目次
概要
この章では、x86、AMD64、Intel 64、およびItaniumのコンピュータに、SUSE Linux Enterprise Serverをインストールするのに必要な手順について説明します。さらに、さまざまなインストール方法に対応するために必要な手順を紹介します。ハードウェア要件の一覧では、SUSE Linux Enterprise Serverによってサポートされるシステムの概要が示されています。使用可能なインストール方法と既知の問題についても説明しています。さらに、インストール処理を制御する方法、インストール用のメディアを提供する方法、および標準のブート方法の概要についても説明されています。
このガイドラインで扱える範囲を維持するために、一定の技術的想定を行っています。
十分なコンピュータの使用経験があり、一般的な技術用語を知っている。
ユーザのシステムについてのドキュメント、およびシステムにつながるネットワークに精通している。
Linuxシステムについての基本的な理解がある。
ご使用製品の利用可能なマニュアルと最新のドキュメントアップデートの概要については、http://www.suse.com/docを参照してください。
SUSE® Linux Enterprise Serverオペレーティングシステムは、広範なハードウェアで展開できます。SUSE Linux Enterprise Serverがサポートしているハードウェアのあらゆる組み合わせをリストすることは、不可能ではありません。ただし、ここでは、計画段階で役立つガイド情報を提供するために、最小要件について説明します。
所定のコンピュータ設定が機能することを確認したい場合は、どのプラットフォームがSUSEで認定されているか把握してください。http://developer.novell.com/yessearch/Search.jspでリストを見つけます。
x86をベースとするコンピュータでは、費用効果の高い方法で、ハイパフォーマンスなシステムを構築できます。このプラットフォームでSUSE Linux Enterprise Serverを動作させるための前提条件は、次のとおりです。
サポートされるCPUの数は、使用されているカーネルによって異なります。具体的には、次のようになります。
表2.1 カーネルによってサポートされるCPU¶
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カーネル |
最も古いCPUタイプ |
CPUの最大数 |
|---|---|---|
|
kernel-default |
PentiumPro、Athlon |
32 |
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kernel-pae |
Pentium II、Athlon XP |
128 |
512MB以上のメモリが必要です。推奨メモリは、1GBです。マルチプロセッサシステムの場合は、プロセッサ当たり256MBが必要です。1GB未満のメインメモリによるシステムでは、仮想メモリを1GBに拡張する、追加のスワップ領域が必要です。
ディスク要件は、インストール処理に大きく依存します。一般的に、システムが適切に動作するために、インストールソフトウェア自身が必要とする以上のディスク領域が必要です。選択肢ごとの最小要件は、次のとおりです。
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システム |
ハードディスクの要件 |
|---|---|
|
X Windowの最小システム |
1.2 GB |
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GNOMEデスクトップ |
3.2 GB |
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KDE デスクトップ |
2.7 GB |
|
すべてのパターン |
10 GB |
コンピュータは、DVD、USBハードディスクドライブ、またはネットワークからブートしてインストールできます。ネットワーク上でブートするには、特殊なブートサーバが必要です。このブートサーバは、SUSE Linux Enterprise Serverを使用して設定できます。USBハードディスクドライブを使用するには、BIOSまたはファームウェアがUSBデバイスからのブートをサポートしている必要があります。表6.1「ブートオプション」の説明に従って、ブート可能なUSBハードディスクドライブを作成します。
Itaniumアーキテクチャは、64ビットであり、大規模サーバを動作させることができます。
II(それより前のItanium CPUはサポートされなくなりました). デュアルコアCPUおよびハイパースレッディングは、両方ともサポートされています。
最大で、4096のCPUをサポートします。CPUの数を計算する場合は、デュアルコアCPUを2つのCPUカウントし、2つの兄弟を持つハイパースレッディングCPUも、2つのCPU としてカウントします。つまり、1024のCPUとは、512のデュアルコア、ハイパースレッディングを持つ512のシングルコア、または、ハイパースレッディングを持つ256のデュアルコアのことを意味します。
CPUソケットあたり1GB以上のRAMを推奨します。
