第5章 Kontact:電子メールとカレンダリング

目次

5.1. Kontactの概要
5.2. メール
5.3. 連絡先
5.4. カレンダ
5.5. KontactとGroupWiseユーザ
5.6. 詳細情報

概要

Kontactは、複数のKDEアプリケーションの機能を1つの使いやすいインタフェースに統合した個人情報管理ツールです。これらのアプリケーションには、KMail (電子メール)、KOrganizer (カレンダ)、KAddressBook (連絡先管理)、KNode (ニュースグループ)、およびKNotes (ノート) が含まれます。KontactはKDEデスクトップの空いている領域に容易に配置できます。また、Kontactはさまざまなグループウェアサーバに接続します。ジャーナルエントリ、スパムやウイルスのフィルタリング、RSSリーダなどの追加機能も備えています。

Kontactはメインメニューから起動します。または、Alt+F2を押して「kontact」と入力します。一部の機能だけが必要な場合には、複合のアプリケーションとしてではなく、個々のコンポーネントを開くこともできます。

5.1. Kontactの概要

図5.1「Kontactの要約ビュー」で、デフォルトのウィンドウビューが表示されます。別のコンポーネントにアクセスするには、左側のセクションにあるアイコンを使用します。要約には、近づきつつある誕生日やTo-Do、および新規メールのメッセージ数などの基本情報が表示されます。ニュースセクションでは、RSSフィードにアクセスして興味のある最新ニュースを読むことができます。表示される情報を設定するには、設定+概要表示の設定の順に選択します。

図5.1 Kontactの要約ビュー

Kontactの要約ビュー

メール

左側のフォルダ領域には、自分のメールフォルダ(メールボックス)から成るリストがあり、メッセージの総数と未読の件数が表示されます。特定のフォルダを選択するには、そのフォルダをクリックするだけです。そのフォルダ内のメッセージが、右上のフレームに表示されます。フォルダ内のメッセージの件数は、アプリケーションウィンドウの下端にあるステータスバーにも表示されます。

各メッセージの件名、送信者、および受信日時が、右側のヘッダ領域に表示されます。特定のメッセージをクリックすると、そのメッセージが選択され、メッセージウィンドウ内に表示されます。列の見出し(件名、送信者、日時など)のいずれかをクリックすると、メッセージをソートできます。現在選択されているメッセージの内容は、ウィンドウのメッセージフレームに表示されます。添付ファイルは、その添付ファイルが使用しているMIMEタイプに基づき、メッセージの最後にあるアイコンとして、またはインラインで表示されます。

連絡先

このコンポーネントの左上のフレームには、現在有効なアドレス帳に登録されているすべてのアドレスが表示されます。左下のフレームには、アドレス帳と、各人が現在アクティブかどうかが一覧表示されます。右側のフレームには、現在選択されている連絡先が表示されます。上にある検索バーを使用して、特定の連絡先を検索できます。

カレンダ

カレンダビューは、複数のフレームに分割されています。デフォルトでは、今月の小さなカレンダを含むフレームと、今週の週表示を含むフレームが表示されます。To-Doリスト、現在のイベントまたはTo-Doの詳細表示、およびそれぞれの状態を示すカレンダリストもあります。別の表示を選択するには、ツールバーまたは表示メニューを使用します。

To-Doリスト

To-doリストには、タスクのリストが表示されます。リストに新しいタスクを追加するには、上にあるフィールドをクリックします。既存の項目の列を右クリックすると、その列の値を変更できます。タスクをいくつかのサブタスクに分割できます。サブタスクを作成するには、タスクを右クリックして新規サブTo-Doを選択します。タスクを他の人々に割り当てることもできます。

ジャーナル

ジャーナルでは、考え事、出来事、または経験などを保存する場所を提供します。カレンダフレームの中で日にちを選択し、Add Journal Entry (ジャーナルエントリの追加)をクリックし、新しいエントリを追加します。選択した日にちに対するジャーナルエントリがすでに存在する場合は、右のフレーム内でそれを編集します。

ノート

このコンポーネントは、覚え書きとして使用します。KDEを使用している場合は、システムトレイのKNotesアイコンを使用すると、デスクトップに表示されるようになります。

