WLANのセットアップに関するヒントとテクニック

これらのヒントでは、速度と安定性を微調整する方法や、WLANのセキュリティの側面について説明します。

安定性と速度

無線ネットワークのパフォーマンスと信頼性は、主として参加局が他局からクリーンな信号を受信するかどうかに依存します。壁などの障害物があると、信号が大幅に弱くなります。信号強度が低下するほど、伝送速度も低下します。操作中には、コマンドライン(Link Qualityフィールド)でiwconfigユーティリティを使用するか、またはNetworkManagerかKNetworkManagerを使用して、信号強度を確認します。信号品質に問題がある場合は、他の場所でデバイスをセットアップするか、またはアクセスポイントのアンテナ位置を調整してください。多くのPCMCIA WLANカードの場合、受信品質を実質的に向上させる補助アンテナを利用できます。メーカ指定のレート(54MBit/sなど)は、理論上の上限を表す公称値です。実際の最大データスループットは、この値の半分以下です。

使用可能なiwspyコマンドにより、WLANの統計情報を表示できます。

iwspy wlan0
wlan0      Statistics collected:
    00:AA:BB:CC:DD:EE : Quality:0  Signal level:0  Noise level:0
    Link/Cell/AP      : Quality:60/94  Signal level:-50 dBm   Noise level:-140 dBm (updated)
    Typical/Reference : Quality:26/94  Signal level:-60 dBm   Noise level:-90 dBm

セキュリティ

無線ネットワークをセットアップする際には、セキュリティ対策を導入しなければ、伝送範囲内の誰もが簡単にアクセスできることを忘れないでください。したがって、必ず暗号化方式をアクティブにする必要があります。すべてのWLANカードとアクセスポイントが、WEP暗号化をサポートしています。これでも完全に安全とは言えませんが、潜在的な攻撃者に対する障害物は存在することになります。

通常、プライベート用であればWEPで十分です。WPA-PSKも適していますが、WLAN機能を持つ 古いアクセスポイントやルータには実装されていません。デバイスによっては、ファームウェア更新を使用してWPAを実装できます。さらに、Linuxは大半のハードウェアコンポーネント上でWPAをサポートしますが、WPAサポートのないドライバもあります。WPAが使用できない場合、暗号化しないよりはWEPを使用することをお勧めします。高度なセキュリティ要件を持つ企業では、無線ネットワークの運用にWPAを使用する必要があります。

認証方法に強力なパスワードを使用します。たとえば、Webページhttps://www.grc.com/passwords.htmによりランダムな64文字のパスワードが生成されます。