ディスク要件は、選択したインストール処理に大きく依存します。一般的に、システムが適切に動作するために、インストールされたソフトウェア自身が必要とする以上のディスク領域が必要です。選択肢ごとの最小要件は、次のとおりです。
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システム |
ハードディスクの要件 |
|---|---|
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最小システム |
4 GB |
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推奨 |
10 GB |
コンピュータのブートに対するオプションは、使用可能なハードウェアによって異なります。すべてのブート方法が、使用するマシンに対して使用可能でなければなりません。ネットワーク上でPXEブートを使用するには、特殊なブートサーバが必要です。これも、 SUSE Linux Enterprise Serverで設定できます。
AMD64アーキテクチャとIntel 64アーキテクチャは、x86ソフトウェアの64ビットへの単純な移行をサポートしています。これらのアーキテクチャは、x86アーキテクチャと同様に、費用効果の高い代替システムを提供します。
現在までに市販されているすべてのCPUがサポートされます。これには、デュアルコアCPUも含まれます。
AMD64およびIntel 64がサポートするCPUの最大数は、128です。
512MB以上のメモリが必要です。要件はアプリケーションによって異なります。ただし、マルチプロセッサコンピュータの場合の最小推奨要件は、1024MBまたは512MB(CPUあたり)です。カーネルによってサポートされるメモリ容量の理論上の上限は512GBです。
ディスク要件は、選択したインストール処理に大きく依存します。このアーキテクチャに必要なディスクスペースは、x86の場合とほぼ同じですが、互換性ライブラリ用のスペースも割り当てる必要があります。選択肢ごとの最小要件は、次のとおりです。
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システム |
ハードディスクの要件 |
|---|---|
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X Windowの最小システム |
1.4 GB |
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GNOMEデスクトップ |
3.5 GB |
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KDE デスクトップ |
3 GB |
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すべてのパターン |
8.5 GB |
コンピュータは、CDまたはネットワークからブートすることができます。ネットワーク上でブートするには、特殊なブートサーバが必要です。これは、SUSE Linux Enterprise Serverで設定できます。
SUSE Linux Enterprise Serverのi586およびx86_64バージョンは、さまざまな仮想ホスト上にVM Guestとしてインストールすることもできます。次のホストオペレーティングシステムと仮想プラットフォームがサポートされています。
SLES 11 SP2+上のKVM
SLES 10 SP4 / 11 SP1+上のXEN
Citrix XenServer 6.0 / 6.1
Microsoft Windows 2008 SP2+ / 2008 R2+ / 2012+
Oracle VM 3.0 / 3.1 / 3.2
VMware ESX 5.1 / ESXi 5.1 / ESX 5.2 / ESXi 5.2
このセクションでは、x86、AMD64、Intel 64、およびItaniumハードウェア上にSUSE Linux Enterprise Serverをインストールする前に検討しておく必要がある多くのファクタを取り上げます。
通常、SUSE Linux Enterprise Serverは独立したオペレーティングシステムとしてインストールされます。Xenを導入することにより、同じハードウェア上に複数のインスタンスのSUSE Linux Enterprise Serverを実行することも可能になります。ただし、XenのDomain-0インストールの制御は、一般的なインストールと同様に、いくつかの追加パッケージを使用して行います。Xengゲストのインストールについては、第3章 Setting Up Virtual Machines (↑Virtualization with Xen)を参照してください。
使用するハードウェアによっては、最初のブート手順(SUSE Linux Enterprise Serverのインストール前)に関して、次のようなブート方法があります。
表2.2 ブートオプション¶
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ブートオプション |
使用方法 |
|---|---|
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CDまたはDVDドライブ |
