1.4. フォルダとファイルにアクセスします。

SUSE Linux Enterprise Desktopでは、コンピュータとネットワークにあるフォルダとファイルにアクセスできます。

1.4.1. Nautilusファイルマネージャを使用したフォルダとファイルの管理

フォルダおよびドキュメントの作成および表示、スクリプトの起動、およびデータCDの作成には、Nautilusファイルマネージャを使用します。さらに、NautilusはWebとファイルの表示をサポートします。

次の方法でNautilusを開くことができます。

  • [コンピュータ]>[Nautilus]の順にクリックします。

  • デスクトップのホームディレクトリアイコンをクリックします。

図 1.3. Nautilusファイルマネージャ

Nautilusファイルマネージャ

フォルダを右クリックして[Browse Folder]をクリックすると、ブラウザモードに変更できます。これで、一般的な機能用の現在のパスとボタンを表示する見慣れたロケーションウィンドウが表示されます。これは、現在のNautilusウィンドウに適用されます。

図 1.4. ブラウザモードのNautilusファイルマネージャ

ブラウザモードのNautilusファイルマネージャ

[編集]>[設定]>[動作]の順にクリックして、次のオプションから選択すると、ファイルとフォルダの初期設定を変更できます。

表 1.3. Nautilusオプション

オプション

説明

ワンクリックで項目を有効化する

項目をクリックすると、そのデフォルトアクションを実行します。このオプションを選択して項目をポイントすると、その項目の名前が下線で強調表示されます。

ダブルクリックして項目を有効化する

項目をダブルクリックすると、そのデフォルトアクションを実行します。

常にブラウザウィンドウで開く

Nautilusを開くときは常にブラウザモードで開きます。

実行ファイルをクリック時に実行する

実行ファイルをクリックすると、ファイルが実行されます。実行ファイルとは、実行可能なテキストファイルです(シェルスクリプト)。

実行ファイルをクリック時に表示する

実行ファイルをクリックすると、ファイルの内容が表示されます。

Ask Each Time

実行ファイルをクリックすると、ダイアログボックスが表示されます。このダイアルグボックスが、ファイルを実行するか表示するか質問します。

Ask Before Emptying Trash or Deleting Files

ごみ箱を空にする前、またはファイルを削除する前に確認メッセージを表示します。

Include a Delete Command That Bypasses Trash

[削除]メニュー項目を[編集]メニューおよび、ファイル、フォルダ、デスクトップオブジェクトをクリックすると表示されるポップアップメニューに追加します。 項目を選択したら、[削除]をクリックすると、この項目はすぐにファイルシステムから削除されます。

ナビゲート用の簡単なショートカットの例は、次の通りです。

表 1.4. Nautilus ナビゲーションショートカット

ショートカット

説明

バックスペースまたは、[Alt]+<上矢印>キー

親フォルダを開きます。

[Up]キーまたは[Down]キー

項目を選択します。

[Alt]+[Down]キー、または[Enter]キー

項目を開きます。

[Shift]+[Alt]+[Down]キー

項目を開いて、現在のフォルダを閉じます。

[Shift]+[Alt]+[Up]キー

親フォルダを開いて、現在のフォルダを閉じます。

[Shift]+[Ctrl]+[W]キー

すべての親フォルダを閉じます。

Ctrl+L

パスまたはURLを指定して場所を開きます。

[Alt]+[Home]キー

ホームディレクトリを開きます。

詳細については、Nautilusで[ヘルプ]>[コンテンツ]の順にクリックします。

1.4.2. フロッピーディスク、CD、DVDへのアクセス

フロッピーディスク、CD、DVDにアクセスするには、該当するメディアを適切なドライブに挿入します。いくつかの種類のリムーバブルメディアは、メディアがコンピュータに挿入、または設置されると、Nautilusウィンドウが自動的に開きます。Nautilusが開かない場合は、そのドライブのアイコンをダブルクリックして、内容を表示してください。

[Warning]警告

フロッピーディスクの使用後は、ドライブからディスクを安易に取り出さないでください。フロッピーディスク、CD、およびDVDは必ず先にシステムからマウント解除しなければなりません。メディアにアクセス中のすべてのファイルマネージャセッションを終了し、メディアのアイコンを右クリックして、メニューから[取り出し]をクリックします。トレイが自動的に開いたら、フロッピーディスクまたはCDを安全に取り出してください。

フロッピーディスクは、[コンピュータ][More Applications][システム][Floppy Formatter]の順にクリックして書式設定することもできます。[Floppy Formatter]ダイアログボックスで、フロッピーディスクの密度とファイルシステム設定を選択します。Linux用のファイルシステムであるLinux native (ext2)、または、Windowsシステムでフロッピーを使用するためのDOS (FAT)。

