って、YaSTのモジュールを使用して、インストールサーバ(NFSまたはFTP)を設定できます。
NFS(ネットワークファイルシステム)を使用して、インストールメディアを使用できるようにします。
![]() | マウントされたデバイスのNFSを使用するエクスポート |
|---|---|
ファイルシステムのroot( /media/dvd *(ro)
このファイルの変更後に、rcnfsserver | |
Linuxシステム上でFTPサーバを設定するには、サーバソフトウェア自体(wuftpdやproftpdなど)のインストール以外に、他の設定タスクを実行する必要があります。YaSTを使用するとインストール手順は簡単です。インストールするパッケージを選択して、インストールを開始します。匿名のFTPをインストールに使用しない場合は、FTPサーバの設定をスキップします。代わりに、有効なユーザ名とパスワードによるFTPログインを使用します。このタスクのみに使用するユーザアカウントを作成することもできます。FTPデーモンは、手動で起動する必要はありません。FTP接続が要求された場合に、inetdによって起動できます。新しい設定を有効にするには、rcinetd restartまたはrcxinetd restartを入力します。
IBM System z対応のSUSE Linux Enterprise ServerのDVD1には、Intelベースのワークステーション向けのブート可能なLinuxイメージと、System z向けのイメージが含まれています。
Intelベースのワークステーションの場合はこのDVDからブートし、使用する言語とキーボード配列に関する質問に答えて、を選択します。この操作には64MB以上のRAMが必要です。レスキューシステム全体がワークステーションのRAMに常駐するため、ディスク領域は必要ありません。この方法では、ワークステーションのネットワークキングを手動で設定する必要があるため、Linuxとネットワーキングに関する経験が要求されます。
システムzの場合は、4.2.4.1.2項 「FCP接続SCSI DVDからのIPL」に説明されているとおり、このDVDからLPAR/VMゲストをIPL処理します。ネットワークパラメータを入力したら、インストールシステムはDVDをインストールデータのソースとして処理します。System zではX11対応の端末を直接接続できないため、VNCまたはSSHインストールのうちいずれかを選択します。SSHはまた、ssh -XでX接続をSSHにトンネルさせることで、グラフィカルインストールを提供します。
ネットワーク内でMicrosoft Windowsワークステーションが使用可能な場合は、そのコンピュータを使用して、インストールメディアを使用できるようにします。その最も簡単な方法は、Windowsオペレーティングシステムにすでに含まれているSMBプロトコルを使用することです。必ずを有効にしてください。この機能によって、SMBパッケージをTCP/IPパッケージにカプセル化できるようになります。詳細については、Windowsオンラインヘルプ、またはネットワーキングを対象にしたその他のWindows関連マニュアルを参照してください。もう1つのオプションは、FTPを使用することです。この場合は、Windows用のサードパーティソフトウェアも必要です。
SMBを使用してインストールメディアを使用可能にするには、SUSE Linux Enterprise Server DVD 1を、WindowsワークステーションのDVDドライブに挿入します。次に、DVD-ROMドライブの文字を使用して新しい共有を作成し、ネットワーク内のどのユーザでも使用できるようにします。
YaSTでのインストールパスは次のようになります。
smb://DOMAIN;USER:PW@SERVERNAME/SHAREPATH
各プレースホルダは次のような意味です。
DOMAINワークグループまたはActive Directoryのドメイン(オプション)。
USER, PWこのサーバとその共有にアクセスできるユーザのユーザ名およびパスワード(オプション)。
SERVERNAME共有をホストするサーバの名前。
SHAREPATH共有へのパス。
Windowsワークステーション用にNFSサーバサービスを有効にするサードパーティ製品のマニュアルを参照してください。SUSE Linux Enterprise Server DVDが含まれているDVD-ROMドライブは、使用可能なNFSパスで指定する必要があります。
Windowsワークステーション用にFTPサーバサービスを有効にするサードパーティ製品のマニュアルを参照してください。SUSE Linux Enterprise Server DVDが含まれているDVD-ROMドライブは、使用可能なFTPパスで指定する必要があります。
Microsoft Windowsの一部のリリースにバンドルされているFTPサーバは、FTPコマンドセットのサブセットのみを実装するので、インストールデータの提供には適しません。ただし、他の製品(Hummingbird ExceedやWAR-FTPDに含まれているFTPサーバなど)は、十分に機能すると報告されています。
4.1.3.4項 「SCSI接続のDVDからのロード」の説明に従ってSCSI DVDからIPLすると、インストールシステムによってDVDがインストールメディアとして使用されます。この場合、FTP、NFS、またはSMBサーバにはインストールメディアは必要ありません。ただし、SUSE Linux Enterprise Server用のネットワーク設定データは必要です。VNCまたはXをSSHにトンネルさせてグラフィカルインストールを実行するには、インストール中にネットワークを設定する必要があるからです。
ネットワークからのIPLingでは、カーネル、initrd、インストールデータを提供するためのCobblerサーバが必要です。Cobblerサーバを準備するには、次の4つのステップを実行する必要があります。
インストールデータのインポート
配布の追加
プロファイルの追加
システムの追加
メディアをインポートするには、Cobblerサーバ上でインストールソースを使用可能にする必要があります(DVDまたはネットワークソース)。次のコマンドを実行してデータをインポートします。
cobbler import --path=PATH--name=
IDENTIFIER--arch=s390x
配布を追加することで、IPLに必要なカーネルとinitrdをzPXEを介して提供するよう、Cobblerに指示します。Cobblerサーバ上で次のコマンドを実行して、IBM System z用のSUSE Linux Enterprise Serverを追加します。
cobbler distro add --arch=s390x --breed=suse --name="IDENTIFIER"\ --os-version=sles10
\ --initrd=/srv/www/cobbler/ks_mirror/
IDENTIFIER/boot/s390x/initrd\ --kernel=/srv/www/cobbler/ks_mirror/
IDENTIFIER/boot/s390x/vmrdr.ikr\ --kopts="install=http://cobbler.example.com/cobbler/ks_mirror/
IDENTIFIER"![]()
配布用のカスタム識別子(例: 「SLES 11 SP3 System z」)。一意にする必要があります。 | |
オペレーティングシステムの識別子。 | |
initrdへのパス。パスの最初の部分( | |
カーネルへのパス。パスの最初の部分( | |
Cobblerサーバ上のインストールディレクトリへのURI。 |
プロファイルによって、配布に対するオプションをさらに追加することができます。たとえば、自動インストール用のAutoYaSTファイルの追加などです。配布ごとに複数のプロファイルを指定でき、1つ以上は作成する必要があります。
cobbler profile add --name=PROFILENAME--distro=
DISTRIBUTION--kickstart=
PATH_TO_AUTOYAST_FILE
最後に必要なステップは、Cobblerサーバへのシステムの追加です。システムの追加は、zPXEを介して起動する必要があるすべてのSystem zゲストに対して実行する必要があります。ゲストは、z/VMのユーザIDによって識別されます(次の例では、「LINUX01」というIDが想定されています)。 システムを追加するには、次のコマンドを実行します。