最も簡単なブート方法です。このブート方法では、システムにローカルで使用可能なCD-ROMまたはDVD-ROMドライブが必要です。 |
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フロッピーディスクまたはUSBディスク |
1枚目のCDまたはDVD内の |
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PXEまたはbootp |
使用するシステムのファームウェアまたはBIOSがサポートしている必要があります。このオプションには、ネットワーク内にブートサーバが必要です。このタスクは、別のSUSE Linux Enterprise Serverコンピュータで処理されます。 |
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ハードディスク |
SUSE Linux Enterprise Serverは、ハードディスクからブートすることもできます。ハードディスクからブートするには、1枚目のCDまたはDVDの |
SUSE Linux Enterprise Serverをインストールするとき、実際のインストールデータがネットワーク、ハードウェアディスクパーティション、ローカルのDVDで使用可能な状態である必要があります。ネットワークからのインストールには、インストールサーバが必要です。インストールデータを使用可能にするには、UNXIかLinux環境の任意のコンピュータをNFS、HTTP、SMBまたはFTPサーバとしてセットアップします。インストールデータをWindowsから使用できるようにするには、このデータをSMBを経由してリリースします。
ローカルネットワーク内の「SLPサーバ」を設定すると、インストールソースをさらに簡単に選択できるようになります。詳細については、14.2項 「インストールソースを保持するサーバのセットアップ」を参照してください。
インストールの多くは、ローカルのハードディスクに行われます。そのため、インストールシステムでハードディスクコントローラが使用できるようにする必要があります。特別なコントローラ(RAIDコントローラなど)で他のカーネルモジュールが必要な場合は、カーネルモジュールのアップデートディスクをインストールシステムに提供してください。
このほか、オペレーティングシステムの実行に十分なディスクの容量と速度を提供する各種のブロックデバイスもインストールターゲットになります。これには、iSCSIまたはSANのようなネットワークブロックデバイスなどがあります。標準のUNIXパーミッションを提供するネットワークファイルシステム上にインストールすることもできます。ただし、これらのネットワークファイルシステムは、実際のシステムを起動する前にinitramfsでサポートされる必要があるため、これらのシステムをブートするときに問題が発生する可能性があります。ネットワークファイルシステムへのインストールは、異なる場所で同一のシステムを起動する必要がある場合、または、ドメインの移行のようなXen機能を使用する必要がある場合に便利です。
SUSE Linux Enterprise Serverでは、いくつかのインストールの制御方法があります。
コンソールでのインストール
シリアルコンソールを介したインストール
AutoYaSTによるインストール
KIWIイメージによるインストール
SSHを介したインストール
VNCによるインストール
デフォルトでは、グラフィックコンソールが使用されます。多数の類似するコンピュータにインストールする必要がある場合、AutoYaST設定ファイルまたはKIWIプリロードイメージを作成し、インストールプロセスで使用できるようにすることをお勧めします。第21章 自動インストールのautoyast2と、第17章 KIWIのKIWIに関するドキュメントも参照してください。
システムをインストールする場合、システムブート用のメディアとシステムインストール用のメディアが異なることがあります。ブートとインストールに対してサポートされたメディアのすべての組み合わせが使用されます。
コンピュータのブートは、使用するハードウェアの機能と、各ブートオプションに対応するメディアの可用性に依存します。
これは、最も一般的な可能性のあるシステムのブートです。ほとんどのコンピュータのユーザにとって簡単な方法ですが、インストール処理中にさまざまな処理を必要とします。
使用するハードウェアにより、USBハードディスクドライブからのブートを実行できます。表6.1「ブートオプション」の説明に従って、それぞれのメディアを作成してください。
コンピュータをネットワークから直接ブートできるのは、コンピュータのファームウェアまたはBIOSによってサポートされている場合に限られます。このブート方法では、必要なブートイメージをネットワーク上に提供するブートサーバが必要です。実際に使用するプロトコルは、使用するハードウェアによって異なります。一般的には、tftp、dhcpやpxebootなどの複数のサービスが必要です。ブートサーバが必要な場合、詳細については 14.1.3項 「VNC経由のリモートインストール—PXEブートとWake on LAN」も参照してください。
インストールメディアには、必要なすべてのパッケージと、SUSE Linux Enterprise Serverのインストールに必要なメタ情報が含まれています。これらは、インストールのために起動した後のインストールシステム用に使用可能になっている必要があります。SUSE Linux Enterprise Serverでは、インストールメディアをシステムに提供する方法がいくつかあります。
