YaSTによるネットワーク接続の設定

Linuxでは多くのタイプのネットワーク接続がサポートされています。その多くは、異なるデバイス名と、ファイルシステム内の複数の場所に分散した設定ファイルを使用しています。手動によるネットワーク設定のさまざまな面についての詳細は、30.7項 「ネットワークの手動環境設定」を参照してください。

インストール中に、YaSTは検出したすべてのインタフェースを自動的に設定します。インストール済みのシステムの付加的なハードウェアは、インストール後に設定することができます。以下のセクションでは、SUSE Linux Enterpriseがサポートするすべてのタイプのネットワーク接続について、その設定方法を説明します。

[Tip]IBM System z: ホットプラグ対応ネットワークカード

IBM System zプラットフォームでは、ホットプラグ可能なネットワークカードがサポートされていますが、DHCPを介したネットワークの自動統合は(PCの場合とは異なり)サポートされていません。検出後はインタフェースを手動で設定してください。

YaSTでのネットワークカードの設定

YaSTで無線/有線ネットワークカードを設定するには、[ネットワークデバイス]+[ネットワークカード]の順に選択します。モジュールを起動すると、YaSTの汎用のネットワーク設定ダイアログが表示されます。すべてのネットワークデバイスを管理するのにYaSTか、NetworkManagerのいずれを使用するかを選択します。YaSTを使用して従来の方法でネットワークを設定する場合は、[ifupを使用した従来の方法]を選択して、[次へ]をクリックします。NetworkManagerを使用するには、[NetworkManagerでユーザを制御]を選択して、[次へ]をクリックします。NetworkManagerの詳細は、30.6項 「NetworkManagerを使用したネットワーク接続の管理」を参照してください。

[Note]ネットワーク設定方法とXen

NetworkManagerは、Xenと一緒には利用できません。Xenでは、[ifupを使用した従来の方法]のみを利用できます。

ダイアログの上部に、設定に使用可能なすべてのネットワークカードのリストが表示されます。正しく検出されたカードであれば、その名前が表示されます。選択したデバイスの設定を変更するには、[編集]をクリックします。30.4.1.2項 「検出されないネットワークカードの設定」で説明されているように、検出できなかったデバイスも、[追加]を選択して設定できます。

図 30.3. ネットワークカードの設定

ネットワークカードの設定

ネットワークカードの設定の変更

ネットワークカードの設定を変更するには、YaSTネットワークカード設定モジュールの検出されたカードのリストから目的のカードを選択して、[編集]をクリックします。[ネットワークアドレス設定]ダイアログが表示されます。このダイアログの[アドレス]および[一般]タブを使って、カードの設定を変更します。無線カードの設定については、29.1.3項 「YaSTでの設定」を参照してください。

IPアドレスの設定

DHCPを利用できる場合、インストール時に、有線ネットワークカードは自動的にDHCPを使うように設定されます。

[Note]IBM System zとDHCP

IBM System zプラットフォームでは、DHCPベースのアドレス設定はMACアドレスを持つネットワークカードの場合にのみサポートされます。これに該当するのは、OSAカードおよびOSA Expressカードだけです。

ISPからスタティックIPが割り当てられていないDSL回線を使用している場合も、DHCPを使用する必要があります。DHCPを使用する場合は、[DHCPクライアントオプション]を選択して詳細を設定します。このダイアログを表示するには、[アドレス]タブで[詳細]+[DHCP Options]の順に選択します。DHCPサーバが常にブロードキャストリクエストを受け付けるかどうか、および使用するIDを指定します。さまざまなホストが同じインタフェースを介して通信するようにバーチャルホストがセットアップされている場合は、各ホストの識別にIDが必要になります。