cobbler system add --name=LINUX01 --hostname=linux01.example.com \
--ip=192.168.2.103 --subnet=192.168.2.255 --netmask=255.255.255.0 \
--name-servers=192.168.1.116 --name-servers-search=example.com \
--gateway=192.168.2.1 --kopts="KERNEL_OPTIONS"
--koptsオプションを使用して、通常はparmfile内で指定するカーネルとインストールパラメータを指定できます。パラメータは、PARAMETER1=VALUE1 PARAMETER2=VALUE2という形式のスペース区切りリストで入力します。欠落しているパラメータがあれば、インストーラにプロンプトが表示されます。完全な自動インストールのためには、ネットワークやDASDに対するすべてのパラメータを指定し、AutoYaSTファイルを提供する必要があります。次に、上記と同じネットワークパラメータを使用してOSAインタフェースを装備したゲストの例を示します。
--kopts=" \ AutoYaST=http://192.168.0.5/autoinst.xml \ Hostname=linux01.example.com \ Domain=example.com \ HostIP=192.168.2.103 \ Gateway=192.168.2.1 \ Nameserver=192.168.1.116 \ Searchdns=example.com \ InstNetDev=osa; \ Netmask=255.255.255.0 \ Broadcast=192.168.2.255 \ OsaInterface=qdio \ OsaMedium=eth \ Layer2=0 \ PortNo=0 \ ReadChannel=0.0.0600 \ WriteChannel=0.0601 \ DataChannel=0.0.0602 \ Portname=DT70 \ DASD=600"
このセクションでは、それぞれのインストールモードでSUSE Linux Enterprise Serverをインストールするときの必須手順と、適切な情報ソースについて説明します。これまでに説明した準備を完了したら、次に示す必要なインストールモードでのインストールの概要を参照して、SUSE Linux Enterprise Serverをシステムにインストールします。
4.2.1項 「インストールデータを利用できるようにする」で説明したように、IBM System z上のLinuxのインストールモードには、次の2種類があります。
LPARインストール
z/VMのインストール
手順4.1 LPARインストールの概要¶
インストールに必要なデバイスを準備します。4.2.3.1項 「LPARインストール」を参照してください。
インストールシステムをIPL処理します。4.2.4.1項 「LPARインストール」を参照してください。
ネットワークを設定します。4.2.5項 「ネットワーク設定」を参照してください。
SUSE Linux Enterprise Serverインストールシステムに接続します。詳細については、4.2.6項 「SUSE Linux Enterprise Serverインストールシステムへの接続」を参照してください。
YaSTを使用してインストールを開始し、インストールしたシステムをIPLします。詳細については、第6章 YaSTによるインストール;を参照してください。
手順4.2 z/VMインストールの概要¶
インストールに必要なデバイスを準備します。4.2.3.2項 「z/VMのインストール」を参照してください。
インストールシステムをIPL処理します。4.2.4.2項 「z/VMのインストール」を参照してください。
ネットワークを設定します。4.2.5.1項 「z/VMのインストール」を参照してください。
SUSE Linux Enterprise Serverインストールシステムに接続します。詳細については、4.2.6項 「SUSE Linux Enterprise Serverインストールシステムへの接続」を参照してください。
YaSTを使用してインストールを開始し、インストールしたシステムをIPLします。詳細については、第6章 YaSTによるインストール;を参照してください。
適切な有効化プロファイルとIOCDSを使用して、ESA/S390またはLINUXのみのモードで起動するようにIBM System zシステムを設定します。この方法の詳細については、IBMのマニュアルを参照してください。
SUSE Linux Enterprise Serverのインストールには、少なくともDASDとネットワーク接続デバイスの2つのデバイスが必要です。テープからIPLを実行する場合は、テープデバイスにもアクセスできるようにする必要があります。デバイスは設定されて、IOCDS(入出力設定データセット)内のLPARに接続されます。この例では、1つのDASD、1つのOSA-2ネットワークデバイス、および1つのLPAR Z1対応テープデバイスを定義しています。Linux用IOCDSの設定方法の詳細については、使用しているコンピュータのIBMハードウェアマニュアルを参照してください。
例4.4 IOCDSの例¶
CHPID PATH=(CSS(0),FD),PCHID=120,TYPE=FC CHPID PATH=(CSS(0),FE),PCHID=320,TYPE=OSD CHPID PATH=(CSS(0),10),PCHID=3A0,TYPE=CNC CNTLUNIT CUNUMBR=FD00,PATH=((CSS(0),FD)),UNITADD=((00,1)),UNIT=2105 IODEVICE ADDRESS=(FD00,1),CUNUMBR=(FD00),UNIT=3390B,UNITADD=00 CNTLUNIT CUNUMBR=FE20,PATH=((CSS(0),FE)),UNIT=OSA IODEVICE ADDRESS=(FE20,1),CUNUMBR=(FE20),UNIT=OSA IODEVICE ADDRESS=(FEFE,1),CUNUMBR=(FE20),UNIT=OSAD CNTLUNIT CUNUMBR=100A,PATH=((CSS(0),10)),UNIT=3480,UNITADD=((0A,1)) IODEVICE ADDRESS=(100A,1),CUNUMBR=(100A),UNIT=3480,UNITADD=00
に従って手順を進めます。4.2.4.1項 「LPARインストール」
最初の手順として、z/VM環境のLinuxゲストによって使用されるシステム内の1つ以上のDASDを接続してフォーマットします。次に、z/VMでの新しいユーザを作成します。この例は、パスワードLINPWDを使用するユーザLINUX1のディレクトリ、256MBのメモリ(1024MBまで拡張可能)、32MBの拡張RAM(XSTORE)、複数のミニディスク(MDISK)、2つのCPU、OSA QDIOデバイスを示しています。
![]() | z/VMゲストへのメモリの割り当て |
|---|---|
メモリをz/VMゲストに割り当てるときは、メモリサイズが、優先的に選択するインストールタイプのニーズに適していることを確認します。詳細については、4.1.1.1.1項 「メモリ要件」を参照してください。メモリサイズを512MBに設定するには、CP DEFINE STORAGE 512Mコマンドを使用します。インストールが完了したら、メモリサイズを必要な値に戻します。 | |
例4.5 z/VMディレクトリの設定¶
USER LINUX1 LINPWD 256M 1024M G *____________________________________________ * LINUX1 *____________________________________________ * This VM Linux guest has two CPUs defined. CPU 01 CPUID 111111 CPU 02 CPUID 111222 IPL CMS PARM AUTOCR IUCV ANY IUCV ALLOW MACH ESA 10 OPTION MAINTCCW RMCHINFO SHARE RELATIVE 2000 XSTORE 32M CONSOLE 01C0 3270 A SPOOL 000C 2540 READER * SPOOL 000D 2540 PUNCH A SPOOL 000E 3203 A * OSA QDIO DEVICE DEFINITIONS DEDICATE 9A0 9A0 DEDICATE 9A1 9A1 DEDICATE 9A2 9A2 * LINK MAINT 0190 0190 RR LINK MAINT 019E 019E RR LINK MAINT 019D 019D RR * MINIDISK DEFINITIONS MDISK 201 3390 0001 0050 DASD40 MR ONE4ME TWO4ME THR4ME MDISK 150 3390 0052 0200 DASD40 MR ONE4ME TWO4ME THR4ME MDISK 151 3390 0253 2800 DASD40 MR ONE4ME TWO4ME THR4ME
