この章では、ソフトウェア管理の2つのコマンドラインツールとして、ZypperとRPMについて説明します。このコンテキストで使用される述語(たとえば、repository、patch、updateなど)の定義については、Section 8.1, “Definition of Terms”を参照してください。
Zypperは、パッケージのインストール、更新、削除、およびリポジトリの管理を行うためのコマンドラインパッケージマネージャです。これは特に、リモートソフトウェア管理タスクの実行、またはシェルスクリプトからのソフトウェアの管理で役立ちます。
Zypperの一般的な構文は次のとおりです。
tux >zypper[--global-options]command[--command-options][arguments]
ブラケットで囲まれたコンポーネントは必須ではありません。一般的なオプションおよびすべてのコマンドのリストについては、zypper helpを参照してください。特定のコマンドのヘルプを参照するには、zypper help コマンドを入力します。
Zypperを実行する最も簡単な方法は、その名前の後にコマンドを入力することです。たとえば、システムに必要なすべてのパッチを適用するには、次のコマンドを使用します。
tux > sudo zypper patchさらに、グローバルオプションをコマンドの直前に入力することによって、1つ以上のグローバルオプションを選択することもできます。
tux > sudo zypper --non-interactive patch
上の例では、オプション--non-interactiveは、確認を一切表示せずにコマンドを実行することを意味します(自動的にデフォルトの回答を適用します)。
特定のコマンドに固有のオプションを使用する場合は、コマンドの直後にそのオプションを入力します。
tux > sudo zypper patch --auto-agree-with-licenses
上の例では、--auto-agree-with-licensesを使用して、ライセンスの確認を表示せずに、必要なすべてのパッチをシステムに適用します。その代わりに、自動的にライセンスに同意します。
一部のコマンドでは、1つ以上の引数が必要です。たとえば、コマンドinstallを使用する場合、「インストール」するパッケージを1つまたは複数指定する必要があります。
tux > sudo zypper install mplayer一部のオプションでは、1つの引数が必要です。次のコマンドでは、すべての既知のパターンが表示されます。
tux > zypper search -t pattern
上記のすべてを結合できます。たとえば、次のコマンドは
aspell-deパッケージおよび
および
aspell-fr
パッケージをfactoryリポジトリからインストールしますが、これは冗長です。
tux > sudo zypper -v install --from factory aspell-de aspell-fr
--fromオプションは、指定されたリポジトリからパッケージを要求する際に、すべてのリポジトリを(依存関係の解決のため)有効に保ちます。
ほとんどのZypperコマンドには、指定のコマンドのシミュレーションを行うdry-runオプションがあります。このオプションは、テストの目的で使用できます。
tux > sudo zypper remove --dry-run MozillaFirefox
Zypperは、グローバルオプション--userdata stringをサポートします。このオプションを使用して文字列を指定することができます。指定した文字列は、Zypperのログファイルとプラグイン(Btrfsプラグインなど)に書き込まれます。これを使用して、ログファイルでトランザクションにマークを付けたり、トランザクションを特定したりできます。
tux > sudo zypper --userdata string patchパッケージをインストールまたは削除するには、次のコマンドを使用します。
tux >sudo zypper install package_nametux >sudo zypper remove package_name
必須システムパッケージは削除しないでください。たとえば、 glibc 、 zypper 、 kernel などです。これらを削除すると、システムが不安定になったり、まったく動作しなくなったりする可能性があります。
コマンドzypper installおよびzypper removeでパッケージを指定するには、さまざまな方法があります。
tux > sudo zypper install MozillaFirefoxtux > sudo zypper install MozillaFirefox-3.5.3tux > sudo zypper install mozilla:MozillaFirefox
ここでmozillaは、インストールするリポジトリのエイリアスです。
名前が特定の文字列で始まるか、特定の文字列で終わるパッケージをすべて選択できます。特にパッケージを削除する場合は、ワイルドカードの使用には注意が必要です。次のコマンドでは、名前の先頭に「Moz」が付くすべてのパッケージがインストールされます。
tux > sudo zypper install 'Moz*'-debuginfoパッケージを削除
問題をデバッグする際、実行中のプロセスに関する情報を多く得るために、一時的に多数の-debuginfoパッケージをインストールする場合があります。デバッグセッションが終了したら、この環境を消去する必要があります。それには以下を実行します。
tux > sudo zypper remove '*-debuginfo'たとえば、パッケージ名がわからないPerlモジュールをインストールする場合は、機能による指定が便利です。
tux > sudo zypper install firefox機能とともに、ハードウェアアーキテクチャとバージョンを指定できます。
機能の後にピリオドを付けて、その後に目的のハードウェアアーキテクチャの名前を追加します。たとえば、AMD64/Intel 64アーキテクチャ(Zypperでの名前はx86_64)を指定するには、次のコマンドを使用します。
tux > sudo zypper install 'firefox.x86_64'
バージョンは文字列の最後に追加し、バージョンの前に演算子を付ける必要があります。使用できる演算子は、<(より小さい)、<=(以下)、=(等しい)、>=(以上)、>(より大きい)です。
tux > sudo zypper install 'firefox>=3.5.3'必要なハードウェアアーキテクチャとバージョンを組み合わせて指定することもできます。