フィード

[Feeds]ウィンドウは3つのフレームに分割されています。左側のRSSフィードのツリービュー、右上の部分の記事リスト、および 右下の部分の記事ビューで構成されています。ツリービューでフィードをクリックしてそれを表示します。フィードの更新、編集、または削除を行うには、対象のフィードを右クリックします。ツリービュー内のフォルダを右クリックすると、新しいフィードの追加用、または既存のフィードの操作用のメニューが開きます。

5.2. メール

Kontactは、電子メールコンポーネントとしてKMailを使用します。また、コマンドkmailにより個別に開始することもできます。KMailを設定するには、設定+KMail設定の順に選択します。KMailは機能豊富な電子メールクライアントであり、多くのプロトコルをサポートしています。

図5.2 Kontactのメールコンポーネント

Kontactのメールコンポーネント

5.2.1. IDの設定

KMailは複数の電子メールアカウント(私用または仕事用)を管理できます。異なる電子メールアカウントについて別個のIDを作成することにより、それぞれのアカウントに異なる送信元アドレス、暗号化設定、および署名を関連付けることができます。IDを作成するには、設定+Configure KMail(KMailの設定)を選択し、Identities(ID)+追加を選択します。新しいIDを最初から作成するか、コントロールセンター設定を使用するか、既存のIDを複製するかを指定します。

新しいIDを最初から作成するには、一般タブで新しいIDの名前と、自身の名前、組織、および電子メールアドレスを入力します。また、次のオプションの1つまたは複数を設定できます。

暗号

署名および暗号化メッセージのために使用する鍵を設定します。暗号化を使用するには、第8章 KGpg:データの署名と暗号化で説明しているKGpgを使用して鍵を事前に作成しておく必要があります。

Advanced

デフォルトの返信先およびデフォルトのBccアドレス(通常は空白)の入力、辞書の選択を行い、草案、送信メッセージ、およびテンプレートのフォルダを選択し、メッセージを送信するための送信アカウントを定義します。

Templates

新しいメッセージ、送信者およびリストへのデフォルトの応答、および転送メッセージで使用するカスタムテンプレートを定義します。テンプレートを使用するには、まずカスタムメッセージテンプレートの使用を有効にします。

署名

使用するには、まずEnable Signature(署名を有効にする)をクリックします。メッセージの署名方法を決定します。署名を設定するか、またはファイルまたはコマンドの出力から署名を取得する場合は、次の入力フィールドを使用します。

画像

メッセージにX-Face形式の画像を含める場合は、このタブを使用します。X-Faceでは、48 x 48ピクセルの寸法の白黒イメージのみを格納できます。下の入力フィールド、または外部リソースから画像を取得できます。

5.2.2. Creating Accounts(アカウントの作成)

電子メールを送受信する前に、1つまたは複数のアカウントを作成します。KMailでは、リモートアカウントとローカルメールボックスの両方を使用できます。アカウントでは、Kontactによる電子メールの送受信方法を設定します。この2つのタブの設定値の多くは、使用するメールサーバのシステムと配置先ネットワークによって大きく異なります。どのような設定値と項目を使用すればいいのかわからない場合は、ご利用のISP、またはシステム管理者に問い合わせてください。

リモートアカウントを設定するには、次の手順に従います。

  1. Kontactを起動し、設定+Configure KMail(KMailの設定)+アカウントを選択します。

  2. 受信タブをクリックすることにより、着信アカウントを作成します。

    1. 追加をクリックし、アカウントの種類を選択します。通常、POP3、IMAP、またはオフラインIMAPです。

    2. アカウント名(自由に選択可)、着信メールサーバ、ログイン情報、およびパスワードを入力します。

    3. 次のオプションがセットアップに役立つかどうかを判断します。

      一般+POPパスワードの保存

      KWalletを使用する場合、POPパスワードの保存をオンにします。これにより、パスワードを入力する必要がなくなるので、多少便利になります(KWalletから1度取得されます。Chapter 8, Managing Passwords with KWallet Manager (↑KDE User Guide)を参照)。

