第20章 Amarok、Kaffeine、およびその他:音楽と動画の再生

目次

20.1. ミキサー
20.2. 音楽ファイルの再生
20.3. オーディオCDの取り扱い
20.4. ムービーファイルの再生
20.5. トラブルシューティング

概要

インストール時に、YaSTはお使いのコンピュータにあるサウンドカードを自動的に検出および設定します。YaSTによって自動検出されない場合(または、新しいサウンドカードを取り付けた場合)は、YaSTを起動して、[サウンド]モジュールからサウンドカードを手動設定します。そこでは、必要に応じて、PulseAudioを無効にすることもできます。詳細については、項 「Setting Up Sound Cards」 (第5章 Setting Up Hardware Components with YaST, ↑導入ガイド)を参照してください。サウンドカードを設定したら、ミキサーを使って音量やバランスを調整したり、他のサウンドアプリケーションを起動したりできます。

Linuxには、幅広いサウンドとマルチメディアのアプリケーションが含まれます。一部のアプリケーションは、デフォルトでLinuxシステムにインストールされます。ここで取り上げているアプリケーションを使用して、CD、音楽ファイル、およびムービーファイルの再生時の音量やバランスを調整できます。独自のオーディオデータをレコーディングし、圧縮することもできます。

リストに含まれているアプリケーションがデフォルトでシステムにインストールされていない場合には、YaSTを使って不足しているパッケージをインストールしてください。YaSTのパッケージ管理ツールの検索機能を使って、パッケージを見つけてください。ソフトウェアのインストールの詳細については、第6章 Installing or Removing Software (↑導入ガイド)を参照してください。

20.1. ミキサー

ミキサーは、音量、サウンド出力とコンピュータの入力のバランスをコントロールする使いやすい方法です。

多様なミキサーがありますが、その主な相違点はユーザインタフェースの外観です。ただし、特定のハードウェア用に設計されたミキサーもあります。使用可能なミキサーの中から、ニーズに最適なミキサーを選択します。

デフォルトのKDEミキサーアプリケーションは、KMixです。デスクトップのパネルにミキサーアイコン(スピーカー記号)が表示されない場合は、<Alt> + <F2>を押してから、「kmix」を入力するか、メインメニューからミキサーを起動します。デフォルトでは、システムトレイにあるKMixアイコンをクリックすると、マスタコントローラが表示されます。ここから、全体的なボリュームを調整できます。複数チャネルのサウンド設定を細かく制御するには、KMixアイコンを右クリックして、[Show Mixer Window]を選択します。

すべてのチャネルのボリュームを個別にミュートおよび増減できます。マスタチャネルとして使用するチャネルを変更する必要がある場合は、KMixアイコンを右クリックし、[Select Master Channel(マスタチャネルの選択)]をクリックします。ミキサーウィンドウに表示するチャネルの多少にかかわらず、[設定]+[Configure Channels(チャネルの設定)]を選択し、表示するチャネルを選択します。

図20.1 KMixミキサーウィンドウ

KMixミキサーウィンドウ

[Tip]ミキサーの開始

一般に、ミキサーアプリケーションは、他のサウンドアプリケーションより前に開いておくことをお勧めします。ミキサーを使用して、サウンドカードの入力と出力のコントロール設定を調整します。

PulseAudioサウンドシステムを使用する場合は、[PulseAudio音量調節ツール]でミキサーのようなアプリケーション(pavucontrolパッケージ)を使用して、ハードウェアデバイスの音量を制御し、各再生ストリームの音量を別々に制御できます。

20.2. 音楽ファイルの再生

Linuxには、Ogg VorbisやWAVファイルなどの音楽ファイルを再生するための、さまざまなプログラムが用意されています。Ogg Vorbisは無償のオーディオ圧縮形式で、現在では大部分のオーディオプレーヤーおよびポータブルMP3プレイヤーでもサポートされています。アプリケーションによりサポートされるファイルタイプは、使用するエンジンによって異なります。

20.2.1. Amarok音楽プレーヤー

Amarok音楽プレーヤーでは、さまざまなオーディオ形式の再生、プレイリストの作成、インターネットラジオステーションでのストリーミングオーディオブロードキャストの再生を行えます。サポートされるファイルタイプは、使用するエンジンによって異なります。

Amarokを起動するには、<Alt> + <F2>を押して、「amarok」と入力します。

20.2.1.1. Amarokのメインウィンドウ

デフォルトでAmarokのメインウィンドウは、左側のブラウザパネル、中央のコンテキストビュー、右側のプレイリストの3つの主要部分に分かれています。ブラウザパネルとコンテキストビューにはどちらも、複数のタブが含まれています。タブをクリックしてビューを切り替え、そこで使用可能な情報にアクセスします。ブラウザペインでタブを2度クリックすると、ブラウザペインは非表示になり、左側のコンテキストビューが拡張されます。