DHCPは、クライアント設定には適していますが、サーバ設定には適していません。静的なIPアドレスを設定するには、以下の手順に従ってください。

  1. YaSTネットワークカード設定モジュールの検出されたカード一覧から目的のカードを選択し、[編集]をクリックします。

  2. [アドレス]タブで、[スタティックなアドレスの設定]を選択します。

  3. [IPアドレス][サブネットマスク]に適切な値を入力します。

  4. [Next]をクリックします。

  5. 環境設定を有効にするには、[完了]をクリックします。

静的アドレスを使用する場合、ネームサーバとデフォルトゲートウェイは、自動的には設定されません。ゲートウェイを設定するには、[ルーティング]をクリックしてデフォルトのゲートウェイを追加してください。ネームサーバを設定するには、[ホスト名とネームサーバ]をクリックしてネームサーバのアドレスとドメインを追加してください。

エイリアスの設定

1台のネットワークデバイスに、複数のIPアドレスを割り当てることをできます。追加するIPアドレスは、エイリアスと呼ばれます。ネットワークカードにエイリアスを設定するには、以下の手順に従ってください。

  1. YaSTネットワークカード設定モジュールの検出されたカード一覧から目的のカードを選択し、[編集]をクリックします。

  2. [アドレス]タブで、[詳細]+[Additional Addresses(他のアドレス)]の順に選択します。

  3. [Add]をクリックします。

  4. [Alias Name(エイリアス名)][IPアドレス]、および[ネットマスク]に適切な値を入力します。

  5. OK]をクリックします。

  6. もう一度[OK]をクリックします。

  7. [Next]をクリックします。

  8. 環境設定を有効にするには、[完了]をクリックします。

ホスト名とDNSの設定

有線ネットワークカードが利用できる状態で、インストール時にネットワーク設定を変更しなかった場合、コンピュータのホスト名が自動的に生成され、DHCPが有効になります。また、ホストがネットワークに参加するために必要なネームサービス情報も自動的に生成されます。ネットワークアドレス設定にDHCPを使用している場合は、ドメインネームサーバのリストは自動的に記入されます。静的設定を利用する場合は、これらの項目を手動で設定してください。

コンピュータ名を変更し、ネームサーバの検索リストを修正するには、以下の手順に従ってください。

  1. YaSTネットワークカード設定モジュールの検出されたカード一覧から目的のカードを選択し、[編集]をクリックします。

  2. [アドレス]タブで、[Hostname and Name Server]をクリックします。

  3. DHCPを使ったホスト名の設定を無効にするには、[DHCP経由でのホスト名の変更]の選択を解除します。

  4. [ホスト名]にホスト名を入力し、必要に応じて[ドメイン名]にドメイン名を入力します。

  5. DHCPを使ったネームサーバリストの更新を無効にする場合は、[DHCP経由でのネームサービスおよび検索リストの更新]の選択を解除します。

  6. ネームサーバ名とドメイン検索リストを設定します。

  7. OK]をクリックします。

  8. [Next]をクリックします。

  9. 環境設定を有効にするには、[完了]をクリックします。

ルーティングの設定

コンピュータを他のコンピュータやネットワークと通信させるには、ネットワークトラフィックが正しい経路を通過するように、ルーティング情報を設定する必要があります。DHCPを使用している場合、この情報は自動的に設定されます。静的アドレスを使用する場合は、このデータを手作業で追加する必要があります。

  1. YaSTネットワークカード設定モジュールの検出されたカード一覧から目的のカードを選択し、[編集]をクリックします。

  2. [アドレス]タブで、[ルーティング]をクリックします。

  3. [デフォルトゲートウェイ]のIPアドレスを指定します。

  4. OK]をクリックします。

  5. [Next]をクリックします。

  6. 環境設定を有効にするには、[完了]をクリックします。

特殊なハードウェアオプションの追加

ネットワークカードによっては、正常に利用するために特別なパラメータを指定しなければならないこともあります。YaSTを使って特別なパラメータを設定するには、次の手順に従います。