1.4.3. コンピュータ上のファイル検索

コンピュータ上でファイルを検索するには、[コンピュータ]をクリックし、[検索]フィールドに用語を入力して、[Enter]キーを押します。結果は[デスクトップ検索]ダイアログボックスに表示されます。

図 1.5. デスクトップ検索ダイアログボックス

デスクトップ検索ダイアログボックス

結果のリストはファイルを開くのに使用したり、メールで転送したり、ファイルマネージャで表示できます。結果リストの項目を右クリックして、オプションを選択します。結果リストの項目に対して使用可能なオプションは、ファイルの種類によって異なります。リストのファイルをクリックするとファイルのプレビュー、タイトル、パス、最終修正またはアクセス日などの情報が表示されます。

ファイル検索をアドレス帳やWebページに限定したり、特定のタイプのファイルだけを表示させるには、[検索]メニューを使用します。[Sort]メニューでは名前、関連性、またはファイルの最終修正日にしたがって、結果リストの項目がソートできます。

また、[コンピュータ]>[More Applications]>[システム]> [Beagle Search Tool]の順にクリックするか、[F12]キーまたはボトムエッジパネルの[デスクトップ検索]アイコンを押して、デスクトップトップ検索にアクセスします。

1.4.3.1. 検索のヒント

  • 検索する用語には、大文字と小文字の両方を使用できます。検索はデフォルトでは大文字、小文字を区別しません。

    大文字、小文字を区別する場合は、正確に照合したい用語を二重引用符(“)で囲みます。 たとえば、“APPLE”と入力して検索すると、「apple」は無視されます。

  • オプションの用語を検索するには、「OR」を使用します(例、apples OR oranges)。

    [Important]重要項目

    「OR」は、オプションの検索用語を表示するために使用する場合は、大文字、小文字を区別します。

  • 検索する用語を除外するには、負の記号(-)を除外したい用語の前に入力します(例、「apples -oranges」と入力すると、「apples」を含むが「oranges」を含まない結果を検索します)。

  • 完全に一致するフレーズまたは単語を検索するには、引用符(“)でそのフレーズまたは単語を囲みます。

  • “a”、“the”、および“is”などの一般的な語は無視されます。

  • 検索する用語の基本形が検索時に使用されます(たとえば、“driving”は“drive”、“drives”、および“driven”と一致します)。

1.4.3.2. Property Search(プロパティ検索)の実行

デフォルトでは、Beagle検索ツールは文書のテキストおよびそのプロパティにある用語を検索します。特定のプロパティにある単語を検索するには、property_keyword:queryを使用します。たとえば、author:john と入力すると、著者のプロパティに“john”という単語がリストされたファイルを検索します。

表 1.5. サポートされているプロパティキーワード

キーワード

プロパティ

album

メディアのアルバム

artist

芸術家

author

その内容の著者

comment

ユーザのコメント

creator

その内容の作者

extension または ext

ファイルの拡張子(例、extension:jpeg or ext:mp3)。「extension:」または「ext:」を使用して、拡張子のないファイルを検索します。

mailfrom

電子メールの送信者名

mailfromaddr

電子メールの送信者のアドレス

mailinglist

メーリングリストのID

mailto

電子メールの受信者名

mailtoaddr

電子メールの受信者のアドレス

tag

FSpotおよびDigikamイメージタグ

title

文書名

プロパティ検索は、1.4.3.1項 「検索のヒント」で説明されているルールに従って実行されます。除外クエリまたは「OR」クエリとしてプロパティ検索を使用できます。また、フレーズは、「クエリ」として使用できます。たとえば、次の行は、“apple”という単語を含むすべてのPDFまたはHTML文書 、著者名に“john”を含むすべてのPDFまたはHTML文書、および書名に“oranges”という単語を含まないすべてのPDFまたはHTML文書を検索します。

apple ext:pdf OR ext:html author:john -title:oranges

1.4.3.3. 検索の設定とインデックスの初期設定

[検索の初期設定]ダイアログボックスを使用して、検索とインデックスの初期設定を設定します。[検索の初期設定]ダイアログボックスを開くには、[コンピュータ]>[More Applications(他のアプリケーション)]>[システム]>[Beagle設定]の順にクリックします。また、[デスクトップ検索]ダイアログボックスで[検索]>[初期設定]の順にクリックして開くこともできます。

[検索]タブのページで、[Start search& indexing services automatically]をクリックすると、ログイン時に検索デーモンが起動します(これは、デフォルトで選択されています)。また、[Ctrl]キー、[Alt]キー、および機能キーの組み合わせを指定して、[デスクトップ検索]ウィンドウを表示する入力キーを選択できます。[F12]キーは、デフォルトの入力キーです。