この例では、ミニディスク201を、ゲストのホームディスクとして使用します。200のシリンダを持つミニディスク150は、Linux swapデバイスです。また、2800のシリンダを持つディスク151は、Linuxインストールデータを保持するメディアです。
ここで、DIRM FOR LINUX1 ADDを使用して、(MAINTユーザとして)ゲストをユーザディレクトリに追加します。ゲストの名前(LINUX1)を入力して、F5キーを押します。次のように、ユーザの環境を設定します。
DIRM DIRECT DIRM USER WITHPASS
最後のコマンドは、リーダファイル番号を返します。次に示すように、この番号は、次のコマンドを実行するのに必要です。
RECEIVE <number> USER DIRECT A (REPL)
DIRMAP USER DIRECT Aを使用して、ディレクトリをゲストに割り当てます。ユーザ LINUX1 として、ゲスト上でログインできるようになります。
dirmaintオプションが使用できない場合は、IBMのドキュメントを参照してこのユーザを設定してください。
に従って手順を進めます。4.2.4.2項 「z/VMのインストール」
LPARに対してSUSE Linux Enterprise ServerをIPL処理する方法は1つではありません。推奨されているのは、SEまたはHMCの機能を使用する方法です。
インストールするLPARをマークして、を選択します。ファイルの場所を指定するフィールドを空白のままにするか、最初のCD ROMのルートディレクトリへのパスを入力して、[続行]を選択します。表示されるオプションのリストで、デフォルトの選択を受け入れます。[Operating system messages]によって、カーネルブートメッセージが表示されます。
をとして選択し、手順を使用して、SCSIからのIPLを実行できます。SCSIブリッジまたはストレージ(16桁、末尾のゼロを省かないようにします)によって提供されたWWPN(Worldwide port name)とLUN(Logical unit number)を入力します。ブートプログラムセレクタは2にする必要があります。FCPアダプタをとして使用し、IPLを実行します。
DVDからIPLを実行できない場合は、SUSE Linux Enterprise ServerインストールイメージのIPL処理の実行元にするチャネル接続テープを作成します。テープデバイスアドレスをロードアドレスとして指定し、SEまたはHMCのボタンを使用して、SUSE Linux Enterprise ServerインストールシステムのIPLを実行します。
IPL可能テープを作成する方法にはさまざまな種類があります。その1つは、次のようにファイルをコピーすることです。
/boot/s390x/tapeipl.ikr /boot/s390x/parmfile /boot/s390x/initrd
DVD 1からバイナリファイルとして(たとえば、LinuxワークステーションからFTPを使用して)。
名前を指定し、
SLES11 IMAGE SLES11 PARM SLES11 INITRD
この例のように、REXXを使用して、テープに書き込みます。
![]() | FTPによるバイナリの転送 |
|---|---|
ファイルを | |
例4.6 REXXスクリプトによるIPL可能テープの作成¶
'REWIND 181' 'FILEDEF IN1 DISK' SLES11 IMAGE A 'FILEDEF IN2 DISK' SLES11 PARM A 'FILEDEF IN3 DISK' SLES11 INITRD A 'FILEDEF OUT TAP1 (RECFM F BLOCK 1024 LRECL 1024 PERM' say 'Writing: ' left(file1,23) 'MOVEFILE IN1 OUT' say 'Writing: ' left(file2,23) 'MOVEFILE IN2 OUT' say 'Writing: ' left(file3,23) 'MOVEFILE IN3 OUT' say 'Done.' 'REWIND 181' exit
このスクリプトでのテープは、181として接続されます。必要に応じて、スクリプトを調整してください。
このセクションでは、インストールシステムをIPL処理して、IBM System z用のSUSE Linux Enterprise Serverをz/VMシステムにインストールする方法について説明します。
FTPを介してインストールシステムを転送するには、新規に定義されたz/VMゲスト内では、有効なTCP/IP接続とFTPクライアントプログラムが必要です。z/VM用のTCP/IPの設定は、このマニュアルの範囲を超えています。適切なIBMマニュアルを参照してください。
z/VM Linuxゲストとしてログインし、IPLを実行します。IBM System z用のSUSE Linux Enterprise ServerのDVD 1に含まれているディレクトリ/boot/s390xの内容を、ネットワーク内で、FTP経由によって使用できるようにします。このディレクトリから、ファイルvmrdr.ikr、initrd、parmfile、sles11.execを取得します。80文字の固定ブロックサイズでファイルを転送します。サイズを指定するには、FTPコマンド locsite fix 80 を使用します。vmrdr.ikr (Linuxカーネル)とinitrd (インストールイメージ)をバイナリファイルとしてコピーすることが重要です。したがって、バイナリ転送モードを使用します。parmfileとsles11.execはASCIIモードで転送する必要があります。
この例は、必要な手順を示しています。この例では、IPアドレス192.168.0.3を指定して、FTPサーバから、必要なファイルにアクセスできます。ログインはlininstです。実際のネットワークでは異なる場合があります。
例4.7 FTP経由のバイナリ転送¶
FTP 192.168.0.3 VM TCP/IP FTP Level 530 Connecting to 192.168.0.3, port 21 220 ftpserver FTP server (Version wu-2.4.2-academ[BETA-18](1) Thu Feb 11 16:09:02 GMT 2010) ready. USER lininst 331 Password required for lininst PASS ****** 230 User lininst logged in. Command: binary 200 Type set to I Command: locsite fix 80 Command: get /media/dvd1/boot/s390x/vmrdr.ikr sles11.image 200 PORT Command successful 150 Opening BINARY mode data connection for /media/dvd1/boot/s390x/vmrdr.ikr (6757376 bytes) 226 Transfer complete. 6757376 bytes transferred in 8.826 seconds. Transfer rate 766.70 Kbytes/sec. Command: get /media/dvd1/boot/s390x/initrd sles11.initrd 200 PORT Command successful 150 Opening BINARY mode data connection for /media/dvd1/boot/s390x/initrd (12654815 bytes) 226 Transfer complete. 