8.2. Nautilusによるファイル管理

Nautilusは、GNOMEのファイルマネージャであり、ファイルビューアでもあります。 Nautilusを使えば、フォルダやドキュメントの作成、ファイルやフォルダの表示と管理、スクリプトの実行、CDへのデータ書き込み、URIロケーションの表示が行えます。 ここでは、Nautilusの基本機能の概要と設定に関するいくつかのヒントを示します。 詳細は、Nautilusのヘルプページを参照してください。

Nautilusは、以下のいずれかの方法で起動できます。

8.2.1. Nautilus内の移動

Nautilusの標準ウィンドウを図 8.2. 「Nautilusの標準ウィンドウ」に示します。フォルダの内容は、デフォルトではアイコンとして表示されます。アイコン表示には、各ファイルのアイコンとファイル名だけが含まれます。項8.2.4. 「Nautilusの設定」の説明に従って設定すれば、ファイルの内容をプレビューできます。フォルダアイコンをダブルクリックすると、新しいNautilusウィンドウにフォルダの内容が表示されます。

図 8.2. Nautilusの標準ウィンドウ

Nautilusの標準ウィンドウ

フォルダ間を移動するには、Nautilusウィンドウの左下にあるドロップダウンメニューを使用します。 このメニューには、現在のフォルダからファイルシステムルートまでのすべてのフォルダが表示されます。 フォルダを選択すると、新しいNautilusウィンドウが古いウィンドウの上に開き、選択したフォルダの内容が表示されます。 または、[ファイル]、+[親フォルダを開く]を選択して、現在のフォルダのすぐ上の親フォルダを開くこともできます。これらの親フォルダを閉じるには、[ファイル]、+[全ての親フォルダを閉じる]を選択します。

ブラウザのような方法でフォルダ間を移動したい場合には、フォルダを右クリックして[フォルダの閲覧]を選択することにより、Nautilusのブラウザインタフェースに切り替えることができます。新しいNautilusウィンドウが開きます。このウィンドウは通常の機能を備えていますが、ルックアンドフィールはブラウザに似ています。

Webブラウザと同じように、[戻る]、[進む]、[上へ]の各ボタンを使用してフォルダやファイルを参照できます。 項8.2.2. 「ファイル管理」および項8.2.4. 「Nautilusの設定」で説明している機能と設定オプションは、ファイルブラウザインタフェースにも適用されます。

8.2.2. ファイル管理

Nautilusでは、ドラッグアンドドロップによってさまざまなタスクを行えます。 たとえば、デスクトップからファイルをドラッグして、開いているNautilusウィンドウにドロップすることができます。 2つのNautilusウィンドウを開いている場合には、一方のウィンドウから他方にファイルやフォルダをドラッグできます。 項目をコピーするには、それを選択し、Ctrlキーを押しながら新しい場所にドラッグします。

ファイルを2つのディレクトリ間で移動するには、移動するファイルを含むディレクトリを開いて、[ファイル]、+[場所を開く]の順に選択して移動先のディレクトリのパスを入力し、[開く]をクリックしてから、ファイルを移動先のNautilusウィンドウにドラッグします。ファイルとフォルダは、開いているNautilusウィンドウとデスクトップとの間で移動できます。

ファイルのコピーを作成する場合は、[編集]、+[複製]を選択します。ファイルの単純な切り取り、コピー、および貼り付けを行うには、[編集]メニューを使用するか、ファイルアイコンを右クリックしてコンテキストメニューから適切な項目を選択します。ファイル名を変更するには、ファイルアイコンを右クリックして[名前の変更]を選択します。

Nautilusでは、ネットワーク経由でファイルを参照することもできます。 リモートサーバ(FTP、SSH、HTTP、Sambaなど)に接続するには、[ファイル]、+[サーバへ接続]を選択します。 接続するサーバのタイプ、そしてアクセスするフォルダ名やポート番号、ユーザ名など、付加的な情報が求められます。 [接続]をクリックすると、[場所]パネルメニューにリモートフォルダが表示されます。このフォルダはデスクトップアイコンとしても表示されます。その後リモートサーバに接続するときは、[場所]メニューから適切な項目を選択して、ネットワークフォルダにログインするために必要な認証情報を入力します。これらの接続を閉じるには、デスクトップアイコンを右クリックして[アンマウント]を選択します。

