第10章 Tomboy:デスクトップメモ

目次

10.1. ノートの作成
10.2. すべてのメモの検索
10.3. メモのリンク
10.4. メモのアクセス
10.5. メモのテキストの書式設定
10.6. HTMLへのメモのエクスポート
10.7. メモの削除
10.8. メモの印刷
10.9. Tomboyの初期設定

Tomboyは、毎日扱っているアイデアおよび情報をまとめるためのGNOMEデスクトップメモアプリケーションです。中でも、あらゆる種類のデータの収集とソート、アイデアの書き留め、連絡先の割り当て、およびTo-Doリストの作成に役立ちます。

Tomboyはまた、次のようなメモのカスタマイズに役立つ編集機能を備えています。

Tomboyは、GNOMEパネルにあり、デフォルトではGNOMEのログイン時に自動的に起動されます。また、[コンピュータ]+[他のアプリケーション]+[ツール]+[Tomboyメモ]をクリックすることにより、Tomboyを起動できます。Tomboyパネルアイコン

10.1. ノートの作成

新しいメモを作成するには、GNOMEパネルで[Tomboyメモ]アイコンをクリックし、[新しいメモの作成]を選択します。Tomboyパネルアイコン

図10.1 新しいTomboyのメモ

新しいTomboyのメモ

メモを編集するには、コンテンツ領域をクリックし、キーボードを使用してコンテンツの追加および削除を行います。新しいTomboyのメモメモの1行目には、タイトルが含まれます。デフォルトでは、テキスト「新しいメモ#」が入力されます。タイトルを変更するには、該当行をクリックし、キーボードを使用します。デフォルトでは、新しいノートの作成時にコンテンツ領域にフォーカスが置かれています。したがって、コンテンツ領域をクリックしなくても、直接ノートの編集を始めることができます。メモの内容の書式設定については、10.5項 「メモのテキストの書式設定」を参照してください。

メモは自動的に保存されます。

次に、関連するメモとアイディアをリンクすることにより、作成したメモを整理できます。詳細については、10.3項 「メモのリンク」を参照してください。

10.2. すべてのメモの検索

すべてのメモの概要を表示するには、クリックして、[すべてのメモを検索]を選択します。デフォルトでは、[すべてのメモを検索]ダイアログボックスに、更新された順序でメモが表示されます。ソート順を変更するには、[メモ]または[前回変更日]の列見出しをクリックします。昇順と降順を切り替えるには、列見出しを2回クリックします。Tomboyパネルアイコン

図10.2 [すべてのメモを検索]ダイアログボックス

[すべてのメモを検索]ダイアログボックス

[検索]フィールドにテキストを入力することにより、特定のメモを検索できます。メモのリストは自動的に更新され、一致するテキストを含むメモのみが一覧に表示されます。

[すべてのメモを検索]ダイアログボックスに表示されたメモを開くには、次のいずれかを行います。

  • メモをダブルクリックします。

  • メモを選択し、[ファイル]+[開く]をクリックします。

  • メモを右クリックし、[開く]を選択します。

  • メモを選択し、<Ctrl> + Oを押します。

10.3. メモのリンク

現在のメモでテキストを強調表示し、ツールバーの[リンク]ボタンをクリックすることにより、Tomboy内のメモをリンクできます。これにより、新しいノートが作成され、ノートの現在のノートのタイトルに下線が引かれます。

たとえば、現在のノートにフレーズレジュメが含まれる場合、このテキストを選択し、[リンク]をクリックしてタイトルレジュメを含む新しいノートを作成できます。 また、クリックすると新しいレジュメノートが開くリンクが現在のノートに作成されます。

図10.3 Tomboyメモのリンク

Tomboyメモのリンク

メモのタイトルを変更すると、そのメモに対する他のメモのリンクが自動的に更新されます。現在のメモで別のメモの名前を入力すると、そのメモに自動的にリンクします。現在のメモにリンクする他のメモを表示するには、[ツール]+[ここにどのようなリンクが?]をクリックします。

10.4. メモのアクセス

メモにアクセスするには、GNOMEパネルでTomboyアイコンをクリックし、最近メニューで表示または作成したいずれかのメモを選択するか、古いメモを検索します(詳細については、10.2項 「すべてのメモの検索」を参照してください)。Tomboyパネルアイコン

最近にアクセスしたメモにかかわらずパネルメニューに常に強制的にメモを表示するには、メモの右側の画びょうのアイコンをクリックしてメニューに固定します。パネルメニューに固定されたメモには、 のような画びょうのアイコンが表示されます。パネルメニューに固定されていないメモには、 のような画びょうのアイコンが表示されます。

10.5. メモのテキストの書式設定

Tomboyツールバーの[テキスト]ボタンを使用して、メモのテキストに書式を設定できます。[テキスト]ボタンには、次のオプションを含むドロップダウンメニューが表示されます。

