ZENツールは、ZENworks Management Daemon (zmd)のグラフィカルなフロントエンドとしての役割を果たし、ソフトウェアのインストール/削除、セキュリティアップデートの適用、サービス/カタログの管理などの作業を簡単に行えます。
Linuxシステムでパッケージを管理するには、root権限が必要です。ZENツールとrugには、ユーザがソフトウェアアップデートをインストールするための独自のユーザ管理システムが用意されています。ZENツールで特別な権限を必要とする操作を実行しようとすると、最初はrootパスワードの入力が要求されます。パスワードが検証されたら、ユーザ管理システムにユーザのアカウントが、更新パーミッションで自動的に追加されます。これらの設定を確認、変更するには、ユーザ管理コマンドrugを使用します(9.1.4項 「rugユーザ管理」を参照)。
Software Updaterは、パネルの通知領域(GNOME)またはシステムトレイ(KDE)に、地球の形をしたアイコンとして表示されています。このアイコンは、ネットワークリンクや新規アップデートの状況に応じて、色や形状が変化します。Software Updaterは1日に1回、システムのアップデートがあるかどうかを自動的にチェックします(手動チェックを行う場合は、アイコンを右クリックしてを選択します)。新しいアップデートがある場合は、パネルのSoftware Updaterアプレットが、地球の形から、オレンジの背景に感嘆符が付けられた形に変化します。
![]() | アップデートカタログのアクセス時のエラー |
|---|---|
アップデートカタログにアクセスできない場合、登録の期限が切れている場合があります。通常、SUSE Linux Enterpriseには1年または3年の登録期間があり、この期間内にアップデートカタログにアクセスできます。このアクセスは登録期間が切れると拒否されます。 アップデートカタログへのアクセスが拒否される場合は、ノベルカスタマセンターにアクセスして登録を確認することを推奨する警告メッセージが表示されます。ノベルカスタマセンターには、http://www.novell.com/center/でアクセスできます。 | |
パネルアイコンを左クリックすると、アップデートウィンドウが表示されます。このウィンドウには、利用できるパッチと新規パッケージが表示されています。各項目には簡単な説明と、カテゴリアイコン(ある場合)が表示されます。セキュリティパッチには、黄色の盾の形をしたマークが付けられます。オプションのパッチには、明るい青色の円が付けられています。推奨するパッチには、何もマークが付けられていません。最初にセキュリティパッチが表示され、次に推奨するパッチ、オプションのパッチの順に表示されています。最後に、新しいバージョンのパッケージが表示されます。表示するパッケージを限定する場合は、、、およびを使用します。
![]() | パッケージとパッチ |
|---|---|
Novellから公式にリリースされたアップデートは、として表示されます。他のソースからの新しいバージョンのパッケージは、として表示されます。 | |
特定の項目に関する詳細を表示するには、マウスで項目を選択してからリストウィンドウの下にあるリンクをクリックします。インストールする項目を選択するには、該当する項目のチェックボックスを選択します。すべてのパッチを洗濯、または選択解除する場合は、およびを使用します。を選択すると、選択したプログラムがインストールされます。
ソフトウェアパッケージをインストールするには、メニューからを選択するか、またはzen-installerを実行してください。インタフェースは、Software Updaterとほとんど同じです(9.2.2項 「ソフトウェアアップデートの取得とインストール」 を参照)。ただし、パッケージの検索やリストのフィルタリングに使用する検索パネルが異なっています。インストールするパッケージのチェックボックスを選択したら、をクリックするとパッケージのインストールが開始されます。他のパッケージとの依存関係は、インストーラが自動的に解決します。
ソフトウェアパッケージをアンインストールするには、メニューからを選択するか、またはzen-removerを実行します。パッケージのリストに表示する項目を限定するには、(製品全体をアンインストール)、(パターンの詳細は8.3.1.2項 「パターンのインストールと削除」を参照)、、リンクを使用します。リストから削除する項目のチェックボックスを選択し、を選択すると、パッケージのアンインストールが開始されます。選択されたパッケージに依存する他のパッケージがあった場合は、それらのパッケージも削除されます。この場合、それらのパッケージの削除を確認するメッセージが表示されます。このメッセージに対してをクリックすると、どのパッケージもアンインストールされません。
ZENツールを設定するには、アプリケーションウィンドウからをクリックします。ウィンドウに、、およびの3種類のタブが表示されます。
基本的にサービスは、ソフトウェアパッケージとその情報を提供するソースです。各サービスは、1つまたは複数のカタログを提供することができます。
[サービス]タブには、利用できるすべてのサービスと、そのタイプ、ステータス情報が表示されます(後の2つの情報が見えない場合は、ウィンドウサイズを調整してください)。サービスを追加、削除するには、またはを使用します。次のサービスタイプを利用できます。
パッケージデータにRPM-MD形式を使用するHTTP、HTTPS、またはFTPサーバ。.
