第6章 Beagleを使った検索

目次

6.1. Beagleの使用
6.2. 検索のヒント
6.3. Property Search(プロパティ検索)の実行
6.4. 検索の環境設定
6.5. 他のディレクトリのインデックス作成
6.6. ファイルとディレクトリにインデックスをつけない
6.7. インデックスするデータソースの選択
6.8. Beagleの無効化
6.9. 詳細情報

Beagleは、検索要求に対応するために個人情報領域(通常はホームディレクトリ)にインデックスを付ける検索ツールです。Beagleを利用すれば、ドキュメント、電子メールと添付ファイル、Web履歴、IM/IRCチャット、アドレス帳の連絡先、カレンダの予定、ノート、ソースコード、画像、音楽/ビデオファイル、アーカイブとその内容、およびアプリケーションなど、さまざまなものを検索することができます。

6.1. Beagleの使用

Beagleを使用するには、コンピュータをクリックして検索に検索する文字列を入力し、Enterキーを押します。結果は[デスクトップ検索]ダイアログボックスに表示されます。

コンピュータ>他のアプリケーション>システム>検索の順にクリックするか、ターミナルからbeagle-searchを使用して起動することで、デスクトップ検索にアクセスすることもできます。

[Note]検索サービスの有効化

Beagleを使用するには、検索サービスを有効にする必要があります。無効になっている場合は、検索結果の代わりに、検索サービスが実行していませんページが表示されます。ログイン時に自動的にサービスを起動するをクリックし、検索サービスを起動するをクリックして、サービスを永久に有効にします。

図6.1 デスクトップ検索ダイアログボックス

デスクトップ検索ダイアログボックス

結果のリストはファイルを開くのに使用したり、メールで転送したり、ゴミ箱に移したり、ファイルマネージャで表示できます。結果リストの項目を右クリックして、オプションを選択します。結果リストのアイテムで使用可能なオプションは、そのファイルの種類により決定します。リストのファイルを選択するとファイルのプレビュー、タイトル、パス、最終修正またはアクセス日などの情報が表示されます。

図6.2 ファイルを選択した[デスクトップ検索]ダイアログボックス

ファイルを選択した[デスクトップ検索]ダイアログボックス

検索対象ドロップダウンを使用して、検索を特定のタイプのソース(アプリケーション、ドキュメント、画像、電子メール、Webページ、連絡先など)に限定します。表示メニューでは名前、関連性、またはファイルの最終修正日にしたがって、結果リストの項目がソートできます。

6.2. 検索のヒント

  • 検索する用語には、大文字と小文字の両方を使用できます。検索処理において、大文字と小文字は区別されません。

  • オプションの用語を検索するには、「OR」を使用します(例、apples OR oranges)。

    [Important]

    オプションの検索語を指定する場合、ORは大文字にする必要があります。

  • 検索する用語を除外するには、負の記号(-)を除外したい用語の前に入力します(例、「apples -oranges」と入力すると、「apples」を含むが「oranges」を含まない結果を検索します)。

  • 検索する用語の基本形が検索時に使用されます(たとえば、「driving 」は「drive 」、「drives 」、および「driven 」と一致します。

  • 完全に一致するフレーズまたは単語を検索するには、引用符()でそのフレーズまたは単語を囲みます。

  • “a”、“the”、および“is”などの一般的な語は無視されます。

6.3. Property Search(プロパティ検索)の実行

デフォルトでは、Beagle検索ツールは文書のテキストおよびそのメタデータにある用語を検索します。特定のプロパティにある単語を検索するには、property: queryを使用します。たとえば、「author:john」と入力すると、著者のプロパティに「John」という単語がリストされたファイルを検索します。

表6.1 サポートされているプロパティキーワード

キーワード

適用項目

プロパティ

album

音楽ファイル

アルバム名

artist

音楽ファイル

アーチスト名

著者

ドキュメント

ドキュメントの著者(ドキュメントの作成者と同じ)

作成者

ドキュメント

ドキュメントの作成者、dc:creatorにマップされる(例:PDFファイルの作成者)

電子メール

アドレス帳

電子メールアドレス

emblem

ファイル

Nautilusで使用されるエンブレム

extension または ext

ファイル

ファイルの拡張子(例、extension:jpeg or ext:mp3)。拡張子なしのファイルを検索する場合は、extension:またはext:を使用します。

ジャンル

音楽ファイル

音楽のジャンル

imagecomment

画像ファイル

IPTCキャプションまたはExifコメントのある画像中のコメントや説明

imagemodel

JPEGイメージ

カメラの型式(例:EOS2D)

imagetag

画像ファイル

F-スポットおよびDigikam画像タグとIPTCキーワード

inarchive

ファイル

アーカイブ内部のファイルに対してinarchive:trueを使用します。

inattachment

ファイル

電子メールの添付ファイルに対してinattachment:trueを使用します。

mailfrom

[電子メール]

送信者名

mailfromaddr

[電子メール]

送信者の電子メールアドレス

mailinglist

[電子メール]

メーリングリストのID (例:dashboard-hackers.gnome.org)

mailto

[電子メール]

受信者名

mailtoaddr

[電子メール]

受信者の電子メールアドレス

speakingto

チャット

話者

title

ドキュメント

ドキュメントのタイトル、dc:titleにマップされる(例:HTMLファイルのtitleタグ)


