デスクトップの基礎知識

他の一般的なデスクトップ製品と同様に、GNOMEデスクトップの主要なコンポーネントはファイル、フォルダ、プログラムへリンクするアイコン、そして画面の下にあるパネルです(Windowsのタスクバーに似ています)。 アイコンをダブルクリックすると、関連するプログラムが起動します。 アイコンを右クリックすると、詳細なメニューとオプションが表示されます。また、デスクトップで何もない場所を右クリックして、デスクトップ自体を設定または管理するための詳細メニューを表示することもできます。

図1.1 GNOMEデスクトップ

GNOMEデスクトップ

デフォルトでは、デスクトップには、ルートフォルダと削除されたアイテム用のごみ箱の2つのアイコンが配置されています。コンピュータ上のデバイスを示す他のアイコンもデスクトップに表示されることがあります。ホームフォルダをダブルクリックすると、Nautilusファイルマネージャが起動し、ホームディレクトリ(ユーザのファイルと環境設定の保存場所)の内容が表示されます。Nautilusの使い方の詳細については、2.2項 「Nautilusを使ったフォルダとファイルの管理」を参照してください。

アイコンを右クリックすると、コピー、切り取り、名前の変更などのファイル操作を行うためのメニューが表示されます。メニューからプロパティを選択すると、設定ダイアログボックスが表示されます。 基本タブでは、アイコン名とアイコン自体(アイコンをクリックして別のファイルを選択します)を変更できます。 アイコンが示すオブジェクトの各種情報もここに表示されます。エンブレムタブでは、視覚的に内容を表す4つの記号をアイコンに追加することができます。アクセス権タブでは、選択したファイルへアクセスできるよう設定することができます。 メモタブでは、コメントを管理できます。 ごみ箱のメニューにはEmpty Trashオプションもあり、これでごみ箱の内容を削除できます。フォルダを示すアイコンには共有タブも備わっており、他のユーザとそのフォルダを共有できます。詳細については、5.4項 「フォルダの共有」を参照してください。

リンクは特殊なファイルの種類で、別のファイルまたはフォルダをポイントします。 リンクに対して何らかのアクションを実行する場合、そのアクションはリンクが参照するファイルまたはフォルダに対して実行されます。 ただし、リンクを削除してもリンクファイルだけ削除され、リンクが参照しているファイルは削除されません。

デスクトップ上にフォルダまたはファイルへのリンクを作成するには、ファイルマネージャ 内の該当するオブジェクトを右クリックしてオブジェクトにアクセスし、Make Link (リンク作成)をクリックします。 [ファイルマネージャ]ウィンドウからリンクをドラッグして、デスクトップにドロップします。

デフォルトのデスクトップアイコン

デスクトップからアイコンを削除するには、アイコンをごみ箱にドラッグするだけで削除できます。 ホームアイコンは削除できません。

[Warning]

このオプションの使用には注意が必要です。フォルダやファイルのアイコンをごみ箱に移動して、ごみ箱を空にすると、実際のデータが削除されます。 ファイルまたはディレクトリへのリンクだけを表示するアイコンの場合は、リンクだけ削除されます。

デスクトップメニュー

デスクトップで何も表示されていない場所を右クリックすると、さまざまなオプションのあるメニューが表示されます。新しいフォルダを作成するにはフォルダの生成をクリックします。 ランチャの生成では、アプリケーションのランチャアイコンを作成できます。 アプリケーション名と起動用のコマンドを提供し、使用するアイコンを選択します。テンプレートから新しいドキュメントを作成するには、ドキュメントの生成をクリックします。名前順に整理するを使用すると、デスクトップ上のアイコンを名前別に整列させることができます。配置を維持するをオンにすると、アイコンは常にグリッド上に整列します。このメニューでデスクトップのバックグラウンドを変更したり、ターミナルウィンドウを開くこともできます。

図1.2 GNOMEデスクトップメニュー

GNOMEデスクトップメニュー

ボトムエッジパネル

デスクトップには、画面の下端を横切るパネルが含まれています。 一番下のパネルには、メインメニュー(Windows*の[スタート]メニューに類似)と、現在実行しているすべてのアプリケーションのアイコンが表示され、アプリケーションやアプレットにも簡単にアクセスできるタスクバーが含まれています。 タスクバーでプログラム名をクリックすると、それに対応するプログラムがフォアグラウンドになります。 プログラムがすでにフォアグラウンドになっている状況で、ウィンドウのタイトルをクリックすると、そのプログラムは最小化されます。 最小化されたアプリケーションをクリックすると、該当するウィンドウがフォアグラウンドで再び開きます。

図1.3 GNOMEのボトムエッジパネル

GNOMEのボトムエッジパネル

仮想デスクトップから追加ワークスペースにアクセスします。たとえば、さまざまなワークスペースでアプリケーションを開き、他のアプリケーションの干渉を受けずにそれぞれのデスクトップでそのアプリケーションを使用することができます。

Show Desktopアイコンがボトムエッジパネルの右にあります。 このアイコンですべてのプログラムウィンドウを最小化し、デスクトップを表示します。また、すべてのウィンドウが最小化されている場合は、それらが再表示されます。

パネルの空白の領域を右クリックすると、メニューが表示され、次にリストされたオプションを使用できます。

表1.1 パネルメニューオプション

オプション

説明

パネルへ追加

パネルに追加できるアプリケーションとアプレットのメニューが開きます。

プロパティ

選択したパネルのプロパティを変更します。向きプロパティを使用すると、画面上の別の場所にパネルを移動させることができます。

Delete This Panel

デスクトップからパネルと、パネルのすべての設定を削除します。

新しいパネル

新しいパネルを作成し、デスクトップに追加します。

ヘルプ

Help Centerを開きます。

パネルについて

パネルアプリケーションに関する情報ウィンドウを開きます。


アプレットとアプリケーションをパネルに追加

ボトムエッジパネルにアプリケーションとアプレットを追加すると、すぐにアクセスできるようになります。アプレットとは小さなプログラムのことで、アプリケーションは通常、より強力なスタンドアロンプログラムです。 アプレットを追加すると、便利なツールが簡単にアクセスできる場所に配置されます。

GNOMEデスクトップには多くのアプレットが付属しています。 ボトムエッジパネルを右クリックしてパネルに追加を選択すると、詳しいリストが表示されます。

図1.4 [パネルへ追加]ダイアログボックス

[パネルへ追加]ダイアログボックス

便利なアプレットの例は次のとおりです。

表1.2 役に立つアプレット

アプレット

説明

辞書検索

オンライン辞書で単語を検索します。

強制終了

アプリケーションを終了します。 これは、応答しないアプリケーションを終了したいときに特に便利です。

ファイルの検索

コンピュータ上のファイル、フォルダ、文書を検索します。

覚え書き

デスクトップ上で覚え書きを作成、表示、管理できます。

従来のメインメニュー

GNOMEの旧バージョンのように、メニューからプログラムにアクセスします。 これは、GNOMEの旧バージョンに慣れているユーザには特に便利です。

天気予報

特定の都市の現在の気象情報を表示します。