図20.2 Amarok—メインウィンドウ

Amarok—メインウィンドウ

ブラウザパネル

次のタブが含まれます。

コレクション:  個人用の音楽コレクションが表示されます。上部の検索フィールドを使用すれば、特定のアーティストまたはタイトルを検索するフィルタを作成できます。コレクションの表示を設定したり、コレクションを再編成する場合は、ブラウザパネルの右側にあるレンチアイコンをクリックします。[コレクション]タブのカスタマイズの詳細については、手順20.8「[コレクション]タブのカスタマイズ」を参照してください。

インターネット:  Amarok用に設定されたインターネットサービスが表示されます。サービスの設定方法の詳細については、20.2.1.5項 「Amarokの設定」を参照してください。エントリをクリックして、それぞれのサービスにアクセスします。サービスのリストに戻るには、左上の矢印アイコンをクリックします。

プレイリスト:  特定の条件に基づいてダイナミックプレイリストを作成しましょう。以前に保存したプレイリストにアクセスし編成するには、[マイプレイリスト]をクリックします。プレイリストタブから、ポッドキャストを追加または更新することもできます。プレイリストの詳細については、手順20.3「プレイリストの保存とエクスポート」を参照してください。ポッドキャストの詳細については、手順20.1「ポッドキャストの登録と再生」を参照してください。

ファイルリスト:  標準のKDEファイルマネージャに対応するファイルブラウザが表示されます。このビューは、再生するオーディオファイルを見つけるために設計されていますが、コレクションに追加することはできません。上部のアイコンを使用してファイルシステムをナビゲートし、ビューを変更したりブックマークを作成したりします。

コンテキストビュー

現在再生されているトラックの情報が表示されます。このビューの設定に応じて、[アルバム]タブ、[ブックマーク]タブ、[現在のトラック]タブ、[歌詞]タブ、[メディアデバイス]タブ、[サービス]タブ、および[Wikipedia]タブが使用できます。ビューを変更するには、いずれかのタブをクリックします。コンテキストビューの設定方法については、手順20.9「コンテキストビューのカスタマイズ」を参照してください。

プレイリスト

再生対象として追加されたトラックのリストが表示されます。このリストには、音楽コレクションのトラック、インターネットからのストリーム、またはポッドキャストを含められます。現在再生されているトラックはリスト内で強調表示されます。プレイリストの下部のアイコンを使用して、現在のプレイリストをクリア、変更、保存、またはエクスポートしたり、レンチアイコンをクリックしてプレイリストのレイアウトを設定します。プレイリストの詳細については、20.2.1.3項 「プレイリストの使用」を参照してください。

20.2.1.2. 音楽およびポッドキャストの再生

Amarokでは、さまざまなソースからの音楽(ハードディスク上の音楽コレクションやインターネットからのストリーム)を再生できます。

プレイリスト領域に入力するには、左側のブラウザパネルから右側のプレイリストパネルに項目をドラッグアンドドロップするだけです(またはダブルクリックしてプレイリストに移します)。これは、[コレクション][インターネット]、または[ファイル]タブの項目に有効です。複数の項目を選択するには、ShiftまたはCtrlを押しながら項目を選択してください。または、いずれかのタブで項目を右クリックし、プレイリストにそれを追加するか、現在のプレイリストをこの項目に置き換えるかを選択します。

プレイリスト内のアイテムをダブルクリックすると再生されます。または、Amarokメインウィンドウの上部にあるコントロールボタンを使用して、プレイリスト内の項目を再生、一時停止、停止、またはスキップします。

たとえば、Last.fmの隣人の音楽を再生するには、[インターネット]+[Last.fm]+[私のご近所さん]の順に選択し、プレイリストにこのエントリを追加して再生を開始します。

通常、Amarokはプレイリストパネルのすべてのトラックを始めから終わりまで再生し、最後のトラックの再生後、停止します。再生モードおよび動作を変更するには、[プレイリスト]+[ランダム]、または[プレイリスト]+[繰り返し]の順に選択し、目的のオプションを選択します。プレイリストに項目を手動で追加し、ランダムな順序で再生する代わりに、手順20.4「ダイナミックプレイリストの作成」の説明に従って、Amarokでダイナミックプレイリストを作成することもできます。

手順20.1 ポッドキャストの登録と再生

ポッドキャストは一連のオーディオ(ビデオ)ファイルであり、定期的にリリースされ、Webフィードに登録すると自動的にダウンロードできます。ブラウザパネルの[プレイリスト]タブで、ポッドキャストの追加および管理ができます。ポッドキャストディレクトリWebサービスがAmarok用に設定されている場合は、そこから膨大なポッドキャストにアクセスできます。

