PPD (PostScript printer description、PostScriptプリンタ記述)は、PostScriptプリンタの特性(解像度など)やオプション(両面印刷ユニットなど)を記述するコンピュータ言語です。これらの記述は、CUPS側でさまざまなプリンタオプションを使用するために必須です。PPDファイルがない場合、印刷データは「raw」(ロー、未加工)状態でプリンタへ送信されますが、そのことは通常は望ましくありません。SUSE Linux Enterprise Desktopのインストール時に、多数のPPDファイルがプレインストールされます。
PostScriptプリンタを設定する場合、最善のアプローチは、適切なPPDファイルを入手することです。この種の多数のPPDファイルは、標準インストールの範囲内で自動的にインストールされるパッケージmanufacturer-PPDsに用意されています。および12.7.2項 「特定のPostScriptプリンタに適したPPDファイルが入手できない」を参照してください。12.6.2項 「各種パッケージ内のPPDファイル」
新しいPPDファイルは、/usr/share/cups/model/ディレクトリ内に保存するか、YaSTで印刷システムに追加できます(項 「Adding Drivers with YaST」 (第5章 Setting Up Hardware Components with YaST, ↑Deployment Guide (導入ガイド))を参照)。その結果、インストールの際にPPDファイルを選択できるようになります。
ユーザが設定ファイルを変更するのみでなくソフトウェアパッケージ全体をインストールすることを、プリンタメーカが望んでいるかどうかに注意してください。第一に、このようなタイプのインストールを行うと、SUSE Linux Enterprise Desktopによって提供されているサポートが失われる結果になります。第二に、印刷コマンドが異なる方向に機能する可能性があり、システムは他のメーカーのデバイスに対応できなくなる可能性もあります。この理由で、メーカのソフトウェアをインストールすることをお勧めしません。