2.3 NetworkManagerのコントロール

KDEとGNOMEの両方とも、独自のNetworkManager用アプレットを持ちます。適切なアプレットが、デスクトップ環境で自動的に起動します。その後、このアプレットはシステムトレイ内にアイコンで表示されます。両アプレットの機能は類似していますが、インタフェースは多少異なります。また、標準のシステムトレイサポートのある他のグラフィカル環境でも使用できます。

トレイアプレットを使用して、いつでも明示的に使用するネットワークを選択します。ここで選択したネットワークは、自動的に選択されるネットワークよりも優先されます。選択したネットワークは使用可能な限り使用されます。ネットワークケーブルを接続しても自動的に有線ネットワーク接続には切り替わりません。

2.3.1 KNetworkManagerアプレット

KNetworkManagerは、NetworkManager制御用のKDEアプレットです。このアプレットが実行していない場合は、knetworkmanagerコマンドを使用して起動します。このアプレットが実行している場合は、現在のネットワークステータスを示すアイコンがシステムトレイに表示されます。ネットワーク接続の状態に応じて、パネルアイコンは次のようになります。

有線接続が確立されました。

現在、インターネットに接続されていません。

ワイヤレス接続が確立されました。青いバーは信号強度を示します。青いバーの数が増えると、信号強度が高くなったことを示します。

接続が確立または切断されました。

このアイコンを右クリックして、ネットワーク接続管理用の各種コマンドのあるKNetworkManagerメニューを開きます。図 2.1. 「KNetworkManagerアプレットで使用可能なネットワーク」 (↑コネクティビティガイド)を参照してください。このメニューには、有線と無線の両デバイス用の使用可能なネットワーク接続が含まれます。これらの接続上にマウスカーソルを置くと、その接続の詳細が表示されます。現在使用されている接続は、メニュー内でチェックマークが付きます。

図 2.1 KNetworkManagerアプレットで使用可能なネットワーク

KNetworkManagerアプレットで使用可能なネットワーク

2.3.1.1 ワイヤレスネットワーク

ワイヤレスネットワークの信号強度はメニューに表示されます。暗号化された無線ネットワークには、青色のロックアイコンが付きます。暗号化されたネットワークに接続するには、メニューから選択します。表示されるダイアログで、ネットワークが使用する[暗号化]のタイプを選択し、適切な[パスフレーズ]または[キー]を入力します。

[Tip]非表示のネットワーク

ESSID (サービスセット識別子)をブロードキャストしないため動的に検出されないネットワークに接続するには、[他のワイヤレスネットワークへの接続]を選択します。表示されるダイアログで、ESSIDを入力し、必要に応じて暗号化パラメータを設定します。

すべての信頼されたネットワークおよび信頼されていないネットワークを表示するには、[オプション]+[ネットワーク]の順にクリックします。

2.3.1.2 ダイヤルアップ接続

ダイヤルアップ接続にアクセスするには、[ダイアルアップ接続]を選択します。ダイヤルアップ接続がすでに定義されている場合は、使用する接続をクリックして接続を開始します。[ダイアルアップ接続の設定]はYaSTを開きます。YaSTで新規のダイヤルアップ接続を定義できます。

2.3.2 GNOME NetworkManagerアプレット

GNOMEも独自のNetworkManager用アプレットを持ちます。このアプレットが実行していない場合は、nm-appletコマンドを使用して起動します。実行している場合、アイコンがシステムトレイ内に表示されます。アイコンが表示されるかどうかは、ネットワーク接続の状態に依存します。アイコンの意味が不明な場合は、マウスカーソルをアイコン上に置くと説明が表示されます。

図 2.2. 「GNOME NetworkManagerアプレットで使用可能なネットワーク」 (↑コネクティビティガイド)に示すように、アプレットアイコンで左クリックすると、使用可能なネットワークがメニューに表示されます。現在使用されている接続は、メニュー内でチェックマークが付きます。ネットワークに接続するには、リストから選択します。ネットワーキングを無効にするには、アプレットアイコンで右クリックし、[Enable Networking]のチェックを外します。

図 2.2 GNOME NetworkManagerアプレットで使用可能なネットワーク

GNOME NetworkManagerアプレットで使用可能なネットワーク

現在の接続に関する情報(使用されるインタフェース、IPアドレス、ハードウェアアドレスなど)を取得するには、アプレットアイコンを右クリックして、メニューから[接続情報]を選択します。このダイアログで、ネットワークデバイスを設定することもできます。ネットワークデバイスを設定するには、[Configure Networking]をクリックします。YaSTが起動し、新しい設定を定義できます。

2.3.2.1 ワイヤレスネットワーク

無線ネットワークの信号強度もメニューに表示されます。暗号化された無線ネットワークには、シールドアイコンが付きます。暗号化されたネットワークに接続するには、メニューから選択します。表示されるダイアログで、ネットワークが使用する[暗号化]のタイプを選択し、適切な[パスフレーズ]または[キー]を入力します。

[Tip]非表示のネットワーク

ESSID (サービスセット識別子)をブロードキャストしないため動的に検出されないネットワークに接続するには、アイコンを左クリックし、[他のワイヤレスネットワークへの接続]を選択します。表示されるダイアログで、ESSIDを入力し、必要に応じて暗号化パラメータを設定します。

お使いのワイヤレスカードでアクセスポイントモードがサポートされている場合、NetworkManagerを使用して設定できます。ワイヤレスカードをアクセスポイントとして設定するには、[Configure Networking]をクリックします。図 2.3. 「アクセスポイントの設定」 (↑コネクティビティガイド)を参照してください。[Wireless Security]で、ネットワーク名を追加し、暗号化を設定します。

[Important]ワイヤレスセキュリティ

Wireless Security]を[なし]に設定した場合、誰でもネットワークに接続し、コネクティビティを再利用し、ネットワーク接続を傍受できるようになります。アクセスをアクセスポイントに制限して接続を安全なものにするには、暗号化を使用します。さまざまなWEPおよびWPAベースの暗号化から任意のものを選択できます。いずれのテクノロジが最適であるか不明な場合は、28.1.2.2項 「認証」 (↑ 導入ガイド )を参照してください。

図 2.3 アクセスポイントの設定

アクセスポイントの設定

無線ネットワーキングを無効にするには、アプレットアイコンで右クリックし、[ワイヤレスの有効化]のチェックを外します。