  1. YaSTネットワークカード設定モジュールの検出されたカード一覧から目的のカードを選択し、[編集]をクリックします。

  2. [アドレス]タブで、[詳細]+[Hardware Details]の順にクリックします。

  3. [オプション]に、ネットワークカードに必要なパラメータを入力します。同じモジュールを使うカードが2つ設定されている場合、ここに入力したパラメータは両方のカードで使われます。

  4. OK]をクリックします。

  5. [Next]をクリックします。

  6. 環境設定を有効にするには、[完了]をクリックします。

デバイスの起動

ifupを使った従来の方法を使用している場合、デバイスをブート時、ケーブル接続時、カード検出時、または手動で起動するように設定したり、起動しないように設定することができます。デバイスの起動方法を変更するには、以下の手順に従ってください。

  1. YaSTネットワークカード設定モジュールの検出されたカード一覧から目的のカードを選択し、[編集]をクリックします。

  2. [一般]タブの[デバイスの起動]から、適切な項目を選択します。

  3. [Next]をクリックします。

  4. 環境設定を有効にするには、[完了]をクリックします。

ファイアウォールの設定

43.4.1項 「YaSTを使ったファイアウォールの設定」で説明しているような詳細なファイアウォール設定を行わずに、デバイスに基本的なファイアウォールを設定することができます。次の手順に従います。

  1. YaSTネットワークカード設定モジュールの検出されたカード一覧から目的のカードを選択し、[編集]をクリックします。

  2. ネットワーク設定ダイアログの[一般]タブを表示します。

  3. インタフェースを割り当てるファイアウォールゾーンを指定します。次のオプションを指定できます。

    ゾーンなし、すべてのトラフィックをブロックする

    このインタフェースのすべてのトラフィックがブロックされます。

    内部ゾーン(未保護)

    ファイアウォールを実行しますが、このインタフェースを保護するルールは使いません。コンピュータが、外部ファイアウォールにより保護されているネットワークに接続している場合にのみ、このオプションを使用してください。

    非武装地帯(DMZ)

    非武装地帯ゾーンは、内部ネットワークと(悪意のある)インターネットとの中間にあたるゾーンです。このゾーンに割り当てられたホストは、内部ネットワークおよびインターネットからアクセスされますが、ホストから内部ネットワークにアクセスすることはできません。

    外部ゾーン

    このインタフェースでファイアウォールを実行し、(危険な可能性のある)他のネットワークトラフィックからインタフェースを保護します。これはデフォルトの設定です。

  4. [Next]をクリックします。

  5. 環境設定を有効にするには、[完了]をクリックします。

検出されないネットワークカードの設定

ネットワークカードが正しく検出されないこともあります。このような場合、検出されたカードのリストに、そのカードは表示されません。システムにそのカード用のドライバが間違いなく含まれている場合は、そのようなカードを手動で設定することができます。検出されなかったネットワークカードを設定するには、以下の手順に従ってください。

  1. [Add]をクリックします。

  2. インタフェースの[デバイスの型][Configuration Name]、および[Module Name]に、それぞれ適切な値を設定します。ネットワークカードが、PCMCIAデバイスかUSBデバイスの場合、[ネットワークカードの手動設定]ダイアログで、[PCMCIA]または[USB]チェックボックスを選択して、[次へ]をクリックしてダイアログを終了します。それ以外の場合には、[Select from List]でネットワークカードの型式を選択します。YaSTは自動的に、そのカードに適したカーネルモジュールを選択します。

    [Hardware Configuration Name]では、ネットワークカードのハードウェア設定を記述する/etc/sysconfig/hardware/hwcfg-*ファイルの名前を指定します。この名前には、カーネルモジュールの名前や、ハードウェアを初期化するために必要なオプションがあります。

  3. [Next]をクリックします。

  4. [アドレス]タブで、インタフェースのデバイスタイプ、設定名、およびIPアドレスを設定します。静的なアドレスを使用する場合は、[スタティックなアドレスの設定]を選択して、[IPアドレス][サブネットマスク]を入力します。ここでは、ホスト名、ネームサーバ、およびルーティングの詳細を設定することもできます(30.4.1.1.3項 「ホスト名とDNSの設定」30.4.1.1.4項 「ルーティングの設定」を参照)。