      一般+定期メールチェックを有効にする

      メールを最新の状態にする必要がある場合は、このオプションをオンにして、間隔を入力します。

      詳細+取得したメッセージをサーバに残す

      KMailは、元のメッセージをサーバに残してコピーを受信することができます。これは特にPOP3アカウントで、別のコンピュータでメールを必要とする場合に役立ちます。

      詳細+デフォルトの個人情報を使用(IMAP/オフラインIMAPのみ)

      このオプションでは個人情報を選択できます。

    4. OKをクリックして、続行します。

  3. 送信タブをクリックすることにより発信アカウントを作成し、追加をクリックしてSMTPまたはSendmailのいずれかを選択します。

    • [SMTP](デフォルト)を選択する場合は、アカウント名、SMTPサーバのホスト名を入力します。サーバでログインとパスワードが必要な場合は、サーバは認証を必要とするをチェックし、必要な資格情報を入力します。セキュリティタブを使用して、追加セキュリティ設定を指定します。

    • [Sendmail]を選択した場合は、追加設定は必要ありません。

  4. 変更を適用するには、OKをクリックしてアカウント設定ダイアログを閉じます。

ローカルメールボックスを設定するには、次の手順に従います。

  1. Kontactを起動し、設定+Configure KMail(KMailの設定)+アカウントを選択します。

  2. 受信タブをクリックすることにより、着信アカウントを作成します。

    1. 追加をクリックして、ローカルメールボックスまたはMaildirメールボックスを選択します。

    2. アカウント名を入力します。任意の名前を選択します。

    3. 目的のロック方法を指定します。通常はprocmailロックファイルのままでかまいません。

    4. OKをクリックして、続行します。

  3. ステップ 3の説明に従って、発信アカウントを作成します。

5.2.3. メッセージの作成

新しいメッセージを作成するには、メッセージ+新規メッセージの順に選択するか、ツールバーの該当するアイコンをクリックします。他の電子メールアカウントからメッセージを送信するには、5.2.1項 「IDの設定」の説明に従って設定したIDのいずれかを選択します。表示+IDの順に選択し、ポップアップメニューを表示します。宛先に、電子メールアドレス全体を入力するか、アドレス帳に入力されている氏名またはアドレスの一部を入力します。入力した文字に一致する項目がアドレス帳の中で見つかった場合、選択リストが表示されます。希望の連絡先をクリックします。入力に一致する項目が見つからなかった場合は、最後まで入力します。アドレス帳から直接選択するには、アドレスのフィールドの隣にある選択ボタンをクリックします。

メッセージにファイルを添付するには、クリップのアイコンをクリックして、添付するファイルを選択します。逆に、デスクトップまたは他のフォルダから新規メッセージウィンドウまでファイルをドラッグするか、添付メニューでいずれかのオプションを選択します。通常は、ファイルの形式は正しく認識されます。形式が正しく認識されない場合は、ファイルのアイコンを右クリックします。表示されるメニューから、プロパティを選択します。次のダイアログで形式とファイル名を設定し、説明を追加します。また、添付ファイルを署名または暗号化するかどうかも指定できます。

メッセージの作成が完了したら、メッセージ+送信を選択して直ちに送信するか、メッセージ+送信待ちの順に選択して[送信待ち]フォルダに移動します。メールを送信すると、メッセージは正常に送信された後に[送信済みメール]フォルダにコピーされます。[送信待ち]フォルダに移動されたメッセージは、編集または削除することもできます。

5.2.4. フォルダの管理

メッセージフォルダを使用すると、メッセージを整理することができます。デフォルトでは、メッセージフォルダは~/.kde4/share/apps/kmail/mailディレクトリにあります。KMailを最初に起動するときに、プログラムにより複数のフォルダが作成されます。IMAPを使用している場合は、ローカルフォルダの下にIMAPフォルダも表示されます。各着信メールサーバに対して、そのフォルダが[フォルダ]リストに表示されます。

追加フォルダでメッセージを整理する場合、リストから親フォルダを選択し、フォルダ+新規フォルダの順に選択して、新しいフォルダを作成します。ウィンドウが表示されるので、新しいフォルダの名前と形式を指定できます。

