ファイルシステムは、NFSサーバから手動でもインポートできます。唯一の前提条件はRPCを実行していることです。RPCを起動するにはrootユーザとして「rcportmap start」と入力します。この前提条件を満たせば、エクスポートされたリモートファイルシステムを、ローカルのハードディスクと同じようにマウントすることができます。マウントするには、次のようにmountコマンドを使用します。
mount host:remote-pathlocal-path
たとえば、sunコンピュータからユーザディレクトリをインポートする場合は、次のコマンドを使用します。
mount sun:/home /home
NFSv4インポートを実行するには、クライアント上でidmapdサービスが動作していなければなりません。コマンドプロンプトからrcidmapd startと入力し、idmapdサービスを起動してください。idmapdのステータスを確認するには、rcidmapd statusを使用します。
idmapdサービスのパラメータは、/etc/idmapd.confファイルに格納されます。Domainパラメータの値は、localdomainのままにしてください。NFSクライアントとNFSクライアントの両方で、指定されている値が同じことを確認してください。
NFSv4インポートを実行するには、シェルプロンプトからコマンドを実行します。NFSv4ファイルシステムをインポートするには、次のコマンドを使用します。
mount -t nfs4 host:/ local-path
ここで、hostには1つまたは複数のNFSv4エクスポートを提供するNFSサーバ名を、local-pathにはこれをマウントするクライアントコンピュータ上のディレクトリを指定します。たとえば、sun上のNFSv4でエクスポートされた/homeを/local/homeにインポートするには、次のコマンドを使用します。
mount -t nfs4 sun:/ /local/home
サーバ名とコロンに続くリモートファイルシステムパススラッシュ(/)です。これは、リモートファイルシステムの正確なパスが必要だった、v3インポートとは異なります。この概念は、疑似ファイルシステムと呼ばれます。詳細は、38.4.1項 「NFSv4クライアント用のエクスポート」を参照してください。
通常のローカルデバイスをマウントする場合と同様に、autofsデーモンを使ってリモートファイルシステムを自動的にマウントすることもできます。そのためには、/etc/auto.masterファイルに次のエントリを追加してください。
/nfsmounts /etc/auto.nfs
これで、/nfsmountsディレクトリがクライアント上のすべてのNFSマウントのルートディレクトリの役割を果たすようになります(auto.nfsファイルが正しく設定されている場合)。ここでは、auto.nfsと言う名前を使用しましたが、任意の名前を選択することができます。選択したファイルに(存在しない場合はファイルを作成してください)、次の例のようにすべてのNFSマウントのエントリを追加します。
localdata -fstype=nfs server1:/data nfs4mount -fstype=nfs4 server2:/
rcautofs startを実行して、設定をアクティブにします。この例で、server1の/dataディレクトリの/nfsmounts/localdataは、NFSでマウントされ、server2の/nfsmounts/nfs4mountはNFSv4でマウントされます。
autofsサービスの動作中に/etc/auto.masterファイルを編集した場合、変更内容を反映するには自動マウント機能を再起動する必要があります。再起動するには、rcautofs restartを実行します。
/etc/fstab中で、一般的なNFSマウントに関するエントリは次のようになっています。
host:/data /local/path nfs rw,noauto 0 0
/etc/fstabファイルにNFSv4マウントを手動で追加することもできます。この場合、3列目にnfsの代わりにnfs4を指定します。また、1列目のhost:の後にリモートファイルシステムを/として指定してください。この情報を/etc/fstabに保存すると、マウントするためのコマンドにローカルマウントポイントを指定するだけで済むという利点があります。次に例を示します。
mount /local/path