12194534 bytes transferred in 16.520 seconds. Transfer rate 766.70 Kbytes/sec. Command: ascii 200 Type set to A Command: get /media/dvd1/boot/s390x/parmfile sles11.parmfile 150 Opening ASCII mode data connection for /media/dvd1/boot/s390x/parmfile (71 bytes) 226 Transfer complete. 71 bytes transferred in 0.092 seconds. Transfer rate 0.71 Kbytes/sec. Command: get /media/dvd1/boot/s390x/sles11.exec sles11.exec 150 Opening ASCII mode data connection for /media/dvd1/boot/s390x/sles11.exec (891 bytes) 226 Transfer complete. 891 bytes transferred in 0.097 seconds. Transfer rate 0.89 Kbytes/sec. Command: quit
先ほどダウンロードしたREXXスクリプトsles11.execを使用して、LinuxインストールシステムのIPLを実行します。このスクリプトは、次のように、カーネル、parmfile、およびRAMディスクを、IPL用のリーダにロードします。
例4.8 SLES11 EXEC¶
/* REXX LOAD EXEC FOR SUSE LINUX S/390 VM GUESTS */ /* LOADS SUSE LINUX S/390 FILES INTO READER */ SAY '' SAY 'LOADING SLES11 FILES INTO READER...' 'CP CLOSE RDR' 'PURGE RDR ALL' 'SPOOL PUNCH * RDR' 'PUNCH SLES11 IMAGE A (NOH' 'PUNCH SLES11 PARMFILE A (NOH' 'PUNCH SLES11 INITRD A (NOH' 'I 00C'
このスクリプトで、sles11コマンドを使用して、SUSE Linux Enterprise ServerインストールシステムのIPLを実行できます。Linuxカーネルが起動し、そのブートメッセージが表示されます。
インストールを続行するには、4.2.5.1項 「z/VMのインストール」の説明に従います。
z/VMでIPLを実行するには、次のように、 SET LOADDEV パラメータを使用して、SCSI IPLプロセスを準備します。
SET LOADDEV PORTNAME 200400E8 00D74E00 LUN 00020000 00000000 BOOT 2
たとえば、適切な値でLOADDEVパラメータを設定したら、FCPアダプタのIPLを実行します。
IPL FC00
インストールを続行するには、 4.2.5.1項 「z/VMのインストール」に従って処理を行います。
z/VMリーダからIPLを実行できない場合は、SUSE Linux Enterprise ServerインストールイメージのIPL処理の実行元にするチャネル接続テープを作成します。処理手順の詳細については、 4.2.4.1.3項 「ESCONまたはFICON接続テープからのIPL」を参照してください。
インストールを続行するには、 4.2.5.1項 「z/VMのインストール」に従って処理を行います。
zPXEによってCobblerサーバからIPLを実行するには、Cobblerサーバからz/VMゲストに対して、FTP経由でzpxe.execスクリプトを転送する必要があります。z/VMゲストでは、TCP/IP接続とFTPクライアントプログラムが機能している必要があります。
z/VM LinuxゲストとしてIPLにログインし、ASCIIモードの80文字の固定サイズでスクリプトを転送します(例は、例4.7「FTP経由のバイナリ転送」を参照)。zpxe.execスクリプトは、Cobblerサーバ上のftp://IP_OF_COBBLER_SERVER/zSERIES_INSTALLATION_DIRECTORY/boot/s390x/zpxe.execで入手できます。zSERIES_INSTALLATION_DIRECTORYの正確な場所は、Cobblerサーバ上のインストールデータのインポート先によって決まります(詳細は、4.2.1.3.1項 「インストールデータのインポート」を参照)。
zpxe.execは、ご使用のゲストのPROFILE EXECに取って代わることになっています。既存のPROFILE EXECのバックアップコピーを作成し、ZPXE EXECをPROFILE EXECに名前変更します。 または、'ZPXE EXEC'というコンテンツを含む新しい行を使用して、既存のPROFILE EXECからZPXE EXECを呼び出します。
最後のステップでは、configファイル、ZPXE CONFを作成し、連絡をとるCobblerサーバとIPLを実行するディスクをZPXE EXECに知らせます。xedit zpxe conf aを実行して、次のコンテンツでZPXE CONFを作成します(それに応じて例のデータを置き換えます)。
HOST cobbler.example.com IPLDISK 600
次にz/VMゲストにログインすると、Cobblerサーバに接続します。Cobblerサーバ上でインストールがスケジュールされている場合は、それが実行されます。インストールをスケジュールするには、Cobblerサーバで次のコマンドを実行します。
cobbler system edit --nameID--netboot-enabled 1
--profile
PROFILENAME
z/VMのユーザID。 | |
ネットワークからのIPLingを有効にします。 | |
既存のプロファイルの名前(4.2.1.4項 「プロファイルの追加」を参照)。 |
カーネルがその起動ルーチンを完了するまで待機します。基本モードまたはLPARでインストールを行う場合は、HMCまたはSEのを開きます。
最初に、linuxrcメインメニューでを選択し、次にを選択して、インストールプロセスを開始します。をインストールメディアとして選択し、次に、インストールに使用するネットワークプロトコルの種類を選択します。4.2.1項 「インストールデータを利用できるようにする」には、さまざまなタイプのネットワーク接続でインストールデータを使用できるようにする方法が説明されています。現在は、 、 、 、 (Windowsファイル共有)がサポートされています。
ここで、次のように、インストールデータまたはを受信するネットワークデバイスを設定します。CTC、ESCON、IUCVの各ネットワークアダプタは、引き続き使用できますが、サポートされなくなりました。次に、CCWバスインタフェースと物理メディア()を選択します。その結果、それぞれのドライバがインストールされて、対応するカーネルメッセージが表示されます。
linuxrcインストールを続行すると、使用可能なREADチャネル、WRITEチャネル、および状況に応じてデータチャネルのリストが表示されます。それぞれのチャネルのアドレスを入力した後は、OSAイーサネットカード用のポート名などの追加情報の入力が必要になる場合もあります。
次に、ネットワークインタフェースパラメータの設定に、DHCP自動設定を使用するかどうかを決定すします。DHCPは、設定可能なデバイスが少なく、特殊なハードウェア設定が必要なため、ここでは、を選択する可能性が高くなります。そのように選択する場合は、次のように、インストールネットワークデバイスのネットワーキングパラメータの指定を要求するメッセージが表示されます。
インストールするシステムのIPアドレス
対応するネットマスク
サーバにアクセスするためのゲートウェイのIPアドレス
ドメイン名サーバ(DNS)のIPアドレス
OSA Express Network Cardを使用している場合、ここでの入力を求められます。これは新しい2つのポートOSA Express 3 Networkデバイスをサポートするために追加されます。OSA Express 3デバイスを使用していない場合は、「0」と入力してください。OSA Expressカードにはまた、「OSI layer 2 support」モードで実行したり、もっと一般的な従来の「layer 3」モードを使用するオプションもあります。カードのモードは、他のLPAR上のシステムを含むデバイスを共有するすべてのシステムに影響します。不明な場合は、z/VMおよびz/OSなど、他のオペレーティングシステムで使用されるデフォルトモードで互換性に2を指定してください。これらのオプションに関する詳細については、ハードウェア管理者にご相談ください。
