概要
インストール中にインターネットアクセスを設定しない場合は、YaSTを使用することでいつでもこのタスクを実行できます。インターネットにアクセスするコンピュータの設定方法は、それぞれの環境に応じて異なります。インストールするコンピュータがインターネットにすでに接続しているネットワークに属している場合は、必要な作業はコンピュータをネットワークにリンクするだけです。インターネットに直接接続するコンピュータをインストールする場合は、そのハードウェアと、インターネットサービスプロバイダ(ISP)へのアクセスを設定する必要があります。
インターネットアクセスの設定を開始する前に、下記のチェックリストを参照して、必要なデータがすべて準備されていることを確認してください。
コンピュータがインターネットに直接接続する場合、このタスクで使用されるハードウェアを最初に設定する必要があります。このハードウェアは、内部デバイス(ISDNカードなど)または外部デバイス(モデムなど)のいずれかです。ほとんどの場合、こうしたデバイスは自動的に検出されます。
次に、ISPから提供されたデータ(ログイン資格情報、ゲートウェイ、ネームサーバなど)を入力する必要があります。必要なすべてのデータが記載されたデータシートがISPから配布されているはずです。
ハードウェアおよびISPデータを正常に設定したら、NetworkManagerを使用してインターネット接続を管理します。詳細については、第26章 NetworkManagerの使用 (↑管理ガイド)を参照してください。
さまざまなポイントツーポイントプロトコル(PPP)の手法を使用するさまざまなタイプのDSLデバイスが利用可能です。
外部DSLモデムに接続する標準のイーサネットカードは、PPP over Ethernet (PPPoE)を使用します。オーストリアでは、ポイントツーポイントトンネリングプロトコル(PPTP)が使用されています。PPTPでは、外部モデムは静的なIPアドレスも有します。
内部DSLモデムはPPP over ATM (PPPoATM)を使用します。
内部ADSL Fritz Cardでは、CAPI for ADSLを使用します。
DSL設定モジュールには既に、いくつかの国の主要なISPに対するデータが含まれています。ISPがこれに含まれない場合は、名前解決(DNS)およびIP割り当ての処理方法を調べる必要があります(ほとんどの場合、このデータは自動的に受信されます)。リストからISPを選択するか、カスタムプロバイダを追加するかにかかわらず、少なくともログインおよびパスワードを入力する必要があります。
設定の詳細については、項 「DSL」 (第21章 ネットワークの基礎, ↑管理ガイド)を参照してください。
内部ISDNカードが自動的に検出されない場合、ベンダおよびデバイスの名前を把握する必要があります。
![]() | ISDNモデムまたはターミナルアダプタ |
|---|---|
外部ISDNモデムまたはターミナルアダプタを使用している場合は、11.1.3項 「モデムチェックリスト」を参照してください。 | |
ISDNデバイスを設定するには、次のデータが必要です。
ISDNプロトコル(国に応じて異なります)
市外局番および電話番号。
インタフェースタイプ(SyncPPPまたはRawIP)。確認できない場合は、RawIPが特定の電話システムのみで使用されているために、SyncPPPを選択します。
ダイヤルインサーバとゲートウェイのローカルおよびリモートのIPアドレス(プロバイダから固定IPアドレスを与えられている場合)
ISDN設定モジュールには既に、いくつかの国の主要なISPに対するデータが含まれています。ISPがこれに含まれない場合は、名前解決(DNS)およびIP割り当ての処理方法を調べる必要があります(ほとんどの場合、このデータは自動的に受信されます)。リストからISPを選択したか、カスタムプロバイダを追加したかにかかわらず、少なくともログインおよびパスワードを入力する必要があります。
設定の詳細については、項 「ISDN」 (第21章 ネットワークの基礎, ↑管理ガイド)を参照してください。
モデムが自動的に検出されない場合は、モデムの接続先がシリアルポートか、またはUSBポートなのか把握することが必要になります。すべてのUSBモデムおよび内部モデムがSUSE® Linux Enterprise Serverによりサポートされるとは限らないことに注意してください。
モデム設定モジュールには既に、いくつかの国の主要なISPに対するデータが含まれています。ISPがこれに含まれない場合は、ダイヤルイン番号、および名前解決(DNS)およびIP割り当ての処理方法を調べる必要があります(ほとんどの場合、このデータは自動的に受信されます)。リストからISPを選択したか、カスタムプロバイダを追加したかにかかわらず、少なくともログインおよびパスワードを入力する必要があります。
設定の詳細については、項 「モデム」 (第21章 ネットワークの基礎, ↑管理ガイド)を参照してください。
TVケーブル経由でインターネットにアクセスするにはケーブルモデムが必要です。こうしたモデムは、イーサネットケーブルによりコンピュータに接続されます。したがって、それに応じてネットワークカードを設定することのみが必要です。詳細については、項 「ケーブルモデム」 (第21章 ネットワークの基礎, ↑管理ガイド)を参照してください。
コンピュータがインターネットにすでに接続されているネットワークに属する場合、インターネットアクセスを取得するのは非常に簡単です(ネットワークカードを設定し、コンピュータを既存のネットワークに接続するだけで済みます)。これは、大企業のネットワークだけでなく、小規模なホームネットワークにも該当します。インストールするマシンがルータ(例: DSLルータ)にのみ接続している場合でも、既にネットワークに属しています。使用しているネットワークアダプタが無線か有線かとは無関係です。
![]() | ルーティングおよびネームサービス |
|---|---|
次に、ネットワークがインターネットに接続されており、ルーティングサービスおよびネームサービスが提供されている場合を考えます。こうしたサービスがルータにより提供されている場合、クライアントの設定前にルータが適切に設定されていることを確認します。 | |
ネットワークでDHCP(動的ホスト構成プロトコル)を使用できる場合は、ネットワークカードの設定時に該当するチェックボックスをオンにするだけで済みます(必要なパラメータはすべて、DHCPサーバによって提供されます)。
DHCPを使用できない場合は、次の詳細をネットワーク管理者に問い合わせてください。
ホスト名
ネームサーバ
ゲートウェイ
有線ネットワークカードの設定詳細については項 「YaSTでのネットワークカードの設定」 (第21章 ネットワークの基礎, ↑管理ガイド)、無線ネットワークカードの設定詳細については項 「YaSTでの設定」 (第18章 無線LAN, ↑管理ガイド)をそれぞれ参照してください。