tux > sudo zypper install 'firefox.x86_64>=3.5.3'また、パッケージに対するローカルパスまたはリモートパスを指定できます。
tux >sudo zypper install /tmp/install/MozillaFirefox.rpmtux >sudo zypper install http://download.opensuse.org/repositories/mozilla/SLE_12/x86_64/MozillaFirefox-45.0.2-1.1.x86_64.rpm
パッケージのインストールと削除を同時に行うには、+/-修飾子を使用します。同時に
emacs
のインストールと、
vim
の削除を行うには、次のコマンドを使用します。
tux > sudo zypper install emacs -vim同時に emacs の削除と、 vim のインストールを行うには、次のコマンドを使用します。
tux > sudo zypper remove emacs +vim
名前の先頭に-が付くパッケージ名がコマンドオプションとして解釈されないようにするには、常に第2引数としてその名前を使用します。これが可能でない場合は、名前の前に--を付けます。
tux >sudo zypper install -emacs +vim # Wrongtux >sudo zypper install vim -emacs # Correcttux >sudo zypper install -- -emacs +vim # same as abovetux >sudo zypper remove emacs +vim # same as above
指定したパッケージの削除後に、不要になったパッケージも自動的に削除されるようにしたい場合は、--clean-depsオプションを使用します。
tux > sudo zypper rm package_name --clean-deps
Zypperではデフォルトで、選択したパッケージのインストールまたは削除の前に、あるいは問題が発生した際には、確認が求められます。この動作は、--non-interactiveオプションを使用することで上書きされます。このオプションは、次のように、実際のコマンド(install、remove、patch)の前に指定する必要があります。
tux >sudo zypper--non-interactiveinstall package_name
このオプションは、スクリプトおよびcronジョブでZypperを使用できます。
パッケージの対応するソースパッケージをインストールする場合は、次のコマンドを使用します。
tux > zypper source-install package_name
ソースパッケージをインストールするデフォルトの場所は、rootとして実行する場合は/usr/src/packages/、ユーザとして実行する場合は~/rpmbuildになります。これらの値はローカルのrpm設定で変更できます。
このコマンドにより、指定したパッケージのビルド依存関係もインストールされます。この処理が必要でない場合は、次のようにスイッチ-Dを追加します。ビルドの依存関係のみをインストールするには、-dを使用します。
tux >sudo zypper source-install -D package_name # source package onlytux >sudo zypper source-install -d package_name # build dependencies only
もちろん、リポジトリリストで有効にしたソースパッケージを含むリポジトリが存在する場合にのみ動作します(ソースパッケージはデフォルトで追加されますが、有効にはなりません)。リポジトリの管理の詳細については、5.1.5項 「Zypperによるリポジトリの管理」を参照してください。
リポジトリで使用可能なすべてのソースパッケージのリストは、次のコマンドで参照できます。
tux > zypper search -t srcpackageまた、すべてのインストール済みパッケージのソースパッケージをローカルディレクトリにダウンロードすることもできます。ソースパッケージをダウンロードするには、以下を使用します。
tux > zypper source-download
デフォルトのダウンロードディレクトリは/var/cache/zypper/source-downloadです。これは、--directoryオプションを使って変更できます。ダウンロードや削除を行わず、不足パッケージや不要パッケージの表示のみを行う場合は、--statusオプションを使用します。不要なソースパッケージを削除するには、--deleteオプションを使用します。削除を無効にするには、--no-deleteオプションを使用します。
通常、パッケージのインストールは、有効化されたリポジトリからしかできません。--plus-content tagオプションを使用すると、リポジトリをリフレッシュし、現在のZypperセッション中のみ一時的に有効にして、終了したら無効にすることができます。
たとえば、追加の-debuginfoパッケージまたは-debugsourceパッケージを提供するリポジトリを有効にするには、--plus-content debugを使用します。このオプションは複数回指定できます。
そうした「デバッグ」リポジトリを一時的に有効にして、特定の-debuginfoパッケージをインストールするには、次のオプションを使用します。
tux > sudo zypper --plus-content debug install "debuginfo(build-id)=eb844a5c20c70a59fc693cd1061f851fb7d046f4"
debuginfoパッケージがないと、build-id文字列が、gdbによって報告されます。
すべての依存関係が依然として満たされていることを確認し、欠如する依存関係を修復するには、次のコマンドを使用します。
tux > zypper verify必要とされる依存関係に加えて、一部のパッケージでは他のパッケージが「推奨されます」。これらの推奨対象パッケージは、実際に使用可能でインストール可能な場合のみインストールされます。推奨側のパッケージがインストールされた後で、(パッケージまたはハードウェアの追加により)推奨対象パッケージが使用可能になった場合は、次のコマンドを使用します。