カーネルがその起動ルーチンを完了したら、ネットワーク設定に関するいくつかの質問に答えます。はじめに、OSA Express、HiperSocketsのうち、使用するネットワーク接続の種類を選択します。このインストールの例では、OSA Expressが使用されます。
ここで、システムによって、可能なOSA設定が表示されます。最初に、QDIOとLCS OSAのどちらを使用するかを選択します。次に、使用する物理メディアを選択して、デバイスアドレスを入力します。別の設定にする場合は、OSA READチャネルのデバイスアドレスを入力し(この例では、0.0.0700)、次にOSA WRITEチャネル(0.0.0701)およびOSA制御チャネル(0.0.0702)のデバイスアドレスを入力します。チャネルを入力したら、OSAカードの接続先にするポートの名前を設定します。
ここで、SUSE Linux Enterprise Serverは、提供された情報でパラメータ行を構築してネットワークモジュールのロードを試行し、ロードされたすべてのモジュールを表示します。次のような出力が返された場合は、ロードに成功しています。
例4.9 ネットワークデバイスドライバのパラメータ¶
(portname YSW2) (Port 0) qdio: 0.0.0702 OSA on SC 3 using AI:1 QEBSM:0 PCI:1 TDD:1 SIGA:RW AO qeth.736dae: 0.0.0700: Device is a Guest LAN QDIO card (level: V540) with link type GuestLAN QDIO (portname: YSW2) qeth.47953b: 0.0.0700: Hardware IP fragmentation not supported on eth0 qeth.066069: 0.0.0700: Inbound source MAC-address not supported on eth0 qeth.d7fdb4: 0.0.0700: VLAN enabled qeth.e90c78: 0.0.0700: Multicast enabled qeth.5a9d02: 0.0.0700: IPV6 enabled qeth.184d8a: 0.0.0700: Broadcast enabled qeth.dac2aa: 0.0.0700: Using SW checksumming on eth0. qeth.9c4c89: 0.0.0700: Outbound TSO not supported on eth0
次に、IPアドレス、ネットマスク、デフォルトゲートウェイを入力します。iucvまたはctc経由でインストールする場合は、ピアアドレス(ポイントツーポイントアダプタの場合)やポート名などの追加情報を入力します。
最後に、DNSサーバのIPアドレスとMTUサイズが要求されます。MTUサイズは、接続先のネットワークで使用されるサイズと常に一致する必要があります。
ここで、要約情報が表示されます。入力した内容が正しいかどうか確認します。ネットワークが起動される前に、インストール時のみに有効になるパスワードを入力します。インストールされたシステムのIPL処理が完了したら、「実際の」ルートパスワードを入力します。
すべての基本パラメータが設定されると、ネットワークが起動されます。ifconfigの出力を確認します。ループバック(lo)接続と、正しく設定されている1つの接続(、eth0、ctc0、escon0、iucv0、またはhsi0)の、2つのエントリが含まれている必要があります。
例4.10 ifconfigの例¶
/sbin/ifconfig eth0 :
Link encap:Ethernet HWaddr 02:00:01:00:00:27
inet addr:192.168.0.1 Bcast:192.168.0.255 Mask:255.255.255.0
inet6 addr: fe80::200:100:100:27/64 Scope:Link
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1492 Metric:1
RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:1000
RX bytes:0 (0.0 Mb) TX bytes:0 (0.0 Mb)ネットワーク接続を設定すると、linuxrcは、たとえばサーバIPアドレスやデータが保存されているディレクトリなど、すでに選択したインストールソースの詳細について確認するメッセージを表示します。
最後に、Linuxrcは、どのような種類のディスプレイを使用してインストール手順を制御するかを確認するように指示します。可能な選択肢は、X11 (X Window System)、VNC (Virtual Network Computingプロトコル)、SSH (テキストモード、またはSecure Shellを介したX11インストール)、またはASCII Consoleです。
最後の選択肢を選択すると(ASCII Console)、YaSTがテキストモードで起動され、ご使用の端末で直接インストールを実行できます。使用方法については、第3章 テキストモードのYaST (↑管理ガイド)を参照してください。
![]() | ASCII Console用端末エミュレーション |
|---|---|
テキストモードでYaSTを操作できるようにするには、VT220/Linuxエミュレーションを提供する端末( | |
インストールオプションVNCを選択すると、VNCサーバが起動します。コンソールに表示される短いメッセージは、vncviewerとの接続にどのIPアドレスとディスプレイ番号が必要かを示します。または、Java対応ブラウザに移動して、インストールシステムに接続するためのURLが表示されます。
クライアントシステム上のVNCクライアントアプリケーションを起動します。vncviewerまたはVNC JavaクライアントとJava対応Webブラウザを使用します。
入力するように指示されたら、SUSE Linux Enterprise ServerインストールシステムのIPアドレスとディスプレイ番号を入力します。
Java対応ブラウザを使用して接続する場合は、次の形式で、インストールシステムのIPアドレスと適切なポート番号が含まれているURLを入力します。
http://<IP address of installation system>:5801/
接続が確立されたら、YaSTを使用してSUSE Linux Enterprise Serverのインストールを開始します。
![]() | X認証メカニズム |
|---|---|
X Window Systemを使用する直接インストールでは、ホスト名に基づくプリミティブな認証メカニズムに依存します。このメカニズムは、現在のSUSE Linux Enterprise Serverバージョンでは無効化されています。SSHまたはVNCによるインストールが推奨されています。 | |
Xサーバを使用してクライアント(インストールされるシステム)の接続が可能なことを確認します。DISPLAYMANAGER_XSERVER_TCP_PORT_6000_OPEN="yes"変数を/etc/sysconfig/displaymanagerファイル内で設定します。その後に、Xサーバを再起動し、コマンド xhost <client IP address >を使用して、サーバへのクライアントのバインドを行うことができるようにします。
インストールシステムで入力するように指示されたら、Xサーバが稼働するコンピュータのIPアドレスを入力します。
YaSTが起動されるまで待機してから、インストールを開始します。
earthの名前を有するインストールシステムにSSHを使用して接続するには、ssh -X earthを実行します。Microsoft Windows上でワークステーションを実行する場合は、http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/にあるssh/telnetクライアント、およびターミナルエミュレータのputtyを使用します。++