  1. すでにURLがわかっているポッドキャストチャネルを追加するには、[プレイリスト]タブに切り替え、[ポッドキャストを追加]をクリックします。

  2. ポッドキャストURLを次のダイアログにコピーまたは入力し、[OK]をクリックして確認します。

  3. ポッドキャストチャネルを右クリックして、コンテキストメニューを開きます。ここでは、プレイリストへのポッドキャストの追加やロード、エピソードのダウンロード、ポッドキャストの設定、購読の削除、またはポッドキャストチャネルの更新ができます。

  4. このポッドキャストチャネルの更新をAmarokで自動的にスキャンする場合、または新しいエピソードを自動的にダウンロードする場合は、ポッドキャストチャネルを右クリックして[設定]を選択します。ポッドキャスト設定ダイアログでは、Amarokがこのポッドキャストを保存する場所を指定したり、エピソードの保存数を制限することもできます。

  5. 統合Webサービスを使用して利用可能なポッドキャストを参照するには、[インターネット]タブに切り替えて[ポッドキャストディレクトリ]をクリックします。Amarok Webサービスの詳細については、手順20.7「基本的なAmarok設定の定義」を参照してください。

    [ポッドキャストディレクトリ]を初めてクリックすると、Amarokがポッドキャストのリストを自動的に、数秒で取得します。または、[更新]をクリックしてリストを再ロードさせます。利用可能なポッドキャストはカテゴリ別に格納されます。

  6. ポッドキャストのリストを参照するか、検索フィールドに検索語を入力して特定のポッドキャストをフィルタします。

  7. ポッドキャストの自動更新を設定するには、ポッドキャストを選択して[購読]をクリックします。

  8. 前述の手順ステップ 1からステップ 1の説明に従って、購読したポッドキャストを表示および管理します。

手順20.2 Webラジオの再生

Webラジオストリームを再生すると、Amarokには、ステーションで再生されている現在のタイトルおよびトラックも表示されます。

  1. 特定のストリーム(Webラジオチャネルなど)を再生するには、[プレイリスト]+[ストリームを追加]の順に選択します。

  2. 次のダイアログにストリームURLをコピーするか入力し、[OK]をクリックして確認します。ストリームは自動的に右側のプレイリストパネルに追加されます。

  3. プレイリスト内のストリームエントリをダブルクリックすると、再生が始まります。または、Amarokメインウィンドウの上部にあるコントロールボタンから、ストリームを再生、一時停止、または停止することもできます。

20.2.1.3. プレイリストの使用

音楽コレクションから右側のプレイリストパネルに複数の項目を追加した場合は、後から再使用できるように、現在のトラックをプレイリストとして保存しエクスポートすることもできます。

プレイリストパネルに項目を手動で追加し、特定の再生モードを設定する代わりに、Amarokでダイナミックプレイリストを使用することもできます。ダイナミックプレイリストを使用すれば、コレクションのトラックをランダムな順序で再生したり、Amarokで音楽をミックスし続いてダイナミックモードをオンにする方法を指定できます。

手順20.3 プレイリストの保存とエクスポート

プレイリストを保存しておくと、後から[プレイリスト]タブからアクセスして、Amarokで再度再生できます。この反対に、プレイリストをエクスポートすると、保存してAmarok外でも使用できます。

  1. プレイリストを保存するには、プレイリストパネルの下部にある[プレイリストを保存]アイコンをクリックします。

    ブラウザパネルは自動的に[プレイリスト]タブに切り替わります。[マイプレイリスト]の下に新しく追加されたプレイリストが表示され、プレイリストの名前を入力するように求められます。名前を入力しない場合、作成日時が自動的にプレイリストの名前として設定されます。

  2. [マイプレイリスト]にフォルダを作成するには、[フォルダを追加]アイコンをクリックします。

  3. 右側のプレイリストパネルから、[マイプレイリスト]の下に表示されたプレイリストエントリに、新しいアイテムをドラッグアンドドロップして、すでに保存したプレイリストを変更することもできます。

  4. プレイリストをロード、名前変更、または削除するには、プレイリストを右クリックし、コンテキストメニューから適切なメニュー項目を選択します。

  5. Amarok以外のプレーヤーでプレイリストを使用するには、プレイリストパネルの下部にある[プレイリストをエクスポート]アイコンをクリックします。

    [Note]他のプレーヤーとのプレイリストの共有

    プレイリストは、m3u形式で保存すると、この形式を使用する他のプレーヤーと共有することができます。

  6. プレイリストの場所およびファイル名を選択するか入力し、[保存]をクリックします。

手順20.4 ダイナミックプレイリストの作成

ダイナミックプレイリストを使用すると、コレクションからトラックをランダムな順序で再生したり、確率ベースの基準(補正)に従って補正したプレイリストを作成できます。特定の基準に正確に従って([比率])重み付けしたランダムプレイリストと、特定の基準におおよそ従って([ファジーマッチ])重み付けしたランダムプレイリストを作成できます。ダイナミックプレイリストを設定するときに、両方のタイプの補正を混在させることができます。