プロパティ検索は、6.2項 「検索のヒント」で説明されているルールに従って実行されます。除外クエリまたはORクエリとしてプロパティ検索を使用できます。また、フレーズは、「クエリ」として使用できます。たとえば、次の行は、「apple」という単語を含むすべてのPDFまたはHTML文書、著者名に「john」を含むすべてのPDFまたはHTML文書、および書名に「oranges」という単語を含まないすべてのPDFまたはHTML文書を検索します。

apple ext:pdf OR ext:html author:john -title:oranges

6.4. 検索の環境設定

[デスクトップ検索の設定]ダイアログボックスを使用して、Beagle検索の初期設定を設定します。

  1. コンピュータ>コントロールセンター>システム>検索設定の順にクリックします。

    また、[デスクトップ検索]ダイアログボックスで検索+初期設定の順にクリックして開くこともできます。

    [デスクトップ検索の設定]ダイアログ ボックス
  2. 次のオプションから選択します。

    自動的に検索&インデックス作成サービスを起動する:  セッションへのログイン時に検索デーモンを自動的に開始する場合に、このオプションを選択します。Beagleの検索機能を使用する場合、このデーモンが動作していなければなりません。

    バッテリーを使用している時でもインデックスを作成する:  コンピュータがバッテリ動作中に、データのインデックスを作成する場合、このオプションを選択します。このオプションを無効にすると、ラップトップコンピュータでSUSE Linux Enterprise Desktopを利用している場合に、バッテリ動作中はインデックスの作成を中止したいような場合に役立ちます。

    スクリーンセーバの実行中により積極的にインデックスを作成する:  スクリーンセーバを実行している場合、コンピュータがアクティブに使用されておらず、より多くのリソースをインデックス処理に充てることが可能であると考えられます。このオプションは、コンピュータがバッテリ動作中の場合には適用されません。

    検索する語句の入力を止めたら自動的に検索を開始する:  デスクトップ検索ウィンドウの検索フィールドへの文字列の入力を止めたらすぐに検索を開始する場合に、このオプションを選択します。このオプションは、メインメニューの検索フィールドには関係ありません。

    検索ウィンドウを表示するホットキー:  <Ctrl> +<Alt>+ファンクションキーの組み合わせを指定して、[デスクトップ検索]ウィンドウを表示する入力キーを選択できます。キーは、デフォルトの入力キーです。

  3. OKをクリックします。

6.5. 他のディレクトリのインデックス作成

Beagleのデフォルトでは、ホームディレクトリのインデックスしか作成されません。ホームディレクトリのインデックスを作成しない場合は、[デスクトップ検索の設定]ダイアログボックスのインデックスの作成タブのホームフォルダのインデックスを作成するオプションの選択を解除してください。他のフォルダのインデックスも作成する場合は、次の手順に従ってください。

  1. コンピュータ+その他のアプリケーション+システム+検索設定の順にクリックします。

    また、[デスクトップ検索]ダイアログボックスで検索+初期設定の順にクリックして開くこともできます。

  2. インデックスタブをクリックします。

    Beagleインデックスの初期設定
  3. ダイアログボックスの全般セクションの追加をクリックします。

  4. インデックスを作成するディレクトリを選択して、開くをクリックします。

    少なくとも、追加するディレクトリの読み込みパーミッションがあることを確認します。

  5. インデックスを作成するディレクトリのリストからディレクトリを削除するには、目的のディレクトリをリストから選択して削除をクリックします。

  6. OKをクリックします。

6.6. ファイルとディレクトリにインデックスをつけない

[検索の初期設定]ダイアログボックスを使用して、インデックスを付けたくないリソースを指定することができます。これらのリソースには、ディレクトリ、パターン、メールフォルダ、オブジェクトの種類が含まれます。

  1. コンピュータ+その他のアプリケーション+システム+検索設定の順にクリックします。

  2. Indexingタブをクリックします。

  3. プライバシーセクションの追加をクリックします。

  4. インデックス付けから除外するリソースを選択し、そのリソースまたはファイル名のパターンへのパスを指定します。

  5. OKを2回クリックします。

6.7. インデックスするデータソースの選択

Beagleでは、さまざまなデータソース、さまざまなアプリケーション(たとえばEvolutionメール、メモおよびタスク、Pidgin会話、Tomboyメモ、Nautilusメタデータなど)からのデータ、ファイル、アプリケーション、文書、マニュアルページなどにインデックスを設定できます。Beagleでインデックスを設定するデータソースを選択するには、次の手順に従います。

  1. コンピュータ+その他のアプリケーション+システム+検索設定の順にクリックします。

  2. データソースタブをクリックします。

  3. インデックスを設定するデータソースをチェックします。

  4. OKをクリックします。

  5. Alt+F2を押し、

    beagled --replace

    と入力した後<Enter>キーを押して検索サービスを再起動して変更を有効にします。

6.8. Beagleの無効化

低性能のコンピュータでは、Beagleで使用するリソースが多くなりすぎる場合があります。Beagleを無効にするには、コンピュータ>コントロールセンター>システム>検索設定>検索中の順にクリックし、自動的に検索&インデックス作成サービスを起動するオプションのチェックをオフにします。

また、/etc/beagle/crawl-rules/ディレクトリで構成ファイルを編集することによりBeagleを無効にできます。Beagleを無効にするには、オプションCRAWL_ENABLEDno in all crawl-*files in the directoryに設定します。

6.9. 詳細情報

Beagleの詳細については、次のWebサイトで入手可能です。


SUSE Linux Enterprise Desktop GNOME ユーザガイド 11 SP3