別の国での作業、多国語環境での操作が必要な場合は、それに対応するコンピュータの設定が必要です。SUSE® Linux Enterprise Serverは、異なるlocalesを並行して処理できます。ロケールは、ユーザインタフェースに反映される言語と国を定義するパラメータのセットです。
主要言語はインストール時に選択され、キーボードとタイムゾーンの設定は調整されています。ただし、システムに追加言語をインストールしたり、インストールした言語のどれをデフォルトするか決定することができます。
それらのタスクには、YaST言語モジュールを使用します(13.1項 「システム言語の変更」参照)。第一言語以外でアプリケーションまたはデスクトップを起動する必要がある場合は、二次言語をインストールしてオプションのローカライズを適用します。
そのほか、YaSTタイムゾーンモジュールを使用すると、国とタイムゾーンの設定を適宜調整することができます。タイムゾーンモジュールでは、タイムサーバとシステムクロックを同期することもできます。詳細については、13.2項 「国および時間の設定の変更」を参照してください。
デスクトップを使用する方法、およびシステム全体を別の言語に切り替えるかまたはデスクトップ環境のみを切り替えるかに応じて、この操作を行うことができます。
13.1.1項 「YaSTでシステムの言語を変更する」および13.1.2項 「デフォルトシステム言語を切り替える」の説明に従って、YaSTで追加ローカライズパッケージをインストールし、デフォルト言語を設定します。変更内容は再ログインの後に有効になります。システム全体で変更を反映するには、システムを再起動するか、またはすべての実行サービス、アプリケーション、およびプログラムを終了して再起動します。
以下の説明に従ってYaSTで以前にデスクトップ環境に対して目的の言語パッケージをインストールしている場合、デスクトップのコントロールセンターを使用してデスクトップの言語を切り替えることができます。Xサーバの再起動後、デスクトップ全体に新たに選択した言語が反映されます。デスクトップフレームワークに属さないアプリケーションでは、この変更が適用されず、依然としてYaSTで設定された言語で表示される場合があります。
1つのアプリケーションを別の言語(YaSTでインストール済みの言語)で実行することもできます。そのためには、言語コードを指定して、コマンドラインからそのアプリケーションを起動します(13.1.3項 「個々のアプリケーションの言語を切り替える」参照)。
YaSTで、2つの異なる言語カテゴリが認識されます。
YaSTに設定された第一言語は、YaSTおよびデスクトップ環境を含んだ、システム全体に適用されます。この言語は、別の言語を手動で指定しない限り、利用可能な場合に常に使用されます。
第二言語をインストールして、システムを多言語にします。第二言語としてインストールした言語は、特定の状況で使用するために手動選択できます。たとえば、一定の言語でワープロを行うため、その言語でアプリケーションを起動する場合は、第二言語を使用します。
追加言語をインストールする前に、それらのインストール後にその内のどれをデフォルトのシステム言語(第一言語)にするか決定する必要があります。
YaST言語モジュールにアクセスするには、YaSTを起動し、+の順にクリックします。または、yast2 language &をユーザrootとしてコマンドラインから実行することにより、ダイアログを直接起動します。
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手順13.1 追加言語をインストールする¶
追加言語のインストール時に、YaSTでは、ユーザroot用にさまざまなロケール設定を行うことができます(ステップ 4参照)。オプションでは、/etc/sysconfig/languageファイルにあるロケール変数(LC_*)をroot用に設定する方法を決定します。それらを通常ユーザ用と同じロケールに設定するか、言語の変更によってまったく影響されないようにするか、または変数RC_LC_CTYPEだけを通常ユーザ用と同じ値に設定することができます。この変数は、言語固有の関数呼び出しのローカライゼーションを設定します。
YaST言語モジュールで言語を追加するには、でインストールする言語を選択します。
言語をデフォルト言語にするには、その言語をとして設定します。
さらに、新しい第一言語に合わせてキーボードを変更し、必要に応じてタイムゾーンを調整します。
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高度なキーボード設定やタイムゾーン設定の場合は、in YaST内で+または+の順に選択して、それぞれのダイアログを起動します。詳細については、13.2項 「国および時間の設定の変更」を参照してください。 | |
ユーザrootに固有の言語設定を変更するには、をクリックします。
を目的の値に設定します。詳細については、をクリックします。
rootにを適用するかどうか決定します。
ロケールが利用可能な第一言語のリストに含まれていない場合は、で、そのロケールを指定してください。ただし、こうしたローカライズの一部には、不完全なものがあります。
をクリックして、ダイアログで行った変更を確認します。第二言語を選択すると、YaSTによって、追加言語にローカライズされたソフトウェアパッケージがインストールされます。
これで、システムが多言語になります。ただし、第一言語以外の言語でアプリケーションを起動するには、該当する言語を13.1.3項 「個々のアプリケーションの言語を切り替える」の説明どおりに明示的に設定する必要があります。
デフォルトのシステム言語をグローバルに切り替えるため、YaST言語モジュールを起動します。
で新しいシステム言語を選択します。
![]() | 以前のシステム言語の削除 |
|---|---|
別の第一言語に切り替えると、以前の第一言語用にローカライズされたソフトウェアパッケージがシステムから削除されます。デフォルトシステム言語を切り替えても、以前の第一言語は追加言語として保持しておきたい場合は、該当するチェックボックスを選択することで、以前の第一言語をとして追加できます。 | |
キーボードとタイムゾーンのオプションを適宜調整します。
をクリックして、変更を確認します。
YaSTによって変更内容が適用されたら、Xセッションを再起動して(たとえば、ログアウトして再度ログインする)、YaSTとデスクトップアプリケーションに新しい言語設定を反映させます。
YaSTで各言語をインストールした後、1つのアプリケーションを別の言語で実行できます。
次のコマンドで、アプリケーションをコマンドラインから起動します。
LANG=languageapplication
たとえば、f-spotをドイツ語で起動するには、LANG=de_DE f-spotを実行します。他の言語については、適切な言語コードを使用します。利用可能なすべての言語コードのリストは、locale -avコマンドで取得します。
次のコマンドで、アプリケーションをコマンドラインから起動します。
KDE_LANG=languageapplication
たとえば、digiKamをドイツ語で起動するには、KDE_LANG=de digikamを実行します。他の言語については、適切な言語コードを使用します。
YaSTの日付と時刻モジュールを使用して、システムの日付、時計、およびタイムゾーンの情報をユーザの地域に調整します。YaSTモジュールにアクセスするには、YaSTを起動して、+の順にクリックします。または、yast2 timezone &をユーザrootとしてコマンドラインから実行することにより、ダイアログを直接起動します。
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まず、などの一般的な地域を選択します。作業地と一致する国(たとえば、)を選択します。
ワークステーションで実行されるオペレーティングシステムに応じて、ハードウェアクロックの設定を調整します。
マシン上でMicrosoft Windows*などの別のオペレーティングシステムを実行している場合は、システムはおそらくUTCではなくローカルタイムを使用しています。この場合は、をオフにします。
コンピュータでLinuxだけを実行する場合は、ハードウェアクロックをUTCに設定し、標準時間から夏時間への切り換えを自動的に実行させます。
日付と時刻を手動で変更するか、またはNTPサーバに対してマシンを永続的に同期するか、またはハードウェアの時刻のみを調整するかを選択できます。