  1. Amarokメインウィンドウの左側にある[プレイリスト]タブをクリックし、[ダイナミックプレイリスト]を選択します。

  2. どの基準にも一致しないランダムプレイリストを作成するには、[プレイリスト]ドロップダウンリストをRandom(デフォルト値)に設定し、[オン]チェックボックスを有効にします。ランダムに作成されたトラックのリストが、プレイリストパネルに表示されます。

  3. 正確に一致する基準を追加するには

    1. [比率]カテゴリの[追加]アイコンをクリックします。

    2. [一致]ドロップダウンリストから目的の基準を選択します。

    3. [値]ドロップダウンリストから、この基準に対して設定する値を選択します。

    4. [比率]スライダを使用して、プレイリストのどの部分がこの基準に一致するかを指定します。

  4. おおよそ一致する基準を追加するには

    1. [ファジーマッチ]カテゴリの[追加]アイコンをクリックします。

    2. [一致]ドロップダウンリストから目的の基準を選択します。

    3. [値]ドロップダウンリストから、この基準に対して設定する値を選択します。

    4. [正確さ]スライダを使用して、この基準にどれだけ正確に一致するかを指定します。

  5. 必要に応じて比率またはファジーマッチを追加します。

  6. 補正を削除するには、この補正の前にある[削除]アイコンをクリックします。

  7. ダイナミックプレイリストの現在の設定を保存するには、[ダイナミックプレイリスト]カテゴリの右上にある[保存]アイコンをクリックして名前を入力します。

    これで、保存したダイナミックプレイリスト設定は、[プレイリスト]ドロップダウンリストからいつでもアクセスできます。

  8. 選択したダイナミックプレイリストを使用するには、[オン]チェックボックスを有効にします。

  9. プレイリスト領域内の現在のトラックを、新しく生成したダイナミックプレイリストに置き換える場合は、[再補充]をクリックします。

20.2.1.4. 音楽コレクションの管理

[Note]多数のサービスが適切なタグ付けに依存しています

オーディオデータを圧縮(リッピング)する場合、トラックごとにタグが格納されます。タグには、アーティスト、トラック、アルバム、または音楽ジャンルに関する情報などのメタデータが含まれます。通常、タグはリッピングプロセス中に自動的に割り当てられますが、手順20.6「タグ、統計、評価の編集」の説明に従って手動で修正する必要が生じる場合もあります。

多くのサービス(Amazonからカバーを取得したり、音楽をLast.fmにスクロブルするなど)は、コレクションの適切なタグ付けに依存します。適切でないと、失敗したり、間違ったデータが転送されます。

Amarokには、個人用の音楽コレクションを管理するオプションが多数用意されています。たとえば、Amarokでは、音楽コレクションに加えられた変更のスキャン、トラック情報(タグまたは評価および統計など)の編集、または各アルバムのカバーアートワークの自動取得を行うことができます。

20.2.1.5項 「Amarokの設定」の説明に従ってコレクションを新規作成して基本設定を行ったら、いつでも[ツール]+[コレクションを更新]の順に選択して、更新を開始できます。この結果、コレクションフォルダに行った変更が[コレクション]タブに即座に反映され、次のチェック中にAmarokが自動的にコレクションを更新するまで待機する必要がありません。

不明なアーティストまたはアルバムのトラックは、コレクションの最初にある[不明]の下にグループ化されます。コンピレーションアルバムは[複数のアーティスト]の下に表示されます。アルバムをコンピレーションアルバムとしてマークを付けるには、アルバムを右クリックして[複数のアーティストに表示]を選択します。

特定のトラックまたはアルバムのコレクションを検索またはフィルタするには、タイトル(またはその一部)を上部の検索フィールドに入力します。入力した各文字列によって検索が絞り込まれ、ブラウザ内の選択内容が入力に従って調整されます。[ジャンル][ビットレート]などの特定のメタデータを検索する、または複数の検索オプションを組み合わせるには、検索フィールドの右側にある[フィルタを編集]ボタンをクリックして、詳細なフィルタオプションが用意されたダイアログを開きます。

次に、実行可能な非常に一般的なタスクの例を示します。

手順20.5 アルバムカバーの割当て

Amarokのカバーマネージャでは、音楽コレクションのカバーを簡単に追加、修正、または取得できます。自動カバー取得機能が設定されている場合、Amarokは、Amazon Webサーバからアルバムカバーを取得しようと試みます。Amarokがアルバムカバーを見つけられない場合(コレクションに適切なタグが付けられていない場合や、アルバムの入手方法が直販チャネルに限られている場合など)、カバーやカスタム画像を手動で割り当てることもできます。