    インタフェースのデバイスタイプとして、[無線]を選択した場合は、次のダイアログで無線接続の設定を行います。無線デバイスの設定方法の詳細は、29.1項 「無線LAN」を参照してください。

  5. [一般]タブで、[ファイアウォールゾーン][デバイスの起動]を設定します。[ユーザコントロール]では、一般ユーザへの接続コントロールを許可します。

  6. [Next]をクリックします。

  7. ネットワーク設定を有効にするには、もう一度[完了]をクリックします。

設定名の命名規則については、getcfg(8)のマニュアルページを参照してください。

Modem

[Tip]IBM System z:モデム

このタイプのハードウェアの設定は、IBM System zプラットフォームではサポートされていません。

YaSTコントロールセンターで、[ネットワークデバイス]+[モデム]の順に選択して、モデム設定にアクセスします。モデムが自動的に検出されない場合は、[追加]をクリックして手動設定用のダイアログを開きます。開いたダイアログの[モデムデバイス]に、モデムの接続先インタフェースを入力します。

[Tip]CDMAおよびGPRSモデム

YaSTのモデムモジュールを使って、通常のモデムの設定と同様に、サポートするCDMAおよびGPRSモデムを設定します。

図 30.4. モデム設定

モデム設定

構内交換機(PBX)経由で接続している場合は、ダイヤルプレフィックスの入力が必要な場合があります。通常、このプレフィックスは0 (ゼロ)です。PBX付属の指示書で確認してください。また、トーンダイヤル方式とパルスダイヤル方式のどちらを使用するか、スピーカをオンにするかどうか、およびモデムをダイヤルトーンの検出まで待機させるかどうかも選択します。モデムが交換機に接続されている場合、後者のオプションは無効です。

詳細]で、ボーレートとモデムの初期化文字列を設定します。これらの設定は、モデムが自動検出されなかった場合、またはデータ転送を動作させるために特殊な設定が必要な場合にのみ変更してください。これは、主にISDN端末アダプタを使用する場合です。[OK]をクリックしてこのダイアログを閉じます。モデムの制御権をroot権限のない通常のユーザに委任するには、[ユーザコントロール]を有効にします。このようにすると、管理者権限のないユーザがインタフェースを有効化または無効化できるようになります。[Dial Prefix Regular Expression]には、正規表現を指定します。この正規表現とKInternetで設定する[ダイヤルプレフィックス]が一致する必要があります。このフィールドを空のままにした場合、管理者権限のないユーザは[ダイヤルプレフィックス]を変更できません。

次のダイアログで、ISP (インターネットサービスプロバイダ)を選択します。事前定義済みの国内ISPリストから選択するには、[]を選択します。または、[新規]をクリックしてダイアログを開き、独自ISPのデータを入力します。これには、ダイヤルアップ接続名、ISP名、ISPから提供されるログインとパスワードが含まれます。接続するたびにパスワードを要求させるには、[常にパスワードを要求する]を選択します。

最後のダイアログでは、次のようにその他の接続オプションを指定できます。

[必要に応じてダイヤルする]

ダイヤルオンデマンドを有効にする場合は、ネームサーバを少なくとも1つ指定します。

[接続時にDNSを変更する]

このオプションはデフォルトでオンになっていて、インターネットに接続するたびにネームサーバアドレスが更新されます。

[自動でDNS情報を取得]

接続後にプロバイダからドメインネームサーバの情報が送信されない場合は、このオプションをオフにしてDNSの情報を手動で入力します。

[スチューピッドモード]

デフォルトでは、このオプションは有効になっています。その場合、接続プロセスを妨げないように、ISPのサーバから送信される入力プロンプトは無視されます。

External Firewall Interface(外部ファイアウォールインタフェース)