ログインプロンプトが表示されます。「 root 」と入力し、パスワードを使用してログインします。yast2を入力して、YaSTを起動します。
に記載されているインストール処理手順の詳細な説明に従って、処理を行います。第6章 YaSTによるインストール;
IBM System z対応のSUSE Linux Enterprise Serverには、OSAデバイス(イーサネット、ギガビットイーサネット)用のネットワークドライバとHiperSocketが含まれています。この章では、SUSE Linux Enterprise Serverインストールシステム内の設定について説明します。
![]() | CTC、ESCON、およびIUCVインタフェースはサポートされなくなりました。 |
|---|---|
CTC、ESCON、およびIUCVインタフェースは公式にはサポートされなくなりました。互換性を維持するため、これらのインタフェースは引き続き使用できますが、SUSE Linux Enterprise Serverの次期リリースでは、完全にサポートされなくなります。 | |
ネットワークデバイスのリストからデバイスを選択します。次に、ネットワークデバイスのREADチャネル番号(たとえば、0.0.700)、WRITEチャネル番号(たとえば、0.0.701)、およびデータチャネル番号(たとえば、0.0.702)を入力します。
例4.11 サポートされているネットワーク接続の種類とドライバパラメータ¶
Choose the network device. 1) IBM parallel CTC Adapter (0.0.0600) 2) IBM parallel CTC Adapter (0.0.0602) 3) IBM parallel CTC Adapter (0.0.0604) 4) IBM Hipersocket (0.0.0700) 5) IBM Hipersocket (0.0.0701) 6) IBM Hipersocket (0.0.0702) 7) IBM OSA Express Network card (0.0.050c) 8) IBM OSA Express Network card (0.0.050d) 9) IBM OSA Express Network card (0.0.050e) 10) IBM OSA Express Network card (0.0.f401) 11) IBM OSA Express Network card (0.0.f400) 12) IBM OSA Express Network card (0.0.f402) 13) IBM IUCV > 4 Device address for read channel [0.0.700] [0.0.700]> 0.0.700 Device address for write channel > 0.0.701 Device address for data channel > 0.0.702
次に、手動設定を選択し、IPアドレス、ネットマスク、ブロードキャストアドレス、ゲートウェイのIPアドレス、およびDNAサーバの検索リストを入力します。
例4.12 ネットワークデバイス名¶
Automatic configuration via DHCP? 1) Yes 2) No > 2 Enter your IP address > 192.168.0.20 Enter your netmask. For a normal class C network, this is usually 255.255.255.0 [255.255.255.0] > 255.255.255.0 Enter the IP address of the gateway. Leave empty if you don't need one > 192.168.0.1 Enter your search domains, separated by a space: > example.com
ネットワークデバイスのリストからIBM OSA Express Network cardを選択し、次にethernetに1を選択します。入力するように指示されたら、ネットワークデバイスのREAD、WRITE、およびデータチャネル番号を、たとえば、「0.0.0600」、「0.0.0601」、「0.0.0602」のように入力し、必要に応じてポート名を入力します。OSIレイヤ 2サポートを有効にするかどうかを選択します。
例4.13 ネットワークデバイスドライバのパラメータ¶
Detecting and loading network drivers netiucv.8db02b: driver initialized Choose the network device. 1) IBM OSA Express Network card (0.0.09a0) 2) IBM OSA Express Network card (0.0.09a1) 3) IBM OSA Express Network card (0.0.09a2) 4) IBM OSA Express Network card (0.0.0600) 5) IBM OSA Express Network card (0.0.0601) 6) IBM OSA Express Network card (0.0.0602) 7) IBM IUCV > 4 Please choose the physical medium. 1) Ethernet 2) Token Ring > 1 Enter the relative port number > 0 Device address for read channel [0.0.0600]> 0.0.0600 Device address for write channel > 0.0.0601 Device address for data channel > 0.0.0602 Portname to use > DT70 Enable OSI Layer 2 support? 1) Yes 2) No > 2
次に、DHCP設定を拒否し、IPアドレスとネットマスクを入力します。さらに、ゲートウェイのIPアドレス(該当する場合)、検索ドメイン、およびDNSサーバのIPアドレスを入力します。
例4.14 ネットワーク設定¶
Automatic configuration via DHCP? 1) Yes 2) No > 2 Enter your IPv4 address. Example: 192.168.5.77/24 > 192.168.0.20 Enter your netmask. For a normal class C network, this is usually 255.255.255.0 [255.255.255.0]> 255.255.255.0 Enter the IP address of the gateway. Leave empty if you don't need one > 192.168.0.2 Enter your search domains, separated by a space: > example.net Enter the IP address of your name server. Leave empty or enter "+++" if you don't need one > 192.168.0.1
インストールプロセスは、parmfileで不可欠なパラメータを指定することで、部分的に自動化することができます。parmfileには、ネットワーク設定とDASD設定に必要なすべてのデータが含まれています。また、parmfileを使用して、SUSE Linux Enterprise Serverインストールシステムと、そのシステムで実行されるYaSTインスタンスへの接続方法を設定することもできます。したがって、ユーザの介入は、YaSTダイアログによって制御される実際のYaSTインストールで必要になるだけです。
次のパラメータをインストールルーチンに渡して、インストール用のデフォルト値として適用させることができます。IPアドレス、サーバ名、および数値は、いずれも例として使用されています。これらの値は、実際のインストールシナリオで必要になる値に置き換えてください。
parmfile内の行数は10に制限されます。各行に複数のパラメータを指定します。パラメータ名は大文字小文字を区別しません。各パラメータはスペースで区切ります。パラメータは任意の順序で指定できます。PARAMETER=valueの文字列は、必ず1行に収めてください。例を次に示します。
Hostname=s390zvm01.suse.de HostIP=10.11.134.65
