ハードウェア

新しいハードウェアは、最初にインストールされているか、ベンダが指定する方法で接続されている必要があります。外部デバイスの電源を入れ、適切なYaSTモジュールを起動します。ほとんどのデバイスは自動的にYaSTにより検出され、技術的なデータが表示されます。自動検出が失敗した場合、YaSTはデバイスのリスト(モデル、ベンダなど)を表示するので、その中から適切なデバイスを選択します。 詳細については、ハードウェアに付属しているマニュアルを参照してください。

[Important]モデルの指定

使用中のモデルがデバイスリストに含まれていない場合、類似するモデルを指定します。 ただし、モデルは正確に適合しなければならない場合があります。類似するモデルは互換性があるとは限らないためです。

赤外線デバイス

[ハードウェア]+[赤外線デバイス]を使用して、赤外線デバイスを設定します。 [IrDaの開始]をクリックして、設定を開始します。[ポート][Limit Baud Rate]をここで設定できます。

グラフィックカードとモニタ

[ハードウェア]+[Graphics Card and Monitor]を使用して、グラフィックカードとモニタを設定します。 これにはSaX2インタフェースが使用されます。インタフェースについては、「8.14項 「SaX2」」を参照してください。

プリンタ

[ハードウェア]+[プリンタ]を使用して、プリンタを設定します。 システムにプリンタが正しく接続されると、そのプリンタは自動的に検出および設定されます。 YaSTにおけるプリンタの設定の詳細については、23.4項 「プリンタの設定」を参照してください。

ハードディスクコントローラ

通常、インストール中にシステムのハードディスクコントローラが設定されます。 コントローラを追加すると、[ハードウェア]+[ディスクコントローラ]の順に使用してシステムにコントローラを統合します。 既存の設定も変更できますが、通常は必要ありません。

検出されたハードディスクコントローラのリストがダイアログに表示され、特定のパラメータを使用して適切なカーネルモジュールを割り当てることができます。 [モジュールのロードをテストする]を使用して現在の設定が動作することを確認してから、システムに設定を恒久的に保存します。

[Warning]ハードディスクコントローラの設定

設定をテストしてから、システムに恒久的な設定をするようにお勧めします。適切でない設定をするとシステムがブートしなくなります。

ハードウェア情報

[ハードウェア]+[ハードウェア情報]を使用して、検出されたハードウェアおよび技術データを表示します。 デバイスの詳細については、任意のツリーノードをクリックします。 たとえば、サポートを依頼するときに、ハードウェアに関する情報が必要な場合などに、このモジュールが特に役立ちます。

[Save to File (ファイルに保存)]をクリックして、表示されたハードウェア情報をファイルに保存します。 希望するディレクトリとファイル名を選択し、[保存」をクリックしてファイルを作成します。

IDE DMAモード

[ハードウェア]+[IDE DMAモード]を使用して、インストール済みシステムのIDEハードディスク、IDE CDおよびDVDドライブ用に、DMAモードを有効化および無効化します。 このモジュールは、SCSIデバイスには影響を与えません。 DMAモードは、パフォーマンスとシステム内でのデータ転送スピードを大幅に向上します。

インストール中に、現在のSUSE Linux Enterpriseカーネルは自動的にハードディスク用のDMAを有効化しますが、CDドライブ用のDMAは有効化しません。すべてのドライブに対してDMAを有効化すると、CDドライブに問題が発生する場合が多いためです。 DMAモジュールを使用して、ドライブに対してDMAを有効化します。 ドライブが問題なくDMAモードをサポートする場合、ドライブのデータ転送率はDMAを有効化することにより向上します。

[Note]

DMA(ダイレクトメモリアクセス)は、プロセッサの制御を回避して、データがRAMに直接転送されることを意味します。

IBM System z:DASDデバイス

DASDをインストールシステムに追加するには、2つの方法があります。

YaST

DASDをインストール済みのシステムに追加するには、YaST DASDモジュールを使用します([ハードウェア]+[DASD]の順に選択)。 最初の画面で、Linuxインストールを行うディスクを選択し、[Perform Action(アクションの実行)]をクリックします。 [アクディベート]を選択し、[次へ]をクリックしてダイアログを終了します。

コマンドライン

次のコマンドを実行します。

dasd_configure 0.0.0150 1 0

}0.0.0150をDASDが添付されている実際のチャンネル番号と置き換えます。 DASDがDIAGモードでアクセスしなければならない場合、最後がゼロ(0)のコマンドラインは、1です。

[Note]

いずれの場合でも、コマンドを実行して

mkinitrd
zipl

この変更を永続的にします。

IBM System z:ZFCP

さらにFCPが添付されたSCSIデバイスをインストール済みシステムに追加する場合は、YaST ZFCPモジュール([ハードウェア]+[ZFCP]の順に選択)を使用します。 [追加]を選択して、追加のデバイスを追加します。 リストから[Channel Number(チャネル番号)](アダプタ)を選択して、[WWPN][FCP-LUN]を両方指定します。 [次へ][閉じる]を選択してセットアップを完了します。 デバイスが追加されたことを確認するために、cat /proc/scsi/scsiの出力を確認します。

[Note]