このオプションを選択すると、SUSEfirewall2が有効になり、インタフェースが外部として設定されます。このようにして、システムはインターネット接続時に外部からの攻撃から保護されます。

[アイドルタイムアウト(秒)]

このオプションでは、ネットワークがアイドル状態になってからモデムが自動的に切断されるまでの時間を指定します。

[IP Details(IP詳細設定)]

このオプションを選択すると、アドレス設定ダイアログが開きます。ISPからホストにダイナミックIPアドレスが割り当てられていない場合は、[ダイナミックIPアドレス]を無効にして、ホストのローカルIPアドレスとリモートIPアドレスを入力します。この情報については、ISPにお問い合わせください。[デフォルトルート]は有効なままにし、[OK]を選択してダイアログを閉じます。

次へ]を選択すると、元のダイアログに戻り、モデム設定の概要が表示されます。[完了]を選択し、このダイアログを閉じます。

ISDN

[Tip]IBM System z: ISDN

このタイプのハードウェアの設定は、IBM System zプラットフォームではサポートされていません。

このモジュールは、システムの1つ以上のISDNカードを設定します。YaSTによってISDNカードが検出されなかった場合は、[追加]をクリックして手動で選択してください。複数のインタフェースを設定することも可能ですが、1つのインタフェースに複数のISPを設定することも可能です。以降のダイアログでは、カードが正しく機能するために必要なISDNオプションを設定します。

図 30.5. ISDNの設定

ISDNの設定

図 30.5. 「ISDNの設定」に示すダイアログでは、使用するプロトコルを選択します。デフォルトは、[Euro-ISDN (EDSS1)]ですが、旧式または大型の交換機の場合は、[1TR6]を選択します。米国では、[NI1]を選択します。関連するフィールドで国を選択してください。隣接するフィールドに対応する国コードが表示されます。最後に、必要に応じて[Area Code (市外局番)]とDial Prefix (ダイヤルプレフィックス) を入力します。

[デバイスの起動]は、ISDNインタフェースの起動方法を定義します。[At Boot Time](ブート時)を選択すると、システムブート時にISDNドライバが毎回初期化されます。[Manually]を選択した場合は、rootとしてrcisdn startコマンドを実行して、ISDNドライバをロードする必要があります。[On Hotplug]は、PCMCIAやUSBデバイスに使用します。デバイスを装着したときにドライバがロードされます。これらの設定が完了したら、[OK]を選択します。

次のダイアログでは、ISDNカードのインタフェースタイプを指定し、既存のインタフェースにISPを追加します。インタフェースタイプには、SyncPPPまたはRawIPのどちらかを指定できますが、たいていのISPは、SyncPPPモードで運用しています。このモードについては後述します。

図 30.6. ISDNインタフェースの設定

ISDNインタフェースの設定

自分の電話番号]に入力する番号は、次の設定によって異なります。

電話線引出口に直接接続されたISDNカード

標準のISDN回線では、3つの電話番号を使用できます(MSN(multiple subscriber number)と呼ばれる)。加入者によっては、最大10個まである場合もあります。これらの電話番号の1つをここに入力します。ただし、市外局番は入力しないでください。間違った番号を入力すると、お使いのISDN回線に付与された最初のMSNが、電話交換手によって自動的に使用されます。

PBX (Private Branch Exchange)に接続されたISDNカード

この場合も、設定方法は設置された装置によって異なります。

  1. 小型のPBX (private branch exchanges)ではたいてい、内線通話にEuro-ISDN (EDSS1)プロトコルを使用します。これらの交換機にはS0バスが内蔵されており、交換機に接続された装置に内線番号を付与します。

    内線番号の1つをMSNとして使用してください。外線用に付与されたMSNの少なくとも1つは内線用に使用できるはずです。もし使用できない場合は、1つのゼロを試してください。詳細については、交換機付属のマニュアルを参照してください。