必要なすべてのデータはブートメディアで提供されます。選択したインストールによっては、ネットワーク接続またはアドオンメディアが必要になることがあります。
複数のシステムをインストールする場合、ネットワークを介してインストールメディアを提供すると、処理がより簡単になります。NFS、HTTP、FTPやSMBなどの標準的なプロトコルからのインストールが可能です。このようなインストールの実行方法の詳細は、第14章 リモートインストールを参照してください。
このセクションでは、必須モードでSUSE® Linux Enterprise Serverのインストールを完了するのに必要な手順の概要について説明します。パートII「手動による展開」には、YaSTを使用してシステムをインストールおよび設定する方法についての詳細が含まれています。
インストールプロセスには、CD-ROM、フロッピードライブおよびUSBメモリスティックを使用できます。必要に応じてコンピュータを調整します。
ドライブが、BIOSでブート可能なドライブとして入力されていることを確認します。
ドライブにブートメディアを挿入し、ブート手順を開始します。
CD、DVD、フロッピー、またはUSBディスクのブートメニューを使用して、インストールシステムに異なるパラメータを転送できます。14.4.2項 「カスタムのブートオプションを使用する」も参照してください。ネットワーク上でインストールを実行する必要がある場合は、この手順でインストールソースを指定します。
インストール中に予期しない問題が発生した場合は、セーフ設定を使用してブートします。
ネットワークソースを使用してインストールを実行するにはインストールサーバが必要です。このサーバをインストールする手順は、14.2項 「インストールソースを保持するサーバのセットアップ」で説明されています。
SLPサーバが必要な場合、最初のブート画面でインストールソースとしてSLPを選択します。ブート手順中、使用可能なインストールソースから使用するものを選択します。
DVDがネットワーク内で使用できる場合は、それをインストールソースとして使用します。この場合、ブートプロンプトでinstall=<URL>パラメータを適切な値とともに指定します。このパラメータの詳細については、14.4.2項 「カスタムのブートオプションを使用する」を参照してください。
インストールの制御には、複数の方法のうちのいずれかを使用します。最も多く使用される方法は、 SUSE® Linux Enterprise Serverをコンピュータのコンソールからインストールすることです。他のオプションは、異なる状況で使用できます。使用可能なインストール方法の詳細については、 第5章 導入計画を参照してください。
最も単純な方法は、コンピュータコンソールを使用してSUSE Linux Enterprise Serverをインストールすることです。この方法では、グラフィカルなインストールプログラムによって、インストールの処理手順が示されます。このインストール方法の詳細については、 第6章 YaSTによるインストール;を参照してください。
グラフィックモードにしないで、コンソール上でインストールを実行することもできます。テキストベースのインストールプログラムは、グラフィカルバージョンと同じ機能を提供します。このモードでの操作の詳細ついては、 項 「モジュールでのナビゲーション」 (第3章 テキストモードのYaST, ↑管理ガイド)を参照してください。
このインストール方法では、SUSE Linux Enterprise Serverをインストールするコンピュータにヌルモデムケーブルで接続された2番目のコンピュータが必要です。ハードウェアによっては、コンピュータのファームウェアまたはBIOSが、シリアルコンソールにすでにアクセス可能な場合があります。すでにアクセス可能な場合は、この方法を使用してインストール全体を実行できます。シリアルコンソールを使用したインストールを有効にするには、ブートプロセスが完了して、インストールシステムが起動される前に、ブートプロンプトに対して、追加パラメータ console=ttyS0 を指定します。
ほとんどのコンピュータ上には、2つのシリアルインターフェイス、ttyS0およびttyS1があります。インストールを行うには、minicomや画面などのターミナルプログラムが必要です。シリアル接続を初期化するには、次のコマンドを入力して、ローカルコンソール上で画面プログラムを起動します。
screen /dev/ttyS0 9600
このコマンドを実行すると、画面は9600ボーレートの最初のシリアルポートをリスンします。この時点から、テキストベースのインストールと同様に、インストールがこのターミナル上で進行します。
コンピュータハードウェアに直接アクセスできず、たとえば、インストールを管理コンソールから開始する必要がある場合は、ネットワークを通じて、インストールプロセス全体を制御します。この作業を行うには、ブートプロンプトで、UseSSH=1およびSSHPassword=<secret>パラメータを入力します。SSHデーモンがシステムで起動され、パスワードとして「secret」を指定して、rootユーザとしてシステムにログインできるようになります。接続するには、ssh-X root@<ipaddr>コマンドを使用します。