設定を変更していない限り、アルバムカバーは[コレクション]タブ、コンテキストビュー、およびオンスクリーンディスプレイ(またはPlayWolfなどの外部ウィジェット)上に表示されます。

カバーの取得は音楽コレクションのタグに基づきます。Amarokは、Artist - Albumクエリを使用して、Amazonからカバーを検索します。コレクションに付けるタグをより的確なものにすれば、自動的にカバーを取得するヒット率が上がります。

  1. 各アルバムのカバーアートワークをAmarokで自動取得する場合、[設定]+[Amarokを設定]+[一般]の順に選択し、設定ダイアログで個々のオプションを有効にします。

  2. 変更内容を確認し、設定ダイアログを閉じます。

  3. AmarokがカバーをどのAmazon Webサーバから取得するかを指定するには、[ツール]+[カバーマネージャ]の順にクリックします。

    図20.3 Amarok—カバーエディタ

    Amarok—カバーエディタ

  4. [Amazonのロケール]ドロップダウンリストから、最もニーズに合ったWebサーバの場所を選択します。

  5. Amarokが自動的に一部のカバーを取得できなかった場合、[表示][カバー未取得アルバム]に設定することによって、取得できなかったカバーを確認できます。

  6. 必要に応じて、[Amazon のロケール]を変更し、[未取得のカバーを取得]をクリックします。

  7. 取得がまだ成功していない場合、または特定のカバーに満足していない場合は、カバーを右クリックして[カバーを取得]を選択し、検索文字列を編集して検索を手動で調整します。

  8. カバーを削除するには、個々のカバーを右クリックして[カバーの設定を解除]を選択します。

  9. 自分のカバー画像をすでにお持ちの場合は、アルバムカバーを右クリックし、[カスタムカバーを設定]を選択することで、その画像を割り当てることができます。

手順20.6 タグ、統計、評価の編集

タグは通常、音楽をリッピングするときに自動的に作成されますが、場合によってはタグの編集や修正が必要になることがあります。タグの編集以外にも、Amarokでは、評価やスコアなどのトラックに関する統計を手動で編集できます。Amarokは、曲を再生した回数や、最後まで再生したか(またはスキップしたか)どうかに基づいて、自動的にスコアを曲に割り当てます(0-100の範囲)。曲の再生が終わるごとに、スコアは変更されます。

  1. アーティスト、アルバム全体、または個々のトラックのタグを編集または設定するには、[コレクション]タブで個々のエントリを右クリックして、[トラックの詳細を編集]を選択します。

  2. [タグ]タブで、必要に応じて情報を追加または調整します。

  3. トラックのカスタム評価を設定したりスコアを変更するには、[統計]タブに切り替えます。

  4. 色が変わるまで、星形記号の上にマウスポインタを置きます。黄色に表示される星が多いほど、評価は高くなります。マウスボタンをクリックして、評価を設定します。

  5. 必要に応じて、トラックの評価も調整します。

  6. [保存して閉じる]をクリックして変更内容を確定します。

20.2.1.5. Amarokの設定

Amarokには、さまざまな設定オプションが用意されています。最初の起動時に行う最も重要な設定は、個人用の音楽コレクションのフォルダと、再生に使用するバックエンドおよびサウンドシステムの指定です。音楽コレクションがなくてもAmarokを使用できますが、コレクションを作成することをお勧めします。強力で高度な機能のほとんどは、既存のコレクションにのみ使用できます。

これ以外にも、Amarokには、人気の高いインターネットラジオおよび音楽コミュニティWebサイトであるLast.fmのサポートなど、有効または無効にできる統合インターネットサービスが含まれています。

手順20.7 基本的なAmarok設定の定義

  1. [設定]+[Amarokを設定]の順に選択して、Amarok設定ダイアログにアクセスします。

  2. [コレクション]をクリックし、ツリービューで、Amarokが音楽ファイルをスキャンするフォルダ(複数可)を選択します。

  3. Amarokでフォルダを再帰的にスキャンしたり、音楽フォルダでの変更を監視するように、個々のオプションを有効にします。

  4. 既存の音楽コレクションを(たとえば旧版のAmarokから)インポートする場合、[コレクションをインポート]をクリックし、画面の手順に従います。

  5. 設定ダイアログの[再生]カテゴリから、必要に応じて、バックエンドおよび音楽再生用の出力デバイスを調整することもできます。調整するには、[設定]をクリックして[音と映像の設定]モジュールを開きます(KDE[個人設定]からでもアクセスできます)。リストから使用できる出力デバイスの詳細については、個々のエントリ上にマウスを動かしてください。