フォルダを右クリックすると、コンテキストメニューが表示されて、フォルダに対する操作が行えます。Expireを選択すれば、既読および未読のメッセージの保存期間と、削除やフォルダへの移動など、その期間の終了後に行う処理を指定できます。メーリングリストのメッセージを格納するためにフォルダを使用する場合には、フォルダ+Mailing List Managementの順に選択して、必要なオプションを設定します。

あるフォルダから別のフォルダに1つ以上のメッセージを移動するには、上のウィンドウ内にあるメッセージをドラッグし、左のウィンドウ内にある適切なフォルダにドロップします。メッセージを反転表示し、Mキーを押すか、メッセージ+移動を選択することによってもメッセージを移動できます。フォルダのリストが表示されるので、メッセージの移動先として使用するフォルダを選択します。

さらに、Favorite Folders(お気に入りフォルダ)ペインにフォルダを追加できます。これにより、特にフォルダの構成が深い場合に、よく使用するメールフォルダをすばやく開くことができます。対応するフォルダを選択し、お気に入りフォルダへの追加を選択します。

5.2.5. 電子メールの署名と暗号化

電子メールは、理論的に誰かに読まれたり、ユーザの名前で送信されたりする可能性がある安全でないメディアです。電子メールに署名することにより、署名で使用する鍵が自身にのみ使用可能であるために、電子メールの受信者がメッセージの送信者を確認できます。電子メールの内容を暗号化することにより、受信者のみが電子メールを読めるように保証できます。KMailは、電子メールの署名および暗号化の両方をサポートします。

KMailでの電子メールの署名および暗号化の準備:

  1. 8.2項 「新しい鍵ペアの生成」の説明に従って鍵のペアを生成し、8.3項 「公開鍵のエクスポート」に従って公開鍵をエクスポートします。

  2. KMailで暗号化手順の詳細を設定します。

    1. KMailを起動し、設定+Configure KMail(KMailの設定)+Identities(ID)に移動します。

    2. 暗号化および署名されたメッセージを送信するIDを選択します。変更をクリックし、暗号化に進みます。

    3. 変更をクリックしてOpenPGP署名用の鍵を変更し、ダイアログボックスから鍵を選択します。

    4. 変更をクリックしてOpenPGP暗号化用の鍵を変更し、ダイアログボックスから鍵を選択します。

  3. セキュリティ+作成に変更し、電子メールを暗号化するときに常に自身のIDの証明書も暗号化するをオンにします。このオプションを使用すると、メッセージまたはファイルをいつでも復号化できます。

  4. 変更を適用するには、OKをクリックして設定ダイアログを閉じます。

5.2.5.1. 署名済みメールの送信

実際に送信者が送信したかどうかを受信者が確認できるように、電子メールに署名します。KMailは、秘密鍵を使用してメッセージを署名します。受信者は、鍵サーバで使用可能な公開鍵を使用して署名を確認できます。電子メールを署名するには、次の手順に従います。

  1. 通常通りに電子メールを作成します。

  2. オプション+Sign Message(メッセージの署名)を選択します。

  3. 受信者がキーサーバから公開鍵をダウンロードできることがわかっている場合は、この手順を省略できます。利便性のため、添付+自分の公開鍵を添付の順に選択して、公開鍵を含む電子メールに添付ファイルを作成します。

  4. メッセージ+メールの送信により、通常通りにメッセージを送信し、入力が求められたら鍵のパスフレーズを入力します。KMailは秘密鍵を使用してメッセージを署名します。受信者は、メッセージに関連付けられた公開鍵によって署名を確認できます。

5.2.5.2. 暗号化されたメールの送信

受信者のみが内容を読むことができるように保証したい場合は常に、電子メールで暗号化を使用します。暗号化された電子メールを他のユーザと交換するには、適切な公開鍵を取得し、それをメッセージの暗号化のために使用する必要があります。相手側では、メッセージの内容を復号化するために秘密鍵を使用します。もちろん、メッセージで署名と暗号化の両方を使用することもできます。

暗号化された電子メールを送信するには、次の手順に従います。

  1. Alt+F2によりKGpgを起動し、kgpgを入力します。

  2. 受信者の公開鍵を取得します。

    • 受信者から直接入手する場合は、+鍵のインポートによりKGpgで鍵をインポートします。

    • 公開鍵サーバにアクセスし、鍵をインポートします。KGpgでファイル+Key Server Dialog(鍵サーバのダイアログ)を選択し、鍵を検索します。対応する鍵を選択し、それをキーリングにインポートします。