  2. ビジネス向けに設計された大型の交換機では通常、内線通話に1TR6プロトコルを使用します。このタイプの交換機に付与されるMSNはEAZと呼ばれ、通常直通番号に対応しています。Linuxでの設定では、EAZの最後の数字を入力するだけで十分なはずです。どうしてもうまくいかない場合は、1から9までの数字をすべて試してみてください。

次回の課金単位の直前に接続を切断するようにする場合は、[ChargeHUP(課金HUP)]を有効にします。ただし、このオプションはすべてのISPで使用できるわけではないため注意してください。チャネルバンドル(マルチリンクPPP)を有効にするオプションも用意されています。最後に、使用している回線でSuSEfirewall2を有効にするには、[External Firewall Interface]と[Restart Firewall]を選択します。管理者権限のない通常のユーザがインタフェースの有効化と無効化を行えるようにするには、[ユーザコントロール]を選択します。

[詳細]でダイアログが開き、コールバックモード、このインタフェースへのリモート接続、追加のippdオプションを設定できます。[OK]をクリックして[Details]ダイアログを閉じます。

次のダイアログでは、IPアドレスを設定します。プロバイダからスタティックなIPアドレスを与えられていない場合は、[ダイナミックIPアドレス]を選択します。スタティックなIPアドレスを与えられている場合は、ISPの指示に従って、ホストのローカルIPアドレスとリモートIPアドレスを該当するフィールドに入力します。このインタフェースをインターネットへのデフォルトルートにする必要がある場合は、[デフォルトルート]を選択します。各ホストは、デフォルトルートとして設定されたインタフェースを1つだけ持つことができます。[次へ]をクリックして次のダイアログに進みます。

次のダイアログでは、国を設定し、ISPを選択できます。リストに登録されているISPは、call-by-callプロバイダだけです。契約しているISPがリストに登録されていない場合は、[新規]を選択します。[プロバイダパラメータ]ダイアログが開き、契約しているISPの詳細な情報を入力できます。電話番号を入力するときは、各数字の間に空白やカンマを挿入しないように注意してください。最後に、ISPから提供されたログインIDとパスワードを入力します。入力したら、[次へ]をクリックします。

スタンドアロンワークステーションで[必要に応じてダイヤルする]を使用するには、ネームサーバ(DNSサーバ)も指定します。ほとんどのISPはダイナミックDNSをサポートしており、接続するたびにISPからネームサーバのIPアドレスが送信されます。ただし、単一ワークステーションの場合は、192.168.22.99のようなプレースホルダアドレスを入力してください。ISPがダイナミックDNSをサポートしていない場合は、ISPから提供されたネームサーバIPアドレスを入力します。必要に応じて、接続タイムアウト、すなわち、ネットワークがアイドル状態になってから接続を自動的に切断するまでの時間(秒)を指定します。[次へ]をクリックすると設定が確定し、YaSTは、設定されたインタフェースの概要を表示します。すべての設定を有効にするには、[完了]を選択します。

ケーブルモデム

[Tip]IBM System z:ケーブルモデム

このタイプのハードウェアの設定は、IBM System zプラットフォームではサポートされていません。

オーストリアや米国など、一部の国では、ケーブルテレビネットワークを介したインターネット接続が広く普及しています。ケーブルテレビ加入者は通常、モデムを貸与されます。このモデムは、ケーブルテレビの引出線とネットワークカード(10Base-TGより対線を使用)に接続して使用します。ケーブルモデムを接続すると、固定IPアドレスが付与されたインターネット専用接続が提供されます。

契約しているISPから、ネットワークカードを設定する際に、[自動アドレス設定(DHCPを介して)]または[スタティックなアドレスの設定]のどちらかを選択するように指示があります。最近では、大半のプロバイダがDHCPを使用しています。スタティックなIPアドレスは、多くの場合、特殊なビジネス用アカウントの一部として提供されます。