  6. Amarokと統合したWebサービスを検出するには、[インターネットサービス]カテゴリをクリックします。そこから、[Ampache]Webメディアサーバ、[Jamendo]有償および無償音楽ダウンロード、[Last.fm]音楽コミュニティ、[Magnatuneストア][MP3tunes]音楽ロッカーまたはポッドキャストおよびシャウトキャストディレクトリなど、複数のサービスへのアクセスを有効にしたり、無効にしたり、設定することができます。

    一部のサービスは登録の必要があります。サービスにサインアップする、またはすでに存在しているアカウントにデータを入力するには、サービスの横のレンチアイコンをクリックします。

  7. 現在再生されているトラックのカバーやアーティストなどの情報を表示した[オンスクリーンディスプレイ]の外観を使用またはカスタマイズするには、[OSDを使う]を有効にします。

  8. 必要に応じて外観オプションを設定し、プレビューを目的の場所にドラッグして、オンスクリーンディスプレイを表示する位置を指定します。

  9. [適用]をクリックして、変更内容を確定します。

[Tip]Amarokウィジェットの使用

オンスクリーンディスプレイを使用して現在のトラックに関する情報を表示する代わりに、情報の表示用またはAmarokの制御用の外部ウィジェット(たとえば、PlayWolfウィジェット)をデスクトップに追加することもできます。ウィジェットの追加またはダウンロード方法の詳細については、手順 「Adding Widgets to the Desktop」 (↑KDE User Guide)を参照してください。

基本設定を指定する以外にも、Amarokでは、メインウィンドウのほとんどのパネルをカスタマイズできます。コレクションの表示方法、コンテキストビューに表示する情報、および右側のプレイリスト内のトラックの表示方法を指定できます。

手順20.8 [コレクション]タブのカスタマイズ

  1. コレクションの格納と表示の基準を変更するには、[コレクション]タブの右上にある[ソートのオプション]アイコンをクリックします。

  2. メニューの上部に表示される事前定義された基準のいずれかを設定します。

  3. または、[第1レベル][第2レベル]、および[第3レベル]を使用して、独自のソートオプションを作成します。

  4. アルバムの発行年とカバーアートをコレクションに表示するかどうかを指定します。

手順20.9 コンテキストビューのカスタマイズ

多数のアプレットから選択して、コンテキストビューに表示できます。これによって、個々のアプレットをクリックすることで、現在再生されているトラックに関するさまざまな情報にアクセスできます。たとえば、Wikipediaアプレットは、アーティストの名前を検索し、対応するWikipediaの記事をコンテキストブラウザに表示します。[現在のトラック]には、アルバムカバー(該当する場合)と、現在のトラックに関連した再生統計が表示されます。トラックの歌詞を自動的に検索し、コンテキストビューに表示するには、歌詞アプレットを追加します。このアプレットは、Amarok用に設定された1つまたは複数の歌詞スクリプトに基づきます。スクリプトを追加するには、[スクリプトマネージャ]を使用します。[スクリプトマネージャ]は、Amarokメインウィンドウ内の[ツール]メニューから使用できる

  1. 表示するアプレットを設定するには、コンテキストビューの右下にあるレンチアイコンをクリックします。コンテキストビューの下部にあるパネルが変わり、その設定オプションが表示されます。

  2. アプレットを追加するには、いずれかの[追加]アイコンをクリックします。

  3. 矢印アイコンを使用して、使用可能なアプレットのリストをスクロールします。

  4. エントリをクリックして個々のアプレットを追加します。

  5. アプレットをパネル内の別の場所に移動させるには、カーソルが十時線の形状に変わるまで、マウスポインタをそれぞれのアプレットの上に置きます。パネル内の目的の場所にカーソルを移動させ、もう一度クリックしてアプレットを挿入します。

  6. アプレットを削除するには、アプレットの[削除]アイコンをクリックします。

  7. 設定モードから出て、アプレットをその位置に固定するには、レンチアイコンをクリックします。

手順20.10 プレイリストのカスタマイズ

Amarokには、右側のプレイリストパネル用の事前定義されたレイアウト設定が複数含まれていますが、独自のレイアウトを最初から(またはいずれかのデフォルトレイアウトに基づいて)作成することもできます。

  1. 事前に定義されたいずれかのレイアウトを選択するには、プレイリストの下部にあるレンチアイコンをクリックして、[デフォルト][グループ化なし]、または[詳細]の順に選択します。

  2. 独自のレイアウトを作成するには、レンチアイコンをクリックし、[プレイリストのレイアウトを設定]を選択します。

  3. [利用可能なレイアウト]でデフォルトレイアウトをクリックすると、右側の[ヘッド][本体]、および[シングル]タブでレイアウトごとに設定されたオプションが表示されます。

  4. [利用可能なレイアウト]の下にあるアイコンを使用して、新しいプレイリストを最初から作成するか、新しいレイアウトの基本として既存のレイアウトをコピーします。新しいレイアウトの名前を入力します。