  3. KMailで新しいメッセージを作成します。

  4. オプション+Encrypt Message(メッセージの暗号化)を選択します。メールウィンドウに、青色の行でメッセージは暗号化されますが表示されます。

  5. メールを送信します。正しいキーの入力を求めるダイアログウィンドウが開きます。

  6. すべての鍵が正しいかどうかをチェックします。

  7. パスフレーズを入力します。

5.2.6. 他のメールプログラムからの電子メールのインポート

他のアプリケーションから電子メールをインポートするには、Kontactのメールビューでツール+メッセージをインポートの順に選択します。現在、Outlook Express、Mbox形式、電子メールテキスト形式、Pegasus Mail、Opera、およびEvolutionなどのインポートフィルタがサポートされています。インポートユーティリティは、kmailcvtコマンドを使用して単独で起動することもできます。

対応するアプリケーションを選択し、次へをクリックします。選択したタイプによっては、ファイルまたはフォルダを指定する必要があります。その後、KMailによって、自動的にプロセスが完了されます。

5.2.7. フィルタ

フィルタは、着信メールを自動的に処理するための便利な方法です。送信者やサイズなどのメールの特徴によって、メールを特定のフォルダに移動したり、不要なメールを削除したり、送信者にメールを返送したりなど、フィルタはその他にも多くのアクションを実行します。

5.2.7.1. フィルタの作成

既存のメッセージに基づいてフィルタを作成するには、適用対象のメッセージを右クリックしてフィルタを作成を選択し、フィルタの条件を選択します。フィルタを新規に作成するには、設定+フィルタの設定の順に選択します。

フィルタ条件の照合方法(すべて、またはいずれか)を選択します。次に、対象のメッセージだけに適用する条件を選択します。フィルタアクションで、条件に一致するメッセージに対するフィルタのアクションを設定します。詳細タブでは、フィルタが特定のアカウントにのみ適用されるかどうかを管理します。

5.2.7.2. フィルタの適用

フィルタは、右クリックして設定+フィルタを作成を選択したときに開くダイアログ内にリストされている順序に従って、適用されます。特定のフィルタを選択し、矢印ボタンをクリックすることにより、順序を変更できます。フィルタは、[詳細オプション]で指定した新着メッセージと送信メッセージだけに適用されます。受信済みのメッセージにフィルタを適用するには、適用対象のメッセージを右クリックして、メッセージ+Apply Filter(フィルタの適用)を選択し、適用対象のフィルタを選択します。

フィルタが期待どおりに機能しない場合は、ツール+フィルタログビューアを使用して監視できます。このダイアログでログ機能を有効にすると、フィルタがどのようにメッセージを処理したか記録されるので、問題の特定に役立ちます。

5.3. 連絡先

Kontactは、連絡先コンポーネントとしてKAddressBookを使用します。また、コマンドkaddressbookにより個別に開始することもできます。KAddressBookを設定するには、設定+KAddressBookを設定の順に選択します。特定の連絡先を検索する場合は、検索バーを使用します。フィルタを使用すると、特定のカテゴリの連絡先だけを表示できます。連絡先を右クリックするとメニューが表示され、さまざまなオプションを選択できます。たとえば、電子メールで連絡先情報を送信することができます。

図5.3 Kontactのアドレス帳

Kontactのアドレス帳

5.3.1. 連絡先の追加

電子メール内の名前や電子メールアドレスを使用して連絡先を追加するには、メール内のアドレスを右クリックしてアドレス帳で開くを選択します。新しい連絡先を追加するには、ファイル+新規連絡先の順に選択します。どちらの方法でもダイアログが表示されるので、連絡先に関する情報を入力します。

一般タブでは、名前、電子メールアドレス、電話番号などの連絡先の基本情報を入力します。カテゴリを使用してアドレスをソートすることもできます。詳細では、誕生日や配偶者の名前など、より個人的な情報を入力します。