tux > sudo zypper install-new-recommendsこのコマンドは、WebカメラまたはWi-Fiデバイスを接続した後で非常に役に立ちます。このコマンドは、デバイスのドライバと関連ソフトウェアが利用できる場合には、それらをインストールします。ドライバと関連ソフトウェアは、一定のハードウェア依存関係が満たされている場合のみインストールできます。
Zypperを使用してソフトウェアを更新するには3つの方法があります。パッチをインストールする、パッケージの新しいバージョンをインストールする、または配布全体を更新する方法です。最後の方法は、zypper dist-upgradeで行うことができます。SUSE Linux Enterprise Desktopのアップグレードについては、Chapter 14, Upgrading SUSE Linux Enterpriseを参照してください。
システムに適用される、正式にリリースされたすべてのパッチをインストールするには、次のコマンドを実行します。
tux > sudo zypper patch
コンピュータに設定されているリポジトリから使用可能なすべてのパッチが、インストール環境に関係があるかどうかが確認されます。関係がある場合(およびoptionalまたはfeatureとして分類されていない場合)、パッチはただちにインストールされます。正式な更新リポジトリはSUSE Linux Enterprise Desktopのインストールを登録した後でのみ使用可能であることに注意してください。
インストールするパッチにシステムの再起動が必要な変更が含まれる場合、事前に警告が表示されます。
オプションのパッチもインストールするには、次のコマンドを使用します。
tux > sudo zypper patch --with-optionalBugzillaの特定の問題に関連するすべてのパッチをインストールするには、次のコマンドを使用します。
tux > sudo zypper patch --bugzilla=number特定のCVEデータベースエントリに関連するすべてのパッチをインストールするには、次のコマンドを使用します。
tux > sudo zypper patch --cve=number
たとえば、CVE番号がCVE-2010-2713のセキュリティパッチをインストールするには、次のコマンドを実行します。
tux > sudo zypper patch --cve=CVE-2010-2713Zypperおよびパッケージ管理自体に影響するパッチのみをインストールするには、次のコマンドを使用します。
tux > sudo zypper patch --updatestack-onlyパッチが使用可能かどうかを確認するため、Zypperでは次の情報を参照できます。
必要なパッチ(システムに適用されるパッチであってもまだインストールされていないもの)の数のリストを表示するには、patch-checkを使用します。
tux > zypper patch-check
Loading repository data...
Reading installed packages...
5 patches needed (1 security patch)
このコマンドを--updatestack-onlyオプションと組み合わせて使用すると、Zypperおよびパッケージ管理自体に影響するパッチのみのリストを表示できます。
必要なすべてのパッチ(システムに適用されるパッチであってもまだインストールされていないもの)のリストを表示するには、list-patchesを使用します。
tux > zypper list-patches
Loading repository data...
Reading installed packages...
Repository | Name | Version | Category | Status | Summary
---------------+-------------+---------+----------+---------+---------
SLES12-Updates | SUSE-2014-8 | 1 | security | needed | openssl: Update for OpenSSL
インストール済みかどうか、およびインストール環境に適用されるかどうかに関係なく、SUSE Linux Enterprise Desktopで使用可能なすべてのパッチのリストを表示するには、zypper patchesを使用します。
また、特定の問題に関連するパッチを表示およびインストールすることもできます。特定のパッチを表示するには、次のオプションでzypper list-patchesコマンドを使用します。
Bugzillaの問題に関連する、必要なすべてのパッチのリストを表示するには、オプション--bugzillaを使用します。
特定のバグに対応するパッチのリストを表示するには、--bugzilla=numberのようにバグ番号を指定することもできます。Bugzillaの複数の問題に関連するパッチを検索するには、次の例のように、バグ番号の間にカンマを追加します。
tux > zypper list-patches --bugzilla=972197,956917
CVE(Common Vulnerabilities and Exposures)データベースのエントリに関連する、必要なすべてのパッチのリストを表示するには、オプション--cveを使用します。
特定のCVEデータベースエントリに対応するパッチのリストを表示するには、--cve=numberのようにCVE番号を指定することもできます。複数のCVEデータベースエントリに関連するパッチを検索するには、次の例のように、CVE番号の間にカンマを追加します。
tux > zypper list-patches --bugzilla=CVE-2016-2315,CVE-2016-2324
必要かどうかに関係なくすべてのパッチのリストを表示するには、追加でオプション--allを使用します。たとえば、CVE番号が割り当てられたすべてのパッチのリストを表示するには、次のコマンドを使用します。
tux > zypper list-patches --all --cve
Issue | No. | Patch | Category | Severity | Status
------+---------------+-------------------+-------------+-----------+----------
cve | CVE-2015-0287 | SUSE-SLE-Module.. | recommended | moderate | needed
cve | CVE-2014-3566 | SUSE-SLE-SERVER.. | recommended | moderate | not needed
[...]