ZYPPサービスは、YaSTで+の順に選択して追加された、YaSTインストールソースです。インストールソースを追加するには、Software UpdaterまたはYaSTを使用します。最初にインストールしたソース(DVDまたはCD-ROM)が、事前設定されています。このソースを削除、または変更した場合は、それを他の有効なインストールソース(ZYPPサービス)と置換してください。そうしないと、新しいソフトウェアをインストールできません。
![]() | 用語 |
|---|---|
YaSTインストールソース、YaSTパッケージリポジトリ、およびZYPPサービスは、どれもソフトウェアをインストールできるソースのことを表しています。 | |
を使って、コンピュータにマウントされているディレクトリを組み込むことができます。この機能は、たとえば定期的にNovell YUMサーバのミラーリングを行い、その内容をローカルネットワークにエクスポートするようなネットワーク環境で役立ちます。ディレクトリを追加するには、にディレクトリへのフルパスを指定してください。
NUは、Novellアップデート(Novell Update)の省略形です。Novellは、SUSE Linux Enterpriseのアップデートを、NUサービスとして提供しています。インストール時にアップデートの設定を行った場合、リストに公式のNovell NUサーバが表示されます。
インストール時にアップデート設定をスキップした場合は、コマンドラインからsuse_registerを実行するか、またはrootユーザとしてYaSTから+の順にクリックしてください。Software UpdaterにNovellアップデートサーバが追加されます。
Opencarpet、Red Carpet Enterprise、またはZENworksサービスは、内部ネットワークでこれらのサービスが設定されている場合にのみ利用できます。たとえば、所属組織が単一のサーバからアップデートを配布するサードパーティ製のソフトウェアを利用している場合、これらのサービスは利用できません。
SUSE Linux Enterpriseをインストールすると、ZYPPサービスとしてのインストールソースと、NUサービスとしてのSUSE Linux Enterpriseアップデートサーバ(製品登録時に追加)の、2種類のサービスが事前設定されています。通常は、これらの設定を変更する必要はありません。NUYUMサービスが表示されない場合は、rootシェルを開いてsuse_registerコマンドを実行してください。サービスは自動的に追加されます。
サービスでは、異なる複数のソフトウェアのパッケージを提供したり、異なるバージョンのソフトウェアのパッケージ(RCEやZENworksサービスはそうしている)を提供することができます。これらは、カタログと呼ばれるカテゴリにより分類されています。カタログを登録または登録解除するには、該当するカタログのチェックボックスを選択、または選択解除します。
現時点では、SUSE Linuxサービス(YUMとZYPP)は、別のカタログは提供していません。各サービスには、1つしかカタログがありません。インストール時にsuse_registerを使ってSoftware Updaterを設定した場合は、YUMおよびZYPPカタログが自動的に登録されます。手動でサービスを追加した場合は、これらのカタログを登録する必要があります。