  5. 右側のそれぞれのタブで、最上部の行からそれぞれのタブに目的の要素をドラッグアンドドロップして、Amarokが表示する要素を設定します。

  6. 要素をクリックして動かすことで、タブ上の要素の位置を変更します。

  7. [イタリック][ボールド]か、または[左揃え]か、[中央揃え]か、[右揃え]かなどの書式オプションを設定するには、要素を右クリックして、それぞれのオプションを選択します。

  8. タブから要素を削除するには、要素をドラッグして最上部の行まで戻します。

  9. 目的どおりにすべてのオプションを設定したら、[OK]をクリックして[プレイリストレイアウトエディタ]を閉じ、新しく指定したレイアウトを保存します。

    これで、レンチアイコンをクリックし、コンテキストメニューからレイアウトの名前を選択すれば、いつでも新しいプレイリストレイアウトに切り替えられます。

20.2.1.6. Amarokトレイアイコン

他のKDEアプリケーションと同様、AmarokはKDEのシステムトレイにアイコンを追加します。このアイコンを使用して、Amarokの多くの機能をコントロールできます。アイコン上にマウスポインタを置くと、現在再生されているトラックについての情報が表示されます。マウスホイールをスクロールすると、再生音量を同時に調整できます。左クリックを1回行うと、再生に影響を与えることなくアプリケーションウィンドウが閉じます。もう一度クリックすると、ウィンドウが再度開きます。マウスの中ボタンをクリックすると再生が一時停止します。再開するには、中ボタンを再びクリックします。右クリックすると、プレーヤーコントロールへのアクセスおよびAmarokの終了を行うコンテキストメニューが開きます。

<Shift>キーと<Ctrl>をマウスとともに使用すると、より高度な機能にアクセスできます。マウスホイールをスクロールさせる間、<Shift>キーをホールドすることによって、現在のトラック内を検索します。マウスホイールをスクロールさせる間、<Ctrl>キーをホールドすることによって、プレイリスト内にあるトラックをスキップします。

トレイアイコンにあるアイテムをドラッグアンドドロップして、現在のプレイリストに追加することもできます。トラックをプレイリストに付加するか、付加して再生するか、または現在のトラックのあとに挿入するかを尋ねるポップアップメニューが開きます。

20.2.1.7. 詳細情報

Amarok 2.xの詳細については、次のWebサイトを参照してください。

20.3. オーディオCDの取り扱い

音楽トラックを再生するには、多くの方法があります。CDを再生するか、そのデジタル化バージョンを再生します。ここでは、CDプレーヤーアプリケーションを取り上げ、オーディオCDをデジタル化するために使用するアプリケーションについても説明します。

独自のCDの作成方法は、第23章 K3b:CDとDVDの書き込みを参照してください。

[Important]CDDAとアナログCDの再生

オーディオCDを再生するには、2つの方法があります。アナログCDを再生できるCD/DVDドライブは、オーディオデータを読み出してサウンド出力デバイスに送ります。PCMCIA、FireWire、またはUSBを使用して接続されている外付けドライブは、CDDA (Compact Disk Digital Audio)を使用してオーディオデータを抽出してからデジタルPCMとして再生する必要があります。ここで取り上げるプレーヤーはCDDAをサポートしていません。CDDAのサポートを必要とする場合は、XMMSを使用してください。

20.3.1. KsCD—オーディオCDプレーヤー

KsCDは使いやすいオーディオCDプレーヤーであり、-kscdパッケージに付属しています。インストールされている場合、<Alt> + <F2>を押し、「kscd」を入力してアプリケーションを起動します。

図20.4 KsCDのユーザインタフェース

KsCDのユーザインタフェース

20.3.2. オーディオデータの圧縮:リッピング

オーディオ圧縮は、さまざまなツールによって実行できます。ここでは、コマンドラインを使用してオーディオデータをエンコードして再生する方法について説明します。一部のグラフィカルアプリケーションにはオーディオ圧縮機能もあります。

20.3.2.1. KonquerorによるオーディオCDの圧縮またはDolphin

KonqueroとDolphinの両方で、オーディオCDをリッピングできます。KonquerorまたはDolphinで実際のリッピングプロセスを開始する前に、個人設定でオーディオCDとOgg Vorbisエンコーダの処理方法を設定します。メインメニューから、[デスクトップの設定]を選択し、[詳細]+[音楽CD]をクリックします。設定モジュールは、[一般][名前]、および[Ogg Vorbis Encoder]の3つのタブに分かれています。通常、適切なCDデバイスが自動的に検出されます。自動検出が失敗し、CDデバイスを手動で設定する必要がない限り、このデフォルト設定を変更しないでください。エラー修正およびエンコーダー優先度もここで設定できます。[Ogg Vorbis Encoder (Ogg Vorbisエンコーダ)]タブでは、エンコードの品質を指定します。リッピングしたオーディオデータのアルバム、トラック、およびアーティストの情報をオンラインで検索するように設定するには、[トラック情報の追加]を選択します。

