3.3 KInternet—ユーザ制御デバイス用ツール

NetworkManagerの代わりにKDEを使用する場合は、KInternetのkinternetパッケージによってインターネット接続を管理します。このプログラムは、インターネット接続が確立されているかを確認します。可能であれば、KDEパネルの右側に、プラグの形のアプリケーションアイコンが自動的に表示されます。ネットワーク接続の状態に応じて、パネルアイコンは次のようになります。

現在、インターネットに接続されていません。

接続が確立または切断されました。

接続が確立されました。

データがインターネットとの間で伝送されています。

エラーが発生しました。接続がYaSTを使用してすでに設定されている場合は、[ログの表示]を選択してエラーの理由を確認します。KInternetアイコンを右クリックしてメニューにアクセスします。

接続がまだ有効ではありませんが、要求を行えばすぐ確立されます。

[Tip]コマンドラインからの接続の制御

KInternetを使用できないときにコマンドラインまたはデスクトップで作業する場合、cinternetを使用できます。cinternetは、簡単なコマンドラインアプリケーションです。詳細は、「cinternet(8)マニュアル」ページを参照してください。

KInternetには、VPN設定ダイアログはありません。VPN接続は、手動か、専用のクライアントプログラムを使用してで設定します。

3.3.1 KInternetからのYaSTへのアクセス

KInternetパネルアイコンを右クリックして、その設定メニューにアクセスします。[Settings]+[Configure with YaST]の順に選択して、YaST設定ダイアログを開きます。rootパスワードを入力すると、YaSTが起動します。アクセスタイプに応じて、モデム、ISDN、ネットワーク、またはDSLのいずれかの設定が起動します。

ISDN接続を利用しており、YaSTで[チャネルを束ねる]を選択した場合は、[リンクを追加]を選択して、2番目のISDNチャネルを既存の接続に追加します。これによって、(価格も高くなりますが)転送速度が倍になります。チャネル構築は、大きなファイルをダウンロードする必要がある場合に有効にします。チャネル構築が有効な場合、KInternetアイコンの左上にある赤のプラス記号でそれが示されます。

3.3.2 複数のネットワークインタフェース

コンピュータに複数のネットワークデバイスが搭載されており、そのすべてをYaSTで設定した場合は、KInternetオプション[インタフェース]を選択して、こうしたインタフェースを切り替えることができます。同様にプロバイダが複数ある場合は、KInternetの[プロバイダ]スイッチを使用してプロバイダを選択します。プロバイダは、YaSTでも設定できます。

ネットワークインタフェースをKInternetで有効化するには、適切なYaSTネットワークダイアログで[ユーザ管理]デバイスの有効化を選択しておく必要があります。

3.3.3 自動接続

インターネット接続を自動的に確立するには、「ダイヤルオンデマンド」(DoD)を使用できます。このモードを選択すると、要求を送信するとすぐ、KInternetが自動的にインターネットサービスプロバイダ(ISP)に接続します。一定のタイムアウト時間を経過すると、接続が終了します。DoD接続が行われていることは、KInternetアイコンの右下の青いDで示されます。

定額のインターネットアカウントを持っている場合にしかDoDは意味がないことに注意してください。それ以外の場合は、接続や切断を繰り返すと、非常にコストがかかることがあります。

3.3.4 ワイヤレスカード

KInternetのWLAN機能にアクセスするには、アイコンを右クリックしてメニューを開きます。[Wireless Connection]を選択すると、2つのタブを表示したウィンドウが開かれます。最初に、接続先の適切なワイヤレスネットワークをスキャンします。[Scan for Wireless Networks (ワイヤレスネットワークの検索)]タブを選択し、[スキャンの開始]でスキャンを開始します。KInternetで継続的にネットワーク環境をスキャンする場合は、[自動更新]も選択します。[Acoustic Scan (音響スキャン)]で検出された接続ごとに、音響フィードバックを有効にします。検出された接続はすべてリストウィンドウに表示されます。表示された接続のいずれかを選択し、[接続]をクリックすると、選択したネットワークに接続されます。選択したネットワークに接続するためにさらに設定作業を行う必要がある場合は、[Start YaST]をクリックして、ワイヤレスネットワークデバイス用のYaSTネットワークモジュールを開きます。

[Note]非表示のネットワーク

KInternetでは、サービスセット識別子(ESSID)をブロードキャストしないネットワークをサポートしていません。

現在の接続]タブでは、現在のワイヤレス接続の状態を監視できます。このタブの左側のビューには、ネットワークアドレスおよびESSIDに関するすべての接続パラメータ、信号品質、信号と雑音レベル、チャネル周波数と速度、および暗号化パラメータ(暗号化タイプ、キーの長さなど)の要約が表示されます。ツリー構造のこうしたパラメータを選択し、ウィンドウの右側の部分に表示される詳細を確認します。