8.4. アクセスに関する技術サポート

GNOMEには、障害のある方々をサポートするアプリケーションが多数用意されています。たとえば、オンスクリーンキーボード(GOK)、拡大鏡、音声出力、および点字をサポートする強力なスクリーンリーダ(Gnopernicus)、テキストエントリインタフェース(Dasher)などがあります。 アクセスに関する技術サポートは、GNOMEコントロールセンターを使用して有効にします。GNOMEコントロールセンターにアクセスするには、[デスクトップ]+[GNOMEコントロールセンター]の順に選択します。

8.4.1. GNOMEオンスクリーンキーボード

GNOMEオンスクリーンキーボード(GOK)は、標準のマウスやキーボードを使用してコンピュータを制御できない場合のために、画面上に仮想キーボードを表示します。 適切なハードウェアがサポートされていれば、入力デバイスとしてジョイスティックなどのポインタデバイスを使用できます。 GOKにアクセスするには、[アプリケーション]+[ユーティリティ]+[デスクトップ]+[オンスクリーン・キーボード]の順に選択します。

図 8.9. GOKの使用イメージ

GOKの使用イメージ

GOKを使ってテキストファイルを編集するには:

  1. メインメニューで[ランチャ]をクリックします(図 8.9. 「GOKの使用イメージ」を参照)。

  2. テキスト・エディタ]を選択してGNOMEテキストエディタを起動し、[戻る]をクリックしてメインメニューに戻ります。

  3. キーボード]をクリックしてオンスクリーンキーボードを起動し、テキストを入力します。 文字、単語、文、または行の選択、コピー、貼り付け、スキップなどの高度な編集機能を使用する場合は、[編集]をクリックします。 キーボードウィンドウに戻るには、[戻る]をクリックします。

  4. 入力したテキストを保存するには、[戻る]をクリックしてメインウィンドウに戻り、[メニュー]を選択します。ウィンドウが開き、テキストエディタのメニューバーからメニューを開くためのボタンが表示されます。

  5. [ファイル]+[別名で保存]の順に選択します。テキストエディタのファイルダイアログが開きます。

  6. キーボード]をクリックして仮想キーボードからファイル名を入力し、仮想キーボードの[Ret]キーを押します。

  7. テキストエディタを修了するには、メインメニューに戻り、[メニュー]+[ファイル]+[終了]の順に選択します。

GOKの動作を設定するには、メインウィンドウで[GOK]+[設定]の順にクリックし、[外観][キーボード][アクション][フィードバック][アクセス・メソッド]、および[予想]の各設定を調整します。

GOKについての詳細は、http://www.gok.caを参照してください。このツールについての総合的なオンラインヘルプもあります。

8.4.2. Gnopernicus

Gnopernicusは、目の不自由な方が使用できるさまざまなタイプの画面読み上げアプリケーションを含む、強力なツールコレクションです。次の機能を備えています。

音声出力:

スピーチシンセサイザソフトウェアを使用して、画面上のアクションを音声出力に変換します。 コンピュータにサウンドカードが搭載されていれば、画面上のアクションを音声出力するようにGnopernicusを設定できます。

点字と点字モニタ:

システムに点字デバイスを接続すると、画面上の表示を点字に変換して直接このデバイスに出力できます。 [点字モニタ]を有効にすれば、点字出力を画面上に表示できます。 このオプションは、デモンストレーションで役立ちます。

拡大鏡

このモジュールは、視力の弱い方のために画面を拡大します。拡大率をカスタマイズできます。

Gnopernicusするには、[アプリケーション]+[ユーティリティ]+[デスクトップ]+[スクリーン・リーダと拡大鏡]の順に選択します。 Gnopernicusを起動すると、図 8.10. 「Gnopernicusの設定」に示すようなメインメニューが画面の左上に表示されます。 デスクトップの起動時に開始する機能を指定するには、[起動モード]ダイアログを開きます。 アクティブなモジュールは[設定]ダイアログで設定できます。

図 8.10. Gnopernicusの設定

Gnopernicusの設定

Gnopernicusプロジェクトについての詳細は、http://www.baum.ro/gnopernicus.htmlを参照してください。

8.4.3. Dasher

Dasherを使えば、キーボードを使わずにテキストを作成できます。キーボードのないコンピュータデバイス(ハンドヘルドやウェアラブルコンピュータ)でも、キーボードやマウスの代わりにジョイスティック、タッチパッド、ヘッドマウス、アイトラッカなどで制御される一般的なコンピュータでも使用できます。

図 8.11. Dasherによるテキスト入力

Dasherによるテキスト入力

Dasherは、連続的なポインタジェスチャによって動作します。1文字書き込んでからポインタを次の文字にドラッグする操作を、テキスト入力が完了するまで続けます。 Dasherは各種言語(英語とヨーロッパ言語、日本語、アフリカ言語の一部)をサポートしていますが、他の言語をサポートするように容易に学習させることができます。 Dasherプロジェクトについての詳細は、http://www.inference.phy.cam.ac.uk/dasherを参照してください。