15.5. f-spotの使用

f-spotは、GNOMEデスクトップ用にカスタマイズされた、デジタル画像のコレクションの管理ツールです。これを使えば、イメージに異なるタグを割り当てて分類できます。また、様々な画像編集オプションがあります。

f-spotの最初の起動時には、イメージをどこからf-spotのコレクションにインポートするかを指定してください。ハードディスクにすでにイメージのコレクションがある場合には、そのディレクトリへのパスを入力します。オプションとしてサブフォルダを含めることができます。f-spotはこれらのイメージをデータベースにインポートします。

[Tip]インポート時にイメージにタグを付ける

インポートするすべてのイメージが同じカテゴリに属している場合には、インポート時に適切なタグを付けることができます。[Attach Tag]を選択し、ドロップダウンメニューから適切なタグを選択してください。

図 15.5. f-spotにイメージをインポートする

f-spotにイメージをインポートする

f-spotのメインウィンドウは、3つの主要なエリアに分かれています。選択したイメージのカテゴリ、タグ、詳細情報が左側のサイドバーに、そして選択したタグまたはカテゴリのすべてのイメージのサムネイル、または何も選択していない場合にはコレクション全体が、ウィンドウの右側の部分に表示されます。

図 15.6. f-spotのメインウィンドウ

f-spotのメインウィンドウ

ウィンドウの最上部にあるメニューバーを使えば、主なメニューにアクセスできます。その下のツールバーでは、アイコンによって示されている、以下のような機能を利用できます。

Rotate (左または右)

このショートカットでは、イメージの向きを変更できます。

Browse

Browse]モードでは、コレクション全体、または特定のタグのついたサブセットの表示と検索を行えます。また、タイムラインを使用して、作成日に基づいてイメージを検索することもできます。

Edit Image

このモードでは、1つのイメージを選択して、基本的な画像処理を行えます。詳細については、項15.5.6. 「f-spotでの基本的な画像処理」を参照してください。

Fullscreen

全画面表示モードに切り替えます。

Slideshow

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15.5.1. カメラからの写真ダウンロード

ご使用のコンピュータのUSBポートに接続されたデジタルカメラから新しいイメージをインポートするには、[File]+[Import from Camera]を使います。カメラのタイプは自動的に検出されます。

図 15.7. カメラからのインポート

カメラからのインポート

f-spotはプレビューウィンドウを開きます。ここには、カメラからダウンロードできるすべてのイメージが表示されます。ファイルは、[Copy Files to]で指定したターゲットディレクトリにコピーされます。[Import files after copy]を選択すると、カメラからコピーされたすべてのイメージは、f-spotのデータベースに自動的にインポートされます。[Select Tags]で適切なタグを選択していれば、インポート時にタグを付けることができます。カメラからのすべてのイメージをデータベースにインポートしたくない場合には、プレビューウィンドウで不必要なものを選択解除してください。

15.5.2. 情報の入手

イメージを選択すると、ウィンドウの左下の部分に、そのイメージについての基本的な統計情報が表示されます。これにはファイル名、バージョン(コピーかそれともオリジナルのイメージか)、作成日、サイズ、およびそのイメージを作成する際に用いられた露光値が含まれます。イメージファイルに関連付けられたEXIFデータを表示するには、[View]+[EXIF Data]を選択します。

15.5.3. タグの管理

画像を分類して、コレクション内で管理できるサブセットを作成するには、タグを使います。たとえば、家族や友人の写真をさらに分類したい場合には、以下のようにします。

  1. f-spotで[Browse]モードを選択します。

  2. f-spotのウィンドウの左側のフレームで、[People]カテゴリを選択し、それを右クリックして、[Create New Tag]を選択します。[People]カテゴリの下に、サブカテゴリとして新しいタグが表示されます。

    1. Friendsという新しいタグを作成します。

    2. Familyという新しいタグを作成します。

  3. タグをイメージまたは選択したイメージのグループに添付します。イメージを右クリックし、[Attach Tag]を選択し、そのイメージに適したタグを選択します。イメージのグループにタグを添付するには、最初のイメージをクリックしてShiftキーを押し、Shiftキーを押したまま残りのイメージをクリックします。右クリックしてタグのメニューを表示し、適切なカテゴリを選択します。

