SaX2

[ハードウェア]+[グラフィックカードとモニタ]を使用して、システムのグラフィック環境を設定します。そうすると、マウス、キーボード、またはディスプレイデバイスのようなデバイスの設定ができるSUSE詳細設定インタフェース(SaX2)が開きます。このインタフェースは、GNOMEメインメニューから[コンピュータ]+[その他のアプリケーション]+[システム]+[Sax2]の順に選択して、またはKDEのメインメニューから[システム]+[設定]+[Sax2]の順に選択して表示することもできます。

カードおよびモニタのプロパティ

[Card and Monitor Properties]グラフィックカードの設定およびディスプレイデバイスを調整します。複数のグラフィックカードがインストールされている場合は、各デバイスは別のタブ付きダイアログに表示されます。ダイアログの上部には、選択したグラフィックカードおよび接続されているモニタの現在の設定が表示されます。複数の画面がカードに接続されている場合は(デュアルヘッド)、主出力のモニタが表示されます。通常、カードおよびディスプレイデバイスはインストール中にシステムで自動検出されます。ただし、多くのパラメータを手動で調整したり、ディスプレイデバイスを完全に変更したりすることもできます。

図 8.11. カードおよびモニタのプロパティ

カードおよびモニタのプロパティ

[Tip]新しいディスプレイハードウェアの自動検出

インストール後にディスプレイハードウェアを変更する場合は、コマンドラインでsax2 -rを入力します。これにより、SaX2がハードウェアを検出します。コマンドラインでSaX2を実行するには、rootである必要があります。

グラフィックカード

グラフィックカードを変更することはできません。その理由は、既知のモデルのみサポートされており、それらは自動検出されるからです。ただし、カードの動作に影響を与えるような多くのオプションがあり、これらを変更することはできます。通常は、インストール時にシステムが適切にカードの設定を行っているので、オプションの変更は必要ではありません。上級者で、一部のオプションを変更する場合は、グラフィックカードの隣の[オプション]をクリックし、変更するオプションを選択します。特定のオプションに必要な値を指定するには、このオプションの選択後に表示されるダイアログで値を入力します。[OK]をクリックして、このダイアログを閉じます。

Monitor

モニタの現在の設定を変更するには、モニタの隣の[変更]をクリックします。モニタ特有のさまざまな設定を調整できる新しいダイアログが開きます。このダイアログには、さまざまなモニタの動作向けに、複数のタブがあります。ベンダーおよびディスプレイデバイスのモデルをリストから手動で選択するには、最初のタブを選択します。モニタがリストに含まれていないとき、ベンダーのドライバディスクかCDを持っている場合は、ニーズに合わせていずれかのVESAまたはLCDモデルを選択します。[Utility Disk]をクリックし、画面の指示に従ってこれを使用します。電源管理信号を使用するには、[Activate DPMS]をオンにします。[Display Size] (モニタの寸法プロパティ)と[Sync Frequencies] (モニタの水平および垂直同期周波数)は、システムで正しくセットアップされますが、これらの値を手動で変更することもできます。すべての調整を行った後、[OK]をクリックしてこのダイアログを閉じます。

[Warning]モニタの周波数の変更

安全機構が付いていますが、モニタの周波数を手動で変更する場合は特に注意する必要があります。不正な値を設定した結果、モニタが壊れることがあります。周波数を変更する際は、必ずモニタの付属マニュアルを参照してください。

解像度およびカラー設定

解像度および色深度は、ダイアログの^ん中にある2つのリストから直接選択できます。ここで選択する解像度は、使用可能な最高の解像度になります。640x480に至るまでの一般的な解像度は、すべて設定に自動的追加されます。使用するデスクトップによっては、後で再設定することなくこれらの設定のいずれかに切り替えることができます。

デュアルヘッド

2つの出力のあるグラフィックカードがコンピュータにインストールされている場合、システムに2つの画面を接続できます。同じグラフィックカードに接続されている2つの画面は、デュアルヘッドと呼ばれます。SaX2は、システム上の複数のディスプレイデバイスを自動的に検出し、それに応じて設定の準備を行います。グラフィックカードのデュアルヘッドモードを使用するには、ダイアログ下部の[Activate Dual Head Mode]をオンにし、[設定]をクリックして、デュアルヘッドダイアログでデュアルヘッドオプションおよび画面の配置を設定します。

ダイアログの上端の列内にある各タブは、ご使用のシステムのグラフィックカードに対応します。下のダイアログで設定するカードを選択し、マルチヘッドオプションを設定します。マルチヘッドダイアログの上部で、[変更]をクリックして、他の画面を設定します。設定可能なオプションは、最初の画面と同じです。リストから、この画面用に使用する解像度を選択します。3つのマルチヘッドモードからいずれかを選択します。

複製されたマルチヘッド

このモードでは、すべてのモニタに同じ内容が表示されます。マウスは、メイン画面でのみ表示されます。

Xineramaマルチヘッド

すべての画面を組み合せて1つの大きな画面を形成します。すべての画面でプログラムウィンドウを自由に配置したり、複数のモニタのサイズに合わせたりできます。

[Note]

現在、Linuxでは、Xineramaマルチヘッド環境用3Dサポートはありません。この場合、SaX2で 3Dサポートは無効にされます。

デュアルヘッドの環境の配置は、個々の画面の順序を説明しています。デフォルトでは、グラフィックカードの検出順に従って標準レイアウトがSaX2によって設定され、すべての画面が左から右に1列に並べられます。ダイアログの[Arrangement]でいずれかのシーケンスボタンを選択し、モニタの配置方法を決定します。[OK]をクリックして、このダイアログを閉じます。

