第23章 K3b:CDとDVDの書き込み

目次

23.1. データCDまたはDVDの作成
23.2. オーディオCDの作成
23.3. CDまたはDVDのコピー
23.4. ISOイメージの書き込み
23.5. マルチセッションCDまたはDVDの作成
23.6. 詳細情報

概要

K3bは、データCDとオーディオCD、DVDの書き込みを行う総合的なKDEプログラムです。メインメニューから[マルチメディア]、[CD/DVDの作成]の順に選択するか、k3bコマンドを入力して、このプログラムを起動します。次のセクションでは、基本的な書き込みプロセスを開始する方法について簡単に説明します。

23.1. データCDまたはDVDの作成

データCDまたはDVDを作成するには、次の手順に従います。

  1. ファイル+新しいプロジェクト+新しいデータプロジェクトの順に選択します。ウィンドウの下側にプロジェクトビューが表示されます。

  2. 目的のファイルおよびディレクトリをファイルリストからプロジェクトフォルダにドラッグアンドドロップします。

  3. ファイル+名前を付けて保存を選択して任意の名前を付け、このプロジェクトを保存します。

  4. メニューからプロジェクト+書き込みの順に選択するか、Ctrl+Bを押します。CD/DVDに書き込むためのさまざまなオプション用の4つのタブがあるダイアログが表示されます(図 23.1参照)。

    図23.1 書き込みプロセスのカスタマイズ

    書き込みプロセスのカスタマイズ

  5. メディアに書き込むを選択します。検出されたメディアおよびライターがこのポップアップメニューの下に表示されます。複数のライターがインストールされている場合は、ここで使用するライターを選択します。

  6. 書き込み速度を選択します。通常は自動です。

    [Warning]書き込み速度を選択する際の注意

    通常は[Auto]を選択してください。これにより、可能な最大速度が選択されます。ただし、この値を大きくしてもシステムでデータを十分高速に送信できなければ、バッファアンダーランによりディスクにエラーが発生することがあります。このようなエラーが発生した場合、大事を取って書き込み速度を低くしてください。

  7. ファイルシステム+ボリューム名の順に選択してメディアの名前を設定します。詳細情報が必要な場合は、その他のフィールド...で追加データを設定します。ほとんどの場合、オプションはそのままの設定でかまいません。

  8. 書き込みをクリックして手順を開始します。

23.2. オーディオCDの作成

基本的に、オーディオCDの作成とデータCDの作成に大きな違いはありません。次の手順に従います。

  1. メインメニューからファイル+新しいオーディオCDプロジェクトの順に選択します。

  2. 個別のオーディオトラックをプロジェクトフォルダにドラッグアンドドロップします。オーディオデータは、WAVまたはOgg Vorbisのどちらかの形式でなければなりません。プロジェクトフォルダ内でトラックを上下に移動することにより、トラックの順序を決定します。

  3. 必要に応じて、オーディオソースの開始および終了オフセットを変更します。右クリックしてソースを編集...を選択します。開始および終了オフセットを修正し、OKをクリックして続行します。

  4. 書き込みをクリックしてダイアログウィンドウを開きます。

  5. パラメータを指定して、書き込み速度およびその他のオプションを調整します。オーディオCDに書き込む場合、書き込みエラーのリスクを減らし、メディアの寿命を延ばすために書き込み速度を低くしてください。

    複数のアルバムからのトラックをオーディオCDに混在させる場合、多くの場合、録音レベルは同じではありません。上級タブの音量レベルをノーマライズオプションを使用して、音量を調整できます。

  6. 書き込みを使用して、実際の書き込みプロセスを開始します。

前の手順は多くの場合で有効です。ただし、CD Textを利用してオーディオCDを向上させることができます。CD Textを使えば、テキスト情報(CDのタイトル、アーティスト名、トラック名など)をCDに追加できます。この機能をサポートしているCDプレーヤは、この情報を読み取って表示することができます。オーディオトラックにCDテキスト情報を追加するには、まずトラックを選択します。右クリックしてプロパティを選択し、開いたウィンドウに必要な情報を入力します。また、CDDBの照会をクリックすることにより、インターネットからトラック情報をダウンロードできます。

23.3. CDまたはDVDのコピー

CDまたはDVDをコピーするには、次の手順に従います。

  1. コピーするメディアを挿入します。

  2. メインメニューからツール+メディアからコピー...の順にクリックします。図 23.2に示すようなダイアログボックスが表示されます。

    図23.2 メディアのコピー

    メディアのコピー

  3. コピーするソースデバイスを指定します。

  4. ターゲットメディアにデータを書き込む前にハードディスクにデータをキャッシュする場合はイメージを作成をオンにします。

  5. イメージタブのイメージファイルを次に書き込むオプションで指定されたパスに画像を作成し、イメージの書き込みを後で行う場合は、イメージのみを作成を選択します。

  6. 開始をクリックしてプロセスを開始します。

23.4. ISOイメージの書き込み

すでにISOイメージが存在する場合は、ツール+Burn Image(CDイメージの書き込み)またはツール+Burn DVD ISO Image(DVD ISOイメージの書き込み)の順に選択します。開いたウィンドウで、書き込むイメージの場所を入力します。K3bによってチェックサムが計算され、MD5 Sum行にその値が表示されます。イメージソースから得られるMD5合計値をインターネットからダウンロードしたISOファイルと比較します。合計値が異なる場合、イメージは正しくダウンロードされていません。

Burn Medium(メディアの書き込み)で、使用するメディアとライターを選択します。書き込み速度を選択します。設定で、コピー部数などの初期設定を指定します。ツールチップを使用して、簡単なメモを表示します。ディスクに書き込むには、開始をクリックします。

23.5. マルチセッションCDまたはDVDの作成

マルチセッションのディスクでは、データを複数回にわたって書き込むことができます。この機能は、メディアよりも小さなバックアップを書き込む場合などに役立ちます。セッションごとに、バックアップファイルを追加していくことができます。興味深い点として、この機能はデータCDやDVDだけに限られているわけではありません。マルチセッションディスクにオーディオセッションを追加することもできます。

[Note]マルチセッションのディスクの容量

マルチセッションディスクでは、セッションの全エントリを記録する領域が必要になることに注意してください。これにより、ディスク上で使用可能な領域が少なくなります。この大きさは、セッションの数に応じて異なります。

マルチセッションのディスクを作成するには、次の手順に従います。

  1. 23.1項 「データCDまたはDVDの作成」の説明に従ってデータディスクを最初に作成して、すべてのファイルを追加します。オーディオCDセッションから開始することはできません。ディスクがいっぱいになっていないことを確認してください。新しいセッションを追加することができません。

  2. セッションをインポートをクリックします。

  3. Burnをクリックして、書き込みセッションを開始します。

書き込みプロセスが成功すれば、マルチセッションディスクが作成されたことになります。メディアに十分な空き領域がある限り、必要に応じてセッションを追加できます。新しいセッションを追加する必要がない場合、またはスペースが残っていない場合にのみ、マルチセッションを終了(マルチセッションタブ)でディスクを終了してください。

23.6. 詳細情報

上記の機能に加えて、K3bはオーディオCDからの音楽のリッピング、CDの書き換えなどの機能を提供しています。K3bの詳細については、http://k3b.org/を参照してください。


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