ケーブルモデムの設定に関する詳細については、http://en.opensuse.org/SDB:Setting_Up_an_Internet_Connection_via_Cable_Modem_with_SuSE_Linux_8.0_or_Higherにある、サポートデータベースの記事を参照してください。

DSL

[Tip]IBM System z: DSL

このタイプのハードウェアの設定は、IBM System zプラットフォームではサポートされていません。

DSLデバイスを設定するには、YaSTの[ネットワークデバイス]セクションから[DSL]モジュールを選択します。このモジュールは、次のいずれかのプロトコルに基づいてDSLリンクのパラメータを設定する複数のダイアログで構成されます。

  • PPP over Ethernet (PPPoE)

  • PPP over ATM (PPPoATM)

  • CAPI for ADSL (Fritz Cards)

  • ポイントツーポイントトンネリングプロトコル(PPTP)—オーストリア

PPPoEまたはPPTPに基づくDSL接続を設定するには、対応するネットワークカードが正しく設定されている必要があります。ネットワークカードをまだ設定していない場合は、はじめに、[ネットワークカードの設定]を選択してカードを設定してください(30.4.1項 「YaSTでのネットワークカードの設定」参照)。DSLリンクの場合は、IPアドレスが自動的に割り当てられる場合もありますが、その場合でもDHCPは使用されません。そのため、[自動アドレス設定(DHCPを介して)]オプションを有効にしないでください。その代わり、スタティックなダミーアドレス(192.168.22.1など)をインタフェースに入力します。[サブネットマスク]には、「255.255.255.0」を入力します。スタンドアロンのワークステーションを設定する場合は、[デフォルトゲートウェイ]を空白のままにします。

[Tip]

IPアドレス]と[サブネットマスク]の値は単なるプレースホルダーです。これらはネットワークカードを初期化するために必要なだけであって、実際のDSLリンクを表しているわけではありません。

図 30.7. DSLの設定

DSLの設定

DSLの設定を始めるには(図 30.7. 「DSLの設定」参照)、はじめに、PPPモードと、DSLモデムが接続されるイーサネットカードを選択します(ほとんどの場合、eth0)。次に、[デバイスの起動]で、ブート時にDSLリンクを確立する必要があるかどうかを指定します。管理者権限のない通常のユーザがインタフェースの有効化と無効化を行えるようにするには、[ユーザコントロール]を選択します。このダイアログでは、国とその国で提供されている多くのISPの1つを選択できます。以降のダイアロOの詳細は、ここまでで設定したオプションによって異なるため、簡単に触れるだけにとどめておきます。各オプションの詳細については、各ダイアログのヘルプを参照してください。

スタンドアロンワークステーションで[必要に応じてダイヤルする]を使用するには、ネームサーバ(DNSサーバ)も指定します。ほとんどのISPはダイナミックDNSをサポートしており、接続するたびにISPからネームサーバのIPアドレスが送信されます。ただし、単一ワークステーションの場合は、192.168.22.99のようなプレースホルダアドレスも入力する必要があります。ISPがダイナミックDNSをサポートしていない場合は、ISPのネームサーバIPアドレスを指定してください。

[切断するまでのアイドル時間(秒数)]には、ネットワークがアイドル状態になってからモデムを自動的に切断するまでの時間を指定します。タイムアウト値としては、60秒~300秒が妥当です。[必要に応じてダイヤルする]を無効にしている場合は、このタイムアウト値をゼロに設定して自動的に接続が切断されないようにしておきます。

T-DSLの設定はDSLの設定とほぼ同じです。T-DSLの設定はDSLの設定とほぼ同じです。プロバイダとして[T-Online]を選択すると、T-DSL設定ダイアログが開きます。このダイアログで、T-DSLに必要な追加情報(ラインID、T-Online番号、ユーザコード、パスワードなど)を指定します。T-DSLに加入すると、プロバイダからこれらの情報がすべて提供されるはずです。