リポジトリに新しいパッケージのみが存在し、パッチが提供されていない場合は、zypper patchは無効です。インストールされているパッケージをすべて(システムの整合性を維持しながら)新しく入手可能なバージョンでアップデートするには、次を使用します。
tux > sudo zypper update個別のパッケージをアップデートするには、updateコマンドまたはinstallコマンドのいずれかでパッケージを指定します。
tux >sudo zypper update package_nametux >sudo zypper install package_name
インストール可能なすべての新しいパッケージのリストを、次のコマンドで取得できます。
tux > zypper list-updatesただし、このコマンドで表示されるのは、次の条件に一致するパッケージのみです。
すでにインストール済みのパッケージと同じベンダである
すでにインストール済みのパッケージと同等以上の優先度をもつリポジトリによって提供される
インストール可能である(すべての依存関係が満たされている)
次のコマンドを使用すると、(インストール可能かどうかに関わらず)すべての新しい使用可能なパッケージのリストを取得できます。
tux > sudo zypper list-updates --all
新しいパッケージをインストールできない理由を見つけるには、上で説明されているように、zypper installコマンドまたはzypper updateコマンドを使用します。
Zypperからリポジトリを削除する場合や、システムをアップグレードする場合には、いくつかのパッケージが「孤立」状態になる可能性があります。これらの孤立パッケージは、どのアクティブなリポジトリにも属していません。次のコマンドで、これらのリストを表示できます。
tux > sudo zypper packages --orphanedこのリストを使用して、パッケージが引き続き必要か、それとも削除しても安全かを判断できます。
パッケージにパッチを適用したり、パッケージを更新または削除したりした場合、更新または削除によって削除されたファイルを引き続き使用している実行中のプロセスがシステムに存在することがあります。削除されたファイルを使用しているプロセスのリストを表示するには、zypper psを使用します。プロセスが既知のサービスに属している場合は、サービス名のリストが表示され、そのサービスを容易に再起動できます。デフォルトでは、zypper psは次のような表を表示します。
PID | PPID | UID | User | Command | Service | Files
------+------+-----+-------+--------------+--------------+-------------------
814 | 1 | 481 | avahi | avahi-daemon | avahi-daemon | /lib64/ld-2.19.s->
| | | | | | /lib64/libdl-2.1->
| | | | | | /lib64/libpthrea->
| | | | | | /lib64/libc-2.19->
[...]| PID: プロセスのID |
| PPID: 親プロセスのID |
| UID: プロセスを実行しているユーザのID |
| Login: プロセスを実行しているユーザのログイン名 |
| Command: プロセスの実行に使用されたコマンド |
| Service: サービス名(コマンドがシステムサービスに関連付けられている場合のみ) |
| Files: 削除されたファイルのリスト |
次のように指定することで、zypper psの出力フォーマットを制御できます。
zypper ps-s
削除されたファイルを表示しない短い表を作成します。
PID | PPID | UID | User | Command | Service ------+------+------+---------+--------------+-------------- 814 | 1 | 481 | avahi | avahi-daemon | avahi-daemon 817 | 1 | 0 | root | irqbalance | irqbalance 1567 | 1 | 0 | root | sshd | sshd 1761 | 1 | 0 | root | master | postfix 1764 | 1761 | 51 | postfix | pickup | postfix 1765 | 1761 | 51 | postfix | qmgr | postfix 2031 | 2027 | 1000 | tux | bash |
zypper ps-ss
システムサービスに関連付けられているプロセスのみを表示します。
PID | PPID | UID | User | Command | Service ------+------+------+---------+--------------+-------------- 814 | 1 | 481 | avahi | avahi-daemon | avahi-daemon 817 | 1 | 0 | root | irqbalance | irqbalance 1567 | 1 | 0 | root | sshd | sshd 1761 | 1 | 0 | root | master | postfix 1764 | 1761 | 51 | postfix | pickup | postfix 1765 | 1761 | 51 | postfix | qmgr | postfix
zypper ps-sss
削除されたファイルを使用しているシステムサービスのみを表示します。
avahi-daemon irqbalance postfix sshd
zypper ps--print "systemctl status %s"
再起動が必要な可能性があるサービスのステータス情報を取得するコマンドを表示します。
systemctl status avahi-daemon systemctl status irqbalance systemctl status postfix systemctl status sshd
サービスの処理の詳細については、第14章 systemdデーモンを参照してください。
Zypperのすべてのインストールまたはパッチのコマンドは、既知のリポジトリのリストに応じて異なります。システムで既知のすべてのリポジトリのリストを表示するには、次のコマンドを使用します。
tux > zypper repos結果は、次の出力のようになります。
# | Alias | Name | Enabled | Refresh --+--------------+---------------+---------+-------- 1 | SLEHA-12-GEO | SLEHA-12-GEO | Yes | No 2 | SLEHA-12 | SLEHA-12 | Yes | No 3 | SLES12 | SLES12 | Yes | No
各種コマンドのリポジトリを指定するには、エイリアス、URI、またはリポジトリ番号をzypper reposコマンド出力から使用できます。リポジトリの別名は、リポジトリ操作コマンド用の短いリポジトリ名です。ただし、リポジトリリストの変更後に、リポジトリ番号が変わる可能性があります。エイリアスは変更されることはありません。