![]() | インストール時のIPv6の使用 |
|---|---|
デフォルトでは、マシンにIPv4ネットワークアドレスのみを割り当てることができます。インストール時にIPv6を有効にするには、ブートプロンプトで | |
次のパラメータの一部は必須です。必須パラメータがない場合、自動プロセスは停止し、値の手動入力を要求してきます。
AutoYaST=<URL>Manual=0
AutoYaSTパラメータは、自動インストール用autoinst.xml制御ファイルの場所を指定します。Manualパラメータは、他のパラメータをユーザによる確認が必要なデフォルト値のみにするかどうか決定します。すべての値を受け入れて、確認のメッセージを表示しないようにする場合は、このパラメータを0に設定します。AutoYaSTを設定すると、暗示的にManualが0に設定されます。
<URL>
追加オプションの読み取り元ファイルの場所を指定します。これによって、parmfileの10行制限(およびz/VMでの1行当たり80文字の制限)を克服することができます。Infoファイルの詳細については、21.1.5項 「infoファイルの作成」を参照してください。Infoファイルは、通常、System z上でネットワークを介してアクセスできるだけなので、Infoファイルを使用して、ネットワークの設定に必要なオプション(つまり、4.4.2項 「ネットワークインタフェースの設定」に記載されているオプション)を指定することはできません。他のlinuxrc固有のオプション(デバッグ用オプションなど)は、有効であるためには、parmfile内で指定されている必要があります。
![]() | 自動インストール情報を含むファイルの作成 |
|---|---|
システムのインストールの最後で、をオンにすることができます。プロファイル | |
![]() | ネットワークインタフェースの設定 |
|---|---|
このセクションで説明する設定は、インストール時に使用されるネットワークインタフェースのみに適用されます。インストールされたシステムで追加のネットワークインタフェースを設定するには、 項 「ネットワークの手動環境設定」 (第21章 ネットワークの基礎, ↑管理ガイド)の指示に従ってください。 | |
完全修飾ホスト名を入力します。
DNSのドメインサーチパス完全修飾ホスト名ではなく短いホスト名を使用できます。
設定するインタフェースのIPアドレスを入力します。
使用するゲートウェイを指定します。
サービスを提供するDNSサーバを指定します。
設定するインタフェースタイプを入力します。使用できる値は、osa、hsi、ctc、escon、iucvです。(CTC、ESCON、およびIUCVは公式にはサポートされなくなりました)。
インタフェースタイプがhsiおよびosaの場合は、適切なネットマスクとオプションのブロードキャストアドレスを次のように指定します。
Netmask=255.255.255.0 Broadcast=192.168.255.255
インタフェースタイプが、ctc、escon、iucvの場合は(CTC、ESCON、IUCVは公式にはサポートされなくなりました)、ピアのIPアドレスを次のように入力します。
Pointopoint=192.168.55.20
osaネットワークデバイスの場合は、ホストインタフェース(qdioまたはlcs)と物理メディア(イーサネットの場合はeth、トークンリングの場合はtr)を指定します。
osa QDIOイーサネットデバイスとhsiデバイス の場合は、OSIレイヤ2サポートを有効にするかどうか指定します。
レイヤ2対応のosa QDIOイーサネットデバイスの場合は、手動でMACアドレスを指定します。これは、HWAddrとは異なるので注意してください。HWAddrは、linuxrcによって検出されるデフォルトMACアドレスを含みます。
osaネットワークデバイスには、ポート番号を指定します(デバイスがこの機能をサポートしている場合)。デフォルト値は「0」です。
それぞれのインタフェースで、次のように特定の設定オプションが必要になります。
インタフェースctcおよびescon(CTCおよびESCONは、公式にはサポートされなくなりました):
ReadChannel=0.0.0424 WriteChannel=0.0.0425
ReadChannelは、使用するREADチャネルを指定します。WriteChannelは、WRITEチャネルを指定します。
ctcインタフェース(公式にはサポートされなくなりました)の場合は、次のように、このインタフェースに使用する必要があるプロトコルを指定します。
CTCProtocol=<0/1/2>
有効なエントリは次のとおりです。
|
|
OS/390およびz/OS以外の非Linuxピアにも有効な互換モード(デフォルトモード) |
|
|
拡張モード |
|
|
OS/390およびz/OSに使用する互換モード |
インタフェースlcs付きのネットワークデバイスタイプosa:
ReadChannel=0.0.0124 Portname=1
ReadChannelは、この設定で使用されるチャネル番号を表します。2番目のポート番号をここから取得するには、ReadChannelに1を追加します。Portnumberを使用して、相対ポートを指定します。
インタフェースiucv:
IUCVPeer=PARTNER
ピアコンピュータの名前を入力します。
OSA-Express Gigabit EthernetおよびOSA-Express High-Speed Token Ring用のインタフェースqdio付きのネットワークデバイスタイプosa:
ReadChannel=0.0.0524 WriteChannel=0.0.0525 DataChannel=0.0.0526 Portname=FEF400
ReadChannelでは、READチャネルの番号を入力します。WriteChannelでは、WRITEチャネルの番号を入力します。DataChannelは、DATAチャネルを指定します。Portnameでは、適切なポート名を入力します。READチャネルに偶数のデバイス番号が設定されていることを確認します。
HiperSocketおよびVMゲストLAN用のインタフェースhsi:
ReadChannel=0.0.0624 WriteChannel=0.0.0625 DataChannel=0.0.0626
ReadChannelでは、READチャネルの適切な番号を入力します。WriteChannel および DataChannel では、WRITEチャネル番号とDATAチャネル番号を入力します。
使用するインストールソースの場所を指定します。使用できるプロトコルは、nfs、smb(Samba/CIFS)、ftp、httpです。
ftpまたはsmbURLを指定する場合は、URLとともにユーザ名およびパスワードを指定します。これらのパラメータは任意に指定します。指定しない場合は、匿名またはゲストログインが想定されます。
Install=ftp://user:password@server/directory/DVD1/
SambaまたはCIFSインストールの場合は、次のように、使用する必要があるドメインを指定することもできます。
Install=smb://workdomain;user:password@server/directory/DVD1/
指定するパラメータに応じて、リモートXサーバ、SSH、またはVNCがインストールに使用されます。UseSSH は、SSHインストールを有効にし、 UseVNC はインストールコンピュータ上でサーバを起動します。また、 Display_IP を指定すると、インストールシステムによって、指定されたアドレスのXサーバへの接続が試行されます。これらのパラメータのうちの1つのみを随時設定する必要があります。
![]() | X認証メカニズム |
|---|---|
X Window Systemを使用する直接インストールでは、ホスト名に基づくプリミティブな認証メカニズムに依存します。このメカニズムは、現在のSUSE Linux Enterprise Serverバージョンでは無効化されています。SSHまたはVNCによるインストールが推奨されています。 | |
YaSTとリモートXサーバ間の接続を可能にするには、リモート側でインストール先コンピュータのアドレスを指定して、xhost<IP address>を実行します。
VNCの場合は、次のように、インストールに使用する6~8文字のパスワードを指定します。
VNCPassword=<a password>
SSHの場合は、次のように、インストールに使用する6~8文字のパスワードを指定します。