IBM System z:ネットワークデバイスの設定

IBM System z用のSUSE Linux Enterpriseは、さまざまな種類のネットワークインタフェースをサポートしています。これらのインタフェースは、YaSTを使って設定することができます。

qeth-hsiデバイス

[qeth-hsi](Hipersocket)インタフェースをインストール済みのシステムに追加するには、YaSTネットワークカードモジュールを起動します([ネットワークデバイス]+[ネットワークカード]の順に選択)。READデバイスアドレスとして使用する[IBM Hipersocket]というマークの付いたデバイスの1つを選択して、[設定]をクリックします。[ネットワークアドレスの設定]ダイアログで、新しいインタフェースのIPアドレスとネットマスクを指定し、[次へ]および[完了]をクリックしてネットワークの設定を終了します。

qeth-ethernetデバイス

qeth-ethernet](IBM OSA Expressイーサネットカード)インタフェースをインストール済みのシステムに追加するには、YaSTネットワークカードモジュールを起動します([ネットワークデバイス]+[ネットワークカード]の順に選択)。READデバイスアドレスとして使用する[IBM OSA Expressイーサネットカード]というマークの付いたデバイスの1つを選択して、[設定]をクリックします。ポート名や他のオプション(http://www.ibm.com/developerworks/linux/linux390/documentation_novell_suse.htmlの『Linux for IBM System z: Device Drivers, Features, and Commands』マニュアルを参照)、IPアドレス、およびネットマスクを入力します。[次へ]、続いて[完了]をクリックして、ネットワークの設定を終了します。

ctcデバイス

ctc](IBMパラレルCTCアダプタ)インタフェースをインストール済みのシステムに追加するには、YaSTネットワークカードモジュールを起動します([ネットワークデバイス]+[ネットワークカード]の順に選択)。READデバイスアドレスとして使用する[IBMパラレルCTCアダプタ]というマークの付いたデバイスの1つを選択して、[設定]をクリックします。お使いのデバイスに合わせて[S/390デバイス設定]を選択します(通常は、[互換モード])。自IPアドレスとリモートのIPアドレスを指定します。必要に応じて、[詳細+[詳細設定]の順に選択してMTUサイズを調整します。[次へ]、続いて[完了]をクリックして、ネットワークの設定を終了します。

[Warning]

このインタフェースを使用することはお勧めしません。今後のSUSE Linux Enterpriseのリリースでは、このインタフェースはサポートされません。

lcsデバイス

lcs](IBM OSA-2アダプタ)インタフェースをインストール済みのシステムに追加するには、YaSTネットワークカードモジュールを起動します([ネットワークデバイス]+[ネットワークカード]の順に選択)。[IBM OSA-2アダプタ]というマークの付いたデバイスの1つの選択して、[設定]をクリックします。ポート番号や他のオプション(http://www.ibm.com/developerworks/linux/linux390/documentation_novell_suse.htmlの『Linux for IBM System z: Device Drivers, Features, and Commands』マニュアルを参照)、IPアドレス、およびネットマスクを入力します。[次へ]、続いて[完了]をクリックして、ネットワークの設定を終了します。

IUCVデバイス

lcs](IBM OSA-2アダプタ)インタフェースをインストール済みのシステムに追加するには、YaSTネットワークカードモジュールを起動します([ネットワークデバイス]+[ネットワークカード]の順に選択)。[IUCV]というマークの付いたデバイスを選択し、[設定]をクリックします。IUCVパートナーの名前を入力するように要求されます。パートナー名(大文字小文字も区別する)を入力して、[次へ]をクリックします。自IPアドレスとリモートのIPアドレスを指定します。必要に応じて、[詳細+[詳細設定]の順に選択してMTUサイズを調整します。[次へ]、続いて[完了]をクリックして、ネットワークの設定を終了します。

[Warning]

このインタフェースを使用することはお勧めしません。今後のSUSE Linux Enterpriseのリリースでは、このインタフェースはサポートされません。