3.10. コマンドラインからのオンラインアップデート

YaSTオンラインアップデートの動作は、コマンドラインパラメータを使用して制御できます。構文は、online_update  [command-line parameter]です。使用可能なパラメータとその機能を次にリストします。

-u URL

ディレクトリツリーのURLに基づいて、パッチがダウンロードされます。

-g

パッチだけをダウンロードします。インストールしません。

-i

ダウンロード済みパッチをインストールします。ダウンロードしません。

-k

新しいパッチが使用可能かどうか確認します。

-c

現在の設定を表示します。アクションは起こしません。

-p product

パッチをダウンロードする対象の製品を指定します。

-v version

パッチをダウンロードする対象の製品バージョンを指定します。

-a architecture

パッチをダウンロードする対象の製品の基本アーキテクチャを指定します。

-d

ドライラン。パッチをダウンロードしインストールをシミュレートします(システムは変更されずテストだけが行われる)。

-n

ダウンロード済みファイルの署名確認をしません。

-s

使用可能なパッチのリストを表示します。

-V

詳細表示モード。

-D

上級者用、およびトラブルシューティング用のデバッグモード。

-h

オンラインアップデートのヘルプファイルを表示します。

コマンドラインツールのonline_updateを使用することにより、スクリプトなどを使用して、システムを自動的にアップデートすることができます。たとえば、定期的な指定した時間に、システムが特定のサーバでアップデートを検索し、パッチおよびパッチ情報をダウンロードするという設定にするとします。ただし、パッチは自動的にインストールしない設定にします。代わりに、パッチを参照し、インストールするパッチを後で選択するとします。

ツールを使用するには、次のコマンドを実行するcronジョブを最初に設定します。

online_update -u <URL> -g <type_specification>

-uは、パッチがダウンロードされるディレクトリツリーの基になるURLを示します。サポートされるプロトコルには、httpftpsmbnfscddvd、およびdirが含まれます。-gは、パッチをローカルディレクトリにダウンロードしますが、インストールはしないことを示します。必要に応じて、[セキュリティ]、[推奨]、[オプション]のタイプを指定することによりパッチをフィルタします。フィルタを使用しない場合、online_updateはすべての新しい、[セキュリティ]と[推奨]のパッチをダウンロードします。

ダウンロードされたパッケージは個々のパッケージを確認することなく即座にインストールできます。online_updateは、パッチを/var/lib/YaST2/you/mntディレクトリに保存します。パッチをインストールするには、次のコマンドを実行します。

online_update -u /var/lib/YaST2/you/mnt/ -i

-uパラメータは、インストールするパッチのローカルなURLを指定します。-iは、インストール処理を開始します。

ダウンロードされたパッチを確認してからインストールを開始するには、次のようにしてYOUダイアログを起動します。

yast online_update .url /var/lib/YaST2/you/mnt/

インターネット上のリモートディレクトリの代わりに、ダウンロード済みのパッチを含むローカルディレクトリを使用して、YOUはパッチのインストールを開始します。パッケージマネージャでのパッケージのインストールでも、同じ方法でインストールするパッチを選択します。

online_updateの詳細については、「online_update -h」と入力してください。