[Indexing]タブのページで、ホームディレクトリにインデックスを付ける(デフォルトで選択済み)、ホームディレクトリにインデックスをつけない、または別のディレクトリをインデックスに追加するのオプションを選択できます。自分が追加するディレクトリには権利を有することを確認してください。また、インデックスを付けたくないリソースを指定することができます。(詳細については、「1.4.3.4項 「ファイルとディレクトリにインデックスをつけない」」を参照してください)。

1.4.3.4. ファイルとディレクトリにインデックスをつけない

[検索の初期設定]ダイアログボックスを使用して、インデックスを付けたくないリソースを指定することができます。これらのリソースには、ディレクトリ、パターン、メールフォルダ、オブジェクトの種類が含まれます。

  1. [コンピュータ][More Applications][システム][Beagle Search Tool]の順にクリックします。.

  2. [検索]>[初期設定]の順にクリックします。

  3. [Indexing(インデックス)]タブページで、[Privacy]セクションの[追加]をクリックします。

  4. インデックス付けから除外するリソースを選択し、そのリソースへのパスを指定します。

  5. [OK]を2回クリックします。

1.4.4. ネットワーク上のファイルへのアクセス

本章では、次のタスクを使用してネットワークリソースにアクセスする方法を説明します。

1.4.4.1. ネットワークに接続

基本的には有線接続とワイヤレス接続の、2つの方法でネットワークに接続できます。ネットワーク接続状況を確認するには、[コンピュータ]をクリックします。メインメニューの[状態]エリアで、[ネットワーク接続]アイコンがネットワーク接続状を表示します。たとえば、次の図では、コンピュータはイーサネット接続を使用して有線ネットワークに接続されています。

図 1.6. メインメニューのネットワーク接続アイコン

メインメニューのネットワーク接続アイコン

このアイコンをクリックすると、IPアドレス、ゲートウェイアドレス、類似の詳細など、ネットワークに関する情報が取得できます。

1.4.4.1.1. 有線接続への接続
  1. イーサネットケーブルがコンピュータのネットワークインターフェースカードに接続されていることを確認してください。

  2. メインパネルで[ネットワーク接続]アイコンをクリックして、[Ethernet:eth0]をクリックします。

有線ネットワーク接続が確立されたら、[ネットワーク接続]アイコンをクリックして、接続の種類を変更します。

ネットワークへの接続は、[有線][ネットワーク]メニュー項目の隣にリストされていると、確認されます。また、[ネットワーク接続]アイコンをクリックして接続を確認することもできます。接続されたら、[接続情報]ウィンドウにIPアドレスや接続に関するその他の情報が表示されます。

1.4.4.1.2. ワイヤレス接続への接続
  1. コンピュータにワイヤレス接続インターフェースカードが含まれていることを確認します。

  2. メインパネルで[ネットワーク接続]アイコンをクリックして、[Wireless:<device>]をクリックします。

[ネットワーク接続]アイコンがワイヤレス信号強度バーに変わり、ワイヤレスネットワークが検出されると、[ネットワーク接続]メニューに表示されます。

ネットワークが表示されたら、[ネットワーク接続]メニューからネットワーク名を選択します。接続された後、[ネットワーク接続]アイコンでワイヤレス接続が有効であることを表示します。

[ネットワーク接続[]メニューにワイヤレスネットワーク名が表示されない場合、

  1. メインパネルで[ネットワーク接続]アイコンをクリックして、[その他]をクリックします。

  2. [Specify an ESSID(ESSIDの指定)]ダイアログボックスで、[ESSID:]フィールドにワイヤレスネットワーク名を入力します。

  3. (条件付き) ワイヤレスネットワークが暗号化されている場合、[Show Encryption Key]をクリックして、[Encryption Key]フィールドを表示します。

  4. 暗号化コードを入力し、[OK]をクリックします。

    これで、ワイヤレスネットワークの名前が[ネットワーク接続]メニューに表示されます。

  5. ワイヤレスネットワークの名前を選択します。

    接続されると、[ネットワーク接続]アイコンの色が青に変わります。

また、[ネットワーク接続]アイコンをクリックして[接続情報]を表示し、接続を確認することもできます。接続されると、IPアドレスやその他の詳細が、[接続情報]ダイアログボックスに表示されます。

1.4.4.2. ネットワーク接続の管理

[ネットワーク接続]アイコンを使って、ネットワーク接続を監視、管理、および設定することができます。 コンピュータに複数のネットワークデバイスがある場合、このアイコンをクリックすると、どのネットワーク接続が有効になっているか表示されます。