リブートして変更を恒久的にするには、次のコマンドを実行します。

mkinitrd
zipl

ジョイスティック

[ハードウェア]+[ジョイスティック]を使用して、サウンドカードに接続されているジョイスティックを設定します。 表示されるリストからジョイスティックタイプを選択します。 お使いのジョイスティックがリストにない場合、[一般的なアナログジョイスティック]を選択します。 ジョイスティックを選択したあとは、それが接続されていることを確認し、[テスト]をクリックして、機能をテストします。 [続行]をクリックすると、YaSTは必要なファイルをインストールします。 [ジョイスティックのテスト]ウィンドウが表示されたあと、ジョイスティックをすべての方向に動かし、すべてのボタンを押してテストします。 すべての動きがウィンドウに表示されるはずです。 設定が満足できるものであれば、[OK]をクリックしてモジュールに戻り、[完了]をクリックして設定を終了します。

USBデバイスをお持ちの場合は、この設定は必要ではありません。 ジョイスティックをつなぐだけで、使用可能です。

キーボード配列

コンソール用にキーボードを設定するには、YaSTをテキストモードで実行し、[ハードウェア]+[キーボード配列]を使用します。 モジュールをクリックすると、現在のレイアウトが表示されます。 他のキーボードレイアウトを選択するには、表示されたリストから、任意のレイアウトを選択します。 キーボード上のキーを押すことで、[テスト]内でレイアウトをテストします。

[エキスパート設定]をクリックして、設定の微調整ができます。 ここでは、[起動状態]の中で、任意の設定を選択することで、キーリピート率および遅延を調節し、起動時の状態を設定できます。 [ロックするデバイス]には、スペースで区切られたデバイスのリストを入力します。これは、<Scroll Lock>キー、<Num Lock>キー、および<Caps Lock>キーの設定が適用されるデバイスです。 [OK]をクリックして、微調整を終了します。 最後に、すべての選択が終了したら、[承認]をクリックして、変更を有効にします。

グラフィック環境にキーボードを設定するには、グラフィカルYaSTを実行し、[キーボード配列]を選択します。 グラフィカル設定については、「8.14.3項 「キーボードのプロパティ」」を参照してください。

マウスモデル

グラフィック環境でマウスを設定する際には、[マウスモデル]をクリックしてSaX2マウス設定にアクセスします。 詳細については、8.14.2項 「マウスのプロパティ」を参照してください。

テキスト環境でマウスを設定するには、YaSTをテキストモードで使用します。 テキストモードに入って、[ハードウェア]+[マウスモデル]を選択したあと、キーボードの矢印キーを使用して表示されたリストからお使いのマウスを選択します。 その後、[承認]をクリックして、設定を保存しモジュールを終了します。

サウンド

ほとんどのカードは初期インストール時に自動的に検出され、適切な値で環境設定が行われます。 新しく追加したカードをインストールしたり、既存の設定を変更する場合は、[ハードウェア]+[サウンド]を使用します。 また、カードの順番を変更することもできます。

図 8.5. サウンドの設定

サウンドの設定

YaSTがご使用のサウンドカードを自動検出できない場合は、次の処理を実行します。

  1. [追加]をクリックして、サウンドカードのベンダおよびモデルを選択するダイアログを開きます。必要な情報については、使用中のサウンドカードのマニュアルを参照してください。 ALSAによってサポートされるサウンドカードおよびその対応するサウンドモジュールの参照リストについては、/usr/share/doc/packages/alsa/cards.txtおよび「http://www.alsa-project.org/alsa-doc/」を参照してください。 選択が終了したら、[次へ]をクリックします。

  2. [サウンドカードの構成]内では、最初のセットアップ画面で設定レベルを選択します。

    [簡易自動設定]

    さらに設定処理を続行する必要はありません。またサウンドテストも実行されません。サウンドカードは自動的に設定されます。

    [標準の設定]

    出力ボリュームを調整したり、テスト用サウンドを再生することができます。

    [詳細設定]

    手動ですべての設定をカスタマイズすることができます。

    このダイアログでは、ジョイスティックの設定へのショートカットも用意されています。 [ジョイスティックの設定]をクリックして表示されるダイアログで、適切なジョイスティックタイプを選択し、ジョイスティックの設定を行ってください。 [次へ]をクリックします。

  3. [サウンドカードのボリューム]内で、サウンド設定をテストし、音量の調整を行います。ボリュームを10%程度にして、スピーカーにダメージを与えたり、耳を損傷することがないようにしてください。テストサウンドは、[テスト]をクリックすると聞くことができます。何も聞こえない場合、ボリュームを上げます。[次へ]+[完了]の順に選択して、サウンドの設定を終了します。

サウンドカードの設定を変更する場合は、[サウンド設定]ダイアログで表示されている[カードモデル]を選択し、[編集]をクリックします。 サウンドカードを完全に削除するには、[削除]を使用します。

次のいずれかのオプションを手動でカスタマイズする場合は、[その他]をクリックします。

Volume

このダイアログを使ってボリュームの設定を行います。

[Start Sequencer](シーケンサの開始)

MIDIファイルを再生する場合、このオプションを選択してください。

[Set as Primary Card](プライマリカードに設定)

サウンドカードの順番を変更する場合は、[Set as Primary Card]をクリックします。 インデックス0のサウンドデバイスが、システムやアプリケーションが使用するデフォルトのデバイスになります。

インストールされたすべてのサウンドカードのボリュームと設定は、YaSTサウンドモジュールで[完了]をクリックしたときに保存されます。 ミキサー設定は/etc/asound.confファイルに保存され、ALSA設定データは、/etc/modprobe.d/soundおよび/etc/sysconfig/hardwareファイルの最後に追加されます。