デフォルトでは、URIやリポジトリの優先度など、詳細情報は表示されません。すべての詳細を表示するには、次のコマンドを使用します。
tux > zypper repos -dリポジトリを追加するには、次を実行します。
tux > sudo zypper addrepo URI aliasURIは、インターネットリポジトリ、ネットワークリソース、ディレクトリ、CDまたはDVDのいずれかです(詳細については、http://en.opensuse.org/openSUSE:Libzypp_URIsを参照してください)。別名は、リポジトリの短い固有のIDです。このIDは、固有である必要があること以外は自由に選択できます。すでに使用されているエイリアスを指定した場合、Zypperでは警告が発行されます。
リストからリポジトリを削除する場合は、コマンドzypper removerepoを使用し、削除するリポジトリのエイリアスまたは番号を指定します。たとえば、例5.1「Zypper—既知のリポジトリのリスト」からSLEHA-12-GEOリポジトリを削除するには、次のコマンドのいずれかを使用します。
tux >sudo zypper removerepo 1tux >sudo zypper removerepo "SLEHA-12-GEO"
zypper modifyrepoによりリポジトリを有効または無効にします。また、このコマンドにより、リポジトリのプロパティ(動作、名前、優先度の更新など)を変更できます。次のコマンドは、updatesという名前のリポジトリを有効にし、自動更新をオンにし、リポジトリの優先度を 20に設定します。
tux > sudo zypper modifyrepo -er -p 20 'updates'リポジトリを変更する場合、1つのリポジトリだけなく、リポジトリのグループも操作できます。
-a: すべてのリポジトリ |
-l: ローカルリポジトリ |
-t: リモートリポジトリ |
-m
タイプ:特定のタイプのリポジトリ(ここで、
タイプには、次のいずれかを指定できます:
http、
https、
ftp、
cd、
dvd、
dir、
file、
cifs、
smb、
nfs、
hd、
iso) 。 |
リポジトリエイリアスの名前を変更するには、renamerepoコマンドを使用します。次の例では、エイリアスをMozilla Firefoxからfirefoxに変更しています。
tux > sudo zypper renamerepo 'Mozilla Firefox' firefoxZypperでは、リポジトリまたはパッケージをクエリするためのさまざまな方法が提供されています。使用可能なすべての製品、パターン、パッケージ、またはパッチのリストを取得するには、次のコマンドを使用します。
tux >zypper productstux >zypper patternstux >zypper packagestux >zypper patches
特定のパッケージについてすべてのリポジトリをクエリするには、searchを使用します。searchは、パッケージの名前、またはパッケージの概要と説明(オプション)に関して機能します。/でラップされた文字列は、正規表現として解釈されます。デフォルトでは、検索で大文字と小文字は区別されません。
fireを含むパッケージ名の単純な検索
tux > zypper search "fire"MozillaFirefoxの単純な検索
tux > zypper search --match-exact "MozillaFirefox"tux > zypper search -d firetux > zypper search -u firefirを含み、この後にeが続かないパッケージの表示
tux > zypper se "/fir[^e]/"
特定の機能を提供するパッケージを検索するには、コマンドwhat-providesを使用します。たとえば、どのパッケージがPerlモジュールSVN::Coreを提供するか確認したい場合は、次のコマンドを使用します。
tux > zypper what-provides 'perl(SVN::Core)'
単一のパッケージをクエリするには、infoを使用し、引数として正確なパッケージ名を指定します。パッケージに関する詳細情報を表示します。パッケージの要求や推奨も表示するには、--requiresオプションや--recommendsオプションを使用します。
tux > zypper info --requires MozillaFirefox
what-providesパッケージはrpm -q --whatprovidesパッケージに似ていますが、RPMではRPMデータベース(つまり、すべてのインストール済みパッケージのデータベース)のみを問い合わせることができます。それに対してZypperは、インストール済みのパッケージだけでなく、すべてのリポジトリから機能のプロバイダに関する情報を表示します。
Zypperには、現在、設定ファイルが付属しています。この設定ファイルを使用すれば、Zypperの動作を(システム全体またはユーザ固有のでどちらかで)永続的に変更できます。システム全体に渡って変更する場合は、/etc/zypp/zypper.confを編集します。ユーザ固有に変更する場合は、~/.zypper.confを編集します。~/.zypper.confがまだ存在していない場合は、テンプレートとして/etc/zypp/zypper.confを使用できます。このテンプレートを~/.zypper.confにコピーして、好みに合わせて調整してください。利用できるオプションのヘルプについては、ファイル内のコメントを参照してください。
設定済みのリポジトリからのパッケージへのアクセスに問題がある場合(たとえば、一定のパッケージがリポジトリの1つに存在することを知っていても、Zypperでそのリポジトリを見つけられない場合など)は、次のコマンドでリポジトリを更新すると有効なことがあります。
tux > sudo zypper refreshそれも役に立たない場合は、次のコマンドを試してください。
tux > sudo zypper refresh -fdbこのコマンドは、生メタデータの強制ダウンロードを含むデータベースの完全な更新と再構築を強制します。
ルートパーティションでBtrfsファイルシステムが使用され、snapperがインストールされている場合に、ファイルシステムに対する変更をコミットして適切なファイルシステムスナップショットを作成すると、Zypperは(snapperによってインストールされるスクリプト経由で)自動的にsnapperを呼び出します。これらのスナップショットは、Zypperによって行われた変更を元に戻す場合に使用できます。詳細については、第6章 Snapperを使用したシステムの回復とスナップショット管理を参照してください。
コマンドラインからのソフトウェア管理の詳細については、「zypper help」、「zypper help 」と入力するか、zypper(8)のマニュアルページを参照してください。最も重要なコマンドの早見表を含む詳しいコマンドリファレンス、およびスクリプトやアプリケーションにおけるZypperの詳しい使い方については、http://en.opensuse.org/SDB:Zypper_usageを参照してください。SUSE Linux Enterprise Desktopの最新バージョンにおけるソフトウェアの変更点のリストについては、http://en.opensuse.org/openSUSE:Zypper versionsを参照してください。
