インストールの設定

YaSTはシステムを詳しく分析した後に、すべてのインストール設定に関して、妥当と思われる提案を提示します。 基本設定は[概要]タブで変更でき、詳細オプションは[エキスパート]タブで使用できます。提案を変更するには、[変更]をクリックして変更するカテゴリを選択するか、または見出しの1つをクリックします。これらのダイアログで提示されている項目のいずれかを変更すると、この概要ウィンドウに戻ります。この画面の内容は、設定に応じて常に更新されます。

図 3.4. インストールの設定

インストールの設定

[Tip]変更をデフォルト値にリセットする

すべての変更内容をデフォルト値にリセットするには、[変更]+[デフォルトにリセット]の順にクリックします。YaSTに、元の推奨値が表示されます。

概要

[概要]タブには、最も一般的なインストールの状況において、ユーザによる調整が必要になる可能性のあるオプションが表示されます。 パーティション分割、ソフトウェアの選択、ロケール設定を変更します。

キーボード配列

キーボードの配列を変更するには、[キーボード配列]選択します。デフォルトでは、インストール用に選択した言語に対応する配列が選択されます。リストからキーボード配列を選択します。特殊文字などを正しく入力できるかどうかを確認するには、ダイアログの下にある[テスト]フィールドを使用します。 キーボード配列の変更の詳細は、8.4.10項 「キーボード配列」を参照してください。 完了したら、[了解]をクリックして、インストール概要に戻ります。

►zseries: IBM System zの各プラットフォームでは、インストールはリモートの端末から実行されます。 このような環境のホストには、ローカルに接続されたキーボード、マウスは存在しません。

パーティション

YaSTはほとんどの場合、変更なしに受け入れることができる、適切なパーティショニングスキーマを提案します。 YaSTは、パーティションのカスタマイズにも利用できますが、熟練したユーザ以外はパーティションを変更しないでください。

提案ウィンドウで初めて[パーティション分割]を選択した場合、YaSTには、提案されるパーティション設定を示したパーティション設定ダイアログが表示されます。 これらの設定を受け入れる場合は、[推奨値を使用]をクリックします。

推奨値を少し変更する場合は、[この推奨値を基にパーティションを設定]を選択して、次のダイアログでパーティションを調整します。 まったく別の内容でパーティションを作成する場合は、[カスタムパーティション設定を作成]を選択します。 次のダイアログで、パーティションを作成する特定のディスクを選択するか、またはすべてのディスクにアクセスするには[カスタムパーティション]を選択します。カスタムパーティションの詳細については、8.5.7項 「YaSTパーティション分割ツールの使用」SUSE Linux Enterprise Serverのマニュアルを参照してください。YaSTパーティショナでは、LVM作成ツールも装備されています。LVM推奨値を作成するには、[Create LVM Based Proposal]を選択します。 LVMの詳細については、7.1項 「LVMの設定」を参照してください。

[Note]z/VMでのミニディスクの使用

SUSE Linux Enterprise Serverが同じ物理ディスク上にあるz/VMのミニディスクにインストールされている場合、ミニディスクのアクセスパス(/dev/disk/by-id/)は一意ではなく、物理ディスクのIDになります。このため、同じ物理ディスク上に2つ以上のミニディスクがある場合、これらはすべて同じIDを持ちます。

ミニディスクのマウント時の問題を回避するには、「パス」または「UUID」のいずれかでマウントしてください。

Software

SUSE Linux Enterpriseには、さまざまな用途に適したソフトウェアパッケージが付属しています。 提案ウィンドウで[ソフトウェア]をクリックして、ソフトウェアの選択を開始し、必要に応じてインストールスコープを編集します。 中央にあるリストからパターンを選択して、右側のウィンドウにある説明を参照します。 各パターンには、個々の機能に必要なソフトウェアパッケージが含まれています(マルチメディアやOfficeソフトウェアなど)。インストールするソフトウェアパッケージの選択の詳細については、[詳細]を選択して、YaSTソフトウェアマネージャに切り替えます。 詳細については、図 3.5. 「YaSTソフトウェアマネージャによるソフトウェアのインストールと削除」を参照してください。

図 3.5. YaSTソフトウェアマネージャによるソフトウェアのインストールと削除

YaSTソフトウェアマネージャによるソフトウェアのインストールと削除

後で、どの時点でも追加のソフトウェアパッケージをインストールしたり、ソフトウェアパッケージをシステムから削除したりすることもできます。 詳細については、8.3.1項 「ソフトウェアのインストールと削除」を参照してください。

[Note]デフォルトのデスクトップ

SUSE Linux Enterpriseのデフォルトのデスクトップは、GNOMEです。 KDEをインストールするには、[ソフトウェア]をクリックして、[Graphical Environments(GUI)]から[KDE Desktop Environment]を選択します。

言語

システム言語を変更したり、第二言語サポートを設定するには、[言語]を選択します。 リストから言語を選択します。第一言語がシステム言語として使用されます。 第2言語を選択すると、追加パッケージをインストールしなくてもいつでもこれらの言語に切り替えられます。詳細については、8.5.15項 「言語の選択」を参照してください。

エキスパート

熟練したユーザの方がブート方法を設定したり、タイムゾーンやデフォルトのランレベルを変更する場合は、[エキスパート]タブを選択してください。 このタブには、[概要]タブにない項目が記載されています。

システム

このダイアログには、お使いのコンピュータからYaSTが取得したすべてのハードウェア情報が表示されます。リストのいずれかの項目を選択して[詳細]をクリックすれば、選択した項目についての詳細な情報を表示できます。 高度なユーザは、[システム設定]を選択してPCI ID設定とカーネル設定も変更できます。

アドオン製品

概要に、追加したアドオンメディアのソースが表示されます。 SUSE Linux Enterpriseのインストールを開始する前に、必要に応じてここからアドオン製品を追加、削除、変更します。

ブート

►zseries: IBM System zでブートローダ(zipl)の環境設定にこのモジュールを利用することはできません。

YaSTにより、システムのブート設定が提案されます。 通常、設定を変更せずに、そのまま適用することができます。 しかし、カスタムセットアップが必要な場合、ご使用のシステムに応じ、提案された設定を変更します。 詳細については、21.3項 「YaSTによるブートローダの設定」を参照してください。

タイムゾーン

これは、3.11項 「時計とタイムゾーン」の前半で表示される環境設定と同じです。

デフォルトのランレベル

SUSE Linux Enterpriseは、異なるランレベルでブートすることができます。 通常は、ここでは何も変更する必要はありません。しかし、必要な場合には、このダイアログでデフォルトのランレベルを設定してください。 ランレベルの設定についての詳細は、20.2.3項 「YaSTでのシステムサービス(ランレベル)の設定」を参照してください。