YaSTによるブートローダの設定

SUSE Linux Enterpriseシステムでブートローダを設定する最も簡単な方法は、YaSTモジュールを使用することです。 YaSTコントロールセンタで、[システム]、+[ブートローダ]の順に選択します。 図 21.1. 「ブートローダの設定」で説明しているように、システムの現在のブートローダ設定が表示され、設定を変更できます。

図 21.1. ブートローダの設定

ブートローダの設定

[セクション管理]タブでは、各オペレーティングシステムのブートローダセクションの編集、変更、削除を行うことができます。オプションを追加するには、[追加]をクリックします。既存のオプションの値を変更するには、マウスで選択してから[編集]をクリックします。既存のエントリを削除するには、エントリを選択して[削除]をクリックします。ブートローダのオプションをよくご存知でない場合には、はじめに21.2項 「GRUBによるブート」を参照してください。

[ブートローダのインストール]タブで、タイプ、場所、高度なローダ設定に関する設定を表示および変更できます。

[その他]をクリックすると開くドロップダウンメニューから、高度な設定オプションにアクセスします。組み込みエディタでGRUB設定ファイルを変更できます(詳細は21.2項 「GRUBによるブート」を参照してください)。既存の設定を削除して新しい設定を作成したり、YaSTで新しい設定を提案できます。設定をディスクに書き込んだり、ディスクから設定を読み直すこともできます。インストール中に保存された元のマスタブートレコードを復元するには、[ハードディスクのMBRの復元]を選択します。

ブートローダのタイプ

ブートローダのインストール]でブートローダのタイプを設定します。 SUSE Linux EnterpriseのデフォルトのブートローダはGRUBです。 LILOを使用するには、以下の手順に従います。

手順 21.1. ブートローダのタイプの変更

  1. [ブートローダのインストール]タブを選択します。

  2. [ブートローダ]で、[LILO]を選択します。

  3. 表示されるダイアログボックスで、次のオプションのうち、いずれかを選択します。

    新しい設定を提案する

    YaSTは新しい設定を提案します。

    Convert Current Configuration (現在の設定を変換する)

    YaSTは現在の設定を変換します。設定を変換すると、いくつかの設定内容が失われることがあります。

    Start New Configuration from Scratch (新しい設定を新規に作成する)

    カスタム設定を書き込みます。 この動作は、SUSE Linux Enterpriseのインストール時には利用できません。

    Read Configuration Saved on Disk (ディスクに保存されている設定を読み込む)

    独自の/etc/lilo.confをロードします。 この動作は、SUSE Linux Enterpriseのインストール時には利用できません。

  4. [OK]をクリックして、変更内容を保存します。

  5. メインのダイアログで[完了]をクリックして、変更を適用します。

変換中に、古いGRUB設定はディスクに保存されます。これを使用するには、ブートローダのタイプをGRUBに戻し、[Restore Configuration Saved before Conversion]を選択します。この操作は、インストール済みのシステムでのみ実行可能です。

[Note]カスタムのブートローダ

GRUBやLILO以外のブートローダを使用する場合は、[ブートローダはインストールしないでください]を選択します。このオプションを選択する場合には、あらかじめ、ブートローダのドキュメントをよくお読みください。

ブートローダの場所

ブートローダの場所を変更するには、次の手順に従います。

手順 21.2. ブートローダの場所の変更

  1. ブートローダのインストール]タブを選択し、[ブートローダの場所]について次のオプションのうち、いずれかを選択します。

    ブートパーティションからブート

    /bootパーティションのブートセクタです。

    拡張パーティションからブート

    拡張パーティションコンテナにブートローダがインストールされます。

    マスタブートレコードからブート

    最初のディスクのMBRにブートローダをインストールします(BIOS 中のブートシーケンスプリセットによる)。

    ルートパーティションからブート

    /パーティションのブートセクタにブートローダがインストールされます。

    カスタムブートパーティション

    このオプションを選択すると、手動でブートローダの場所を指定できます。

  2. [完了]をクリックして、変更を適用します。

標準のシステム

デフォルトでブートされるシステムを変更するには、次の手順に従います。

手順 21.3. 標準のシステムの設定

  1. [セクション管理]タブを開きます。

  2. リストから目的の項目を選択します。

  3. [デフォルトにする]をクリックします。

  4. [完了]をクリックして、変更を有効にします。

ブートローダのタイムアウト

ブートローダは、標準のシステムを直ちにブートするわけではありません。 タイムアウト中、ブートまたはカーネルパラメータを書き込むシステムを選択できます。ブートローダのタイムアウトを設定するには、次の手順に従います。

手順 21.4. ブートローダのタイムアウトの変更

  1. [ブートローダのインストール]タブを開きます。

  2. [ブートローダのオプション]をクリックします。

  3. 新しい値を入力するか、マウスで矢印キーをクリックするか、またはキーボードの矢印キーを使って、[タイムアウト(秒)]の値を変更します。

  4. OK]をクリックします。

  5. 完了]をクリックして、変更を保存します。

セキュリティの設定

このYaSTモジュールでは、ブートを保護するためのパスワードを設定することもできます。 そうすれば、セキュリティに付加的なレベルを追加できます。

手順 21.5. ブートローダパスワードの設定

  1. [ブートローダのインストール]タブを開きます。

  2. [ブートローダのオプション]をクリックします。

  3. [メニューインタフェースのパスワード]でパスワードを設定します。

  4. [OK]をクリックします。

  5. [完了]をクリックして、変更を保存します。