RPM (RPM Package Manager)がソフトウェアパッケージを管理するのに使用されます。RPMの主要コマンドは、rpmとrpmbuildです。ユーザ、システム管理者、およびパッケージの作成者は、強力なRPMデータベースでクエリーを行って、インストールされているソフトウェアに関する情報を取得できます。
基本的にrpmには、ソフトウェアパッケージのインストール、アンインストール、アップデート、RPMデータベースの再構築、RPMベースまたは個別のRPMアーカイブの照会、パッケージの整合性チェック、およびパッケージへの署名の5種類のモードがあります。rpmbuildは、元のソースからインストール可能なパッケージを作成する場合に使用します。
インストール可能なRPMアーカイブは、特殊なバイナリ形式でパックされています。それらのアーカイブは、インストールするプログラムファイルとある種のメタ情報で構成されます。メタ情報は、ソフトウェアパッケージを設定するためにrpmによってインストール時に使用されるか、または文書化の目的でRPMデータベースに格納されています。通常、RPMアーカイブには拡張子.rpmが付けられます。
多くのパッケージにおいて、ソフトウェア開発に必要なコンポーネント(ライブラリ、ヘッダ、インクルードファイルなど)は、別々のパッケージに入れられています。それらの開発パッケージは、最新のGNOMEパッケージのように、ソフトウェアを自分自身でコンパイルする場合にのみ、必要になります。それらのパッケージは、名前の拡張子-deveで識別できます(alsa-develパッケージ、gimp-develパッケージなど)。
RPMパッケージにはGPG署名があります。RPMパッケージの署名を検証するには、rpm --checksig package-1.2.3.rpmコマンドを使用して、SUSEまたはその他の信頼できるツールから送信されたパッケージかどうか判別します。これは、インターネットからアップデートパッケージを入手する場合には、特に推奨されます。
オペレーティングシステムの問題を修復する場合、暫定修正(PTF)を実動システムにインストールしなければならない場合があります。SUSEから提供されるパッケージは、特別なPTFキーに照らして署名されています。ただし、SUSE Linux Enterprise 11と異なり、SUSE Linux Enterprise 12システムでは、このキーはデフォルトでインポートされません。キーを手動でインポートするには、次のコマンドを使用します。
rpm --import /usr/share/doc/packages/suse-build-key/suse_ptf_key.asc
キーをインポートしたら、PTFパッケージをシステムにインストールできます。
通常RPMアーカイブのインストールはとても簡単です。rpm -i package.rpmの用に入力します。このコマンドで、パッケージをインストールできます。ただし、依存関係が満たされており、他のパッケージとの競合がない場合に限られます。rpmでは、依存関係の要件を満たすためにインストールしなければならないパッケージがエラーメッセージで要求されます。バックグラウンドで、RPMデータベースは競合が起きないようにします。ある特定のファイルは、1つのパッケージだけにしか属せません。別のオプションを選択すると、rpmにこれらのデフォルト値を無視させることができますが、この処置を行うのは専門知識のある人に限られます。それ以外の人が行うと、システムの整合性を危うくするリスクが発生し、システムアップデート機能が損なわれる可能性があります。
-Uまたは--upgradeと-Fまたは--freshenの各オプションは、パッケージをアップデートするのに使用できます(たとえば、rpm -F package.rpm)。このコマンドは、古いバージョンのファイルを削除し、新しいファイルをただちにインストールします。2つのバージョン間の違いは、-Uがシステムに存在していなかったパッケージをインストールするのに対して、-Fがインストールされていたパッケージを単にアップデートする点にあります。アップデートする際、rpmは、以下のストラテジーに基づいて設定ファイルを注意深くアップデートします。
設定ファイルがシステム管理者によって変更されていない場合、rpmは新しいバージョンの適切なファイルをインストールします。システム管理者は、何も行う必要はありません。
アップデートの前に設定ファイルがシステム管理者によって変更されている場合、rpmは変更されたファイルに拡張子.rpmorigまたは.rpmsave(バックアップファイル)を付けて保存し、新しいパッケージからファイルをインストールします。ただしこれは、元々インストールされていたファイルと新しいファイルのバージョンが異なる場合に限ります。異なる場合は、バックアップファイル(.rpmorigまたは.rpmsave)と新たにインストールされたファイルを比較して、新しいファイルに再度、変更を加えます。後ですべての.rpmorigと.rpmsaveファイルを必ず削除して、今後のアップデートで問題が起きないようにします。
設定ファイルがすでに存在しており、またnoreplaceラベルが.specファイルで指定されている場合、.rpmnewファイルが作成されます。
アップデートが終了したら、.rpmsaveファイルと.rpmnewファイルは、比較した後、将来のアップデートの妨げにならないように削除する必要があります。ファイルがRPMデータベースで認識されなかった場合、ファイルには拡張子.rpmorigが付けられます。
認識された場合には、.rpmsaveが付けられます。言い換えれば、.rpmorigは、RPM以外の形式からRPMにアップデートした結果として付けられます。.rpmsaveは、古いRPMから新しいRPMにアップデートした結果として付けられます。.rpmnewは、システム管理者が設定ファイルに変更を加えたかどうかについて、何の情報も提供しません。それらのファイルのリストは、/var/adm/rpmconfigcheckにあります。設定ファイルの中には(/etc/httpd/httpd.confなど)、操作が継続できるように上書きされないものがあります。
-Uスイッチは、単に-eオプションでアンインストールして、-iオプションでインストールする操作と同じではありません。可能なときは必ず-Uを使用します。
パッケージを削除するには、「rpm -e package」と入力します。」と入力します。解決されていない依存関係がない場合にパッケージのみを削除します。他のアプリケーションがTcl/Tkを必要とする限り、Tcl/Tkを削除することは理論的に不可能です。その場合でも、RPMはデータベースに援助を要求します。他の依存関係がない場合でも、また、どのような理由があってもそのような削除が不可能であれば、--rebuilddbオプションを使用してRPMデータベースを再構築するのがよいでしょう。