連絡先でインスタントメッセンジャを使用している場合は、IMアドレスにそのIDを追加できます。この操作を実行して、KopeteなどのKDEチャットプログラムをKontactとともに実行すると、これらのIDに関する状態情報がKontactに表示されます。暗号設定には、連絡先の暗号化データ(公開鍵など)を入力します。

その他には、写真や予定の有無情報の場所など、ユーザの追加情報を入力します。連絡先またはアドレス帳に自分自身の情報を追加する場合は、カスタムフィールドを使用します。

連絡先をさまざまな形式でインポートすることもできます。インポートするには、ファイル+インポートを使用して形式を選択します。次に、インポートするファイルを選択します。

5.3.2. 配布リストの作成

特定のグループの人々に頻繁に電子メールのメッセージを送信する場合には、配布リストを作れば、複数のメールアドレスを1つの連絡先項目として保管できるので、グループにメールを送信するたびに、個々の名前を入力する必要がなくなります。配布リストを作成するには、以下の手順に従います。

  1. 設定+拡張バーを表示+送付リストエディタの順に選択します。新しいセクションが表示されます。

  2. 新規リストをクリックします。

  3. リストの名前を入力し、OKをクリックします。

  4. 連絡先をアドレスリストから送付リストウィンドウにドラッグアンドドロップして、リストに追加します。

  5. このリストは、メールを作成するときに、個人の連絡先と同じように使用できます。

5.3.3. アドレス帳の追加

[Important]グループウェアのアドレス帳

グループウェアリソースを追加するには、個別のツールであるGroupware Wizardを使用するのが最善の方法です。これを使用するには、Kontactを終了してから、コマンドラインでgroupwarewizardを実行するか、KDEメニューのオフィスのグループから選択します。表示されるリストからサーバタイプ(SLOX、Groupwise、Exchangeなど)を選択し、アドレスと認証データを入力します。使用可能なリソースがKontactに追加されます。

Kontactは複数のアドレス帳にアクセスできます。たとえば、Novell GroupWiseやLDAPサーバが提供する共有のアドレス帳があります。現在のアドレスブックを表示するために、表示+アドレス帳の順に選択します。アドレス帳を追加する場合は、追加をクリックし、タイプを選択して必要な情報を入力します。

アドレス帳の前のチェックボックスは、それぞれの有効状態を示します。アドレス帳を削除せずに非表示にするには、そのチェックボックスをオフにします。削除を選択すると、選択したアドレス帳がリストから削除されます。

5.4. カレンダ

Kontactは、カレンダコンポーネントとしてKOrganizerを使用します。また、コマンドkorganizerにより個別に開始することもできます。KOrganizerを設定するには、設定+Configure Calendar(カレンダの設定)を選択します。カレンダでは、アポイントを入力したり、会議をスケジューリングしたりします。必要に応じて、今後のイベントの通知を設定できます。ファイルメニューのオプションを使用して、カレンダのインポート、エクスポート、およびアーカイブを行うこともできます。

図5.4 Kontactのカレンダ

Kontactのカレンダ

5.4.1. イベントのスケジューリング

新しいイベントまたは会議を追加するには、アクション+新規イベントの順に選択します。詳細情報を入力します。リマインダでは、出席者にイベントを通知する時間(何日前、何時前、何分前など)を正確に指定します。繰り返し実施されるイベントの場合は、間隔を指定します。カレンダの特定の時点にイベントを作成するもう1つの方法は、プログラムのいずれかのカレンダビューで、対応するフィールドをダブルクリックすることです。これによって、メニューから実行した場合と同じダイアログウィンドウが表示されます。または、カレンダ表示で時間の範囲を選択して、右クリックします。

ダイアログに手動でデータを入力するか、またはアドレス帳からデータを挿入してイベントの出席者を指定します。手動で入力する場合は、新規を選択します。データをアドレス帳からインポートする場合は、アドレスの選択をクリックしてダイアログから該当するエントリを選択します。出席者の予定に合わせてイベントをスケジューリングするには、予定の有無を選択して日付を選択をクリックします。