ローカルネットワーク内でdhcpサーバを使用できない場合は、手動でIPアドレスをインストールシステムに割り当てます。この作業を行うには、ブートプロンプトで、HostIP=<ipaddr>オプションを入力します。
インストールシステムにログインしたら、yastコマンドを使用して、すぐに実際のインストールを開始します。DISPLAYが設定されている場合、インストールはグラフィカルモードで開始されます。その後、指示に従ってインストール手順を実行します。この処理手順の詳細については、 14.1.5項 「SSH経由のシンプルリモートインストール—動的なネットワーク設定」を参照してください。
システムに直接アクセスできず、それでもグラフィカルなインストールを行う場合は、VNCを介してSUSE Linux Enterprise Serverをインストールします。この方法の詳細については、 14.5.1項 「VNCによるインストール」を参照してください。
Microsoft WindowsやMacOSなどの他のオペレーティングシステムに適したVNCクライアントも使用できるので、それらのオペレーティングシステムを実行しているコンピュータからインストールを制御することもできます。
同じようなハードウェアを持つ多くのコンピュータにSUSE Linux Enterprise Serverをインストールする必要がある場合は、AutoYaSTを使用してインストールを実行することをお勧めします。この場合は、はじめに、1つのSUSE Linux Enterprise Serverをインストールし、これを使用して、必要なAutoYaST設定ファイルを作成します。
AutoYaSTの詳細なドキュメントは、 第21章 自動インストールを参照してください。
SUSE® Linux Enterprise Serverは、提供される前に、広範囲に渡るテストプログラムにかけられます。それにもかかわらず、時折、ブートおよびインストール時に問題が発生することがあります。
ブートに問題があると、YaSTインストーラがシステム上で起動しない場合があります。べつの症状には、インストールが完了した後、システムがブートしない場合があります。
正しいブートシーケンスが実行されるように、コンピュータのファームウェアまたはBIOSを変更します。これを行うには、ハードウェアのマニュアルを参照してください。
カーネル出力が表示されるようにコンピュータ上のコンソールを変更します。必ず最後の出力をチェックしてください。通常の場合、これを行うには、Ctrl+Alt+F10を押します。それでも問題が解決されない場合は、 SUSE Linux Enterprise Serverサポートスタッフにお問い合わせください。ブート時のシステムメッセージをすべて記録するには、 2.6項 「インストールの制御」の説明に従って、シリアル接続を使用します。
システム上のカーネルまたはinitrdを手動で変更した場合は、コンピュータをシャットダウンする前に、/sbin/eliloを実行してください。この手順を省略すると、システムをブートできなくなる可能性があります。
ブートディスクは、他のブート設定を行うのが困難な場合や最終的なブートメカニズムに関する決定を延期したい場合には、便利な暫定ソリューションです。またブートディスクは、OS/2やWindowsNTでの接続に対する適切なソリューションにもなります。ブートディスクの作成の詳細については、項 「ブートCDの作成」 (第10章 ブートローダGRUB, ↑管理ガイド)を参照してください。
GRUBまたはLILOのインストール後に、ブートセクタ(MBR)の構造をチェックし、ウイルス警告を間違って表示するBIOSバリアントがあります。この問題を解決するには、BIOSに入り、該当する設定を見つけ出します。たとえば、をオフにします。このオプションは、後でオンに戻すことができます。ただし、使用している唯一のオペレーティングシステムがLinuxである場合は、上記の作業は不要です。
インストール中に予期しない問題が発生した場合、問題の原因を判断するには、情報が必要です。次の指示を参考にして、トラブルシュートしてください。
さまざまなコンソール上の出力をチェックします。コンソール間で切り換えるには、Ctrl+Alt+Fnの組み合わせを使用します。たとえば、各種のコマンドを実行するシェルに入るには、Ctrl+Alt+F2を押します。
failsafeモードでインストールを開始してみます。この状況で、インストール処理で問題が発生しない場合は、 ACPI または APIC のどちらかに、エラーとなる原因である非互換性があります。場合によっては、BIOSまたはファームウェアのアップデートが問題を解決します。
コマンドdmesgを入力して、インストールシステムでコンソールに表示されるシステムメッセージをチェックします。
インストールプロセスを円滑に実行し、誤ったインストールを防止できるように、SUSE Linux Enterprise ServerのインストールDVDのデフォルト設定は、システムが最初のハードディスクからブートされるように調整されています。通常は、この時点で、インストールされたブートローダによってシステムの制御が引き継がれます。したがって、ブートDVDを、インストール時にドライブに挿入したままにする必要があります。インストール処理を開始するには、メディアのブーとメニューから、インストール処理の選択肢のいずれかを選択してください。