元に戻す

現在のセッションでメモに加えた以前の変更を元に戻すことができます。キーボードを使用して最後の変更を取り消すには、<Ctrl>+Zを押します。

やり直し

元に戻す機能を使用して削除した変更をやり直すことができます。キーボードを使用して最後の変更をやり直すには、<Shift>+<Ctrl>+Zを押します。

太字

メモのテキストを太字にするには、変更するテキストを選択した後、[テキスト]ドロップダウンメニューから[太字]オプションを選択します。また、テキストを選択した後、<Ctrl>+Bを押すこともできます。

イタリック

メモのテキストをイタリックにするには、変更するテキストを選択した後、[テキスト]ドロップダウンメニューから[イタリック]オプションを選択します。また、テキストを選択した後、<Ctrl>+Iを押すこともできます。

取消し線

選択したテキストに線を引きます。取消し線を引くには、目的のテキストを選択し、[テキスト]ドロップダウンメニューから[取消し線]オプションを選択します。また、テキストを選択した後、<Ctrl>+Sを押すこともできます。

強調表示

選択したテキストの周囲の背景を黄色にします。強調表示するには、目的のテキストを選択し、[テキスト]ドロップダウンメニューから[Highlight(強調表示)]オプションを選択します。また、テキストを選択した後、<Ctrl>+Hを押すこともできます。

固定幅

固定幅スタイルでは、テキストで固定幅のフォントを使用できます。既存のテキストを変更するには、変更するテキストを選択し、[テキスト]ドロップダウンメニューから[固定幅]オプションを選択します。また、入力するテキストを固定幅のスタイルにするには、[テキスト]ドロップダウンメニューから[固定幅]オプションを選択します。

フォントサイズ

このメニューには、4つのオプション([小さい][標準][大きい][非常に大きい])があります。これらの各オプションは、メモで選択したテキストで使用可能なフォントのサイズを表します。フォントサイズを変更するには、変更するテキストを選択し、[テキスト]ドロップダウンメニューからいずれかのフォントサイズのオプションを選択します。

行頭文字

箇条書きを開始または終了するには、[テキスト]ドロップダウンメニューから[箇条書き]オプションを選択します。カーソルが箇条書きにある場合は、[Increase Indent(インデントを増やす)]オプションおよび[Decrease Indent(インデントを減らす)]オプションが有効になります。

箇条書きの詳細については、10.5.1項 「箇条書きの使用」を参照してください。

Increase Indent(インデントを増やす)

箇条書きにカーソルを置いてこのオプションを選択すると、現在の行が右に移動します。

Decrease Indent(インデントを減らす)

箇条書きにカーソルを置いてこのオプションを選択すると、現在の行が左に移動します。

Find in This Note(このメモで検索)

現在のメモのテキストを検索できます。このオプションを選択すると、メモの下側に検索バーが表示されます。キーボードを使用して検索バーを開くには、Ctrl+Fを押します。

検索するテキストを入力します。テキストを入力すると、すべての一致箇所が強調表示されます。[Next(次を検索)]をクリックすると、次の一致箇所が強調表示され、カーソルが置かれます。[前へ]をクリックすると、以前の一致に移動します。

検索バーを閉じるには、左上隅にある[X]をクリックするか、<ESC>キーを押します。

10.5.1. 箇条書きの使用

Tomboyの箇条書きは、階層的に体系化されたコンテンツを作成するために役立ちます。ここでは、箇条書きの作成および書式設定について説明します。

10.5.1.1. 箇条書きの開始

箇条書きを開始するには、次のいずれかの方法に従います。

  • [テキスト]ドロップダウンメニューから[箇条書き]を選択します。

  • 自動的に作成された箇条書き記号の直後にテキスト行を入力し、<Enter>キーを押します。

10.5.1.2. 箇条書きの終了

箇条書きを終了するには、次のいずれかの操作を行います。

  • [テキスト]ドロップダウンメニューから[箇条書き]を選択します。

  • 空白の箇条書き行で<Enter>キーを押します。

  • 現在の行が箇条書きの一部ではなくなるまで、[テキスト]ドロップダウンメニューから[Decrease Indent(インデントを減らす)]を選択します。

  • 現在の行が箇条書きの一部ではなくなるまで、<Shift>+<Tab>を押します。

10.5.1.3. インデントを増やす

箇条書きの行のインデントを増やすには、[テキスト]ドロップダウンメニューから[Increase Indent(インデントを増やす)]を選択するか、または<Tab>キーを押します。

10.5.1.4. インデントを減らす

箇条書きの行のインデントを減らすには、[テキスト]ドロップダウンメニューから[Decrease Indent(インデントを減らす)]を選択するか、または<Shift>+<Tab>を押します。

10.6. HTMLへのメモのエクスポート

1つ以上のメモからHTML(Hypertext Markup Language)文書を作成できます。

  1. エクスポートするメモで、[ツール]ドロップダウンメニューから[HTMLにエクスポート]オプションを選択します。

  2. HTMLファイルを保存する場所を指定します。

  3. 現在のメモに含まれるリンクのリンク先であるメモをエクスポートする場合は、[リンクされたメモのエクスポート]を選択します。いずれかのメモに存在するリンクのメモをすべてエクスポートするには、[その他のリンク付きメモを全て含める]を選択します。