定期的に実施されるイベントを設定するには、繰り返しタブを使用します。その他の情報(議事録など)をイベントにリンクするには、添付ファイルを使用できます。

5.4.2. カレンダの追加

[Important]グループウェアのカレンダ

グループウェアリソースを追加するには、個別のツールであるGroupware Wizardを使用するのが最善の方法です。これを使用するには、Kontactを終了してから、コマンドラインでgroupwarewizardを実行するか、KDEメニューのオフィスのグループから選択します。表示されるリストからサーバタイプ(SLOX、Groupwise、またはExchangeなど)を選択し、アドレスと認証データを入力します。使用可能なリソースがKontactに追加されます。

カレンダモジュールは、同時に複数のカレンダに接続できます。この機能は、個人のカレンダを組織のカレンダに統合する場合に役立ちます。新しいカレンダを追加するには、追加をクリックしてカレンダタイプを選択します。必須フィールドにデータを入力します。

カレンダの前のチェックボックスは、それぞれの有効状態を示します。カレンダを削除せずに非表示にするには、そのチェックボックスをオフにします。削除を選択すると、選択したカレンダがリストから削除されます。

5.5. KontactとGroupWiseユーザ

GroupWiseの使用に慣れていれば、ほとんど問題なくKontactに合わせることができるでしょう。これら2つのプログラムは多くの機能を共有しており、提供しているサービスの多くも共通しています。このセクションでは、注意すべき用語の違いと、GroupWiseユーザがKontactを十分に活用するためのヒントについて説明します。

表5.1 KontactとGroupWiseの用語の違い

GroupWise

Kontact

アポイント

イベント

予定の有無

空き時間/予定あり

メモ

Journalのエントリ

ポストされた/ポストされていない項目

出席者のないイベントは、ポストされます。イベントに主席者がある場合には、送信済みの項目になります。

仕事

To-do


5.5.1. GroupWiseメールアカウントのアクセス

GroupWiseサーバにアクセスする手順は、IMAPサーバまたはPOP3サーバにアクセスする手順と大きく異なるわけではありません。次の手順に従います。

  1. Kontactを起動し、メールコンポーネント(KMail)を選択します。

  2. メニューから設定+Configure KMail(KMailの設定)の順に選択します。

  3. アカウントを選択します。

  4. 追加により新しいアカウントを作成します。

  5. アカウントの種類を選択します。ほとんどの場合、GroupWiseアカウントはIMAPです。

  6. ログイン情報、パスワード、およびホスト名を入力し、OKをクリックして次に進みます。

5.5.2. GroupWiseカレンダのアクセス

KontactによりGroupWiseカレンダにアクセスするには、次の手順に従います。

  1. Kontactを起動し、カレンダビュー(KOrganizer)を開きます。

  2. 緑色の+アイコンをクリックします。

  3. Novell GroupWiseサーバを選択し、OKをクリックして次に進みます。

  4. 名前、URL、ユーザ、およびパスワードを入力します。URLは、使用するGroupWiseサーバ(例:https://groupwise.example.com:7191/soap)です。

  5. OKをクリックして設定を適用し、設定ダイアログを終了します。カレンダビューにGroupWiseカレンダエントリが含まれるようになりました。

5.5.3. GroupWiseユーザのためのヒント

このセクションでは、GroupWiseのユーザが、GroupWiseとKontactの違いを理解するために役立つヒントを説明します。

連絡先情報

GroupWise Messengerと電子メールの連絡先は、Kontactの連絡先情報に追加することができます。.それから、[コンタクト]表示の名前を右クリックして、電子メールを作成したり、インスタントメッセージングセッションを開始したりすることができます。

カラーコード

GroupWiseの項目、および他のソースからの項目にカラーコードを付けると役立ちます。カラーコードを付ければ、電子メール、連絡先、特定のソースからの項目についての他の情報をスキャンするのが簡単になります。

イベントに出席者を招待する

GroupWiseとは異なり、Kontactでは、自分がスケジュールしたイベントに自分自身を自動的に出席者として入れることはありません。自分自身を招待することを忘れないようにしてください。

5.6. 詳細情報

Kontactには、Kontactとその各種コンポーネントのヘルプが含まれています。ヘルプにアクセスするには、ヘルプ+Kontact Handbookの順に選択します。このプロジェクトのWebページhttp://www.kontact.orgも参考になります。


SUSE Linux Enterprise Desktop アプリケーションガイド 11 SP4