ターゲットシステムをインストールのためにブートする

基本的に、4.3.7項 「Wake on LAN」4.3.3項 「PXEブートの使用」で説明されているものを別にして、インストール用のブートプロセスをカスタマイズする方法は2とおりあります。デフォルトのブートオプションとファンクションキーを使用したり、インストールブート画面のブートオプションプロンプトを使って、特定のハードウェアでインストールカーネルが必要とするブートオプションを渡したりできます。

デフォルトのブートオプションを使う

ブートオプションの詳細については、第3章 YaSTによるインストールを参照してください。一般に、[インストール]を選択すれば、インストールブートプロセスが開始します。

問題が発生した場合は、[インストール--ACPI無効]または[インストール--セーフ設定]を使用します。インストールプロセスでのトラブルシューティングについての詳細は、51.2項 「インストールの問題」を参照してください。

Fキーを使う

画面の下部にあるメニューバーには、セットアップで必要になる、いくつかの高度な機能が用意されています。Fキーを使えば、これらのパラメータの構文の詳細を知らなくても、インストールルーチンに渡す付加オプションを指定できます(4.4.3項 「カスタムのブートオプションを使用する」を参照)。

利用可能なオプションについては、次のテーブルを参照してください。

表 4.1. インストール時に使用できるFキー

Key

目的

利用可能なオプション

デフォルト値

F1

ヘルプを表示する

なし

なし

F2

インストール時の言語を選択する

サポートされているすべての言語

英語

F3

インストール時の画面解像度を変更する

  • テキストモード

  • VESA

  • 解像度#1

  • 解像度#2

  • ...

  • デフォルト値は、使用しているグラフィックハードウェアによって異なります。

F4

インストールソースを選択する

  • CD-ROMまたはDVD

  • SLP

  • FTP

  • HTTP

  • NFS

  • SMB

  • ハードディスク

CD-ROMまたはDVD

F5

ドライバアップデートディスクを適用する

ドライバ

なし


カスタムのブートオプションを使用する

適切なブートオプションのセットを使えば、インストールの手順を容易にすることができます。多くのパラメータは、後ほどlinuxrcルーチンを使って設定することもできますが、ブートオプションを使用するほうが簡単です。いくつかのの自動セットアップでは、ブートオプションをinitrdまたはinfoファイルで設定することもできます。

次のテーブルでは、この章で説明したすべてのインストールシナリオと、ブートに必要なパラメータ、および対応するブートオプションを示します。インストールルーチンに渡すブートオプション文字列を決めるには、このテーブルに表示されている順序で、それらをすべてつなげてください。たとえば次のようになります(すべてを1行で記述します)

install=... netdevice=... hostip=...netmask=... vnc=... vncpassword=...
   

この文字列の中のすべての値(...)は、セットアップに適した値で置き換えてください。

表 4.2. この章で用いられているインストール(ブート)シナリオ

インストールシナリオ

ブートに必要なパラメータ

ブートオプション

第3章 YaSTによるインストール

なし:システムは自動的にブートします

必要なし

4.1.1項 「VNC経由のシンプルリモートインストール—静的なネットワーク設定」

  • インストールサーバの場所

  • ネットワークデバイス

  • IPアドレス

  • ネットマスク

  • ゲートウェイ

  • VNCの有効化

  • VNCのパスワード

  • install=(nfs,http, ftp,smb)://path_to_instmedia

  • netdevice=some_netdevice (複数のネットワークデバイスが利用可能な場合にのみ必要)

  • hostip=some_ip

  • netmask=some_netmask

  • gateway=ip_gateway

  • vnc=1

  • vncpassword=some_password

4.1.2項 「VNC経由のシンプルリモートインストール—動的なネットワーク設定」

  • インストールサーバの場所

  • VNCの有効化

  • VNCのパスワード

  • install=(nfs,http, ftp,smb)://path_to_instmedia

  • vnc=1

  • vncpassword=some_password

4.1.3項 「VNC経由のリモートインストール—PXEブートとWake on LAN」

  • インストールサーバの場所

  • TFTPサーバの場所

  • VNCの有効化

  • VNCのパスワード

適用されない。プロセスはPXEとDHCPによって管理される

4.1.4項 「SSH経由のシンプルリモートインストール—静的なネットワーク設定」

  • インストールサーバの場所

  • ネットワークデバイス

  • IPアドレス

  • ネットマスク

  • ゲートウェイ

  • SSHの有効化

  • SSHのパスワード

  • install=(nfs,http, ftp,smb)://path_to_instmedia

  • netdevice=some_netdevice (複数のネットワークデバイスが利用可能な場合にのみ必要)

  • hostip=some_ip

  • netmask=some_netmask

  • gateway=ip_gateway

  • usessh=1

  • sshpassword=some_password

4.1.5項 「SSH経由のシンプルリモートインストール—動的なネットワーク設定」

  • インストールサーバの場所

  • SSHの有効化

  • SSHのパスワード

  • install=(nfs,http, ftp,smb)://path_to_instmedia

  • usessh=1

  • sshpassword=some_password

4.1.6項 「SSH経由のリモートインストール—PXEブートとWake on LAN」

  • インストールサーバの場所

  • TFTPサーバの場所

  • SSHの有効化

  • SSHのパスワード

適用されない。プロセスはPXEとDHCPによって管理される


[Tip]linuxrcブートオプションの詳細情報

Linuxシステムをブートする際に用いられるlinuxrcのブートオプションについての詳細は、/usr/share/doc/packages/linuxrc/linuxrc.htmlを参照してください。