デルタRPMパッケージには、RPMパッケージの新旧バージョン間の違いが含まれています。デルタRPMを古いRPMに適用すると、まったく新しいRPMになります。デルタRPMは、インストールされているRPMとも互換性があるので、古いRPMのコピーを保管する必要はありません。デルタRPMパッケージは、パッチRPMよりもさらに小さく、パッケージをインターネット上で転送するのに便利です。欠点は、デルタRPMが組み込まれたアップデート操作の場合、そのままのRPMまたはパッチRPMに比べて、CPUサイクルの消費が目立って多くなることです。
prepdeltarpmおよびapplydeltaバイナリは、デルタRPMスイート(deltarpmパッケージ)の一部であり、デルタRPMパッケージの作成と適用に際して役立ちます。次のコマンドを使用して、new.delta.rpmというデルタRPMを作成できます。次のコマンドでは、old.rpmおよびnew.rpmが存在することが前提となります。
makedeltarpm old.rpm new.rpm new.delta.rpm
古いパッケージがすでにインストールされていれば、applydeltarpmを使用して、ファイルシステムから新たにRPMを構築できます。
applydeltarpm new.delta.rpm new.rpm
ファイルシステムにアクセスすることなく、古いRPMから構築するには、-rオプションを使用します。
applydeltarpm -r old.rpm new.delta.rpm new.rpm
技術的な詳細については、/usr/share/doc/packages/deltarpm/READMEを参照してください。
-qオプションを使用すると、rpmはクエリを開始し、(-pオプションを追加することにより)RPMアーカイブを検査できるようにして、インストールされたパッケージのRPMデータベースでクエリを行えるようにします。必要な情報の種類を指定する複数のスイッチを使用できます。詳細については、表5.1「最も重要なRPMクエリーのオプション」を参照してください。
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パッケージ情報 |
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ファイルリスト |
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ファイルFILEを含むパッケージでクエリーを行います(FILEにはフルパスを指定する必要があります)。 |
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ステータス情報を含むファイルリスト( |
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ドキュメントファイルだけをリストします ( |
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設定ファイルだけをリストします( |
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詳細情報を含むファイルリスト( |
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他のパッケージが |
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パッケージが要求する機能 |
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インストールスクリプト(preinstall、postinstall、uninstall) |
たとえば、コマンドrpm -q -i wgetは、例5.2「rpm -q -i wget」に示された情報を表示します。
rpm -q -i wget #Name : wget Relocations: (not relocatable) Version : 1.11.4 Vendor: openSUSE Release : 1.70 Build Date: Sat 01 Aug 2009 09:49:48 CEST Install Date: Thu 06 Aug 2009 14:53:24 CEST Build Host: build18 Group : Productivity/Networking/Web/Utilities Source RPM: wget-1.11.4-1.70.src.rpm Size : 1525431 License: GPL v3 or later Signature : RSA/8, Sat 01 Aug 2009 09:50:04 CEST, Key ID b88b2fd43dbdc284 Packager : http://bugs.opensuse.org URL : http://www.gnu.org/software/wget/ Summary : A Tool for Mirroring FTP and HTTP Servers Description : Wget enables you to retrieve WWW documents or FTP files from a server. This can be done in script files or via the command line. [...]
オプション-fが機能するのは、フルパスで完全なファイル名を指定した場合だけです。必要な数のファイル名を指定します。たとえば、次のコマンドを実行します。
rpm -q -f /bin/rpm /usr/bin/wget
出力は次のとおりです。
rpm-4.8.0-4.3.x86_64 wget-1.11.4-11.18.x86_64
ファイル名の一部分しかわからない場合は、例5.3「パッケージを検索するスクリプト」に示すようなシェルスクリプトを使用します。実行するときに、ファイル名の一部を、パラメータとして示されるスクリプトに渡します。
#! /bin/sh
for i in $(rpm -q -a -l | grep $1); do
echo "\"$i\" is in package:"
rpm -q -f $i
echo ""
done
rpm -q --changelog packageコマンドは、特定のパッケージに関する詳細な変更情報を日付順に表示します。
インストールされたRPMデータベースを使うと、確認検査を行うことができます。それらの検査は、-Vまたは--verifyオプションを使用して開始します。このオプションを使うと、rpmは、パッケージ内にあり、インストール以降変更されたことがあるすべてのファイルを表示します。rpmは、次の変更に関するヒントを表示するのに、8文字の記号を使用します。
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MD5チェックサム |
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ファイルサイズ |
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シンボリックリンク |
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変更時間 |
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メジャーデバイス番号とマイナーデバイス番号 |