SSHPassword=<a password>
LPARでAutoYaSTを使用して自動インストールする場合は、parmfileには、できれば1つの長い行だけを含めます。読みやすさのために複数の行が必要な場合は、各行の最初と最後に空白を使用します。parmfileの最大行数は、10です。
コンソールでエラーメッセージを受け取るには、次のコードを使用します。
linuxrclog=/dev/console
例4.15 NFS、VNC、IUCV、およびHTTPによるAutoYaSTを使用したインストール用のparmfile¶
ramdisk_size=131072 root=/dev/ram1 ro init=/linuxrc TERM=dumb instnetdev=iucv iucvpeer=ROUTER01 pointopoint=192.168.0.1 hostip=192.168.0.2 nameserver=192.168.0.3 install=nfs://192.168.0.4/SLES/SLES-11-s390x/DVD1 autoyast=http://192.168.0.5/autoinst.xml linuxrclog=/dev/console usevnc=1 vncpassword=testin
例4.16 NFS、SSH、HSI、およびNFSによるAutoYaSTを使用したインストール用のparmfile¶
ramdisk_size=131072 root=/dev/ram1 ro init=/linuxrc TERM=dumb AutoYast=nfs://192.168.1.1/autoinst/s390.xml Hostname=zseries.example.com HostIP=192.168.1.2 Gateway=192.168.1.3 Nameserver=192.168.1.4 InstNetDev=hsi layer2=0 Netmask=255.255.255.128 Broadcast=192.168.1.255 readchannel=0.0.702c writechannel=0.0.702d datachannel=0.0.702e install=nfs://192.168.1.5/SLES-11-s390x/DVD1/ UseSSH=1 SSHPassword=testing linuxrclog=/dev/console
最新のMicroCodeレベルでは、標準のラインモードターミナルに加えて、統合されたvt220ターミナルエミュレータを使用できます。vt220ターミナルは/dev/ttyS1に接続されます。ラインモードターミナルは/dev/ttyS0に接続されます。vt220エミュレーションが使用可能になると、HMC/SE上の3215コンソールのアイコンの隣に、統合されたvt220 ASCIIコンソールのアイコンが表示されます。
コンピュータ上でvt220サポートを有効にするには、rootユーザとして/etc/inittabを編集します。次の行を探して、先頭の#符号を削除します。
#2:2345:respawn:/sbin/mingetty --noclear /dev/ttyS1 xterm
ファイルを保存し、telinit qを実行して/etc/inittabの変更内容をinitに渡します。vt220ターミナルが使用できる状態になります。使用準備が整わない場合は、ログインプロンプトが表示されるまで、ターミナルでEnterを押してみます。
すでに説明したとおりに、vt220ターミナルエミュレータをサポートしていないシステムには変更を適用しないようにします。そのようにしないと、このシステム上でログインできなくなる可能性があり、その場合は、次のメッセージが表示されます。
INIT respawning too fast, disabled for 5 minutes.
ブート時にカーネルメッセージをシステムコンソールからvt220ターミナルにリダイレクトするには、次のエントリを、/etc/zipl.conf内のparameters行に追加します。
console=ttyS0 console=ttyS1
その結果、parameters行は次の例のようになります。
parameters = "root=/dev/dasda2 TERM=dumb console=ttyS0 console=ttyS1"
/etc/zipl.conf内の変更を保存し、ziplを実行してシステムを再起動します。
IBMは、同社のSystem zプラットフォームに関する興味深いマニュアルを数多く出版しています。それらは、次のサイトに記載されています: http://www.redbooks.ibm.com
SUSE Linux Enterprise ServerでのIBM System zのカーネルとアプリケーションに関するトピックについての詳細な技術ドキュメントは、次の場所でご覧いただけます。
システムの技術的な詳細情報の概要については、次のマニュアルを参照してください。
IBM System z10 Enterprise Class Technical Introduction (SG24-7515)
IBM System z9 Business Class Technical Introduction (SG24-7241)
Linux on zSeries Fibre Channel Protocol Implementation Guide (SG24-6344)
IBM System z上のLinuxに関する一般情報については、次のドキュメントを参照してください。
Linux on IBM eServer zSeries and S/390: ISP and ASP Solutions (SG24-6299)
これらのドキュメントは、Linuxの現在の状態を反映していない可能性がありますが、説明されているLinux展開の原則は変化していません。
Linuxカーネルとアプリケーションのトピックについて詳細な技術情報を得るには、次のドキュメントを参照してください。最新のcode dropについては、これらのドキュメントの最新版をインターネットで参照してください(http://www.ibm.com/developerworks/linux/linux390/index.html)。
Linux on System z Device Drivers, Features, and Commands
zSeries ELF Application Binary Interface Supplement
Linux on System z Device Drivers, Using the Dump Tools
IBM System z9-109 Technical Introduction (SG26-6669)
IBM System z10 Enterprise Class Technical Guide (SG24-7516)
Linuxアプリケーション開発用のRedbookは、http://www.redbooks.ibm.comにもあります。
Linux on IBM eServer zSeries and S/390: Application Development (SG24-6807)
より詳細なIBM System zのシナリオについては、次のRedbook、Redpaper、およびリンクを参照してください。
Linux on IBM eServer zSeries and S/390:Large Scale Deployment (SG24-6824)
Linux on IBM eServer zSeries and S/390: Performance Measuring and Tuning (SG24-6926)
Linux with zSeries and ESS: Essentials (SG24-7025)
IBM TotalStorage Enterprise Storage Server Implementing ESS Copy Services with IBM eServer zSeries (SG24-5680)
Linux on IBM zSeries and S/390: High Availability for z/VM and Linux (REDP-0220)
Saved Segments Planning and Administration
Linux on System z documentation for "Development stream"
http://www.ibm.com/developerworks/linux/linux390/development_documentation.html