  4. [保存]をクリックします。

10.7. メモの削除

メモを削除するには、Tomboyツールバーの[削除]ボタンをクリックします。メモとその内容を完全に削除するかどうかを尋ねるダイアログボックスが表示されます。[削除]をクリックするとメモが完全に破棄され、[キャンセル]をクリックするとプロセスが中止されます。

他のメモからこのメモへのリンクは依然として存在しますが、起動時にメモが再作成されます。

10.8. メモの印刷

現在のメモを印刷するには、[ツール]ドロップダウンメニューの[印刷]オプションを選択します。標準のGNOMEの[印刷]ダイアログボックスが表示されます。

10.9. Tomboyの初期設定

Tomboyの初期設定を変更するには、GNOMEパネルでTomboyアイコン(Tomboyパネルアイコン)を右クリックし、初期設定を選択します。対応するタブの[編集中]、[ホットキー]、[同期]、および[アドイン]に関連する初期設定を設定できます。

10.9.1. 初期設定の編集

[初期設定]ダイアログの[編集中]タブでは、メモの編集に関連するオプションを設定できます。

図10.4 Tomboyの編集の初期設定

Tomboyの編集の初期設定

編集の初期設定には、次の設定が含まれます

入力時にスペルチェック

スペルの間違いに赤の下線が引かれ、右クリックによるコンテキストメニューに修正候補が表示されます。

WikiWordsの強調表示

フレーズThatLookLikeThisのリンクを作成します。リンクをクリックすると、リンクテキストに対応するタイトルを含む新しいノートが作成されます。

カスタムフォントを使用します。

メモで使用するカスタムフォントを設定します。このオプションが無効の場合は、デフォルトのシステムフォントが使用されます。

新しいメモのテンプレート

新たに作成されたノートで使用されるデフォルトのテキストを設定します。

10.9.2. ホットキーの初期設定

[初期設定]ダイアログの[ホットキー]タブでは、Tomboyのさまざまな機能を実行するためのグローバルなキーの組み合わせを設定できます。キーの組み合わせを設定するには、[ホットキーのリスン]チェックボックスを選択する必要があります。このオプションのオンまたはオフを切り替えるには、<Alt>+Hを押します。

図10.5 Tomboyのホットキーの初期設定

Tomboyのホットキーの初期設定

ホットキーの初期設定には、次の設定が含まれます。

メモメニューの表示

メモのメニューを開くためのキーの組み合わせを指定します。

ここから開始を開く

Tomboyとともにプレインストールされたここから開始メモを開くためのキーの組み合わせを指定します。

新しいメモの作成

新しいメモを作成するためのキーの組み合わせを指定します。

すべてのメモを検索を開く

すべてのメモを検索]ダイアログボックスを開くためのキーの組み合わせを指定します。

10.9.3. 同期の初期設定

[初期設定]ダイアログの[同期]タブでは、Tomboyの他のインスタンスのメモ、通知メモを共有し、通知の受信、メモの取得を行うことができます。この機能はたとえば、デスクトップおよびラップトップで実行するTomboyの別個のインスタンスで単一のメモセットを操作する場合に役立ちます。

図10.6 Tomboyの同期の初期設定

Tomboyの同期の初期設定

同期の初期設定には、次の設定が含まれます。

サービス

同期ファイルの場所を指定します。デフォルトで「ローカルファイル」または「WebDAVサーバ」を選択できます。リモートの場所に対して同期するには、[アドイン]タブをクリックし、[同期]+[SSH Sync Service Add-in(SSH同期サービスアドイン)]を選択し、[有効]をクリックします。これにより、[サービス]ドロップダウンリストに[SSH(sshfs FUSE)]オプションが追加されます。

選択したサービスで必要な情報を指定し、[保存]をクリックします。

詳細

ローカルメモと設定された同期サーバのメモの間で競合が検出された場合の処理を指定します。競合の発生時に、ローカルメモの名前を変更するか、またはローカルメモを同期サーバ上のメモで置き換えるかを選択するように求めるメッセージの表示の有無を選択できます。

クリア

現在の同期設定をクリアします。同期設定をクリアすることを選択した場合、新しい設定を保存するときに、メモを再同期化することが必要になる場合があります。

メモを同期するには、開いているメモで[ツール]+[メモとの同期]をクリックします。

10.9.4. アドインの初期設定

[アドイン]タブ付きページでは、Tomboyアドイン(以前のプラグイン)を有効にして設定できます。Tomboyには、バックリンク、Bugzillaリンク、Evolutionメール統合、HTMLへのエクスポート、固定幅、日次のメモ、印刷サポート、Sticky Notesインポートなどの複数のプリインストールされたアドインが付属しています。

インストールされたアドインのリストは、[アドイン]タブ付きのページの左側に表示されます。アドインを有効または無効にするには、必要なプラグインを選択し、[有効にする]または[無効にする]をクリックします。

図10.7 Tomboyのアドインの初期設定

Tomboyのアドインの初期設定

Tomboyアドインページには、追加アドインが存在します。$HOME/.tomboy/addinsフォルダに新しいアドインを置きます。