7.3. CD:再生とリッピング

音楽トラックを再生するには、多くの方法があります。CDを再生するか、そのデジタル化バージョンを再生します。ここでは、CDプレーヤーアプリケーションをいくつか取り上げ、オーディオCDをリッピングしてエンコードするためのアプリケーションについても説明します。

[Important]CDDAとアナログCDの再生

オーディオCDを再生するには、2つの方法があります。アナログCDを再生できるCD/DVDドライブは、オーディオデータを読み出してサウンド出力デバイスに送ります。PCMCIA、FireWire、またはUSBを使用して接続されている外付けドライブは、CDDA (Compact Disk Digital Audio)を使用してオーディオデータを抽出してからデジタルPCMとして再生する必要があります。ここで取り上げるプレーヤーはCDDAをサポートしていません。CDDAのサポートを必要とする場合は、XMMSを使用してください。

7.3.1. KsCD—オーディオCDプレーヤー

KsCDは使いやすいオーディオCDプレーヤーです。KsCDはKDEタスクバーに統合して、CDが挿入されると自動的に再生されるように設定できます。設定メニューにアクセスするには、[エクストラ]+[Configure KsCD (KsCDの設定)]の順に選択します。KsCDは、インターネットでCDDBサーバからアルバムとトラック情報を取得するように設定できます。CDDB情報をアップロードして他のユーザと共有することもできます。情報の取得とアップロードには、[CDDB]ダイアログを使用します。

図 7.6. KsCDのユーザインタフェース

KsCDのユーザインタフェース

7.3.2. GNOME CDプレーヤーアプレット

これは、GNOMEパネルに統合される簡単なアプレットです。ツールアイコンを使用して、このアプレットの動作を設定し、テーマを選択します。プレーヤーウィンドウの下部のボタンを使用するか、パネルアイコンまたはプレーヤーウィンドウを右クリックして表示されるコンテキストメニューを使用して再生を制御します。

7.3.3. オーディオデータの圧縮

オーディオ圧縮は、さまざまなツールによって実行できます。ここでは、コマンドラインを使用してオーディオデータをエンコードして再生する方法について説明します。一部のグラフィカルアプリケーションにはオーディオ圧縮機能もあります。

7.3.3.1. オーディオデータのエンコードと再生のためのコマンドラインツール

Ogg Vorbis (vorbis-toolsパッケージ)は無償のオーディオ圧縮形式で、現在では大部分のオーディオプレーヤーおよびポータブルMP3プレイヤーでもサポートされています。このプロジェクトのWebページはhttp://www.xiph.org/ogg/vorbisです。

SUSE Linuxには、Ogg Vorbisをサポートするツールが付属します。oggencは、WAVファイルをOggにエンコードするために使用するコマンドラインツールです。指定された.wavファイルをOgg Vorbisに変換するには、oggenc myfile.wavを実行します。-hオプションで、その他のパラメータの概要が表示されます。Oggencは可変ビットレートでのエンコードをサポートします。この方法で、より高度な圧縮も実現できます。ビットレートの代わりに、必要な品質を-qパラメータで指定することもできます。 -bパラメータは、平均ビットレートを決定します。-m-Mを使用すると、最小と最大のビットレートを指定できます。

ogg123は、コマンドラインOggプレーヤーです。ogg123 mysong.oggなどのコマンドを使用して起動します。

7.3.3.2. Gripによるオーディオデータの圧縮

GripはGNOME CDプレーヤーとリッパーです(図 7.7. 「GripによるオーディオCDのリッピング」を参照)。CDプレーヤー機能は、ウィンドウ下部のボタンを使用して制御します。リッピングとエンコードの機能は、ウィンドウ上部のタブを使用して制御します。トラックとアルバムの情報を表示して編集したり、リッピングするトラックを選択するには、[トラック]タブを開きます。トラックを選択するには、トラックのタイトルの横のチェックボックスをクリックします。トラックの情報を編集するには、[Toggle disc editor (ディスクエディタのトグル)]をクリックして変更内容を送信します。[リップ]タブを使用すると、リップモードを選択し、リッププロセスを制御できます。Grip全体の設定にアクセスするには、[設定]タブを使用します。[Status (ステータス)]を使用してアプリケーションのステータスを確認します。

図 7.7. GripによるオーディオCDのリッピング

GripによるオーディオCDのリッピング

7.3.3.3. KAudioCreatorによるオーディオデータの圧縮

は、軽量のCDリッパーアプリケーションです(図 7.8. 「KAudioCreatorによるオーディオCDのリッピング」を参照)。KAudioCreatorを起動すると、CDのすべてのトラックが[CDトラック]タブに表示されます。リップしてエンコードするトラックを選択します。トラック情報を編集するには、[ファイル]+[アルバムを編集]の[アルバムエディタ]を使用します。または、[ファイル]+[リッピングを選択]の順に選択してリッピングとエンコードを開始します。このジョブの処理状況は、[ジョブ]タブを使用して確認します。KAudioCreatorは選択内容に応じてプレイリストファイルを生成することもできます。amaroK、XMMSなどのプレーヤーは、これを使用して再生できます。

図 7.8. KAudioCreatorによるオーディオCDのリッピング

KAudioCreatorによるオーディオCDのリッピング

7.3.3.4. KonquerorによるオーディオCDの圧縮

Konquerorを使用して実際のリッピングプロセスを開始する前に、KDEコントロールセンターでオーディオCDとOgg Vorbisエンコーダの処理方法を設定します。[サウンド&マルチメディア]+[オーディオCD]の順に選択します。設定モジュールは、[一般]、[名前]、および[Ogg Vorbis Encoder (Ogg Vorbisエンコーダ)]の3つのタブに分割されます。通常、適切なCDデバイスが自動的に検出されます。自動検出が失敗し、CDデバイスを手動で設定する必要がない限り、このデフォルト設定を変更しないでください。エラー修正およびエンコーダー優先度もここで設定できます。[Ogg Vorbis Encoder (Ogg Vorbisエンコーダ)]タブでは、エンコードの品質を指定します。リッピングしたオーディオデータのアルバム、トラック、およびアーティストの情報をオンラインで検索するように設定するには、[トラック情報の追加]を選択します。

リッピングプロセスは、CDをCD-ROMデバイスに挿入し、[場所]バーに「audiocd:/」と入力して開始します。Konquerorは、CDとフォルダのトラックを表示します(図 7.9. 「Konquerorによるオーディオデータのリッピング」を参照)。

図 7.9. Konquerorによるオーディオデータのリッピング

Konquerorによるオーディオデータのリッピング

解凍されたオーディオデータをディスクに保持するには、.wavファイルを選択して別のKonquerorウィンドウにドラッグし、最終保存場所にコピーします。Ogg Vorbisのエンコードプロセスを開始するには、Ogg Vorbisフォルダを別のKonquerorウィンドウにドラッグします。Ogg Vorbisフォルダを目的の場所にドロップすると、すぐにエンコードが始まります。