イメージを分類したら、コレクションをタグによってブラウズすることができます。[People]+[Family]だけをオンにして、Familyというタグがついているイメージだけが表示されるようにしてください。[Find]+[Find by Tag]を選択すれば、コレクションをタグで検索することもできます。検索の結果は、サムネイルの概要ウィンドウに表示されます。

1つのイメージまたはイメージのグループからタグを削除する場合には、添付したときと同様の方法で行えます。タグ編集機能は、上部のメニューバーの[Tags]メニューからアクセスすることもできます。

15.5.4. 検索

項15.5.3. 「タグの管理」で説明したように、特定のイメージを検索するためにタグを使うことができます。別の方法として、f-spotのユニークな機能である、ツールバーの下の[Timeline(タイムライン)]を使うこともできます。このタイムラインに沿って小さなフレームをドラッグすれば、サムネイルの概要に、選択した期間内に撮影されたイメージだけが表示されるようにすることができます。f-spotはデフォルトのタイムフレームを適切に選択しますが、スライダをタイムラインの端に向かって左右に移動すれば、いつでも時間の範囲を変更できます。

15.5.5. 画像コレクションのエクスポート

f-spotの[File]+[Export]には、コレクションをエクスポートする複数の方法が用意されています。おそらく最もよく用いられるのは、[Export to Web Gallery (Webギャラリへのエクスポート)]と[Export to CD (CDへのエクスポート)]でしょう。

選択したイメージをWebギャラリにエクスポートするには、以下の手順に従います。

  1. エクスポートするイメージを選択します。

  2. [File]+[Export]+[Export to Web Gallery]を選択して、イメージをエクスポートするギャラリを選択するか、新しいものを追加します。.f-spotは、Webギャラリとして選択されたWebの場所への接続を確立します。画像をエクスポートするアルバムを選択し、画像のサイズ変更を自動的に行うかどうか、そしてタイトルとコメントのエクスポートを行うかどうかを指定します。

図 15.8. イメージをWebギャラリにエクスポートする

イメージをWebギャラリにエクスポートする

選択したイメージをCDにエクスポートするには、以下の手順に従います。

  1. エクスポートするイメージを選択します。

  2. [File]+[Export]+[Export to CD]をクリックして、[OK]をクリックします。

    f-spotはファイルをコピーし、CD書き込みダイアログを表示します。イメージディスクに名前を割り当て、書き込み速度を指定します。[Write]をクリックして、CDの書き込みプロセスを開始します。

図 15.9. イメージをCDにエクスポートする

イメージをCDにエクスポートする

15.5.6. f-spotでの基本的な画像処理

f-spotには、いくつかの非常に基本的な画像編集機能があります。f-spotの編集モードに入るには、ツールバーの[Edit Image]アイコンをクリックするか、編集するイメージをダブルクリックします。イメージを切り替えるには、右下にある矢印キーを使います。以下のような編集機能を選択できます。

シャープ

この機能には、[Edit]+[Sharpen]からアクセスします。必要に合わせて[Amount (量)]、[Radius (半径)]、および[Threshold (しきい値)]の値を調整し、[OK]をクリックします。

イメージの切り取り

イメージを選択して切り取るには、左下のドロップダウンメニューから切り取る縦横比を選択するか、[No Constraint (制限なし)]オプションを選択し、切り取る範囲を選択して、縦横比メニューの隣のはさみのアイコンをクリックします。

赤目除去

人物写真の、顔の赤い眼の部分を選択し、赤い目のアイコンをクリックします。

色の調整

写真の作成の際に用いられたヒストグラムを表示し、必要に応じて、露光値や色温度を調節します。

[Tip]高度な画像処理

プロフェッショナルな画像編集は、GIMPで行えます。GIMPの詳細については、章 17. GIMPによるグラフィックスの操作を参照してください。