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所有者 |
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グループ |
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モード (許可とファイルタイプ) |
設定ファイルの場合は、文字cが表示されます。/etc/wgetrc (wgetパッケージ)の変更例を以下に示します。
rpm -V wget S.5....T c /etc/wgetrc
RPMデータベースのファイルは、/var/lib/rpmに格納されています。パーティション/usrのサイズが 1 GBであれば、このデータベースは、完全なアップデート後、およそ 30 MB占有します。データベースが予期していたよりもはるかに大きい場合は、オプション--rebuilddbでデータベースを再構築するようにします。再構築する前に、古いデータベースのバックアップを作成しておきます。cronスクリプトのcron.dailyは、データベースのコピー(gzip でパックされる)を毎日作成し、/var/adm/backup/rpmdbに格納します。コピー数は/etc/sysconfig/backupにある変数MAX_RPMDB_BACKUPSで制御します(デフォルト:5)。1つのバックアップのサイズは、1GBの/usrに対しておよそ1MBです。
すべてのソースパッケージには、拡張子.src.rpm (ソース RPM)が付けられています。
ソースパッケージは、インストールメディアからハードディスクにコピーされ、YaSTを使用して展開できます。ただし、ソースパッケージは、パッケージマネージャでインストール済み([i])というマークは付きません。これは、ソースパッケージがRPMデータベースに入れられないためです。インストールされたオペレーティングシステムソフトウェアだけがRPMデータベースにリストされます。ソースパッケージを「インストールする」場合、ソースコードだけがシステムに追加されます。
(/etc/rpmrcなどのファイルでカスタム設定を指定していない限り)以下のディレクトリが、/usr/src/packagesの下でrpmとrpmbuildから使用可能でなければなりません。
YaSTでソースパッケージをインストールすると、必要なコンポーネントがすべて/usr/src/packagesにインストールされます。 SOURCES内のソースおよび調整ファイルとSPECS内の関連.specファイルです。
システムコンポーネント(glibc、rpmなど)で実験を行わないでください。システムが正しく動作しなくなります。
次の例は、wget.src.rpmパッケージを使用します。ソースパッケージをインストールすると、次のようなファイルが生成されます。
/usr/src/packages/SOURCES/wget-1.11.4.tar.bz2 /usr/src/packages/SOURCES/wgetrc.patch /usr/src/packages/SPECS/wget.spec
rpmbuild -bX /usr/src/packages/SPECS/wget.specコマンドは、コンパイルを開始します。Xは、ビルド処理のさまざまな段階に対して使用されるワイルドカードです(詳細については、--helpの出力またはRPMのドキュメントを参照してください)。以下に簡単な説明を示します。
-bp
/usr/src/packages/BUILD内のソースを用意します。アンパック、パッチしてください。
-bc
-bpと同じですが、コンパイルを実行します。
-bi
-bpと同じですが、ビルドしたソフトウェアをインストールします。警告:パッケージがBuildRoot機能をサポートしていない場合は、設定ファイルが上書きされることがあります。
-bb
-biと同じですが、バイナリパッケージを作成します。コンパイルに成功すると、バイナリパッケージは、/usr/src/packages/RPMSに作成されるはずです。
-ba
-bbと同じですが、ソース RPMを作成します。コンパイルに成功すると、バイナリは/usr/src/packages/SRPMSに作成されるはずです。
--short-circuit
一部のステップをスキップします。
作成されたバイナリRPMは、rpm -iコマンドまたはrpm -Uコマンドでインストールできます。rpmを使用したインストールは、RPMデータベースに登場します。
specファイルのBuildRootディレクティブは、SLE12以降は非推奨です。この機能がまだ必要な場合は、回避方法として--buildrootオプションを使用してください。背景についての詳細は、https://www.suse.com/support/kb/doc?id=7017104にあるSupprt Database(サポートデータベース)を参照してください。
多くのパッケージにつきものの不都合は、ビルド処理中に不要なファイルが稼働中のシステムに追加されてしまうことです。これを回避するには、パッケージのビルド先の定義済みの環境を作成するbuildを使用します。このchroot環境を確立するには、build スクリプトが完全なパッケージツリーと共に提供されなければなりません。パッケージツリーは、NFS経由で、またはDVDから ハードディスク上で利用できるようにすることができます。build --rpms directoryで位置を指定します。rpmと異なり、buildコマンドは、ソースディレクトリで.specファイルを検索します。/media/dvdの下でシステムにマウントされているDVDを使用して(上記の例と同様に)wgetをビルドするには、次のコマンドをrootとして使用します。
cd /usr/src/packages/SOURCES/ mv ../SPECS/wget.spec . build --rpms /media/dvd/suse/ wget.spec
これで、最小限の環境が/var/tmp/build-rootに確立されます。パッケージは、この環境でビルドされます。処理が完了すると、ビルドされたパッケージは/var/tmp/build-root/usr/src/packages/RPMSに格納されます。
buildスクリプトでは、他のオプションも多数使用できます。たとえば、スクリプトがユーザ独自のRPMを処理するようにするには、ビルド環境の初期化を省略するか、rpmコマンドの実行を上記のビルド段階のいずれかに制限します。build --helpコマンドとman buildコマンドで、詳細な情報が得られます。
Midnight Commander (mc)は、RPMアーカイブの内容を表示し、それらの一部をコピーできます。アーカイブを仮想ファイルシステムとして表し、Midnight Commanderの通常のメニューオプションを使用できます。F3キーを使用してHEADERを表示します。カーソルキーとEnterキーを使ってアーカイブ構造を表示します。F5キーを使用してアーカイブコンポーネントをコピーします。
フル機能のパッケージマネージャをYaSTモジュールとして使用できます詳細については、Chapter 8, Installing or Removing Softwareを参照してください。