Nautilusは、基本的なCD/DVD書き込み機能を備えています。 データをCDまたはDVDにコピーするには、書き込むデータを含むディレクトリを作成して、[場所]、+[CD/DVDの作成]の順に選択し、データを含むフォルダを[CD/DVDの作成]ウィンドウにドラッグして、[ファイル]、+[ディスクへ書き込む]を選択します。

8.2.3. MIMEタイプの編集

Webブラウザまたはファイルブラウザでファイルをクリックしたときに、そのファイルをどのアプリケーションで開くかは、MIMEタイプよって決定されます。実際のファイルタイプとファイルのMIMEタイプは相互に密接に関連しています。HTMLファイルの場合、ファイルタイプはhtmlで、登録されるMIMEタイプはtext/htmlです。Nautilusにはほとんどの一般的なMIMEタイプのサポートが組み込まれているので、ファイルを開くときに適切なアプリケーションが起動されます。この例では、Webブラウザが起動されます。

ただし、Nautilusによって起動されるデフォルトアプリケーションに満足できない場合は、ファイルのMIMEタイプを変更できます。特定のMIMEタイプに割り当てられたデフォルトアプリケーションを変更するのは簡単です。

図 8.3. MIMEタイプの編集

MIMEタイプの編集

MIMEタイプを編集するには:

  1. Nautilusのウィンドウで、MIMEタイプを変更するファイルを右クリックします。

  2. [プロパティ]、+[開き方]の順に選択します。

  3. 追加]をクリックして、適切なアプリケーションを探します。

  4. アプリケーションを選択して、[Add]をクリックします。

  5. 閉じる] をクリックしてダイアログを閉じます。

MIMEタイプがまだ適切に登録されていない場合も、同じ手順に従ってください。この変更はグローバルに適用されます。つまり、このタイプのファイルは常に定義されたアプリケーションで開かれます。

8.2.4. Nautilusの設定

Nautilusは、デスクトップの設定からデフォルトのフォントとその他の設定を取得します。 Nautilus固有の設定を行うには、Nautilusのウィンドウで[編集]、+[設定]の順に選択し、[ファイル管理の設定]ダイアログを開きます。 [ファイル管理の設定]ダイアログには5つのタブがあります([表示]、[動作]、[表示]、[一覧の項目]、[プレビュー)。これらを使って、以下の点を設定できます。

  • 表示のデフォルト設定です。

  • ファイルやフォルダ、実行可能なテキストファイル、ゴミ箱の動作です。

  • アイコン名の下に表示される情報です。

  • Nautilusのパフォーマンスを改善するためのオプションです。

表示]タブでは、デフォルトの表示状態を設定し、ソートのオプションと表示の設定を選択できます。 表示ウィンドウに隠しファイルとバックアップファイルを表示するかどうか、フォルダのデフォルトのズームレベル、アイコン表示で、フォルダ内の項目を近づけて配置するかどうかを選択できます。 また、アイコンのラベルを下にではなく横に配置するかどうかも選択できます。

動作]タブでは、アイテムの起動をシングルクリックとダブルクリックのどちらで行うか、実行可能ファイルをクリックしたときに実行するか、それとも中身を表示するかを選択できます。ゴミ箱の動作モードもこのタブで設定します。 削除の前の確認ダイアログを有効にしたり、[編集]メニュー、およびファイル、フォルダ、またはデスクトップのオブジェクトを右クリックしたときに表示されるポップアップメニューに[削除]を追加したりすることができます。 項目を選択してから[削除]を選択すると、その項目はシステムからすぐに削除されます。

表示]タブでは、アイコンキャプションを設定できます。 アイコンキャプションは、アイコン表示でファイルやフォルダの下に表示される名前です。 アイコンキャプションでは、ファイルやフォルダについての付加的な情報を含めて、ファイル名の後に表示することもできます。 通常は、これらの情報のうちの1項目だけが表示されますが、拡大率を大きくすると他の情報も表示されます。 アイコンキャプションにどのような情報を含めるかを設定することができます。

一覧の項目]タブでは、 Nautilusウィンドウの一覧表示での表示の仕方を設定できます。 一覧表示でどの情報を、そしてどのような順序で表示するかを指定できます。

プレビュー]タブでは、特定のファイルタイプのプレビューサムネイルを有効にするかどうかを選択できます。 プレビュー機能の設定は、Nautilusが要求に応答するスピードに影響を及ぼします。 これらの機能を調整すれば、ファイルマネージャの速度を改善できます。