SSH:セキュアネットワークオプション

目次

44.1. OpenSSHパッケージ
44.2. sshプログラム
44.3. scp—セキュアコピー
44.4. sftp—セキュアファイル転送
44.5. SSHデーモン(sshd)—サーバ側
44.6. SSHの認証メカニズム
44.7. X、認証および転送メカニズム

ネットワーク環境に多数のコンピュータがインストールされるほど、遠隔地からホストへのアクセスが必要となります。通常、これはユーザが認証のためにログイン文字列とパスワード文字列を送信することを意味します。これらの文字列が平文で転送され骭タり、パケットが盗聴されて、転送元ユーザのアカウントにアクセスするために、そのアカウントを知る権限ユーザを使用せずに不正使用される恐れがあります。これはユーザのファイルがすべて攻撃者に公開されてしまうだけでなく、不正なアカウントを使用して管理者やrootユーザのアクセス権を取得したり、他のシステムに侵入できることにもなります。従来、リモート接続の確立にはtelnetが使用されていましたが、telnetには暗号化形式や他のセキュリティメカニズムのパケット盗聴に対する防護機能が用意されていません。その他にも、従来のFTPプロトコルや一部のリモートコピープログラムのように、保護機能のない通信チャネルが存在します。

SSHスイートは、認証文字列(通常はログイン名とパスワード)およびホスト間でやりとりされる他のすべてのデータを暗号化することで、必要な保護を提供します。SSHを使用した場合も、データフローを第三者に記録される可能性は残りますが、内容は暗号化されており、暗号鍵を知らない限り平文に戻すことはできません。そのため、SSHを使用すると、インターネットのように安全でないネットワーク上でも安全な通信が可能になります。SUSE Linux Enterprise付属のSSH機能はOpenSSHです。

OpenSSHパッケージ

SUSE Linux Enterpriseでは、デフォルトでパッケージOpenSSHがインストールされます。これによりtelnet、rlogin、rsh、rcp、およびftpの代わりにプログラムssh、scp、およびsftpが使用可能になります。デフォルト設定では、SUSE Linux EnterpriseシステムのシステムアクセスはOpenSSHユーティリティを使用し、ファイアウォールがアクセスを許可した場合にのみ可能になります。