[Tip]ラップトップコンピュータでのプロジェクタの使用

ラップトップコンピュータにプロジェクタを接続するには、デュアルヘッドモードを有効化します。この場合、SaX2は外部出力を 1024x768の解像度および 60Hzのリフレッシュレートに設定します。これらの値は、プロジェクタに最も適しています。

マルチヘッド

コンピュータに複数のグラフィックカードがインストールされている場合、システムに複数の画面を接続できます。複数の画面が異なるグラフィックカードに接続されている場合は、マルチヘッドと呼ばれます。SaX2は、システム内の複数のグラフィックカードを自動検出し、適切に設定準備を行います。デフォルトでは、SaX2は、検出されたグラフィックカードのシーケンスに従って、すべての画面を左から右に配置する標準レイアウトを設定します。他の[Arrangement]タブを使用して、このレイアウトを手動で変更できます。グリッド内で各画面を表すアイコンをドラッグし、[OK]をクリックしてダイアログを閉じます。

設定のテスト

モニタおよびグラフィックカードの設定を完了した後は、メインウィンドウで[OK]をクリックして設定をテストします。これにより、設定がデバイスに適しているかどうかを確認できます。画像が安定しない場合は、Ctrl+Alt+Backspaceキーを押して、テストをすぐに終了し、リフレッシュレートまたは解像度およびカラー設定の値を下げます。

[Note]

テストを実行する、しないにかかわらず、すべての変更はXサーバを再起動した場合にのみ有効になります。

マウスのプロパティ

マウスの設定は、[Mouse Properties]で調整します。ドライバが異なる複数のマウスをインストールしている場合、各ドライバは別のタブに表示されます。同じドライバによって操作される複数のデバイスは、1つのマウスとして表示されます。ダイアログの上部のチェックボックスを使用して、現在選択されているマウスを有効または無効にします。チェックボックスの下には、このマウスの現在の設定が表示されます。通常、マウスは自動検出されますが、自動検出が失敗した場合にのみ手動で変更できます。お使いのマウスモデルに関する説明は、マウスのドキュメントを参照してください。[変更]をクリックして、2つのリストからベンダーおよびモデルを選択し、[OK]をクリックして選択内容を確定します。ダイアログのオプション部分で、マウス操作用の各オプションを設定します。

Activate 3-Button Emulation

お使いのマウスに2つのボタンしかない場合、2つのボタンを同時にクリックすると3つ目のボタンがエミュレーションされます。

Activate Mouse Wheel

スクロールホイールを使用するには、このボックスをオンにします。

[X軸を反転させます][Y軸を反転させます]

いずれかのオプションを選択すると、マウスポインタが反対方向に移動します。この機能は、タッチパッドを使用する場合などに役立ちます。

Emulate Wheel with Mouse Button

マウスにスクロールホイールがないが、同様の機能を使用したい場合、このオプションで追加ボタンを指定できます。使用するボタンを選択します。このボタンを押している間、マウスの動きはスクロールホイールのコマンドに変換されます。この機能は、トラックボールの場合に特に便利です。

設定が完了したら、[OK]をクリックして、変更を確定します。

[Note]

ここで行った変更内容は、Xサーバを再起動した後でのみ適用されます。

キーボードのプロパティ

このダイアログを使用して、グラフィカル環境でのキーボードの操作用設定を調整します。ダイアログの上部で、種類、言語レイアウト、およびバリエーションを選択します。ダイアログの下部のテストフィールドを使用して、特殊文字が正しく表示されるかどうかを確認します。真ん中のリストから、使用したい追加のレイアウトおよびバリアントを選択します。お使いのデスクトップのタイプによって、これらは稼働中のシステムで再設定する必要なく切り替えられます。[OK]をクリックすると、変更がすぐに適用されます。

タブレットのプロパティ

このダイアログを使用して、お使いのシステムに接続されたグラフィックタブレットの設定を行います。[グラフィックタブレット]タブをクリックして、リストからベンダとモデルを選択します。現在の所、一部のグラフィックタブレットのみがサポートされています。タブレットを有効化するには、ダイアログの上端にある[このタブレットの有効化]にチェックを入れます。

Port and Modeダイアログ内で、タブレットへの接続を設定します。SaX2では、USBポートかシリアルポートに接続されているタブレットの設定が可能です。タブレットがシリアルポートに接続されている場合、ポートを確認します。/dev/ttyS0は、最初のシリアルポートを示します。/dev/ttyS1は、2番目のシリアルポートを示します。追加のポートも同様の命名規則が適用されます。適切な[オプション]をリストから選択し、お客さまのニーズに合った[primary tablet mode]を選択します。

お使いのグラフィックタブレットが電子ペンをサポートしている場合、[電子ペン]の中で設定します。[プロパティ]をクリックしたあと、消しゴムとペンを追加し、それらのプロパティを設定します。

設定が満足行くものであれば、[OK]をクリックして変更を確定します。

タッチスクリーンのプロパティ

このダイアログを使用して、システムに接続されているタッチスクリーンを設定します。複数のタッチスクリーンが取り付けられている場合は、各デバイスは別のタブ付きダイアログに表示されます。現在選択しているタッチスクリーンを有効にするには、ダイアログ上部の[Assign a Touchscreen to Display]をオンにします。下のリストからベンダーおよびモデルを選択し、下部で適切な[Connection Port]を設定します。USBポートまたはシリアルポートに接続されているタッチスクリーンを設定できます。タッチスクリーンがシリアルポートに接続されている場合、ポートを確認します。/dev/ttyS0は、最初のシリアルポートを示します。/dev/ttyS1は、2番目のシリアルポートを示します。追加のポートも同様の命名規則が適用されます。設定が完了したら、[OK]をクリックして、変更を確定します。