2.3. 個人設定

個人設定には次の内容が含まれています。

2.3.1. キーボードのアクセス補助設定の実行

GNOMEは動きに障害のあるユーザのGNOMEデスクトップを支援するキーボード設定を提供しています。次のような設定が利用できます。

  • キーを押してから、有効な入力と認識されるまでの時間

  • マウスの代用としてキーボードを使用する設定

  • [Alt]、[Control]、および[Shift]を使用するキーの組み合わせへの「順次入力機能」の使用

キーボードのアクセス補助設定を行うには、[コンピュータ][コントロールセンター][アクセス補助]をクリックします。

モジュールは[Basic][Filters][Mouse Keys]の3つのタブで構成されています。設定を変更する前に、[Enable Keyboard Accessibility Features]を有効にします。

図 2.14. キーボードアクセス補助環境設定ダイアログ

キーボードアクセス補助環境設定ダイアログ

2.3.1.1. 機能(ベーシックタブ)

キーボードのアクセス補助機能は、一定時間後、自動的に無効になります。適切な時間(秒)をスライダで設定します。システムは、キーボードアクセス補助機能が有効または無効にされたときの音声フィードバックも追加で提供しています。

2.3.1.2. 順次入力機能を有効にする(ベーシックタブ)

キーボードのショートカットには、[Alt]、[Ctrl]、[Shift]などの別のキー(モディファイアキー)を押しながら入力しなければならないものがあります。順次入力機能を使用すると、これらのキーを押したとき、システムはキーが押したままにされていると判断します。モディファイアキーが押されたときに音声フィードバックを行うには、モディファイアキーが押されたときの[Beep]を有効にします。[Disable If Two Keys Pressed Together]を選択すると、2つのキーが同時に押された場合は、順次入力機能が無効になります。その場合、システムはキーボードのショートカットが完全に入力されたと仮定します。

2.3.1.3. 繰り返しキーを有効にする(ベーシックタブ)

スライダで[Delay]および[Speed]の設定を行うには、[Repeat Keys]を有効にします。これにより、どのくらいの時間でキーボードの自動繰り返し機能を有効にするか、その場合に文字をどのくらいの速さで入力するかを決定します。

ダイアログの一番下にあるフィールドで設定の効果をテストします。通常のタイピングの習慣を反映するパラメータを選択します。

2.3.1.4. スローキーを有効にする(フィルタタブ)

予想外の入力を防ぐために、キーが押されてからシステムに有効な入力と認識されるまでの最短時間を設定します。キーが押された場合、キー入力が認識された場合、キー入力が拒否された場合に、音声フィードバックを行うかも決定します。

2.3.1.5. バウンスキーを有効にする(フィルタタブ)

二重入力を防ぐため、同じキーを押したときに、2回入力したと認識されるまでの最短時間を設定します。キー入力が拒否された場合の音声フィードバックを有効にすることもできます。

2.3.1.6. トグルキー(フィルタタブ)

モディファイアキーが押されたときにシステムからの音声フィードバックをリクエストできます。

2.3.1.7. マウスキータブ

キーボードマウスを有効にし、テンキーの矢印キーでマウスポインタを制御します。スライダを使用して、マウスポインタの最大速度、最大速度に達するまでの加速時間、キーを押してからカーソルが動くまでの待ち時間を設定します。

2.3.2. 補助テクノロジサポートの設定

SLEDには特殊なニーズのあるユーザのための補助テクノロジが含まれています。これらのテクノロジには次のような内容が含まれています。

  • 画面リーダ

  • 画面拡大鏡

  • オンスクリーンキーボード

補助テクノロジオプションを設定するには、[コンピュータ][コントロールセンター][個人設定][Assistive Technology]の順にをクリックします。テクノロジを有効にするには、[Enable Assistive Technologies]を選択してから、ログインするたびに有効にするテクノロジを選択します。

図 2.15. 補助テクノロジ環境設定ダイアログ

補助テクノロジ環境設定ダイアログ

オンスクリーンキーボードサポートを受けるには、gokパッケージのインストールが、画面リーディングと拡大機能を利用するには、gnopernicusパッケージとgnome-magパッケージのインストールが必要です。

これらのパッケージがシステムにインストールされていない場合は、次の手順でインストールします(SLEDのデフォルトでインストールされます)。

  1. [システム]> [管理者設定]の順にクリックします。

  2. rootパスワードを入力し、[OK]をクリックします。

  3. [ソフトウェア] > [ソフトウェアのインストールと削除]の順にクリックします。

  4. [フィルタ]ドロップダウンメニューから、[選択]を選択し、[選択]リストから、[アクセス補助]を選択します。

  5. [パッケージ]リストから、gok、gnopernicusおよびgnome-magを選択します。

  6. [受諾]をクリックします。

  7. SUSE Linux Enterprise Desktop 10 CD 2を挿入して、[OK]をクリックします。

  8. インストールが完了したら、[キャンセル]>[閉じる]の順にクリックします。

2.3.3. パスワードの変更

セキュリティ上の理由から、パスワードは時々変更することをお勧めします。パスワードを変更するには、次の手順に従います。

  1. [コンピュータ][コントロールセンター][個人設定][パスワード変更]の順にクリックします。

  2. 古い(現在の)パスワードを入力します。

  3. 新しいパスワードを入力します。

  4. もう一度入力して、新しいパスワードを確認したら、[OK]をクリックします。

2.3.4. 言語設定の実行

SLEDは何ヶ国語でも使用する設定が可能です。言語設定はダイアログやメニューの言語を決定し、キーボードや時計のレイアウトも決定します。

次の言語設定を実行できます。

  • プライマリ言語

  • キーボードの言語設定のプライマリ言語への依存

  • タイムゾーンのプライマリ言語への依存

  • セカンダリ言語

[Note]注意

言語設定には管理者(root)権限が必要です。

言語設定は次の手順で実行します。

  1. [コンピュータ][コントロールセンター][個人設定][言語]の順にクリックします。

  2. (条件付き)root、または管理者権限のあるユーザとしてログインしていない場合は、rootのパスワードを入力します。

    rootのパスワードがわからない場合は、システム管理者に問い合わせてください。rootのパスワードを入力しないと継続できません。

  3. プライマリ言語を指定し、キーボードのレイアウトやタイムゾーンをプライマリ言語に合わせるか、コンピュータでサポートが必要なセカンダリ言語があるかを指定します。

  4. [受諾]をクリックします。

    言語設定が複数の設定ファイルに書き込まれます。このプロセスには数分かかることがあります。新しい設定は、設定ファイルが書き込まれるとすぐに有効になります。

2.3.5. キーボードショートカットのカスタマイズ

キーボードのショートカット、つまりキーの組み合わせは、アクションを実行する通常の方法に代わるものです。SLEDでは、さまざまなアクションに対して、キーボードのショートカットをカスタマイズできます。

キーボードのショートカットツールを開くには、[コンピュータ][コントロールセンター][個人設定][ショートカット]の順に選択します。

図 2.16. キーボードのショートカットダイアログ

キーボードのショートカットダイアログ

アクションのショートカットを変更するには、アクションを選択し、関連付けたいキーを押します。アクションに対するショートカットを無効にするには、アクションのショートカットをクリックして、[Backspace]キーを押します。


Linux Enterprise Desktop Gnomeユーザガイド 10