たとえば、ラップトップコンピュータがワイヤレスポートとネットワークケーブル用ポートを使用するよう設定されていると、リストにその2つのネットワーク接続が表示されます。

ケーブルでネットワークに接続されており、ワイヤレスに切り替える必要がある場合、[ネットワーク接続]アイコンをクリックして、[Wireless:eth1]をクリックすれば切り替えることができます。SLEDはネットワーク接続を切り替え、必要であれば新規のIPアドレスを取得します。

[Important]重要項目

サービスを変更すると、特定のアプリケーションまたはサービスの再起動が必要になる場合があるので、接続を変更する前に、あらゆるデータを保存しておく必要があります。

メニューを使用して、使用中のIPアドレスとハードウェアアドレスなどの接続情報を表示できます。

ネットワーク設定を更新または変更する必要がある場合は、[コンピュータ][コントロールパネル][ネットワーク設定]の順にクリックします。これで設定プロセスを表示する[ネットワークカードのセットアップ]ウィザードが起動します。このオプションを使用する場合、rootとしてのパスワードが必要です。

1.4.4.3. ネットワーク共有へのアクセス

ワークステーションやサーバなどの他のネットワークデバイスは、それぞれのリソースの一部またはすべてを共有するようセットアップできます。通常、ファイルとフォルダにはリモートユーザがアクセスできることを示す記号が付いています。これらは、「ネットワークシェア(共有)」と呼ばれます。システムがネットワークシェアにアクセスするように設定されている場合は、Nautilusファイルマネージャを使用してこれらのシェアにアクセスできます。

ネットワークシェアにアクセスするには、[コンピュータ][Nautilus][ネットワークサーバ]の順にクリックします。ウィンドウにアクセスできるネットワークシェアが表示されます。アクセスしたいネットワークリソースをダブルクリックします。ユーザー名とパスワードを入力してリソースへの承認が求められる場合があります。

NFSシェアにアクセスするには、[UNIX Network]アイコンをダブルクリックします。使用可能なUNIXシェアのリストが表示されます。

Windowsシェアにアクセスするには、[Windows Network]アイコンをダブルクリックします。使用可能なWindowsシェアのリストが表示されます。

図 1.7. Windows Networkのワークグループ

Windows Networkのワークグループ
1.4.4.3.1. ネットワークの場所の追加
  1. [コンピュータ][Nautilus][ファイル][Connect to Server]の順にクリックします。

  2. このリンクとそのURLに表示したい名前を入力し、[接続]をクリックします。

    ネットワークの場所のアイコンがデスクトップに追加されます。

1.4.4.4. コンピュータからのディレクトリの共有

自分のコンピュータにあるディレクトリをネットワーク上のほかのユーザも使用可能にすることができます。

1.4.4.4.1. 共有を有効

YaSTを使用して、コンピュータで共有を有効にします。共有を有効にするには、ルート権限を持ち、ワークグループまたはドメインのメンバになる必要があります。

  1. [コンピュータ][More Applications][システム]、[[YaST]の順にクリックします。

  2. YaSTでは、[ネットワークサービス][Windows Domain Membership]の順にクリックします。

  3. Windows Domain Membershipモジュールで、[Allow Users To Share Their Directories]をクリックします。

  4. 完了]をクリックします。

1.4.4.4.2. ディレクトリの共有

ディレクトリの共有をコンピュータで有効にすると、次の手順を使用してディレクトリの共有を設定します。

  1. Nautilusを開き、共有したいディレクトリを指定します。

  2. 共有したいディレクトリのフォルダを右クリックして、[Sharing Options]をクリックします。

  3. [Share this folder]チェックボックスを選択して、 この共有に使用したい名前を入力します。

  4. 他のユーザが共有したディレクトリにファイルをコピーできるようにする場合は、[Allow other people to write in this folder]チェックボックスを選択します。

  5. (オプション)コメントを入力したい場合は、入力します。

  6. [共有の作成]をクリックします。

1.4.5. 複数のワークステーションからファイルへのアクセス

複数の場所で作業していると、従来では、ファイルバージョンの管理、データ転送の保護、および複数のワークステーションのためのデータの定期的バックアップを誠実に実行する必要がありました。Novell iFolderŪを使用すると、iFolderが、iFolderサーバーとiFolderにログインするどのワークステーションとの間でもファイルを透過的に更新するので、文書の最新バージョンへ常に簡単に安全にアクセスできます。

iFolderにログインするには、[コンピュータ]>[開発]>[iFolder 3]の順にクリックします。iFolderを使用するには、iFolderアカウントを設定する必要があります。アカウントを持たない場合は、システム管理者に連絡してください。

詳細については、『Novell iFolder 3.x User Guide』を参照してください。


Linux Enterprise Desktop Gnomeユーザガイド 10