KonquerorまたはDolphinを起動するには、<Alt> + <F2>を押して、konquerorまたはdolphinを入力します。CDをCD-ROMドライブに挿入し、[場所]バーに「audiocd:/」と入力します。KonquerorまたはDolphinのウィンドウにCDのトラックとフォルダが一覧表示されます。

解凍されたオーディオデータをディスクに保存するには、.wavファイルを選択して別のKonquerorまたは Dolphinのウィンドウにドラッグして、目的の保存先にコピーします。Ogg Vorbisのエンコードプロセスを開始するには、 Ogg Vorbis フォルダまたはこのフォルダのファイルをKonquerorまたはDolphinの別のウィンドウにドラッグします。Ogg Vorbisフォルダを目的の場所にドロップすると、すぐにエンコードが始まります。

図20.5 KonquerorによるCDデータのリッピング

KonquerorによるCDデータのリッピング

20.3.2.2. オーディオデータのエンコードと再生のためのコマンドラインツール

Ogg Vorbis (vorbis-toolsパッケージ)は無償のオーディオ圧縮形式で、現在では大部分のオーディオプレーヤーおよびポータブルMP3プレイヤーでもサポートされています。このプロジェクトのWebページはhttp://www.xiph.org/vorbisです。

お使いのシステムには、Ogg Vorbisをサポートするツールがいくつか付属しています。oggenc は、WAVファイルをOggにエンコードするために使用するコマンドラインツールです。指定された.wavファイルをOgg Vorbisに変換するには、oggenc myfile.wavを実行します。-hオプションで、その他のパラメータの概要が表示されます。Oggencは可変ビットレートでのエンコードをサポートします。この方法で、より高度な圧縮も実現できます。ビットレートの代わりに、必要な品質を-qパラメータで指定することもできます。-bパラメータは、平均ビットレートを決定します。-m-Mを使用すると、最小と最大のビットレートを指定できます。

ogg123は、コマンドラインOggプレーヤーです。ogg123 mysong.oggなどのコマンドを使用して起動します。

20.4. ムービーファイルの再生

SUSE Linux Enterprise Desktopに同梱されている複数のムービープレーヤーから好きなプレーヤーを選択できます。たとえばKaffeineは、XineやMPlayerなどの複数のバックエンドとともに実行できます。

Kaffeineを起動するには、<Alt> + <F2>を押し、「kaffeine」と入力します。

Kaffeineで再生可能な形式は、バックエンドによって異なります(デフォルトではXineが使用されます)。Xineは、最も一般的なマルチメディア形式の多くを解釈します。詳細については、http://www.xine-project.org/を参照してください。

プレーヤーのエンジンでフォーマットがサポートされていない場合は、YaSTとともにインストールできる適切なコーディックを検索するように推奨されます。

図20.6 Kaffeineメインウィンドウ

Kaffeineメインウィンドウ

Kaffeineは、インターネット上にストリームされるマルチメディアも再生でき、また、Konquerorのプラグインとして使用できます。通常オプションには、フルスクリーンモードでのファイルの再生、ファイル構造内での移動などがあります。ビデオのスナップショットを撮り、画像として保存することもできます。

20.5. トラブルシューティング

オーディオ出力が得られない場合は、次のことをチェックしてください。

サウンドカードは設定されていますか?

サウンドカードがYaSTにより適切に設定されているかどうかをチェックします。詳細については、項 「Setting Up Sound Cards」 (第5章 Setting Up Hardware Components with YaST, ↑導入ガイド)を参照してください。

ミキサーアプリケーションの音量コントロール

マスタチャネル、およびミキサーアプリケーションで使用可能なその他のチャネルの音量コントロールをチェックします。詳細については、20.1項 「ミキサー」を参照してください。

キーボードによる音量コントロール

また、多くのキーボードには、音量をコントロールするためのキーが存在します。キーボードの音量コントロールキーをチェックしてください。

アプリケーションの音量コントロール

また、大半のマルチメディアアプリケーションで音量コントロールが提供されています。音楽または動画ファイルを再生するために使用するアプリケーションで、音量コントロールをチェックしてください。

個人設定でのサウンド設定

個人設定のサウンドシステム設定のデフォルトをチェックしてください。[デスクトップの設定]を選択することにより、メインメニューからアクセスします。[個人設定]で、[マルチメディア]をクリックして、[音と映像の設定]を開きます。

外部デバイスが適切に接続されているか

スピーカまたはヘッドホンなどの外部デバイスがコンピュータに接続されている場合、右ポートに適切に接続されていることをチェックします。